初心者でも大丈夫!フラワーアレンジメントの簡単な作り方
記事更新日:2023年8月21日フラワーアレンジメントを施せば、美しい花をより綺麗に見せることができます。自分で花を選び、アレンジして飾ることができたらとても素敵ですよね。部屋に花があると、それだけで明るい気持ちになれるのではないでしょうか。
もしかすると「フラワーアレンジメントは難しそう……」というイメージがあるかもしれませんが、実はフラワーアレンジメントはコツをつかめば誰でも上手に花を飾ることができます。
今回は、初心者におすすめのフラワーアレンジメントの簡単な作り方を紹介します。
目次
フラワーアレンジメントに必要な道具や材料
まず、フラワーアレンジメントを行うために必要なものを確認しましょう。
花ばさみ
フラワーアレンジメントには、花の茎を切るための専用のはさみが必要です。花の茎は斜めに切ることが多いため、普通のはさみでは切りにくいです。 花ばさみは100円ショップでも販売されています。初心者なら100円ショップのものを使用しても問題ありません。
花を飾る器
水を入れても漏れないような深さのある器を用意しましょう。使っていない器が手持ちであればそれを使用してもOKです。
オアシス
「オアシス」はフラワーアレンジメントで花を挿して使用する、吸水性のスポンジのことです。お花屋さんでも購入できますし、最近では花ばさみ同様100円ショップでも販売されています。
花・葉物
好みの花やアクセントとなる葉物を用意しましょう。花はサイズが違うものをいくつか用意すると、アレンジしたときに全体のバランスがよくなります。 葉物はいろいろな種類がありますが、選ぶのが難しければお花屋さんで相談しましょう。メインの花やその季節に合わせた提案をしてくれます。
フラワーアレンジメントの基本の生け方
下準備
フラワーアレンジメントをはじめる前にいくつか下準備をしておきましょう。一手間かけることで、花を長持ちさせる効果を期待できます。
*水揚げ
まずは「水揚げ」を行います。これを行うと、花が水を吸っていきいきとします。 はじめに花を新聞紙で包みます。このとき、下のほうは新聞紙から茎を少し出すようにし、上のほうは花の首を支えるようにくるみます。そして、茎を斜めに切り落とします。茎が傷んでいるときは、その部分をしっかり切り落としてください。 ここまでの作業が終わったら、新聞紙がつからない程度まで水を入れた花瓶やバケツにこの花を入れます。様子を見ながら1~2時間程度つけておき、花がシャキッとしたら取り出して新聞紙も外します。
*剪定
次に「剪定」を行います。茎などについている余計な葉っぱをとります。すでにしおれている花や小さなつぼみもとってすっきりさせましょう。これを行うことで、花が効率よく水分を吸収することができます。
初心者におすすめのラウンド型の生け方
初心者にはラウンド型のフラワーアレンジメントがおすすめです。ラウンド型なら簡単にきれいなアレンジを作ることができます。花をさす前に、器を見ながら花をさした後のラウンド型をイメージするとやりやすいです。 はじめに、器の真ん中にオアシスを置いたら、葉物をさしてオアシスを隠します。次にいちばん大きな花を真ん中にさします。次に中くらいの花を全体にさして大体のかたちを整えましょう。最後に小さい花で隙間を埋めてください。ひととおり花をさし終わったら、全体のバランスを見ながら花の高さや向きを調整します。
ラウンドに挿すコツ
丸い器を使うとラウンド型の目安になるため、花をさしやすくなります。四角い器などを使う場合は、下に丸い紙皿などを置くと作業しやすいです。
見映えをよくするポイント
フラワーアレンジメントの基本を押さえたところで、より素敵なフラワーアレンジメントを作るためのヒントを紹介します。
動きをつける
重心をあえて真ん中ではなく上下左右どこかにずらすと、全体に動きがつきます。たとえば、手前を低くして奥を高くするようにすると、バランスがとれておしゃれな印象が高まります。また、あえて左右の長さを変えれば、モダンな印象を出すこともできます。
花を傾ける
器に対して花が斜めになるように配置すると、いわゆる「こなれ感」が出ておしゃれになります。口の広い器を使い、花首をふちに引っ掛けるように生けると素敵です。
花の種類は少なめにする
全体をうまくまとめるには、花の種類は多くても3種類にとどめるのがおすすめです。とくに慣れないうちは、色も同系色にするとおさまりがいいです。
