カラーセラピーとは?種類や心理効果!
記事更新日:2024年10月22日日々のストレスや疲れを感じていませんか?心身のバランスを整える方法として、カラーセラピーが注目されています。色には不思議な力があり、私たちの心と体に様々な影響を与えます。
カラーセラピーは、色を使ってその人の悩みや問題を解決することを目指しています。色は神経に直接働きかけをおこなうこともできるので、高い心理的な効果を期待することができるのも大きな魅力です。カラーセラピーにはとてもたくさんの種類があります。色の意味を理解しつつ、自分に合った種類を選ぶとより効果的です。
カラーセラピーにはどういった種類があるのでしょうか。また、それぞれの色にはどういった効果があるか気になりますよね。そこで今回は、カラーセラピーの種類とともに色の効果を紹介します。
目次
カラーセラピーとは
カラーセラピーは、色と光を用いて心身の健康を促進する代替療法です。古代エジプトにまで遡るこの療法は、色付きのガラスを通した太陽光を治療に利用していました。現代のカラーセラピーは、色彩が人間の心理や身体に影響を与えるという考えに基づいています。 色彩心理学とは異なり、カラーセラピーは特定の色が人々の「エネルギー」に作用し、健康状態を改善するという仮説に立脚しています。日常生活でも、自然の緑を見て気分が高揚したり、お気に入りの黄色い服を着て元気になったりする経験をしたことがあるでしょう。 カラーセラピーの歴史は古く、色彩が心に与える影響については昔から注目されてきました。19世紀後半から科学的な分析も行われ、20世紀初頭にはR.Steinerによって色彩を用いた治療が試みられました。その後、M.Luscherが色の好みと内分泌のアンバランスな関係を指摘するなど、研究が進められてきました。 現代では、病院の壁や医療従事者の作業衣に色彩を取り入れる試みや、カラーセラピーを実施する医療機関も増えています。色彩の持つ癒しの効果が広く認識されるようになってきたのです。
カラーセラピーの種類
カラーセラピーには様々な種類がありますが、ここでは代表的な7つの手法を紹介します。
リュッシャーカラーテスト
1974年に心理学者のマックス・リュッシャー氏が考案した手法です。色彩心理を基礎に体系づけられた正統的な手法で、セラピーだけでなく人材育成や自己分析にも活用されています。心理学に基づいているため、診断結果の信頼性が高いのが特徴です。
オーラライト
1991年にイギリスで生まれたカラーセラピーです。相談者の内側の光(オーラ)と外側の光(ライト)を分析することで、本当の自分に気付かせる方法です。80本のボトルから4本を選び、過去から未来を分析します。1本目と4本目に同じ色が含まれていない場合は再選択が必要で、選び直す回数が多いほど潜在的な抵抗が強いとされています。
アヴァターラ
1996年にイギリスで開発された手法です。52本のボトルから好きな数だけ選び、現在の状況を分析します。オーラライトとの違いは、過去からのつながりを重視せず、現状の課題のみに焦点を当てる点です。ボトルがスリムで持ち運びやすいのも特徴です。
センセーション
1995年にカナダで考案されたカラーセラピーです。10本の単色ボトルから3本または6本を選びます。シンプルな手法で、理論重視のリュッシャーカラーテストに近い特徴があります。使用するボトルが少ないため、初心者にも取り組みやすいでしょう。
オーラソーマ
1983年にイギリスで生まれた手法で、カラーボトル系セラピーの元祖といわれています。114本のボトルから4本を選び、現在や未来、生まれつきの才能などを読み解きます。スピリチュアルな要素が強いのが特徴です。
カラーミラー
南アフリカ発祥のカラーセラピーで、59本のボトルを使用します。ボトルの選び方や配置によって、相談者の心身の状態を分析します。
リビングカラーCRR
