掃除は洗剤の使い分けが重要!それぞれの効果を知ろう
記事更新日:2023年8月21日掃除をするときは必ず洗剤を使用しますよね。洗剤にはたくさんの種類がありますが、それぞれ効果を発揮できる汚れの種類は異なります。そのため、しっかりと掃除を行うためには、それぞれの特徴を理解して汚れに合わせた使い分けをすることが重要です。
では、どの洗剤にどういった効果があるのでしょうか。今回は、それぞれの洗剤について、効果を発揮しやすい汚れの種類について紹介します。これを把握することができれば、より掃除を効果的に行うことができるでしょう。
目次
代表的な洗剤の種類
洗剤にたくさんの種類があり、その効果はさまざまです。まずは代表的な洗剤の種類として、どのようなものがあるか確認しておきましょう。
一般的な洗剤
一般的に広く使用されている洗剤について紹介します。これらは、ドラックストアなどで必ず販売されているものばかりです。
*合成洗剤
合成洗剤は、それぞれの汚れがよく落ちるように成分が調整された洗剤のことです。主成分は界面活性剤です。種類は、酸性、弱酸性、中性、弱アルカリ性、アルカリ性の5段階に分かれています。それぞれ汚れの種類に合わせて活用することで、効果的に汚れを落とすことができます。ただし、酸性やアルカリ性が強いと汚れが落ちやすい反面、手にも影響が出る可能性があります。そのため、使用するときは注意したほうがよいでしょう。
*洗浄剤
洗浄剤はそれぞれの用途ごとに作られており、合成洗剤よりもさらに強力なものが多いです。集中的にしっかりと汚れを落としたいという場合に使用します。手だけでなく、使用する場所の素材も変質させてしまう場合があるので、使える場所などをきちんと確認したうえで使用しましょう。
*漂白剤
漂白剤は、その素材の白さを取り戻すために使用するものです。使用すると、ついた色がとれて素材のもとの色があらわれます。ただし、使用中に服についてしまうと服の色も抜けてしまうので要注意です。漂白剤には「塩素系」「酸素系」「還元型」の3種類があります。塩素系は漂白力が強く、カビなどに対しても効果を発揮します。酸素系は効き目が穏やかですが、脱脂力が強いので油汚れの掃除に向いています。そして、還元型は鉄サビによる汚れを取るのに最適です。
*研磨剤
研磨剤は、界面活性剤に研磨作用を加えたものです。こびりついた汚れを落とすのに向いています。粉末タイプとクリームタイプがありますが、クリームタイプはより傷がつきにくいのでおすすめです。どうしても汚れが取れないときは粉末タイプを使用するとよいでしょう。
ナチュラル素材の洗剤
掃除のときに役立つ洗剤としては、ほかにもナチュラル素材の洗剤があります。一般的な洗剤よりも人体への影響が少ないので、そういった点が気になるときにはとてもおすすめです。
*重曹
重曹は油汚れや皮脂汚れなど、油分に強いです。また、そのため、キッチンの汚れを掃除する際に重宝します。
*クエン酸
クエン酸はうろこ状の白い水あかを落とすのに適しています。水周りのお手入れには無くてはならない洗剤です。
*セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは、タバコのヤニを落とすときに役立ちます。水に溶かし、その液体を含ませたぞうきんで壁などを拭くと、茶色い汚れがごっそり取れます。また、皮脂などの油汚れを落とすことも可能です。
掃除場所に合った洗剤の使い分け
効率的にしっかり汚れを取るためには、それぞれの汚れに適した洗剤を使用することが重要です。汚れと洗剤の相性をしっかりと把握したうえで掃除に取り掛かりましょう。
シンクやシャワー水栓の水あかにはクエン酸
水周りに必ずついてしまう白いうろこ状の水あかは、クエン酸を使用して落とすのがおすすめです。クエン酸は弱酸性で、水あかを落とすにはもってこいの洗剤だといえます。スプレーボトルにクエン酸を溶かした水を入れて、水あかが気になる部分に吹きかけましょう。汚れが頑固な場合は、キッチンペーパーとラップを使用してパックするとより効果的です。
電子レンジなどの油汚れには重曹やセスキ炭酸ソーダ
油汚れが気になる場所は、重曹やセスキ炭酸ソーダなどを使用して掃除しましょう。それぞれ水に溶かして吹きかけることで汚れをきれいに取ることができます。キッチン周りはナチュラル素材の洗剤を使用したほうが安心できるという人が多いため、合成洗剤などを使用せずに重曹やセスキ炭酸ソーダもよく活用されています。
シンクの汚れには台所用洗剤
台所のシンクなどぬめりなどの汚れがひどい場所は、専用に開発された台所用洗剤を使用するのがおすすめです。頑固な汚れを落とすには、洗浄力の高い洗剤を使うのが1番効果的です。ただし、強力な洗剤は刺激も強いため、注意書きをよく読んだうえで正しく使用するようにしましょう。
洗剤の注意点とポイント
洗剤を使用するときは、注意すべきポイントがたくさんあります。洗剤は薬品でもあるので、危険がないようしっかり注意して使用してください。
洗剤は混ぜてはいけない
洗剤にはさまざまな種類があります。そのため、別々に売られている洗剤を混ぜてしまうと、有害なガスが発生する場合もあります。そのため、洗剤は絶対に混ざらないように注意して使用してください。混ぜたつもりがなくても、ほかの洗剤を使用したあとで別の洗剤を使うと、成分が残っていて知らぬ間に混ざってしまうこともあるので要注意です。複数の洗剤を使用したいときは、しっかり洗い流してからにするか、別の日に分けて掃除するようにしたほうが安心です。
洗剤を扱うときは換気をしておくこと
洗剤の中には臭いが強く、それが人体に影響を与える恐れのあるものもあります。そのため、洗剤を扱うときはしっかり換気を行うことを心掛けましょう。掃除をするときは換気しながら行うのが基本なので、それをしっかり習慣化できるようにしてください。
手袋をはめてからおこなう
洗剤は肌にも影響を与えることが多いです。とくに皮脂を落とすのに役立つ洗剤は、掃除のときに手に触れると手に必要な油分まで落としてしまう可能性があります。そうなると手荒れの原因となりかねません。ほかにも、刺激が強い成分が手につくと、かぶれる恐れもあります。そのため、洗剤を使用するときは必ず手袋をはめてからにしましょう。
洗剤はすぐに出せる場所にしまう
洗剤は使用する場所にそれぞれ置くようにしましょう。たとえば、台所で使用するならシンクの下、お風呂場なら脱衣所の空いているところなど、使いたいときにすぐに出せる場所がよいです。こうしておけば、汚れが気になるときにサッと使用することができるでしょう。汚れはそのまま放置しておくとどんどん取れにくくなってしまうので、なるべく早めにきれいにすることが重要です。
洗剤を使い分けて効果的に掃除しよう
掃除をするときは、それぞれの汚れに合わせて効果的な洗剤を使用することが大切です。そのためには、それぞれの洗剤の成分と効能を理解することが必要不可欠となります。家の中の汚れの種類は限定的なので、主要なものを覚えておけば問題ありません。ナチュラル系の洗剤なら、体への悪い影響もないので安心ですね。しっかりと効果のある洗剤を使用することで、より簡単に掃除を完了させることが可能です。常にきれいな状態を目指して、洗剤を上手に活用していきましょう。