カクテルベースとは?種類を紹介
記事更新日:2023年8月21日カクテルを作るときには必ずカクテルベースとよばれるお酒を使用します。カクテルベースにはどんなお酒を使用するのでしょうか。なお、同じカクテルベースを使用しても、アレンジ方法によって味わいはそれぞれ異なります。組み合わせる材料のそれぞれの味をイメージできれば、カクテルがより作りやすくなるでしょう。
今回はカクテルベースの種類について詳しく紹介します。カクテルベースとなるお酒にはさまざまな種類があるので、全体像をしっかり把握するようにしましょう。
目次
カクテルベースとは?
カクテルは複数の種類の材料を合わせて作ります。その中には、カクテルベースとよばれるものを必ず使用します。カクテルベースとはどんなものなのでしょうか。まずはカクテルベースの基本について確認します。
カクテルのベースとなるお酒のこと
カクテルベースとは、文字通りカクテルのベースとなるお酒のことをいいます。カクテルにはさまざまな種類があり、同じカクテルベースでも合わせる材料やアレンジ方法によって味わいが大きく変わる場合が多いです。カクテルを作るなら、それぞれのカクテルベースの違いをしっかりと把握しておきましょう。
主なお酒はスピリッツ(蒸留酒)
カクテルベースとなる主なお酒は、アルコール度数の高いスピリッツ(蒸留酒)です。一口に蒸留酒といっても、原料によってその風味はさまざまです。カクテルのアレンジ方法と合わせることでさらに奥深いカクテルの違いを味わうことができます。
定番の4大スピリッツベース
では、カクテルベースとなるスピリッツにはどのような種類があるのでしょうか。ここでは定番の4大スピリッツベースについて紹介します。
ジン
ジンは大麦麦芽やトウモロコシ、ライ麦といった穀物を原料とした蒸留酒です。ジュニパー・ベリーの香りがつけられています。色は無色透明です。
*くせがなくてカクテル初心者にも飲みやすい
ジンはくせがないので、どんなカクテルにもアレンジしやすいのが特徴的です。カクテル初心者であっても非常に飲みやすいといえるでしょう。
*代表的なカクテル
ジンを使ったカクテルはたくさんの種類があります。たとえばジントニックは、ジンとトニックウォーターを1:3の割合で合わせたものです。香り付けとしてライムを飾ることもあります。また、ギムレットはジンとライムジュースを合わせたカクテルです。さらに、マティーニは「カクテルの王様」ともよばれるタフな辛口のカクテルです。ジンとベルモットを3:1であわせています。なお、ジンの割合が多ければドライマティーニという呼び方になります。
ウォッカ
ウォッカはライ麦、小麦、大麦、トウモロコシなどの穀物が原料となっている蒸留酒のことです。原酒を活性炭でろ過しており、アルコール度数が非常に高いです。ジン同様、無色透明なお酒です。
*味は飲みやすく女性に好まれやすい
ウォッカは甘めのジュースと混ぜるとお酒の味が目立たないので、ウォッカベースのカクテルはとても飲みやすいといえます。そのことから、女性にもとても人気が高いです。
*代表的なカクテル
ウォッカベースのカクテルは定番としてよく飲まれているものが多いです。たとえば、モスコミュールはウォッカとライムジュースとジンジャエールを合わせて作っています。爽やかで甘く、飲みやすいのが魅力です。また、スクリュードライバーは、ウォッカをオレンジジュースで割ったカクテルです。オレンジジュースの甘さがウォッカのお酒の香りを消しているので、まるでジュースのように飲めてしまうお酒です。
ラム
ラムはサトウキビから砂糖を作ったあとに残る糖蜜を原料にした蒸留酒です。とくに熱帯地域で作られるお酒です。ラムには色や風味の種類が複数あります。
*甘い香りで飲みやすい
ラムはサトウキビを原料としているので、甘い香りが特徴的です。さらに、独特の風味があってくせがついているので、人によって好みが分かれやすいお酒だといえるでしょう。
*代表的なカクテル
モヒートはラムをソーダで割り、ミントを添えたカクテルです。独特なラムの風味をミントで爽やかにまとめています。少しミントリキュールを加えるのもおすすめです。また、ダイキリはラムとライムジュースまたはレモンジュース、砂糖で作るカクテルです。フローズンカクテルとして作ることもでき、おしゃれさから人気があります。
テキーラ
テキーラは、ヒガンバナ科リュウゼツラン(竜舌蘭)の根茎を原料として作った蒸留酒です。ラムと同様に熱帯の地域でよく作られます。
*香りと味わいが楽しめる
テキーラはもともとそのまま飲むことを想定して作られたお酒で、香りと味わいが豊かなお酒です。そのため、老若男女問わず誰でもおいしく飲めるのが魅力となっています。もともとの味がおいしいのでカクテルにしてもおいしく飲むことができます。
*代表的なカクテル
テキーラもいろいろなカクテルとしてアレンジされています。たとえば、マルガリータはテキーラとコアントロー、レモンまたはライムジュースを合わせたカクテルです。グラスはスノースタイルで仕上げたものを使用します。また、コンチータはテキーラとともにグレープフルーツジュースを入れたカクテルです。甘いだけでなく、酸味を楽しめるさわやかなカクテルだとえいます。
その他のカクテルベース
カクテルのベースには、ほかにもさまざまなお酒が使用されています。最後に4大スピリッツベース以外のカクテルベースについてみてみましょう。
ワイン(白・赤)
ワインはブドウを発酵させて作った醸造酒です。そのままでもおいしいお酒として飲むことができますが、カクテルのベースとして使用されることもあります。たとえば、赤ワインとジンジャエールを混ぜたキティ、赤ワインやレモンジュースなどを使用したアメリカン・レモネードなどのカクテルがあります。
ビール
ビールは穀物などを使用した醸造酒です。ビールもカクテルベースとしてよく使用されています。たとえば、ビールをジンジャエールで割ったシャンディガフ、 トマトジュースと混ぜたレッドアイなどがあります。
リキュール
リキュールは醸造酒や蒸留酒に果実のエキスや香料などを加えたものです。カシスやカンパリなどとてもたくさんの種類があります。リキュールを使用したカクテルとしては、コーヒーリキュールと牛乳を混ぜたカルーアミルクやココナッツリキュールとパイナップルジュースを合わせたマリブパインなどがあります。
カクテルベースとしてはたくさんのお酒がある
カクテルを作るときは、カクテルベースが中心となります。カクテルベースにはさまざまな種類があり、ベースそのものの味や風味を活かすカクテルもあれば、ベースによってほかの素材の味を引き立てて楽しむカクテルもあります。同じカクテルベースを使用しても、アレンジ方法によって口当たりや味わいは大きく異なるのがカクテルの大きな魅力です。カクテルを楽しむならそういった微妙な違いにも気を配りたいところです。自分でカクテルを作るときは、作りたいカクテルの種類に合わせてベースを用意しましょう。カクテルを楽しむならカクテルベースを覚えることが重要です。カクテルは奥が深いので、カクテルベースの基本をおさえるところから始めて、おいしいお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。