カラーボトルではなく、8色のカードを使用する手法です。3枚のカードを選んで分析を行います。大量のボトルを用意する必要がないため、最も気軽に実践できるカラーセラピーの一つです。 これらの手法はそれぞれ特徴があり、相談者の好みや目的に応じて選択することができます。
色の意味とは
色の意味とは、色が持つイメージや連想のことを指します。単なる視覚的な印象だけでなく、心理的、文化的、個人的な要素も含む複雑な概念です。色の意味は大きく3つのレベルに分けることができます。 1つ目は根源的な連想です。色から直接的に連想される具体的なものや抽象的な概念を指します。例えば、青色を見て空や海を思い浮かべたり、落ち着きや冷静さといった感情を連想したりすることがこれに当たります。 2つ目は文化的な色彩象徴です。特定の文化や宗教、思想の中で色に付与された意味を指します。例えば、例えば黄色は、日本では希望や明るさを象徴し、中国では皇帝や高貴さを表す色とされています。一方で、ヨーロッパの一部では嫉妬や裏切りを連想させることがあります。 3つ目は個人の体験に基づく意味です。個人の過去の経験や記憶に基づく色の意味です。例えば、「夕焼け→ハワイ→楽しい思い出」というように、特定の色が個人的な体験と結びついて特別な意味を持つことがあります。これは極めて個人的で、他人と共有されにくい特徴があります。 色の意味は、これら3つのレベルが複雑に絡み合って形成されます。また、色の意味は固定的なものではなく、時代背景や地域、個人の内的要因(知識、経験、思想、願望、気分など)によっても変化します。
カラーセラピーで用いられる色の種類
カラーセラピーでは、様々な色を用いて心身の調和を図ります。それぞれの色には固有の意味があり、これらを理解することがカラーセラピーの基本となります。ここでは、主な色の種類や意味について詳しく解説していきます。
赤(レッド)
赤は情熱や活力を象徴する色です。具体的には太陽、血、火、バラ、りんごなどを連想させます。抽象的には情熱、危険、興奮、暑さ、怒り、爆発、圧力、活動的、動き、派手さ、生命力、勇気などを表します。思想・宗教・文化的には、ベース(基底)チャクラの色、五行の火、四元素の火(胆汁質)、キリストの血などと関連しています。
オレンジ
オレンジは温かさと社交性を表す色です。太陽、火、みかん、紅葉などを具体的に連想させます。抽象的には温かさ、明るさ、楽しさ、陽気さ、快活さ、歓喜、華やかさ、健康、元気、外向性、社交性などを象徴します。思想・宗教・文化的には、セイクラル(お腹)チャクラの色とされています。
黄色(イエロー)
黄色は明るさと知性を表す色です。太陽、光、星、ひまわり、レモン、バナナなどを具体的に連想させます。抽象的には明るさ、楽しさ、陽気さ、明朗さ、快活さ、躍動感、子供っぽさ、注意、注目、知性などを象徴します。思想・宗教・文化的には、ソーラプレクサス(太陽神経叢)チャクラの色、五行の土、四元素の空気(風)などと関連しています。
緑(グリーン)
緑は自然と調和を象徴する色です。植物、森林、草、葉、草原、山などを具体的に連想させます。抽象的には穏やかさ、安らぎ、安全、成長、生命力、自然、平穏、落ち着き、平和、安定、健康、調和などを表します。思想・宗教・文化的には、ハート(心臓)チャクラ、四元素の土(地)か水、シュタイナーの粘液質などと関連しています。
青(ブルー)
青は静寂と信頼を表す色です。空、水、海などを具体的に連想させます。抽象的には静寂、冷静さ、保守性、内向性、誠実さ、信頼、平和、落ち着き、知性、清潔さなどを象徴します。思想・宗教・文化的には、スロート(喉)チャクラ、五行の木、四元素の水か空気(風)などと関連しています。
紫(パープル)
紫は神秘と高貴さを象徴する色です。宇宙、夜の空、アメジストなどを具体的に連想させます。抽象的には神秘性、癒し、直感、芸術性、高貴さ、上品さ、優雅さ、個性、複雑さ、特別感、権力などを表します。思想・宗教・文化的には、クラウン(頭頂)チャクラと関連しています。
ピンク
