スタイリストの仕事内容は? | 通信教育・通信講座のSARAスクール資格講座
現在位置
通信教育・通信講座SARAトップ > ファッション服飾・カラーの資格取得講座一覧 > スタイリスト資格取得講座 > スタイリストの仕事内容とは?流れをみてみよう

スタイリストの仕事内容とは?流れをみてみよう

ファッションスタイリストにはとても華やかなイメージがありますよね。しかしながら、スタイリストを目指したいと考えている人であっても、スタイリストが具体的にどのような仕事をしているのかについて、よく知らないという人も多いのではないでしょうか。

スタイリストの仕事は洋服をコーディネートしたり、スタイリングしたりすることだけではありません。今回は、スタイリストの仕事について、具体的な内容やスケジュールについてみてみましょう。

スタイリストの仕事内容とは?流れをみてみよう

スタイリストとは?

スタイリストとは?仕事の流れややりがいを知ろう

スタイリストとは、モデルや俳優などのファッションをスタイリングする人のことです。合わせる洋服や小物の準備と返却を行うのもスタイリストの仕事です。顧客のイメージに合う服装をヒアリングし、それをもとにスタイリングを考えていきます。自分のセンスを活かして働くことができるので、ファッションが好きな人にとってはとても魅力的な仕事であるといえます。ただし、一人前のスタイリストとして活躍するためには、経験や実力を磨かなければなりません。最初のうちはアシスタントとして先輩スタイリストのお手伝いをするというのが一般的です。

スタイリストの仕事の流れ

スタイリストの仕事はどのように進めていくものなのでしょうか。大まかな流れについて紹介します。

打ち合わせ

スタイリストとしての仕事を受けたら、必ず事前の打ち合わせを行います。顧客がどのような衣装を求めているのかを正確に把握することが主な目的です。ここできちんと相手の考えや企画のコンセプトなどを把握しておかないと、のちのち大きなトラブルにつながりかねません。細かい情報は衣装を用意したりアレンジしたりするための材料となるので、しっかり確認する必要があります。

衣装の準備

スタイリングに使用する衣装や小物は、協力してくれるブランドやメーカーなどから借りることが多いです。交渉して実際に衣装の手配をするという作業もスタイリストが行います。ときには、使用する衣装や小物をスタイリストが制作することもあります。また、スタイリストの私物を使用する場合もあります。さまざまな方法を駆使してイメージにぴったり合うスタイルを作るのがスタイリストの仕事です。

組み合わせやアレンジを考える

必要な衣装や小物がそろったら、撮影本番に向けてスタイリング方法を考えます。着る人の魅力を引き出しつつ企画に合ったベストな服装を考えるため、かなり時間を要する部分です。撮影本番は時間がないことも多いので、事前にしっかり準備を整えておきます。

撮影本番

撮影の様子を見守り、カメラマンなどと一緒に実際に撮影した画像や映像の様子を確認します。問題がなければそのまま撮影終了です。ただし、イメージと少し違うなど何かトラブルがあれば、撮影が難航することもあります。その場合はスタイルを作り直す必要が出ることもあります。撮影している間は何かと慌ただしく動き回るため、常に立ちっぱなしの状態が長く続くことも多いです。

衣装の返却

撮影が全て終了したら、衣装の返却をします。借りたものが全てそろっているか確認し、きちんと返却するところまでをスタイリストの責任としてきちんと行います。

スタイリストのやりがい

スタイリストのやりがい

ファッションに深くかかわることができるスタイリストの仕事はとても魅力的ですよね。スタイリストのやりがいを具体的に考えてみると、以下の項目をあげることができます。

最先端のファッション情報を得られる

スタイリストは常に最先端のファッション情報を得られる環境に身を置くことができます。展示会などに参加することで、さまざまなブランドの最新の洋服や小物をチェックすることが可能です。日本では知られていないブランドに出会えたり、なかなか手に入らないアイテムをGETしたりするチャンスを得られることもあります。 また、周りにもファッションに精通した仲間がたくさんいるので、人との関りの中から新しい情報が得られることも多いです。1日中ファッションについて考えることができるため、ファッション好きな人にとっては天職ともいえる職業ではないでしょうか。

自分のスタイリングを評価してもらえる

スタイリストは、自分のセンスや感覚を活かしてスタイリングを考えます。何通りも考え、その中から選び抜いたものが高く評価されたときは、この上ないうれしさがこみあげてくるでしょう。もちろん、イメージに合わなかったり、他人からイマイチだと判断されたりすれば、評価してもらうことはできません。そういった厳しさもありますが、だからこそ本気になって向き合うことができる仕事でもあります。

