オフィスの机を効果的に配置するには?配置パターンや注意点を解説
記事更新日:2024年9月30日オフィスには、基本的にたくさんの机が並んでいます。オフィスの机はどのように並べるのが良いのでしょうか。オフィスの机の並べ方は、意外とさまざまな種類があります。それぞれの業務に適した机の配置にすることが、業務効率化に大きく関係しているのです。
今回は、オフィスの机を効果的に配置するにはどうしたらいいのかについて解説します。具体的な配置パターンや注意点についても触れるので、オフィスに最も適した机の配置をおこないたいと考えている人はぜひ参考にしてください。
目次
オフィスレイアウトの重要性
仕事をおこなうオフィスについては、レイアウトが意外と重要です。レイアウトによって、仕事に大きな影響が出ることも珍しくはありません。オフィスレイアウトは、具体的にどうして重要なのでしょうか。ここでは、オフィスレイアウトの重要性について詳しくみておきましょう。
業務効率に関係する
オフィスレイアウトは、業務の効率化に大きく関係しています。仕事内容とデスクレイアウトが合っていない場合、業務効率が極端に低下してしまう可能性も十分にあるでしょう。よって、仕事をスムーズにうまく進めるためには、オフィスレイアウトについてしっかりと考えることが大切です。なお、業務効率を高めるためには、オフィスレイアウトの配置だけでなく、動線設計もきちんとおこなわなければなりません。
空間の有効活用につながる
オフィスレイアウトをよく考えれば、限られたオフィスの空間の有効活用にもつながります。多くの場合、オフィスは狭いことが多いでしょう。たとえ狭いと感じていなくても、広々としてスペースが余っているという状況はあまりないはずです。オフィスレイアウトをしっかり考慮すれば、無駄な空間をできる限り省くことができます。そのため、省スペースにつなげられ、限られたスペースを十分に活用することができるようになります。
オフィスの机の配置パターンと効果
オフィスの机の配置には、いくつかパターンがあります。代表的な机の配置パターンについて、その効果を説明します。オフィスの机の配置を考えるときの参考にしてください。
島型レイアウト
島型レイアウトは、対向型レイアウトともよばれる机の配置パターンです。机どうしを向かい合わせにして並べる方法であり、人と人どうしのコミュニケーションがとりやすい配置となっています。デスクがすべて統一されており、配置換えもしやすいのが特徴的です。どのような職種でも取り入れやすく、多くの企業で取り入れられている一般的な机の配置方法です。
同向型レイアウト
同向型レイアウトは、並列式レイアウトやスクール式レイアウトとよばれることもあります。このレイアウトは、学校の教室をイメージすると分かりやすいです。すべての人が同じ方向を向かっている状態に机を並べます。このレイアウトにすれば、ひとりひとりが作業に集中することが可能です。流れ作業がおこなわれる場合も、その流れに合わせて担当者が座るようにすれば、いちいち立ち歩かなくてもスムーズに仕事を進めることができます。
背面型レイアウト
背面型レイアウトは、チームごとにデスクを背中合わせにする机のレイアウト方法です。それぞれの机で作業しているときは、お互いに背中を向けているため、作業に集中できます。しかし、チームで話し合いが必要なときは、すぐにコミュニケーションをとることが可能です。ただし、十分なスペースを確保できるオフィスでないと、オフィス全体が狭くなってしまう可能性もあります。
フリーアドレス型レイアウト
フリーアドレス型レイアウトは、ひとりひとりの席が固定されていない机の配置パターンです。机の並べ方は島型レイアウトなどを採用しているケースが多いですが、誰がどの席を利用するかは決められていません。好きな席に座って作業することができます。そのため、その時々によって一緒に作業したい相手とともに座ることもできます。また、いつもとは違う席に座り、気分転換することも可能です。
ブース型レイアウト
ブース型レイアウトは、ひとりひとりのデスクごとにパネルで区切り、個室のような作業空間を作る机の配置パターンです。周囲と離れた自分だけの空間を確保できるため、完全にひとりで作業できる仕事に向いているでしょう。パネルの高さを変えることで、周囲とのかかわり方を調整することも可能です。
クラスター型レイアウト
クラスター型レイアウトは、左右で別の方向を向いた状態でデスクを並べる方法です。島型レイアウトと同向型レイアウトを組み合わせたようなレイアウトであり、一定の個別空間を確保しながらも、全体での一体感を得られる机の並べ方です。
業務効率化のために必要な机の配置条件
業務効率化を目指す場合、机の配置について必要な条件があります。それを満たすことができないと、いくら配置パターンを意識しても、うまくオフィスの空間を活用することはできません。ここでは、業務効率化のために必要な机の配置の条件について紹介します。
共有する設備は皆が使いやすい場所に置く