ピンクは優しさと愛情を表す色です。ハート(心臓)、女性、さくらなどを具体的に連想させます。抽象的にはかわいらしさ、美しさ、優雅さ、華やかさ、優美さ、やさしさ、配慮、愛情、自己愛、奉仕、献身などを象徴します。思想・宗教・文化的には、ハート(心臓)チャクラと関連しています。
茶色(ブラウン)
茶色は安定と堅実さを表す色です。土、大地、木の幹などを具体的に連想させます。抽象的には温かさ、深さ、重厚さ、堅実さ、真面目さ、安定、安心、素朴さ、伝統、保守性などを象徴します。思想・宗教・文化的には、四元素の土(地)と関連しています。
白(クリア)
白は純粋さと清浄を象徴する色です。水、光、雪、氷、雲などを具体的に連想させます。抽象的には清潔さ、浄化、純粋さ、無垢、統合、祈り、許し、完璧さ、繊細さ、神聖さなどを表します。思想・宗教・文化的には、光=神、キリスト教でのキリストの肉体、日本の神道における神聖な色などと関連しています。 これらの色の意味や効果を理解し、適切に活用することで、カラーセラピーの効果を最大限に引き出すことができます。ただし、色の影響は個人差が大きいため、自分自身の反応をよく観察しながら、最適な色を選択していくことが重要です。
カラーセラピーの期待される効果
カラーセラピーは、様々な症状に効果があるとされています。ここでは、期待される効果について詳しく解説します。
期待される効果
カラーセラピーは、ストレス、うつ、攻撃性、高血圧、睡眠障害、不安、特定のがん、皮膚感染症などの症状に効果があるとされています。特に、ストレス解消、食欲増進、季節性情動障害の改善などの効果が期待されています。 例えば、青色は落ち着きをもたらし、不安を軽減する効果があるとされ、緑色はストレスを和らげリラックスさせる効果があると考えられています。また、黄色やオレンジ色は気分を明るくし、エネルギーを高める効果があるとされています。
カラーセラピーの実践方法
カラーセラピーには主に2つの実践方法があります。1つは視覚を通じて行う方法で、特定の色を見ることで身体に望ましい反応を引き出すことを目指します。もう1つは、身体の特定の部位に直接色を照射する方法です。 カラーセラピストは、色が目や皮膚を通して体内に入り、電子インパルスを発生させ、様々な化学物質や酵素の放出を活性化すると考えています。可視光線のスペクトル内の各色には固有の波長と周波数があり、それぞれが異なる効果をもたらすとされています。 一般的に、暖色は刺激効果に、寒色は鎮静効果に用いられます。しかし、色の影響には個人差があるため、自分に適した色を見つけることが重要です。
フィードバックの重要性
カラーセラピーを実践する際は、自分自身の反応をよく観察することが大切です。どの色を見たときに気分が良くなるか、どの色が落ち着きをもたらすか、逆にどの色が不快感を与えるかなど、自分にとっての色の影響を理解することが効果的な実践につながります。 日記をつけたり、定期的に自己評価を行ったりすることで、長期的な効果を追跡することもできるでしょう。こうした自己観察を通じて、自分に最適なカラーセラピーの方法を見つけることができます。
日常生活にカラーセラピーを取り入れる方法
カラーセラピーの科学的根拠は限られていますが、日常生活に取り入れてみる分には害はありません。以下のような方法で試してみることができます。 睡眠の質を向上させるために、就寝前はブルーライトを避けましょう。ノートパソコンやスマートフォン、テレビなどのブルーライトは概日リズムに影響を与え、睡眠の質を低下させる可能性があります。ブルーライトカットメガネを使用したり、デバイスの設定を暖色系に変更したりすることで対策できます。 自然の中で過ごす時間を増やしましょう。緑豊かな環境は私たちをリラックスさせてくれます。公園や森林でのウォーキングや、室内に観葉植物を置くなどの方法があります。 色の選択に意識を向けましょう。部屋の壁紙や服の色など、日常生活の中で色を選ぶ際は、自分にポジティブな感情を呼び起こす色を意識的に選んでみましょう。 カラーセラピーを試す際は、あくまでも補完的な方法として位置づけ、深刻な健康上の問題がある場合は必ず医師に相談することが重要です。
