マクロビオティックとは?基本的な知識を解説
記事更新日:2019年8月19日「マクロビオティック」とは、一体どんなものなのでしょうか。ことばとしては聞いたことがあっても、詳しいことはよく分からないという人が多いかもしれません。マクロビオティックは、食事で健康を目指す方法の1つです。これを取り入れると、さまざまな効果を得ることができます。
今回は、マクロビオティックについて、基本的な意味や考え方について解説します。基本の実践方法についても紹介するので、ぜひ試してみてください。

目次

マクロビオティックとは

マクロビオティックとは、どんなものでしょうか。詳しい考え方を知る前に、まずはマクロビオティックの基礎的な知識について確認しましょう。
発祥
マクロビオティックは、日本で生まれた食に対する考え方です。マクロビオティックは、明治時代に医師の石塚左玄が考案した方法が基礎となっており、これに感銘を受けた桜沢如一が確立しました。桜沢は、石塚の理論に中国の陰陽の考え方を取り入れ、玄米菜食を基本とした「正食」を生み出しました。正食は「マクロビオティック」として海外で流行し、日本では逆輸入されるかたちで広まっています。
呼び方
マクロビオティックは、さまざまな呼び方があります。マクロビオティックは、もともと日本では正食と呼ばれていました。また、マクロビオティックを省略して、マクロビと呼ぶ人もいます。さらに短くしてマクロと呼ぶこともあるようです。さらに、マクロビオティックの特徴から玄米菜食という言い方をすることもあります。
語源
マクロビオティックは、「マクロ」、「ビオ」、「ティック」の3つの意味を組み合わせたことばです。マクロには大きい、ビオには生命、ティックには学びや術という意味があります。マクロビオティックということばからは、「命をしっかり育む方法」といった意味合いを読み取ることができるでしょう。
ベジタリアンとは別物!
マクロビオティックでは、野菜を中心とした食生活が大切にされています。そのため、マクロビオティックとベジタリアンとの違いが分からないという人も多いです。両者の一番の違いは、そういった食生活に取り組む背景であるといえるでしょう。ベジタリアンが野菜中心の食事をしているのは、主に宗教や思想が大きな理由となっています。それに対してマクロビオティックは、自分と食べ物の関係を読み解くことで健康を目指す、という観点から野菜に特化した食事をとることが推奨されています。
マクロビオティックの考え方
次に、マクロビオティックの具体的な考え方についてみていきましょう。マクロビオティックには、2つの考え方があります。
2大原則
マクロビオティックには、2大原則があります。1つ目は、「身土不二(しんどふじ)」です。これは、体と土地は一体であるという考え方です。具体的には、自分自身の体は生まれ育った環境と切り離して考えることはできず、その土地で採れた食べ物を食べるのがもっとも体に合っているということを示しています。 2つ目は、「一物全体(いちぶつぜんたい)」です。これは、どんなものでも丸ごと1つを食べるのが重要だという意味を示しています。たとえば、ある植物を食べるときは、なるべくその皮や葉、種などの全てを食べるべきだとされています。そのため、マクロビオティックでは、食材を余すことなく全て使用するのが基本です。
マクロビオティックの「陰陽論」
マクロビオティックには、陰陽論の考え方が含まれています。そのため、マクロビオティックでは、それぞれの食べ物には「陰」または「陽」の要素があり、そのバランスを整えるのが重要だとされています。陰陽のバランスを保つ食事を継続することができれば、健康によい効果を得ることが可能です。マクロビオティックを実践するなら、まずは食べ物の陰陽を知り、バランスのとれた食事を心掛けることから始めるべきでしょう。
マクロビオティック食のメリット
マクロビオティックの食事をとることには、さまざまなメリットがあります。たとえば、次のようなメリットです。
身体的メリット
マクロビオティック食を継続的に食べていれば、体力を強化し、健康的な体を維持することができます。また、美肌やダイエットなどの美容効果も高いです。冷え性や不眠症など、体の悩みを解消することにもつながります。また、生活習慣病を予防したり、老化を和らげたりするなどの作用も期待できます。
精神的メリット
マクロビオティック流の食事を続けていると、ストレスを感じることが少なくなり、気持ちが明るくなります。精神力も強くなるので、エネルギッシュになることが多いです。人との関係も円滑になり、運がよくなるでしょう。また、頭がすっきりさえるので、問題に対処する力も高めることができます。
社会的メリット
マクロビオティックの考え方を食事に取り入れると、地産地消を推進することになるので、地域の産業を支援することにつながります。身近なところで手に入るものを中心に食べることで、運送時の排気ガスによる環境汚染を減らすといったエコロジー効果も期待できます。
マクロビオティック食の取り入れ方
マクロビオティックは、健康に対してだけでなく、さまざまなよい効果をもたらします。最後に具体的な食事に関する考え方をみてみましょう。
食材バランスのガイドライン
マクロビオティックでは、食事のバランスの目安が決められています。まず、未精製の全粒穀物は50~60%摂取するのが重要です。未精製の全粒穀物とは、主に玄米のことをさしています。また、野菜が25~30%、豆や海藻は10~15%がよいとされています。ほかには、ナッツや果物を5~10%取るようにするとよいでしょう。
基本は玄米食
マクロビオティックでは、主食は玄米とするのが基本です。玄米の陰陽バランスは中庸なので、マクロビオティック的にはとてもよい食品とされています。玄米にはビタミンやミネラル、食物繊維といった栄養素が非常に豊富に含まれています。そのため、白米を食べるよりも、健康効果の高い食事を実現することが可能です。
野菜はまるごと
一物全体の考えに基づき、野菜を食べるときは皮も含めて丸ごと食べるようにします。そのため、安全で新鮮な食材を入手することが大切です。信頼できる売り場で、有機栽培や無農薬栽培の野菜を選ぶようにしましょう。
調味料・甘味料
マクロビオティック食を作るときは、調味料や甘味料にもこだわる必要があります。未精製のものを選び、化学調味料が入っているものは避けるようにしてください。
避けるべき食材
マクロビオティックでは、食べてはいけないものはありません。ただし、肉や卵、白砂糖、化学調味料といった食品は、なるべく避けたほうがよいという考え方があります。その理由は、こういった食品は体に負担がかかりやすいからです。どうしても食べたいときは、食べても問題はありません。とはいえ、食べ過ぎにならないように気を付けましょう。
食べ方
マクロビオティック食は、よく噛みながらゆっくり食べることが大切です。食材本来の味を楽しみながら、食事をしましょう。食べ過ぎは禁物なので、満腹になり過ぎないよう必要な量だけをとることを心掛けてください。
マクロビオティックとは健康重視の玄米菜食のこと

マクロビオティック食を食べていると、心と体によい影響をたくさん感じることができます。基本は玄米や野菜を中心とすべきですが、とくに最初のうちは無理のない範囲で少しずつ取り入れていけばOKです。マクロビオティックの考え方で、自然と健康的な食生活を送れるようになりましょう。
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