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猫が留守番で感じるストレスって?対策を詳しく紹介!

猫を飼っていても、何らかの理由により家を空けなければならないことがありますよね。特に1泊以上の留守番となると、猫に負担がかかるのではないかと心配になってしまう方も多いのではないでしょうか。猫と離れるのが不安でなかなか出かけられないという人も少なくないはずです。

今回は、猫の留守番について説明します。「猫に留守番をさせたいけど、できるか不安……」と思っている方は、ぜひこの機会に猫の留守番に関する知識を身につけてみてください。

猫が留守番で感じるストレスって?対策を詳しく紹介!

留守番は猫にとってストレスなのか?

そもそも猫にとって留守番はストレスになるものなのでしょうか。猫は1日の大半を寝て過ごすため、1泊2日程度の留守番であれば問題なくおこなえることが多いです。ただし、何も準備せずに留守番をさせてしまうと、猫にとってストレスがかかることがあります。準備不足があると、たとえば猫の生活リズムが狂ったり、飼い主がいないことを必要以上に不安に思ったりしてしまいます。留守番をさせるのであれば、しっかりと準備を整えてあげてください。

留守番によって猫が感じるストレスって?

では、留守番によって猫が感じるストレスとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。しっかり準備を整えるためには、そのことを正しく理解しておく必要があります。ここでは、留守番によって猫が感じるストレスについて説明します。

トイレや飲み水が清潔でない

猫はとてもきれい好きです。そのため、トイレや飲み水が清潔でないと、猫はストレスを感じてしまうでしょう。このことに対処するためには、留守番をさせる際にトイレや飲み水の設置個所を増やすことが大切です。トイレ砂や水の量を増やししておくとよいでしょう。なお、水はこぼれてしまうと、猫にとって不快に感じてしまいます。そのため、給水器を用意しておくと問題なく猫が水を飲むことができます。

食事が新鮮でない

猫は食事の新鮮さも重要視しています。食事が新鮮でないと、留守番に対してストレスを感じる要因となります。缶詰は傷みやすいため、留守番の際はドライフードを多めに用意しておいたほうがよいでしょう

人間の食事の残りや生ゴミのにおいがする

留守番をさせる場合、部屋の中に食事の残りや生ゴミがあるとにおいが発生してしまいます。特に生ゴミは留守番をさせる前にしっかり処分しておいたほうがよいです。不快なにおいがあると、猫は留守番に対して嫌な気持ちを抱きやすくなります。

いつも通りに寛げない

留守番を問題なくさせるためには、いつもと同じように寛げる環境を用意してあげる必要があります。飼い主が出かけるからといって部屋のドアを締め切るのは避けましょう。日常的に猫が寛いでいる部屋を行き来できるようにドアを開けておくと、猫はいつも通りに動き回ることができます。

暑い

猫は温度にも敏感です。特に夏場は暑すぎると不快になりやすいですし、体調不良にもつながる可能性があります。クーラーは28度前後に設定して付けっぱなしにしておきましょう。

運動不足や欲求不満

猫は留守番中に運動不足や欲求不満を感じることもあります。運動不足や欲求不満を避けるためには、猫が自分で遊べる新しいおもちゃや爪とぎマットを事前に用意しておくことが大切です。そうすれば、猫がストレスをためずに留守番しやすくなります。

寂しい

猫は、留守番を寂しいと感じてしまうケースもあります。それを防ぐには、飼い主のにおいが付いた服やタオルを置いておくと効果的です。さらに、帰宅したときにはたくさん猫を褒めたり構ったりすることも重要だといえるでしょう。

留守番をストレスに感じた猫がとる行動

猫が留守番にストレスを感じた場合、どのような行動をとるのでしょうか。たとえば、いつもはしないイタズラをすることがあげられます。具体的には、わざと物を落としたり、いつもとは違う場所で爪とぎをしたりすることです。また、トイレがきれいな状態でも粗相をしてしまうケースがあります。加えて、留守番後に猫に呼びかけても出てこなかったり、部屋の隅に隠れていたりすることもあります。いじけたような態度をとったり姿を見せてくれなかったりする場合は、それだけストレスを感じているという表れだと理解しましょう。場合によっては、留守番後にいつも以上に鳴き声をあげて関心を引こうとしたり、飼主に構って欲しいとアピールしたりするケースもあります。

猫のストレスを緩和するために留守番後にできること

猫のストレスを緩和するために留守番の後にできることとしては、どのようなことがあるのでしょうか。猫のストレスを緩和するためには、いろいろな対策が考えられます。まず、猫に対しては、留守番後しっかりと褒めてあげることが大切です。声を掛けて猫を撫でるとよいでしょう。猫は褒められていることを理解して、安心できます。さらに、留守番中に猫が感じたストレスを解消することも重要です。いつもより長く遊んだり、より美味しい食事を用意したりしてみてください。 仮に留守番後に問題を見つけた場合はどうしたらいいのでしょうか。たとえば、しばらく時間が経ってもいたずらや粗相をしたり、鳴き声が落ち着かなかったりするケースもあります。その場合、分離不安症の可能性もあるので注意が必要です。日常生活にも支障をきたすときは、早めに動物病院に相談することをおすすめします。

2泊以上留守番への対策

猫は1泊2日の留守番なら、問題なくおこなえます。ただし、2泊以上の留守番には注意が必要です。最初のうちは、ペットホテルやペットシッターを利用したほうがよいでしょう。そのようにして慣れてくれば、2泊3日の留守番が1匹だけでもできるようになる可能性があります。とはいえ、2泊以上であれば、ペットホテルやペットシッターを利用したほうが安全です。2泊以上の留守番となると、トイレ・飲み水・食事などの清潔さを保つのが難しくなります。ペットホテルはストレスを感じる猫が多いといわれており、できれば自宅へペットシッターに来てもらうほうがストレスは少ないです。もしも可能であれば、留守番前からペットシッターに慣れる期間を設けられればよりよいでしょう。同居していない家族にペットシッターを依頼できるようであれば、よりこの方法を実現しやすくなります。

猫の留守番のストレスをなるべく抑えてあげよう

猫の留守番のストレスをなるべく抑えてあげよう

猫は短い時間の留守番であれば。問題なくおこなうことが可能です。しかし、留守番中の環境によっては、猫はストレスを感じてしまうこともあるので注意しましょう。猫が留守番でストレスを感じると、さまざまなトラブルにつながることもあります。2泊以上の留守番をさせるときには、ペットホテルやペットシッターなど何らかの対策が必要だといえるでしょう。もちろん、いきなりペットホテルやペットシッターに任せるのではなく、猫の性格を考慮しながら猫に合わせて少しずつできる留守番の幅を広げていくことが大切です。猫によってそれぞれ性格は違うので、2泊以上の留守番をさせてみたら、意外と問題なく遂行できる場合もあるでしょう。しかしながら、毎回の留守番によって状況は異なるので、油断は禁物です。猫にとって留守番は少なからず負担がかかることを理解し、留守番の後は猫にしっかり感謝の気持ちを表すようにしてください。