カラーセラピーと塗り絵の関係
近年、大人向けの塗り絵が人気を集めていますが、これもカラーセラピーの一種と考えることができます。塗り絵は脳をリラックスさせ、心を穏やかに保つ効果があります。 塗り絵中は目の前の簡単な作業に集中するため、ネガティブな考えが入り込むのを防ぐことができます。また、色を選び、形に色を塗ることで、創造力と論理的思考の両方が刺激されます。 特に、マンダラと呼ばれる複雑な幾何学模様の塗り絵は、ストレスや不安の管理に効果があるとされています。マンダラを塗ることで、反復的な動作によるリラクゼーション反応が起こり、心拍数や血圧の低下、ストレスホルモンの減少などの効果が期待できます。
カラーセラピーの注意点
カラーセラピーは、広く知れ渡っているセラピーですが、科学的根拠が不十分なのが実情です。ここではカラーセラピーの注意点について解説していきます。
科学的根拠の不足
しかし、これらの効果に関する確固たる科学的証拠はまだ十分ではありません。アメリカ癌協会によると、光やカラーセラピーががんやその他の疾患の治療に効果があるという主張を裏付ける科学的証拠は存在しないとされています。 そのため、カラーセラピーを単独で重度の症状の治療法として用いることは推奨されていません。特に、深刻な健康上の問題がある場合は、必ず医師の診断を受け、適切な治療を受けることが重要です。
個人差と注意点
色が人に与える影響には大きな個人差があることに注意が必要です。多くの人にリラックス効果をもたらす色でも、一部の人には不安や憂鬱を引き起こす可能性があります。 例えば、一般的に青色は落ち着きをもたらすとされていますが、うつ傾向のある人にとっては逆効果になる可能性があります。また、赤色は多くの人にエネルギーを与えますが、過敏な人には刺激が強すぎる場合もあります。
補完療法としての位置づけ
カラーセラピーは、あくまでも補完療法として捉えるべきです。つまり、既存の医療治療や健康的なライフスタイルを補完するものとして活用することが望ましいでしょう。 例えば、ストレス管理の一環としてカラーセラピーを取り入れる、リラックスした環境作りに色を活用する、といった形で日常生活に取り入れることができます。ただし、深刻な健康問題の代替治療としてではなく、あくまでも補助的な手段として考えることが重要です。
色彩心理を学びたい方は資格取得もおすすめ
色彩心理の知識をより深め、専門的なスキルを身につけたい方には、資格取得をおすすめします。日本には複数のカラーセラピーや色彩心理関連の資格があり、それぞれ特徴があります。ここでは、代表的な2つの資格について解説します。
日本デザインプランナー協会【JDP】認定 カラーアドバイザー資格
カラーアドバイザーは、色の性質や特質を理解し、的確な助言をする専門家です。私たちの生活は多くの色に囲まれており、色によって与えられる印象は大きく異なります。また、色は心理的な面にも作用します。 カラーアドバイザーの活躍の場は幅広く、ファッション、インテリア、プロダクト、建築など、多くのビジネスシーンで役立ちます。資格取得後は、自宅やカルチャースクールなどで講師活動を行うこともできます。
日本メディカル心理セラピー協会【JAAMP】認定 カラーセラピー資格
この資格は、カラーセラピー(色彩療法)に特化したものです。試験では、色の効果、原理、色の活用方法が問われます。資格取得後は、カラーセラピストとして活躍することができます。 資格試験の目的は、カラーセラピストとしての能力を測定し、適切なアドバイスを提供できる能力を持っているかどうかを判断することです。試験内容には、色のはたらき、色の表示、色彩調和、色彩効果、カラーコーディネーションなどが含まれます。 日本デザインプランナー協会【JDP】が認定するカラーアドバイザー資格や日本メディカル心理セラピー協会【JAAMP】が認定するカラーセラピー資格認定試験の受講は、カラーセラピーの知識とスキルを体系的に学び、証明する良い機会となります。個人の目的や興味に合わせて、適切な資格を選択することをおすすめします。
