飼い主の理想を叶えるトリマーの仕事

トリマーは、ペットの美容師とも呼ばれ、犬や猫をはじめとするペットのヘアスタイルを整える「トリミング」を行うことがおもな仕事です。特に、毛の長い犬や猫は、定期的にトリミングをすることで、さっぱりと清潔感のある見た目を保つことができます。

同じ犬でも、犬種によって似合うヘアスタイルが異なり、飼い主のこだわりによってもどのようなデザインにするかが変わってきます。例えばトイプードルであれば、愛らしいぬいぐるみのようなテディベアカットにしたいという人もいますし、爽やかな短いカットを好む人もいます。トリマーには、飼い主の好みを正確に把握し、ペットに似合うスタイルに仕上げる技術が必要になります。
ヘアスタイルの方向性が決まったら、全身をシャンプーして汚れを落とし、ブラッシングしながらドライヤーで乾かしていきます。その後、トリミングを行い、毛並みを整えたら完成です。

最近では、ペット向けの指圧やマッサージといったサービスを行うペットサロンもあるようです。大型犬であれば、シャンプーをするだけでもたいへんな作業ですし、小型犬であっても、1日に何匹もトリミングをすると体力を消耗してしまいます。そのため、トリマーには、十分な体力と集中力が求められます。

トリマーの仕事は、ペットのヘアスタイルを美しく整えることだけではありません。爪を切ったり耳掃除をしたり、肛門腺をケアしたりすることで、健康面のチェックをすることも、トリマーの大切な仕事です。

もし、ペットの健康に懸念点があった場合は、すみやかに飼い主に伝えることで、ペットの命を守ることができるかもしれません。そのため、トリミングのスキルはもちろんのこと、動物の病気や栄養、飼育方法といった、幅広い知識を身に付ける必要があるのです。

仕事に活かせるペットトリミングの資格

人のヘアスタイルを整える理美容師になるためには、国家資格が必要ですが、トリマーにはそのような免許がありません。トリミングの専門知識や、動物の健康状態に関する知識を体系的に学ぶには、本を読んだりセミナーに参加したりして、積極的に学ぶ姿勢が必要となります。

SARAのペットトリミング資格講座は、1日30分・半年間で学習を終えられるよう、カリキュラムが組まれています。ペットトリミングの基礎知識や使用する道具、仕事内容だけでなく、経営に関する知識や開業するためのノウハウまで幅広く習得することができます。
早く知識を活用したい場合は、最短2ヵ月での修了も可能であり、自分のペースに合わせて受講できることが魅力です。

講座修了後、試験に合格すれば、日本生活環境支援協会（JLESA）主催の「ペットトリミングアドバイザー」と、日本インストラクター技術協会（JIA）主催の「トリマー開業インストラクター」の2つの資格を取得することができます。プラチナコースの場合は卒業課題を提出することで、資格試験が免除されるため、卒業と同時にトリマーとしての活動をスムーズに始めることができます。