業務を効率化するためには、共有する設備の置き方がとても重要です。すべての人が利用するものは、誰もが使いやすい場所に置くようにしましょう。たとえば、コピー機はオフィスで多くの人が使用するため、どこからでもたどり着きやすい場所に設置することが大切です。
通路は1m程度の幅が必要となる
机の配置を考えるときは、通路もきちんと確保できるように意識しなければなりません。オフィスの場合、通路の幅は最低でも1mは必要となります。机と机で背中合わせになる場合は、イスの分のスペースも考えたうえで、通路を確保する必要があります。余裕をもった配置にして、どのような状況でもスムーズに人が通れるスペースを確保しましょう。
トイレ・給湯室への導線も考慮する
デスクのレイアウトについては、トイレや給湯室への導線も考慮したほうがよいでしょう。トイレや給湯室へ行く回数は人によっても違いますが、必ずすべての人が利用することは確かです。そのため、すべての人がトイレや給湯室へ簡単にアクセスできたほうがよいでしょう。トイレや給湯室を自由に使えないと、仕事とは直接関係ない部分で余計なストレスがたまる恐れもあります。そういったことがないよう、トイレや給湯室への導線は忘れずに意識するようにしてください。
接客スペースは入り口の近くにする
オフィスのレイアウトを考えるうえでは、接客スペースの配置も重要です。基本的に、接客スペースは入り口の近くにしたほうがよいです。オフィスの奥に接客スペースを設けてしまうと、雑然としているオフィス内をお客様にすべて見られてしまいます。場合によっては、社内の機密情報がもれるきっかけになる可能性もないとは言い切れないため、接客スペースの位置には注意が必要です。
オフィスの机の配置を考えよう
オフィスの机はさまざまな配置をおこなうことが可能です。ただし、それぞれの業務に適した配置を選ぶことが重要です。仕事内容に合わない配置にしてしまうと、いくら見た目がよくても、仕事がスムーズに進めにくくなるので注意が必要です。オフィスの机の配置は導線を意識することも大切なので、さまざまな状況を考慮して決めるようにしましょう。
「オフィスエントランス」とは?
そもそも、「オフィスエントランス」とはどのようなものなのでしょうか。まずは、基本的な部分について、ここで確認しておきましょう。
エントランスや受付は会社の顔!
オフィスのエントランスは、その会社の入り口となります。ただし、会社の入り口といっても、エントランスや受付は、それだけの意味で終わるものではありません。エントランスや受付は、いわば会社の顔です。お客様が最初に目にする会社の象徴となります。よって、エントランスや受付の印象がその会社の印象そのものを決定づける大きな要因となる可能性があります。
規模や業態によっても異なる
エントランスや受付の重要性は、その企業の規模や業態によっても異なります。たとえば、ほとんどのお客様が会社に直接足を運ぶことがないのであれば、エントランスや受付をそれほど作り込んでもあまり効果は得られないでしょう。反対に、お客様がしょっちゅう会社にやってくるのであれば、エントランスや受付がしっかりしていないと、相手に不安を与える可能性もあります。会社の規模や業態に合わせたエントランスや受付を用意することが重要です。
最低限の機能は必要
エントランスや受付に最低限必要なものは、何でしょうか。ひとつは、お客様がきたことを知らせるための呼び鈴があげられます。また、エントランスや受付は、ワークスペースと仕切られていることも大切です。お客様をきちんと迎え入れられるような環境を整備しておくことが求められます。
オフィスエントランスのデザイン効果
オフィスエントランスのデザインは、どのような効果をもたらすのでしょうか。オフィスエントランスをどのようにするのか決めるためには、まずはデザインによる効果を理解しておくことが求められます。ここでは、オフィスエントランスのデザイン効果について紹介します。
エントランスに付加価値をつける意味
オフィスエントランスにこだわりを持ち、最低限の機能に加えて付加価値をつけることは、大きな意味があります。オフィスエントランスに付加価値をつければ、お客様から見た企業価値を高めることができるからです。やはりその企業についたときに、素敵なエントランスになっていると、企業に対するイメージは少なからずアップするものです。また、エントランスは社員もよく目にする場所となります。よって、付加価値のあるエントランスであれば、社員の帰属意識やモチベーションなどを高める効果も期待できるでしょう。
機能面も考慮したほうがいい理由
オフィスエントランスについては、機能面もある程度考慮したほうがよいです。まず、訪れたお客様がスムーズに社内の人へ連絡できるよう、内線電話を用意しておくのもひとつの方法です。さらに、立ったまま待たなくていいよう、待合い場を設けておくのもよいでしょう。さらに、応接室や会議室までのアクセスもよいと、お客様に面倒をかける必要がありません。なお、機能面としてはセキュリティもあげることができます。オフィスのセキュリティがしっかりしていたほうが、社員も常に安心して仕事に取り組むことができるはずです。
エントランスデザインをしないとどうなる?