カラーセラピーの種類
ひとくちにカラーセラピーといっても、それにはいくつかの種類があるといわれています。具体的には、だいたい7~12種類です。いずれのカラーセラピーにおいても、色の選び方や組み合わせ方によってその人の心身の状態を明らかにし、状況を改善する色の提案をおこないます。
オーラソーマ
オーラソーマは、カラーセラピーの中でもとても有名なものです。二層に配色されたボトルを使用しておこないます。 オーラライト、アヴァターラ オーラライトやアヴァターラは、オーラソーマから派生したカラーセラピーです。これらもまた二層にになったボトルを使用します。
TC、和み彩香、センセーション、カラーミラー
TC、和み彩香、センセーション、カラーミラーは、いずれも単色のボトルを使用するカラーセラピーです。TCと和み彩香は日本で生まれました。また、センセーションカナダ、カラーミラーは南アフリカで確立されたカラーセラピーの手法です。和み彩香、センセーション、カラーミラーについては、香りをつけてヒーリング効果も合わせて得ることができます。
イリスカラーセラピー
イリスカラーセラピーは、パワーストーンをボトルの中に入れておこないます。色合いがとても美しいのが特徴的です。
カラーキューブカラーセラピー
カラーキューブカラーセラピーは、10色の立方体のキューブを使用します。単に色を選ぶだけでなく、キューブを自由に重ねたり並べたりしながらリーディングしていきます。
クリスタルカラーセラピー
クリスタルカラーセラピーは、独特の形をしたクリスタルを使ったセラピーです。カラーセラピーとしてはめずらしく、茶色や黒も使用します。
キャメスカラーセラピー
キャメスから―セラピーは、ドロップ型のカラーボトルを使用します。ボトル以外にも、生年月日をもとにして作られた個性心理学の知識も活用します。
アドバンスカラーセラピー
アドバンスカラーセラピーは、カラーカードを使います。自分で気軽にセラピーができる方法なので、家で簡単におこなえるのが魅力です。
カラーセラピーと自律神経の関係
カラーセラピーは自律神経に影響を与えるといわれています。自律神経に働きかけをおこなうことにより、よりしっかりとした効果を発揮することが可能です。
光の種類によって神経系や内分泌系を刺激する
色というのはそもそも「光」によって生み出されるものです。そのため、カラーセラピーにおいては光の種類が非常に重要になります。光の種類によって神経系や内分泌系など違った部分を刺激することができるのです。それぞれの光が与える特徴をよく理解することで、カラーセラピーの効果をしっかりと感じましょう。
赤をはじめとする暖色系
暖色系の色は交感神経を活発にする働きがあるといわれています。そのため、赤やオレンジなどの色は、気持ちを高めるのに効果的です。
青をはじめとする寒色系
寒色系の色は副交感神経を活性化するといわれています。つまり、青や水色はリラックスに役立つということです。
カラーセラピーの色の効果
カラーセラピーでは、色にどのような効果を見出しているのでしょうか。ここでは、それぞれの色の効果について詳しい内容を紹介します。それぞれの色がもつ特徴をしっかりとおさえて、効果的にカラーセラピーをおこないましょう。
赤
赤は情熱をあらわす色で、とても目立ちます。そのため、赤を身のまわりに取り入れると積極性をもつことができるようになります。赤は交感神経にも働きかける効果があるので、どうしてもやる気が出ないというような場面で活用するとよいでしょう。
黄
黄は明るくポジティブな印象があるほか、物事に対する洞察力を示す色です。気持ちを明るくしたいなら黄を取り入れるのがおすすめです。また、しっかりとした判断力をつけたいときにも、黄は活用すべき色だといえます。