花を生ける高さに注意する
花を生けるときは、器と花全体の大きさにも注意が必要です。完成後の全体の高さは、器の2倍くらいを意識しましょう。また、花を横に広げるなら、器の幅の3倍までにおさまるようにしてください。
主役と脇役をはっきりさせる
花を生ける前に、主役と脇役をしっかり意識しましょう。そのうえで大きいものは低い位置に、細いものは高い位置に置くようにすると全体のバランスが整います。
身近にあるものを花器にする
器は花を生けるための専用のものでなくても構いません。グラスやボトルなど身近にあるものを活用すると、より生活に馴染んだ雰囲気のアレンジができるためおすすめです。
フラワーアレンジメントの注意点
次に、フラワーアレンジメントをするときの注意点について説明します。
材料が分からない
どの花を選んだらいいか分からないときは、お花屋さんに相談しながら決めるのがおすすめです。手入れが簡単で、季節に合った花を選んでもらうといいでしょう。 また、自分で花を選ぶ場合は、「花が開ききっていないか」「ガクや葉にハリがあるか」などをチェックして、新鮮な状態のものを選びましょう。
すぐに枯らしてしまう
せっかく自分で作ったフラワーアレンジメントは少しでも長く楽しみたいですよね。フラワーアレンジメントを作るときは、必ず水揚げをして花に水分をたくさん吸わせておくべきです。 また、完成した作品を飾るときは、風通しがいい場所や直射日光が当たる場所は避けてください。生花は乾燥や高い温度に弱いため、飾る環境がとても重要です。さらに、水をこまめに足して花が常に水を吸収できるようにしておきましょう。
デザインが分からない
フラワーアレンジメントで花のバランスを整えるにはコツがいるため、はじめは難しいと感じるかもしれません。まずは基本的なアレンジを修得し、慣れてきたらプロの作品を真似てみるのがおすすめです。
フラワーアレンジメントの基本型
フラワーアレンジメントのかたちには、たくさんの種類があります。なかにはバランスをとるのが難しいものもありますが、少しずつ慣れていけば難易度の高いアレンジも作ることができるようになりますよ。
ドーム
花を1つの丸いかたまりのように集めて作るアレンジです。360度どこから見ても楽しめるのが特徴です。小さくても華やかな印象を出すことができます。
トライアングル
3つの頂点を意識して花を配置するアレンジです。シャープな印象になるため、シンプルな器を使うのがおすすめです。
ホリゾント
真ん中に大きな花を多く使用し、両端にいくにつれ花を小さくして数も少なくするアレンジです。
バーチカル
縦に長くなるように花を配置するアレンジです。花や葉が横方向に広がらないよう、余分な部分を取り除いてすっきりさせます。
Lシェイプ
花が少なくても作ることができる、アルファベットのL字型のアレンジです。逆L字型の場合もあります。縦横の比率は2:1が目安です。
ホガース
アルファベットのS字型のアレンジです。茎の線が柔らかい印象のある花や葉物、枝をメインに使います。
コーン
葉物や枝をメインにして、花をアクセントとして合わせるアレンジです。クリスマスツリーのもとになったかたちと言われています。
オーバル
壁を背にした場所に飾る、華やかな印象の強いアレンジです。花は一本一本に丈が異なるようにさして、立体感を出します。
クレッセント
花や葉物を三日月型に配置するアレンジです。三日月型のラインを出すために、ワイヤーを使ってカーブを強調することもあります。
ラジエーション
扇を広げたような放射状のアレンジです。真ん中にかたちがはっきりした大きな花を置きます。
インバーテッドT
アルファベットのTが逆さになったかたちを作るアレンジです。鋭いかたちをした葉物を使うと効果的です。
フラワーアレンジメントを楽しもう
フラワーアレンジメントは、はじめは色や全体のバランスを整えるのが難しいと感じるかもしれません。フラワーアレンジメントには上手に作るためのポイントがたくさんあります。すべてを一度で覚えるのは難しいですが、何度か作品を作っているうちに少しずつコツがつかめてくるはずです。
花を自分で買ったり、人からもらったりしたら、ただ花瓶にさすよりも自分でアレンジして飾ったほうが何倍もその花を楽しむことができます。綺麗な花に囲まれた部屋で過ごすと、気持ちもハッピーになりますよ。