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犬の分離不安症とは?症状の原因や対策について解説!

犬は、飼い主と過ごす中で「分離不安症」という症状を引き起こすことがあります。この分離不安症とは、具体的にどのような症状なのでしょうか。分離不安症は、状況によってどの犬も発症する可能性があります。そのため、しっかりと症状について理解しておいたほうがよいでしょう。

今回は、犬の分離不安症について説明します。症状の原因や対策についてもあわせて解説するので、犬の分離不安症に対する理解を深めるために役立ててください。

犬の分離不安症とは?症状の原因や対策について解説!

犬の分離不安症とは?

犬の分離不安症とは、どのようなものなのでしょうか。分離不安症とは、犬が飼い主と離れることによって強い不安感に襲われる症状をさします。飼い主と離れることが不安で仕方ない状態になり、精神的パニックを起こしてしまうのです。分離不安症になると、犬は精神的にも肉体的にも不調になってしまいます。そのため、愛犬が分離不安症になってしまった場合は、早めの対処が必要だといえます。

分離不安症の症状

犬の分離不安症は、具体的にどのような症状なのでしょうか。分離不安症の症状としては、さまざまなものがあります。分離不安症に対処するためには、分離不安症の症状について詳しく把握しておく必要があるでしょう。ここでは、分離不安症の症状について詳しくみていきます。

基本的な症状

分離不安症の基本的な症状としては、飼い主が出掛けようとするとソワソワし出すことがあげられます飼い主の後をついて回ったり、飼い主の外出を知ると吠えたりします。また、実際に飼い主が出掛けた後は、飼い主がいない間に家の中で物を壊したり、トイレではない場所で排泄したりすることもあります。さらには、日常的に食欲不振となってしまうこともあるようです。いずれも、飼い主にとっては困った状態になるといえます。

重症の場合

分離不安症は、重症化するとさらに異なる症状が出ます。たとえば、暴れまわったり騒いだりして家具を壊すこともあります。さらに、自虐的な行動をとってしまうこともあります。血が出るまで体を舐めたり噛んだりする場合もあります。加えて、体の毛が抜けてしまうこともあります。重症化すると、見てみぬふりはできない状態になってしまうでしょう。重症化する前の早い段階で適切な対処をすることが大切です。

分離不安症になる原因

犬の分離不安症は、飼い主と離れることを必要以上に不安に思ってしまうものです。この症状は、どのようなことが原因となって起きるのでしょうか。基本的には、生活環境や育て方が原因となっているケースが大半です。ここでは、犬が分離不安症になる原因について説明します。

留守番のトラウマ

犬は留守番にトラウマを抱えることで、分離不安症になることがあります。たとえば、長時間放置されたり、留守番中に雷などの恐怖体験をしたりした場合に分離不安症を引き起こしてしまうケースがあります。犬は基本的に留守番をすることができますが、何らかの問題を抱えてしまうと、分離不安症につながってしまうこともあるので注意が必要です。できる限りの配慮をしてあげることで、分離不安症を防ぐことも大切です。

生活環境の変化

犬は、生活環境の変化によっても分離不安症を発症します。何らかの変化があるとそれにスムーズに対応できず、飼い主に頼る気持ちが強くなって分離不安症につながってしまいます。具体的には、引っ越しをしたり、家族が増えたりしたタイミングで分離不安症になってしまう犬もいます。

過剰なしつけ

犬は、過度なしつけを受けた場合にも分離不安症になってしまうことがあります。犬に対するしつけはとても重要ですし、しっかりとしたしつけをして飼い主との関係を理解させる必要があります。しかしながら、それが度を越してしまうと、犬の分離不安症につながってしまうので十分な注意が必要です。過剰なしつけは、本人は気付かずにおこなっていることも少なくありません。客観的に自分自身のしつけを見直してみることも必要です。

もともとの気質や加齢

犬が分離不安症になるのは、もともとの気質が関係している場合もあります。個体差によって、分離不安症になりやすい犬となりにくい犬がいるのは事実です。また、加齢によっても、分離不安症を発症しやすくなるケースがあります。そのため、犬が分離不安症になりにくい性格だからと安心することはできません。いつも犬の様子をしっかりチェックして、何らかの変化が起きたときにはきちんと見極めができるようにしておきましょう。

分離不安症になったら?

気を付けていても、犬が分離不安症になってしまうことはあります。犬が分離不安症になってしまった場合、飼い主はどのような行動を取ればいいのでしょうか。基本的に、軽度の分離不安症であれば、しつけによって解消することが可能です。ただし、飼い主のいうことを聞かないからといって、罰は決して与えてはいけません。罰を与えてしまうと逆効果になることも少なくないため、ゆっくりと経過を見守るようにしましょう。状況によっては、専門家やプロに頼ることも検討したほうがよいです。慣れない状態で犬の症状に対処しようとすると、上手くいかないこともあります。確実に素早く状況を改善するためにも、頼れる人を頼りにしましょう。

分離不安症の予防・対策

犬の分離不安症を予防したり対策したりするためには、どのような方法を取ればいいのでしょうか。犬の分離不安症を防ぐには、いくつかの方法を取り入れることが効果的です。まず、留守番中の環境を整えてあげましょう。飼い主がいなくても安心できる環境を整備することが大切です。また、犬に留守番を覚えさせるときは、いきなり長時間の留守番をさせるのではなく、短い時間の留守番から始めて慣れさせることが必要です。そうすれば、犬も「留守番はこわくない」と理解することができます。さらに、犬の分離不安症を防止するためには、一緒にいるときもあえて構わないというのもひとつの方法です。これは、1匹で過ごすことに慣れさせることを目的としています。もちろん、スキンシップをとることは重要ですが、メリハリをもたせることが大切です。さらに、実際に出掛けるときは、さりげなく出掛けるようにしたほうがよいでしょう。帰宅する際も、大きな音を立てないようにして帰宅するとよいです。「いってきます」や「ただいま」を言わないようにするのも、分離不安症を防ぐためには重要なポイントとなります。

犬の分離不安症の症状を知ってしっかり対策しょう!

犬の分離不安症は、さまざまなことが原因となって引き起こされます。犬の分離不安症を防ぐには、さまざまな場面で注意が必要です。何気ない普段の行動が犬の分離不安症につながってしまうケースもあるため、いつもおこなっていることを振り返ってみることも大切です。犬のもともとの性格によっても分離不安症を発症する可能性は違うので、それぞれの犬の特性を理解することも重要だといえるでしょう。犬の分離不安症は軽度であれば、しつけですぐに改善することも可能です。重症化する前に気付き、適切な対応をしてあげたほうがよいでしょう。そのためには、普段から犬の様子にしっかりと配慮する必要があります。犬にストレスを与えないようにして、犬の分離不安症を防ぐようにしましょう。