緑
緑は自然そのものをあらわす色です。穏やかな癒しの力や生命力を感じさせる色でもあります。そのため、緑を身のまわりに置くようにするとやさしい気持ちになることができます。心身が疲れているときでも、積極的に緑を取り入れるようにすれば元気を回復するのに役立ちます。
青
青は冷静さや静けさをイメージさせる色です。そのため、気持ちを落ち着かせたいときには青を取り入れるのがおすすめです。青は副交感神経にも働きかけをおこなうので、錯覚ではなく心からの深いリラックスを味わうことができます。また、青には集中力を高める効果も期待できます。勉強や仕事などで目の前の作業に集中したいというときは、青を積極的に身のまわりに置くようにしましょう。
オレンジ
オレンジは黄色と赤の中間の色であり、明るさと激しさの度合いがちょうどよい状態でバランスがとれているといえる色です。カラーセラピーでオレンジを選ぶ人は、その現状に問題を抱えていないということを意味します。また、オレンジは食欲を高めたいときに役立つ色でもあります。夏バテ気味で食欲がないときは、積極的にオレンジを取り入れるようにすると自然と食事をとれるようになるでしょう。
白
白は純粋さを示す色です。そのため、気持ちをリセットしたい場面で役立つ色だといえるでしょう。まっさらな気持ちで再スタートを切りたいと感じているときは、白を選ぶことでそれを後押しすることが可能です。気持ちを穏やかにしたいときにも白はおすすめです。
グレー
グレーはまわりとの協調性が高く、気持ちを落ち着かせる色です。控えめな上品さも兼ね備えています。落ち着いて過ごしたいときにはグレーを選ぶと効果的です。また、グレーはまわりの状況を受け入れやすくするので、人との関係性を良好に保ちたいときにも役立ちます。
カラーセラピーにはたくさんの種類と効果がある
カラーセラピーにはたくさんの種類があります。そのため、自分に合ったセラピーを選ぶことでより効果的に抱えている問題にアプローチすることができるでしょう。なかには自分で簡単におこなえるカラーセラピーもあるので、手軽なものから試してみるのがおすすめです。もちろん、カラーセラピーのサロンに行ってセラピストと話しながらじっくり診断を受けるのもよいです。セラピストにカラーセラピーをしてもらえば、より本格的なカラーセラピーの効果を体感することができますよ。
色にはさまざまな効果があります。そのため、色についての正しい知識をもって上手に活用することができれば、気持ちや状況をうまくコントロールすることも可能になるでしょう。何か困りごとがあるなら、色の力を使って状況を改善してみてはいかがでしょうか。ちょっとしたところで色の効果を意識すれば、手軽に自分の問題にアプローチすることができます。
まとめ
カラーセラピーは、色彩の力を活用して心身の健康を促進する代替療法です。古代から注目されてきたこの療法は、現代でも多くの人々に支持されています。科学的な裏付けはまだ十分ではありませんが、ストレス解消や気分改善などの効果が期待されています。 日常生活に取り入れる方法として、自然の中で過ごす時間を増やしたり、意識的に色を選んだりすることが挙げられます。また、大人向けの塗り絵もカラーセラピーの一種として注目されており、リラックス効果や集中力向上が期待できます。 カラーセラピーに興味がある方は、資格取得を検討してみるのも良いでしょう。ただし、深刻な健康上の問題がある場合は、必ず医師に相談し、適切な治療を受けることが重要です。色彩の力を上手に活用しながら、心身ともに健康的な生活を送りましょう。
- 通信講座のSARAスクール編集部
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心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。