では、反対にエントランスデザインをおこなわなければどうなるのでしょうか。エントランスデザインをしなかった場合、お客様からの印象が大きく変化します。会社の印象について無頓着なイメージをもたれるのは避けられないでしょう。また、場合によっては、客としてきちんと迎え入れられていないという印象をもたれてしまう可能性もあります。
オフィスエントランスのデザインパターン
オフィスのエントランスのデザインは、どのようにおこなえばいいのでしょうか。オフィスエントランスのデザインには、さまざまなパターンがあります。どれが最もよいということはなく、それぞれの企業に合うものを選ぶことが重要です。それぞれの企業によって、必要なオフィスエントランスのデザインは異なります。ここでは、よくあるオフィスエントランスのデザインパターンについて説明するので、実際のオフィスエントランスのデザインを考えるための参考にしてみてください。
企業のアイデンティティを表現する
オフィスエントランスは企業の顔です。そのため、エントランスで企業のアイデンティティを表現するというのもひとつの方法です。具体的には、VI(ヴィジュアルアイデンティティ)やCI(コーポレートアイデンティティ)を意識するとよいでしょう。企業のコーポレートカラーを使い、シンボルマークを掲げたシンプルなデザインを取り入れるケースも多いです。
伝えたい企業イメージを表現する
オフィスエントランスのデザインは、お客様にとって企業の第一印象となります。そのため、伝えたい企業イメージを表現すると、その印象をお客様に強く抱いてもらえる可能性が高くなるでしょう。たとえば、高級感や洗練されたイメージを売りにしているなら、そういった印象のあるデザインを意識してください。反対に、自然なぬくもりや明るさを大切にしているのであれば、それらを重視したデザインを取り入れる必要があります。
商品・サービスを表現する
オフィスエントランスは、その企業そのものを表す場です。企業の主力商品やサービスをそのまま表現するというのも、よくあるオフィスエントランスのデザインの方法です。特に知名度の高い商品やサービスがあるなら、それらをエントランスに掲示するだけで、企業の知名度の高さを表現することにもつながります。
企業の想いをアピールする
オフィスエントランスは、その企業の想いをアピールするための場にもなります。単なる入り口ではなく、ほかの機能をもち合せた場所として捉えることも可能です。たとえば、あえてエントランスにカフェスペースを設けている企業もあります。企業の印象を分かりやすく伝える場として考えてみるのもよいでしょう。
オフィスエントランスのデザインに気を使おう
オフィスのエントランスは、その企業を表現する顔となります。よって、オフィスエントランスを作るときは、そのデザインにもしっかりとこだわりをもつことを大切にしてください。オフィスエントランスのデザインがイマイチだと、お客様から企業に対するイメージも悪くなってしまう可能性があります。社員はオフィスの中にいることが多いため、エントランスのデザインについてそれほど気がまわらないケースも少なくありません。しかし、お客様の目線を意識して、エントランスのデザインをよく考えてみることはとても重要です。オフィスのエントランスのデザインによってお客様からのイメージがアップすれば、商談にもよい影響が出るかもしれません。オフィスエントランスのデザインに気を使って、素敵なイメージを作りましょう。参考:WEBデザインで人々の生き方・働き方を変えるメディア|日本デザイン