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犬に信頼される主従関係の築き方とは?

愛犬と暮らしていく中では、主従関係をしっかりと築くことが大切です。飼い主は犬よりも上の立場に立ち、犬から信頼されるようでなければなりません。犬と人間の主従関係が崩れていると、愛犬との日常生活がスムーズに送れなくなる可能性があるので注意しましょう。主従関係は犬にとっても重要なものです。

今回は、犬に信頼される主従関係の築き方について詳しく紹介します。犬との信頼関係が崩れている場合は、これを機に正しい主従関係を築けるようにしてみてください。

犬に信頼される主従関係の築き方とは?

主従関係が必要な理由

そもそも犬と人間は、どうして主従関係が必要なのでしょうか。同じ目線で犬を飼いたいと思っている人も多いでしょう。まずは、犬と人間の間に主従関係が必要な理由について説明します。

人間社会のルールで暮らすため

犬と人間の間に主従関係が必要なのは、人間社会のルールに則って暮らすためです。もしも人間が犬よりも上の立場にいなければ、犬は人間の言うことを聞かず、好き勝手な行動をしてしまうでしょう。そうなると、人間社会のルールを乱してしまう可能性があります。犬が他人に迷惑をかけることがないようにするには、人間がしっかりと犬をしつけるという関係をもたなければなりません。そして、飼い主が犬の行動にもきちんと責任をもつことが大切です。

愛犬を危険から守るため

犬と人間の間に主従関係があると、愛犬を危険から守ることにもつながります。きちんと飼い主が判断をし、それによって指示を出すことが大切です。そのためには、日ごろから主従関係をはっきりさせ、犬が飼い主に従うという関係を構築しておく必要があります。

関係が逆転した時に愛犬がとる行動

犬と人間の関係が逆転していると、愛犬がさまざまな行動をとることがあります。ここで紹介する行動がみられる場合、関係が逆転しているサインである可能性が高いです。しっかりと犬の様子を観察して、状況を押さえるようにしましょう。

マウンティングをとる

犬と人間の関係が逆転していると、犬は人間にマウンティングしてくることがあります。マウンティングとは、相手に対して馬乗りになり腰を振る行動のことです。これは、群れの中での上下関係を確認し、自分が相手よりも上の立場だと周囲に知らしめるためにおこなうことが多いです。場合によっては、犬が対象にかみつくこともあるので要注意です。

吠える

犬が吠えるようになった場合も、人間との関係が逆転している可能性があります。ただし、信頼関係がきちんと築けているのであれば、別の要因により犬が吠えていることもあります。

噛みつく

犬が噛みついてくるときも、主従関係が逆転している恐れがあります。噛みつく態度をやめさせ、しっかりと上下関係を教え直す必要があるでしょう。

主従関係のチェックポイント

犬との主従関係を確認したいときは、いくつかのチェックポイントがあります。どれかひとつだけに当てはまるだけでは、犬のもともとの特徴である可能性もあるので、複数のチェックポイントについて意識してみるとよいでしょう。主従関係のチェックポイントについて紹介します。

呼んだらすぐ来るか

犬の名前を呼んだらすぐ来るかどうかも、主従関係のチェック方法としては効果的です。ここで重要なのは、一度呼んだだけですぐにやってくるかどうかです。もしも犬が飼い主の声に反応しない場合は、上下関係が逆転している可能性があります。上下関係がはっきりしていれば、何をしているときでも名前を呼ばれたらすぐに駆けつけてくるはずです。

体を触らせるか

犬は、自分が気を許している人にしか体を触らせません。特に口元や足先は、敏感な部分だといわれています。そのため、主従関係がきちんとできている場合でないと、犬は体を触ったときに嫌な反応をするでしょう。

問題行動が多い

日常生活の中で犬の問題行動が目立つ場合、主従関係が逆転している可能性があります。問題行動があるということは、人間が教えたルールに従えていないということです。飼い主の指示を聞いていないという証拠なので、犬との接し方を見直す必要があります。

主従関係の築き方

崩れた主従関係を立て直すには、どういった方法をとればいいのでしょうか。主従関係は、しっかりとしつけをおこなうことで形成できます。ここでは、主従関係の築き方を紹介します。

ホールディング

主従関係を作るには、ホールディングが効果的です。ホールディングとは、犬の体を押さえる練習のことをいいます。ホールディングをおこなうことで、飼い主が優位であると教えることが可能です。最初は犬が抵抗感を示すことが多いので、少しずつ始めて慣れさせていく必要があります。

要求に素直に応じない

主従関係をもとに戻すには、犬の要求に簡単には応じないようにする態度も大切です。犬の要求を叶えるときは、叶える前に必ずひとつ指示を出すようにしましょう。そして、その指示に犬が応じることができてから、犬が要求したものを与えます。このように接していくことで、犬との主従関係を作ることができます。

飼い主が先を行く

主従関係を作るには、犬よりも飼い主が先を歩くというのも効果的です。たとえば、散歩の際も飼い主が先を行くようにするとよいでしょう。また、家の中で犬を飼っている場合は、家に入る順番にも注意が必要です。必ず犬よりも飼い主が先に家の中に入るようにしましょう。

主従関係を作る際の注意点

犬との主従関係を作るときは、いろいろと注意すべき点があります。犬と人間の関係は、すぐに形成できるものではないので、じっくりと積み上げていくことが大切です。主従関係を作る際の注意点について紹介します。

成犬の場合は根気強く指導

主従関係は、子犬の頃から作っていくのが基本です。成犬になると、少し教えただけではなかなか主従関係を理解してくれません。そのため、特に成犬との主従関係を作るためには、根気よく長い目で見て指導を続ける必要があります。

かわいそうと思っても甘やかしすぎない

家族のように暮らしている犬に対して厳しいしつけをするのはかわいそうと思う人もいるでしょう。しかし、主従関係は犬にとっても重要なことです。甘やかしすぎず、犬とスムーズに暮らしていくためにもしっかりとしつけをおこないましょう。

体調不良で吠えている場合もある

主従関係が崩れているせいでおこなっていると思われる態度も、原因は体調不良であるケースもあります。そのため、単に犬の一時的な態度を見るのではなく、さまざまな角度から様子を見てあげることが大切です。

愛犬との主従関係の築き方を意識しよう

愛犬との主従関係の築き方を意識しよう

愛犬と暮らしていくなら、主従関係をしっかりと築くことが大切です。犬と人間の主従関係がはっきりしていないと、思わぬトラブルにつながる可能性もあるので注意しなければなりません。場合によっては、犬のしつけがきちんとできていないせいで、自分だけでなく周囲の人に迷惑を掛けてしまうこともあります。犬自身も危険な目にあってしまう恐れがあります。そういった事態を避けるためにも、犬と飼い主の主従関係ははっきりとさせておくようにしましょう。犬はもともとマウンティングなどの修正があり、上下関係を意識する動物です。犬よりも飼い主が上の立場だということを明らかにすれば、愛犬は飼い主にしっかりと従ってくれるでしょう。