多くの人と関りをもちながら働くことができる

スタイリストは仕事をする中でとてもたくさんの関係者と交流する機会があります。スタイリングを行う相手や衣装を借りるブランドやメーカーの担当者、カメラマンなど、たくさんの人と連携しながら仕事を進めていきます。多くの人と関わることが好きな人にとっては、とても楽しく仕事ができる環境が整っているといえます。 とくにアシスタントのうちは先輩スタイリストのサポートにつくため、ファッションや仕事についてさまざまなことを学ぶことができます。学校で教わったり、テキストで学んだりするだけでは得られないたくさんの知識や技能を現場から吸収することが可能です。スタイリストではなくても同じファッションに関わる仕事をしている人と関わるということは、何かしらの学びを得られる確率が高いといえます。

有名人と一緒に仕事ができる

実力が認められれば、誰もが知るような有名人のスタイリングを担当することも不可能ではありません。自分が用意した衣装を有名人が着てテレビや雑誌に出るというのは、とてもうれしいですよね。もちろん、スタイリストになれば必ずそういったチャンスがあるというわけではないです。しっかり経験を積み、評価されることで機会が巡ってくる可能性が高くなります。スタイリストは少しずつ着実に努力を重ねることで、さまざまな経験ができる仕事です。

スタイリストとはファッションに全力で向き合える仕事

スタイリストとはファッションに全力で向き合える仕事

スタイリストになれば、朝から晩までファッション漬けの毎日を送ることになります。どうしたらよりよいスタイリングに仕上がるかを試行錯誤し、スタイリングに必要なものを手配するという作業は、ファッションが好きな人であればとても強い憧れを感じるのではないでしょうか。もちろん、仕事として取り組んでいくと、大変なことやうまくいかないこともあります。ときにはきつい口調で怒られたり、文句を言われたりすることもあるかもしれません。また、仕事がもらえるかどうかは人脈の広さや実績によるところも大きいです。
とはいえ、それでも多くのスタイリストは自分の仕事に全力で向き合い、よりよいスタイリングを提案するために努力を重ねています。実力が重視される仕事であるからこそ、本気になって取り組むことができるというのもまた事実です。ファッションについてストイックに考えたいという人であれば、スタイリストとしてしっかり活躍することができるでしょう。スタイリストになれば、自分の好きなことや得意なことを活かした仕事に取り組むことができるという大きな魅力があります。

スタイリストの仕事内容

スタイリストの仕事内容とは?流れをみてみよう

スタイリストになると、仕事としてさまざまなことを行う必要があります。まずはその内容について確認しましょう。

依頼を受けて打ち合わせ

スタイリストとして仕事の依頼を受けたときは、はじめに必ず打ち合わせを行います。打ち合わせでは、必要な衣装のイメージについてしっかり確認を行わなければなりません。用意すべき服や小物は、クライアントの希望や撮影の状況によって全く異なります。それらをきちんと把握しなければ、求められているスタイリングを用意することが難しくなってしまうでしょう。打ち合わせでは相手の話をよく聞き、求められているスタイリングについてできる限りたくさんの情報を集めることが重要です。

衣装をコーディネート・スタイリングする

打ち合わせのあとは、スタイリストのメインの仕事ともいえる衣装のコーディネートやスタイリングを行います。

*衣装を準備する

用意すべき衣装について理解できたら、必要なものを集めます。撮影で使用する衣装は、各アパレルブランドやメーカーから借りることが多いです。なかには、スタイリストの私物を使用することもあります。

*衣装の組み合わせを考える

必要な服や小物がそろったら、実際に着てもらう組み合わせやアレンジについて考えます。クライアントに求められているイメージを参考にして、衣装を身にまとうモデルや俳優に似合うスタイリングを作る必要があります。この工程こそがスタイリストとしての腕の見せどころです。よりよいものを作るために、かなりの時間をかけるスタイリストが多いです。素敵なスタイリングを用意することができれば、その後の仕事にも大きくつながる可能性があるので手を抜くことはできません。

*撮影現場に同行する

撮影当日は撮影現場でその様子を見守ります。撮影中の服の乱れなどを直すのもスタイリストの仕事です。撮影した写真や映像をチェックし、問題がなければ無事に撮影終了となります。撮影は長時間に及ぶことも多いです。また、早朝や深夜に行われることも少なくはありません。体調を崩さないように気を付けることが必要です。

衣装を返却

撮影が終わったら借りた衣装の返却を行います。一度の撮影だけでも、衣装として用意する服の数はかなりたくさんです。そのため、借りたブランドやメーカーにきちんと返却が行えるよう、しっかりと確認作業を行う必要があります。

