インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターの違いとは?
記事更新日:2024年6月11日インテリアに関する仕事は、華やかな印象があって憧れますよね。代表的なものとしては、インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターがあります。これらはどういった仕事なのでしょうか。とても似ているので、違いがよく分からないという人も多いでしょう。
インテリアに関わる仕事は大変な部分も多いですが、やりがいのある魅力的な仕事です。今回は、インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターの違いについて紹介します。
目次
インテリアデザイナーの仕事内容
内装全般の企画や設計に関わる仕事
インテリアデザイナーは、内装の全ての企画や設計に関わる仕事です。クライアントの要望をしっかりと把握してコンセプトを決め、色や質感などの細かいところまで配慮しながら空間を作っていきます。インテリアに関する豊富な知識をもち、しっかりとした判断ができることが求められます。
空間づくりをトータルで監修する
インテリアデザイナーは、住宅やオフィスをはじめとし、ホテルや学校、店舗などさまざまな空間を対象とします。そのため、空間をトータルで監修する立場として活躍することが可能です。それぞれの場所に合わせてオリジナルの空間を提案することが必要です。
インテリアコーディネーターの仕事内容
では、インテリアコーディネーターの仕事内容とは、どんなものなのでしょうか。くわしく見ていきましょう。
インテリアについてアドバイスをする
インテリアコーディネーターとは、インテリアについてアドバイスをおこなう人のことです。それぞれの家具や設備がもつ特徴をしっかりと把握しており、適切なものを提案するのが仕事です。住宅だけでなく、商業施設などのインテリアコーディネートを依頼される場合も少なくありません。
ライフスタイルやニーズに合わせた提案をする
インテリアコーディネートは、それぞれの人のライフスタイルに合わせた提案をおこなう必要があります。そのため、その場所で過ごす人の特徴をしっかりとヒアリングし、それぞれに合わせてインテリアをピックアップします。インテリアについてのほかの資格があればそれも組み合わせて働くことができるので、可能性も幅広い仕事です。
インテリアデザイナーとインテリアコーディネートの違いは?
インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターの違いはどういったところにあるのでしょうか。どちらも、空間におけるインテリアをクライアントが求めるものに合わせて提案し、作り上げるという点は同様です。それぞれの違いについて確認してみましょう。
基本的な違い
一言でいえば、0から空間をつくり上げるのがインテリアデザイナーであるのに対し、既存の製品から選んで空間デザインをつくるのがインテリアコーディネーターです。インテリアデザイナーは「デザインする人」、インテリアコーディネーターは「コーディネートする人」なので、言葉の意味をそのまま仕事内容として置き換えれば分かりやすいでしょう。
境界線があいまいなことも多々ある
ただし、実際のインテリアデザイナーとインテリアコーディネーターには、明確な違いがないというのが正直なところです。それは、なかには自分で0から家具を作ることができるインテリアコーディネーターもいるからです。もちろん、必ず同じ仕事内容だと言い切れるわけではないので、ケースバイケースだといえるでしょう。そういう意味でいえば、インテリアデザイナーやインテリアコーディネーターという肩書は、どういった仕事を主軸にしているかという目安と考えたほうがよいかもしれません。
どちらにも必要なスキル
インテリアデザイナーはやインテリアコーディネーターには、どちらも共通して必要なスキルがあります。インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターは似ている部分も多いので、どちらの仕事を選ぶか迷っている場合は、共通するスキルから身につけていくとよいでしょう。
美的感覚
インテリアをセンスよく選んで配置するためには、美的感覚が重要です。もちろん、生まれもったセンスはとても重要だといえるでしょう。とはいえ、インテリアに関しては、見本となるインテリアをたくさん目にして学ぶことで感覚を身につけるという過程が非常に重要です。インテリアに対する感覚は、もともとあるセンスだけでは対応しきれない部分があるのです。とくに人にとっての暮らしやすさなどは、単なる美的感覚だけでは網羅することができません。勉強しながらインテリアについての感覚を磨くことが大切です。
新しい発想を生み出す能力
インテリアに関する仕事に就くなら、新しい発想を生み出す能力も必要です。これまでにない素敵な家具を作ったり快適な住空間を提案したりするためには、オリジナルのアイデアをたくさん出せるようでなければ難しいでしょう。新しいアイデアを生むためには、既存のものをよく知っておく必要があります。そのため、過去のインテリアについてよく勉強しなければなりません。
プレゼンテーション能力
インテリアに関わる仕事では、クライアントに自分のアイデアを提案する必要があります。よいアイデアであっても、その魅力をうまく伝えることができなければ、クライアントはその案にのってくれない可能性もあります。インテリアに関わる仕事に就くなら、デザインや美的感覚だけが優れていればよいというわけではありません。それをしっかり相手に伝えられるような高いプレゼンテーション能力が必要です。そういった意味でいえば、社会人として営業職で働いている人などは、仕事上の強みを活かして転職することも十分可能だといえるでしょう。
CAD
建築やインテリアに関する設計図をかくときは、機械を使うのが主流です。それは、CADとよばれるソフトです。大学や専門学校でインテリアについて学べば、カリキュラムの中に必ずといっていいほど組み込まれているはずでしょう。CADを使いこなせるということは、インテリアを仕事にするうえではかなり有利です。マニュアルをしっかり確認しながら使い方を覚えれば、独学でも修得は不可能ではありません。資格などもあるので、インテリアの仕事を目指すなら取得をおすすめします。ただし、単純にインテリアのアドバイスのみをおこなうインテリアコーディネーターになる場合は、CADは使用できなくても問題ないことが多いです。
インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターの違いを把握しよう
インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターは、とても似ている仕事です。実際は仕事内容が被る部分も多いでしょう。いずれの仕事に就く場合でも、共通して必要なスキルがたくさんあります。一人前のインテリアデザイナーやインテリアコーディネーターとして働くためには、1つ1つのスキルをしっかり身につけることが重要です。インテリアの専門的な知識だけでなく、プレゼンテーション能力など社会人全般にとって必要なスキルも多いので、いろいろな経験が役に立つ仕事であるともいえるでしょう。センスを活かし、しっかり知識を身につけることで、素敵な提案ができるインテリアデザイナーやインテリアコーディネーターを目指してみてはいかがでしょうか。