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間接照明の基本!効果的な取り入れ方を理解しよう

おしゃれな間接照明を室内に取り入れたいと一度は考えたことがあるのではないでしょうか。実際、間接照明を取り入れると、空間がグッとおしゃれに見えるものです。しかしながら、間接照明を取り入れるときには押さえておきたいポイントもあります。

そこで今回は、間接照明についての効果的な取り入れ方を説明します。間接照明についての基本から説明していくので、間接照明を空間デザインに取り入れたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

間接照明の基本!効果的な取り入れ方を理解しよう

間接照明とは?

そもそも間接照明とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。なんとなくおしゃれなイメージをもっている人も多いですが、実際に間接照明について説明できない人も少なくないはずです。ここでは、間接照明の基本的な内容について説明します。

基本の定義

間接照明とは、照明器具から出る光が天井や壁に当たり、その反射光を明かりとして利用する照明のことをいいます。そのため、作業する場所を直接照らす「部分照明」ではなく、部屋の全体の明るさを確保するための「全体照明」に分類されています。ふんわりと明かりを感じられるのが大きな特徴となっています。

欧米での人気が高い!

間接照明は、特に欧米で人気となっています。それは、単なる好みの問題だけではありません。というのも、欧米の人は日本人よりも瞳の色が薄いです。そのため、光の刺激に特に敏感だといわれています。よって、間接照明によって光による刺激を抑えると、欧米人にとって居心地のよい環境が整いやすくなるのです。逆に言うと、日本人が欧米に行った場合、室内が暗くて違和感を覚える可能性もあるでしょう。間接照明は部屋を明るくするための光源ではなく、インテリアの一部のような感覚で捉えられることも多いです。

間接照明の種類

間接照明の種類としては、大きく分けて3つの種類があります。それは、「コーブ照明」「コーニス照明」「バランス照明」の3つです。それぞれにはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、間接照明のそれぞれの違いについて簡単に解説します。

コーブ照明

コープ照明とは、天井を照らすタイプの間接照明です。天井に光が集まるので、優しく穏やかな空間を作り出すことが可能です。

コーニス照明

コーニス照明は、壁を照らすタイプの間接照明です。壁にかけている絵画を照らしつつ、照明の役割も果たすケースもあります。

バランス照明

バランス照明は、天井と壁を照らすタイプの間接照明です。天井と壁の両方を照らすことで、雰囲気のある空間を作り上げることができます。

間接照明がもたらす効果

間接照明は、どのような効果をもたらすのでしょうか。間接照明にはおしゃれなイメージがありますが、実際にはほかにもさまざまな効果をもっています。そこで、ここでは間接照明がもたらす効果について、メリットとデメリットの両方の側面から紹介します。間接照明についての理解を深めるために、ぜひ参考にしてみてください。

メリット

すでに触れていますが、間接照明には、なんといってもおしゃれな印象を出せるというメリットがあります。また、間接照明は光を優しく照らすため、あたたかな印象をもたらすことも可能です。そのことから、リラックス効果も高く、入眠効果や癒し効果も期待できます。寝室に取り入れれば、ゆっくりと落ち着いた気分で眠りにつくことができるでしょう。 また、間接照明には、開放感を高めたり、気分を盛り上げたりする効果も期待できます。照明を一部の箇所に集めることも可能なので、アートや家具などの存在感を出すことも可能です。視線を上手くコントロールすることができます。それにより、室内をより広く見せることも可能になるでしょう。間接照明を使用すれば、その空間をより素敵な空間に見せることができます。イメージしている雰囲気に近付けることも可能です。

デメリット

間接照明には、デメリットがないわけではありません。間接照明の場合、どうしても明るさには限界があります。そのため、間接照明を使って読書や作業をしようとすると、光量が足りない可能性があるでしょう。ただし、その場合は読書や作業したいときだけ手元にライトを用意するというのもひとつの方法です。

間接照明を取り入れるコツ

間接照明を取り入れる場合、いくつか押さえておきたいコツがあります。ここでは、間接照明を取り入れる際のコツについて紹介します。

明るさ

間接照明を取り入れる場合、明るさがとても重要です。具体的には、間接照明にはやや暗めの光が適しているといえます。直接照明と間接照明のバランスをとりながら、適度な明るさを保つようにすることもポイントです。

間接照明を選ぶなら、光の色の選び方も大切です。間接照明に適した照明の色は、昼光色といわれています。照明の色にまで気がまわらないケースも少なくないので、色味をしっかりと意識するように心掛けましょう。

その他

間接照明を利用するときは、テラス対象も重要です。たとえば、生活感が出るものを照らしてしまうと、せっかくの雰囲気が台無しになる可能性があります。また、間接照明を取り入れれば、それだけでおしゃれに見えるわけではありません。全体のバランスをしっかり意識しましょう。

間接照明を取り入れる際の注意点

間接照明を取り入れるときは、注意点もあります。まず、第一に光源が見えないようにすることが重要です。間接照明は光源を見せないことが条件なので、実際にその場に立ってみて確認することが大切です。光源を見せないようにするためには、光源の角度と光源を隠すものの幅の調整が重要になります。 また、間接照明を取り入れるのであれば、間接照明用のライトを使用したほうがいいです。間接照明用でないものを利用すると、間接照明の良さを生かし切れない可能性もあります。加えて、実際に生活することを考えると、間接照明だけを使用するとなると生活に支障が出る恐れがあります。間接照明を使用する箇所の選び方に注意しましょう。なお、間接照明を使用するなら、壁や天井の色にも注意が必要です。天井や壁の色がダークトーンでは、間接照明の光を当ててもうまく反射させられません。さらに、天井が低すぎたり、空間が狭すぎたりする場合、間接照明の効果が出にくい場合もあります。

間接照明の意味を理解して効果的に取り入れよう

間接照明の意味を理解して効果的に取り入れよう

間接照明を取り入れれば、室内の雰囲気をグッとおしゃれにすることができます。ただし、間接照明はうまく取り入れないと、雰囲気がよくならないこともあるので注意が必要です。間接照明を上手に取り入れるためには、間接照明について、ポイントをしっかりと理解しておくことが大切だといえます。間接照明の強みとともに、弱みも理解しておけば、間接照明のよさを最大限に生かすことができるでしょう。せっかく間接照明を取り入れるのであれば、なるべく素敵な雰囲気を作り上げたいですよね。そのためには、間接照明についてしっかりと学ぶことが重要です。間接照明の取り入れ方は、工夫次第でたくさんあります。よって、間接照明を上手に取り入れるためには、基礎を押さえつつ、実際の取り入れ方を目で見て知ることも大切です。さまざまなアイデアに触れながら、自分自身でも間接照明の取り入れ方のアイデアを出せるようにしていきましょう。