1日の仕事の流れ

次にスタイリストの仕事の1日の流れについてみてみましょう。スタイリストと一口にいっても、雑誌やテレビの撮影ではスケジュールはそれぞれ異なります。今回は、「ファッション雑誌の撮影」「ドラマのロケ」という2つのパターンに分けてみてみましょう。

ファッション雑誌の撮影の場合

ファッション雑誌の撮影は、撮影を行う場所によって開始時間もさまざまです。今回はお昼前から撮影本番が始まるという想定でスケジュールをみていきます。

*スタジオへ

お昼前から撮影が始まる場合、朝の9時頃にはスタジオへ到着している必要があります。使用する衣装を車から降ろし、必要なものがそろっているか入念にチェックします。

*最終的な打ち合わせ

だいたい9時半を過ぎると、出版社の担当者やカメラマンなどによる最終的な打ち合わせが始まります。細かいイメージについて確認を行います。

*モデルのヘアメイクの開始

10時半頃になると、衣装を着るモデルたちがスタジオにやってきます。担当者によってヘアメイクが施され、撮影を始めるための準備が開始します。

*撮影本番

モデルの準備が整うと撮影のスタートです。スタイリストはモデルが着用する服を随時確認し、汚れなど問題を見つけたらきれいに直します。実際にはスタイリストがアシスタントに指示を出して行うことが多いです。モデルはカットごとに衣装を着替えるので、スタイリストもそのたびに慌ただしく動き回ります。

*休憩

撮影がひと段落すれば休憩に入ります。少し遅めのお昼ごはんとして、スタジオの近くの飲食店からお弁当を配達してもらうことが多いです。スタイリストはカメラマンなどと一緒に食事をとり、次の撮影の打ち合わせを行います。

*撮影の再開

休憩後はそのまま撮影が再開となります。午前よりもスムーズに撮影が進むことが多いですが、その場の状況に合わせて臨機応変な対応をすることが大切です。

*撮影終了

撮影が全て終わると、カメラマンや出版社の担当者とともに撮影した画像のチェックを行います。衣装などを手早く片付ける必要がありますが、基本的にはアシスタントに返却などを任せます。

ドラマのロケの場合

ロケとなると、スタイリストは朝早くから夜遅くまで非常に忙しく動き回ることになります。スタイリストのスケジュールをみると、体力が必要なことがよく分かります。

*移動

ドラマの制作会社から指定された集合場所に行き、ロケバスに必要なものを詰め込みます。カメラマンやヘアメイクの担当者とともにロケバスに乗り込み、現場となるロケ地まで移動します。

*ロケ地に到着

ロケ地に到着したらロケバスに積み込んでもってきたものを下ろし、衣裳部屋へ移動させます。同時に、必要なものがきちんとそろっているか最終チェックを行います。

*出演者の到着

ドラマの出演者が到着したら、ヘアメイクの担当者とともにキャラクターを作っていきます。ドラマの出演者は撮影時間に合わせてやってくるので、いろいろな人がどんどんやってくることもあります。また、シーンが変われば衣装が変わることもあるので、並行して対応していかなければなりません。

*撮影の立ち合い

撮影に立ち合い、衣装に問題がないか確認します。衣装にゴミがついているような場合には、きれいに取り除きます。

*休憩

ディレクターの指示が出たらお弁当を受け取って休憩をとります。休憩時は、打ち合わせを行うことも多いです。

*移動

撮影場所が変わる場合は下ろした荷物をロケバスに戻し、移動します。新しい現場についたら再び衣装を下ろして必要なものを並べます。

*撮影終了

予定されていた撮影が全て終わると、その日の撮影は終了です。衣装の整理を行ったり、翌日の打ち合わせを行ったりしたのち解散となります。宿泊先へ移動したら、翌日に備えて休みます。

スタイリストの休日は?

スタイリストの休日は、不定期であることが多いです。スタイリストとして出掛ける仕事がない休みの日でも、仕事に関わる連絡が入ることはあります。そのため、完全に仕事のことを忘れられる日はほとんどないというのが現実です。のんびりする時間ももちろん必要ですが、ファッションは流行が命なので空いた時間を見つけて情報収集を行うことも必要です。

スタイリストの仕事内容は幅広い!

スタイリストの仕事内容は幅広い!

スタイリストの仕事では衣装を選ぶだけでなく、周りの関係者と協力してさまざまなことを行う必要があります。拘束時間も長いため、体調管理はとても大切です。忙しくて大変な仕事ではありますが、自分のセンスや能力が評価されたときはこのうえないよろこびを感じることができる仕事でもあります。ファッションが大好きで人のために努力を重ねることが苦にならないという人であれば、スタイリストとして活躍するチャンスがたくさんあるでしょう。