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猫の気持ちや感情による鳴き声の変化はどうなっている?

猫は「ニャーン」という鳴き声を発するイメージがありますよね。とはいえ、猫は思い付きで好き勝手に鳴いているわけではありません。では猫は、具体的にどのようなときに鳴き声を発するのでしょうか。実は猫の鳴き声にはそれぞれ意味があるのです。そのため、猫の鳴き声によってさまざまな猫の気持ちを読み解くことができます。

今回は、猫の鳴き声と気持ちの変化の関係を紹介します。猫の鳴き声から猫の感情を理解したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

猫の気持ちや感情による鳴き声の変化はどうなっている?

猫は本来あまり鳴かない動物

そもそも、猫は本来あまり鳴かない動物だといわれています。なぜなら、猫はボディランゲージやにおいを使って周囲との関係を築いているからです。猫どうしで鳴き声をあげている場合は縄張りの主張や発情期など限られた場合のみです。ただし、子猫のうちは親猫とコミュニケーションをとるために鳴き声を出すことが比較的多いです。そのため、猫は飼い主とのコミュニケーションにおいて鳴き声を一つの手段として使うこともあります。

猫の鳴き声の種類

猫の鳴き声はいくつかに分類することができます。猫の鳴き声には、具体的にどのような種類があるのでしょうか。ここでは、猫の鳴き声の種類について代表的な分類を紹介します。

親猫や飼主に対して甘える時の鳴き声

猫は親猫や飼い主に対して甘える時に鳴き声を発します。たとえば、相手に構って欲しいときの鳴き声は「ミャアミャア」という感じです。さらに、甘えている最中は「グルル」という鳴き声を出すことがあります。また、親猫や飼い主から触られて気持ちよいときは「ゴロゴロ」という鳴き声を発するのです。猫が甘えるときには、さまざまな鳴き声があるので、鳴き声を聞き分けることで猫の気持ちをより詳しく読み取るようにするとよいでしょう。

猫や飼主を呼ぶときの鳴き声

猫は飼い主を呼ぶときにも鳴き声を発します。飼い主の気を引きたいときは、猫らしく「ニャン」と発生します。また、挨拶や返事として「ニャッ」と鳴くこともあります。このような鳴き声は、親しい相手に対して気軽におこなわれることが多いです。さらに、猫が何かを訴えたいときや、何かを相手にして欲しいときは「ニャーン」と長く伸ばした発音をすることもあります。声色によって微妙なニュアンスの違いを感じ取ることができます。

攻撃や威嚇行動に使われる鳴き声

猫は攻撃や威嚇をするときにも、鳴き声を活用します。たとえば、低い唸り声で相手を威嚇するときは「ウー」「ンー」といった鳴き声を発します。さらに、相手に対して警戒心を示す場合は「シャー」「フー」といった鳴き声を出します。いずれも、猫が緊張感をもって相手に接しているというサインになります。人に対してこのような鳴き声をあげている場合は、無理に刺激しすぎないようにしたほうがよいでしょう。慣れていない猫には少しずつ接するようにして、少しずつ距離を詰めることが必要です。

その他の鳴き声

猫はその他の場面でも鳴き声をあげることがあります。たとえば、獲物を狙っているときは「カッカッカッ」といった鳴き声をあげます。発情期は「アオーン、アオーン」といった独特の鳴き声を発します。猫は「ニャー」と鳴くイメージが強いですが、状況によって多様な鳴き声を出すことができます。

猫の鳴き声以外の表現方法

猫は自分の気持ちを鳴き声以外で表現することも多いです。そのため、猫と上手くコミュニケーションをとるためには、鳴き声以外の表現方法も理解しておいたほうがよいでしょう。猫の鳴き声以外の表現方法としては、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、猫の鳴き声の表現方法について、それぞれ説明します。

しっぽ

猫はしっぽを使ってさまざまな表現をできます。たとえば、猫のしっぽが垂直に立っているときは「嬉しい」という気持ちを表現しています。また、甘えたい気持ちを表しているケースもあります。一方、しっぽを足の間に巻き込んでいるような場合は、「怖い」という気持ちを表しているといえます。さらに、速めのスピードでブンブン振っているときは、何かに集中している証拠です。ただし、機嫌の悪さを示していることもあるので注意が必要です。また、しっぽがタヌキのように膨らんでいる場合は、威嚇を表しています。

猫の耳も、猫の表現方法のひとつです。たとえば、耳をぺたりと伏せて力を抜いている場合、リラックスしている様子を感じ取れます。さらに、耳をピンと立てながら動かしているときは警戒している場合です。耳の様子を見るだけでも、猫の気持ちや様子を理解することができます。

全身の様子

猫は全身で状態を表現することもあります。たとえば、体の毛を逆立てながら背を丸めているときは、威嚇をしています。また、うずくまったり伏せたりしているときは、恐怖を感じている証拠です。さらに、片足だけを上げて静止しているときは、相手の出方を待って緊張しているといえます。加えて、お腹を上にして寝転がっているのであれば、とてもリラックスしていることが見て取れます。

鳴き声のしつけはどうしたらいい?

猫は状況によってさまざまな鳴き声を出すことがあります。場合によっては、人間にとって好ましくない場面で鳴き声を出してしまうこともあるでしょう。その場合、鳴き声のしつけが重要になります。ここでは猫の鳴き声のしつけについて確認します。

猫は学習することも可能!

猫は鳴き声について学習することができます。たとえば、鳴いたらおやつが出てきたり、飼い主に遊んでもらえたりすれば、そのような欲求があるときに鳴き声を出すようになるでしょう。しかし、猫がかわいいからといってそれに応えてばかりいると、猫がわがままになってしまう恐れもあります。

鳴くのをやめさせたい場合は?

猫が鳴くのをやめさせたいときは、どのような対処をすればいいのでしょうか。まず、鳴いても飼い主が要求に応じなければ、猫は「鳴いても何もしてもらえない」と学習するでしょう。しかし、一度であきらめないような場合には、他のもので気をそらすというのもひとつの方法です。猫が鳴いて示す要求よりも興味をもちそうなことを用意するとよいでしょう。また、飼い主が先回りし、鳴かないような環境を作ることも効果的な対策といえます。たとえば、しっかりエサを与えていれば、自分から鳴いて要求することは少なくなります。

猫の気持ちを鳴き声から読み解こう

猫の気持ちを鳴き声から読み解こう

猫の鳴き声に耳を傾ければ、猫の気持ちを理解することも可能です。猫は自分の気持ちや感情の変化に合わせて鳴き声を発しています。飼い主とのコミュニケーションにおいては、鳴き声が重要な意思表示となっていることも多いです。そのため、猫の気持ちを理解したいのであれば、猫の鳴き声による表現の違いを理解しておくようにしましょう。また、猫はボディランゲージを使うことも多いので、猫の行動による感情表現もしっかり知っておく必要があります。そうすれば、ちょっとした猫の様子から、猫のニーズや要望をきちんと理解してあげることができます。猫の鳴き声にはいろいろな意味があるので、それぞれについて把握して聞き分けができるようにしましょう。そうすれば、猫との関係性もより親密なものにできること間違いなしです。