カカオとココアやチョコレートの違いは?作り方などを詳しく解説
記事更新日:2019年7月22日カカオとココアやチョコレートは、具体的に何が違うのかよく分からないという人も多いのではないでしょうか。何となく違うというイメージがあっても、具体的に違いを説明するのはなかなか難しいですよね。しかし、カカオとココアやチョコレートにはそれぞれ大きな違いがあります。せっかくカカオを摂取するなら、それぞれの違いについてもしっかり理解しておきましょう。
今回は、スーパーフードとしても注目されているカカオについて、ココアとチョコレートの違いについて解説します。違いを押さえて、カカオの魅力の理解を深めましょう。

目次

「カカオ」はココアやチョコレートの原材料
カカオは、ココアやチョコレートの原料として知られています。ただし、当然ですがカカオはそのままココアやチョコレートに変化しているわけではありません。カカオの実の中にあるカカオ豆から、ココアやチョコレートが作られています。具体的にはどのような加工方法により、ココアやチョコレートが作られているのでしょうか。ここでは、カカオの加工について詳しく説明します。
カカオマス
ココアやチョコレートの原材料名をチェックすると、「カカオマス」という表記があります。カカオマスとは、カカオ豆を発酵、乾燥、加熱、粉砕して作られるものです。カカオマスはココアやチョコレートを作るために必要不可欠なものだといえます。
ココア
ココアは、カカオマスから作られます。カカオマスから脂肪分であるカカオバターを取り除くと、ココアができます。
チョコレート
チョコレートもココアと同じくカカオマスから作られます。チョコレートの場合はカカオマスにさらにカカオバターを追加して作ります。
カカオの歴史
カカオは古い時代から、人々に愛されてきました。そのカカオの歴史は、具体的にはどのようになっているのでしょうか。ここでは、カカオの歴史について全体像をしっかり把握しておきましょう。
カカオの学名は「テオブロマ カカオ」
カカオの学名は「テオブロマ カカオ」です。「テオブロマ カカオ」は「神様の食べ物」という意味がこめられています。もともとはカカオの果肉が食べられていましたが、次第に豆の部分を焼くとよい香りがするということが知られるようになりました。これが、カカオ豆がよく食べられるようになった始まりです。
中南米が原産
古い時代、カカオの原産地は中南米が中心でした。ただし、カカオは栽培が難しいため、とても貴重な食べ物として扱われてきました。食べられるのは王様や貴族など一部の限られた人のみで、時には貨幣として使用されることもあったようです。16世紀ごろになるとカカオはヨーロッパに広まり、中南米以外でも栽培がおこなわれるようになりました。
現在の産地はアフリカが中心
カカオは年間の平均気温が27度以上の高温多湿の環境でなければ、栽培することができません。また、土地も水はけがよいことが条件となります。そのため、カカオを栽培できる場所はとても限られています。そのため、現在カカオが多く栽培されているのは、アフリカが中心となっています。
カカオ豆は3種類
ひと口にカカオ豆といっても、実は3つの種類があることをご存知でしょうか。その3種類というのは、クリオロ種、フォラステロ種、トリニタリオ種の3つです。ここでは、カカオ豆の3種類について詳しく確認しておきましょう。
クリオロ種
クリオロ種は、カカオ豆の中でも最も高級な品種です。カカオの原種であり、有史以前から存在するとても古いカカオ豆の種類です。虫ついたり病気になったりしやすいため、栽培がとても難しいといわれています。そのため、カカオの全体の生産量からすると1%にも満たないようです。苦味が少ないのが特徴的で、チョコレートの香りづけをおこなうためのフレーバービーンズとしても利用されています。
フォラステロ種
フォラステロ種は、最も生産量の多いカカオ豆です。具体的にいうと、フォラステロ種の生産量はカカオ豆全体の90%以上にあたります。成長が早くて病気にも強いため、栽培しやすいのが大きな特徴です。西アフリカだけでなく、東南アジアでも栽培されています。フォラステロ種の豆は扁平になっており、色は紫色をしています。
トリニタリオ種
トリニタリオ種は、クリオロ種とフォラステロ種を交配してつくった品種です。18世紀初頭に南米のトリニダード島でカカオが絶滅してしまったことにより、新たに交配してつくられたのがトリニタリオ種です。トリニタリオ種はさらに細かい品種に分かれており、さまざまな香りを楽しめるのが魅力的です。そのため、フレーバービーンズとしてもさまざまなところで親しまれています。
スーパーフードとして注目されるカカオ
おいしいココアやチョコレートとして人気のカカオは、スーパーフードとしての一面ももっています。カカオはどのような成分が含まれているのでしょうか。ここでは、カカオの成分についてみてみましょう。
テオブロミン
カカオには、テオブロミンとよばれる栄養素が豊富です。テオブロミンという名前は、カカオの学名から名付けられました。テオブロミンはカカオの代表的な成分であり、血流を促したり集中力や思考力を高めたりする働きが期待できます。自律神経のバランスを整えるのにも役立つため、心身のリラックスも促します。
フェニルエチルアミン
フェニルエチルアミンという栄養素もカカオには多く含まれています。テオブロミンは人に高揚感をもたらし、幸せな気分にする効果をもっているといわれています。
ココアを飲むときの注意点
ココアを飲めば簡単にカカオの成分を取り入れることができます。ただし、ココアを飲むときは注意したいこともあるのが実際のところです。ここでは、ココアを飲むときの注意点について詳しく押さえておきましょう。
ココアには2種類ある
ひと口にココアと言っても、実際には2つの種類があることに注意しましょう。1つ目は純粋にココアをパウダーにしたピュアココアです。2つ目は砂糖などを加え飲みやすくした調整ココアです。後者は砂糖などが加えられている分、飲み過ぎには注意しなければなりません。
栄養だけでなくカロリーや糖分のとりすぎに注意
ココアを飲むときは栄養だけに気を取られるのではなく、カロリーや糖分などのとりすぎに注意しましょう。ピュアココアを飲む場合でも、自分でガムシロップや砂糖などを入れて味を調整するときは気を付けたほうがよいでしょう。また、ココアに牛乳を入れて作るときはカロリーの取り過ぎになる恐れがあるので、カロリーをチェックしたうえで飲む量を調整するようにしてください。
カカオとココアやチョコレートにはさまざまな違いがある

カカオとココアやチョコレートには、それぞれ明確な違いがあります。カカオはスーパーフードとしても有名ですが、せっかく摂取するのであればそれぞれの違いをしっかりと理解しておいたほうがよいでしょう。ココアやチョコレートを摂取すれば、カカオの成分を体に取り入れることができます。ただし、ココアやチョコレートには砂糖なども含まれているため、摂取するときはとり過ぎには注意したほうがよいでしょう。砂糖や脂肪分などが抑えられたものもあるので、カカオの成分を摂取したいという目的があるなら、そういったものを選ぶのもひとつの手です。カカオの成分をしっかりと体に取り入れて、健康を目指しましょう。
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