きれいに見える花壇のレイアウトのコツとは?
記事更新日:2024年6月11日花壇に花を植えるときは、そのレイアウトが重要です。いくら花の色がきれいだとしても、レイアウトが美しくなければ、花壇の印象はあまりよくなくなってしまいます。花壇を作るときは、ただ植物を植えていけばよいというわけではありません。とはいえ、きれいに見える花壇のレイアウトとしては、基本的な決まりがあるので、そういったコツを覚えてしまえばOKです。
今回は、きれいに見える花壇のレイアウトのコツを伝授します。ポイントをおさえることで、効果的に素敵な花壇を作りましょう。
目次
植える前にチェックしておくべきこと
花壇のレイアウトをきれいに見せることを考える際は、植物を植える前にチェックしておくべきことがあります。これらをチェックしないことには、花壇のレイアウトをきれいに見せることは難しくなってしまうでしょう。
日当たりを知る
植物を植えるときは、花壇の日当たりを考慮することが大切です。植物には日向を好む植物もあれば、日陰や半日陰を好む植物もあります。花壇の日照時間等を把握した上で植物を選びましょう。なお、日当たりは季節によって変化することもあるので注意が必要です。たとえば、花壇の近くに落葉樹がある場合、春から夏の期間は半日陰となりますが、冬になると日向になる可能性が高いです。
植物の種類
開花時期や花を楽しむことができる期間は、植物によって大きく異なります。また、手入れの方法も変わります。たとえば、パンジーやビオラなどの1年草であれば、毎年植え替えを行う必要があります。毎年花を選ぶ楽しみはありますが、毎年全ての入れ替えを行わなければならないとなると、手間や費用が大きくかかるでしょう。一方、宿根草は、一度植えてしまえば、年を追うごとに株が成長するので、植え替えの手間や費用がかかりません。花が咲く期間は短めですが、そのあとに実ができるなどさまざまな姿を楽しむことができます。さらに、球根も一度植えれば、その後何年も楽しむことができる植物です。年数を重ねるごとに分球するため、花の数も増えていきます。
色で合わせる花壇のレイアウトのコツ
花壇のレイアウトを考える際は、咲く花の色を考慮することがとにかく大切です。色には合うものもあれば相性が悪いものもあるので、花が咲いたあとのことをしっかり考えた上で、何色のものを植えるのか考えましょう。
統一感を出すなら同系色
花の色を決める際は、まずは何か1つ好きな色を選び、そこから色を合わせていくのがおすすめです。たとえば、ピンクを選んだ場合を例に考えてみましょう。ピンクといっても、その色味は花によってさまざまです。まとまりを出したいのであれば、さまざまな濃淡のピンクの花を合わせるとよいでしょう。少し大人っぽい落ち着いた印象にしたいなら、紫色を混ぜてみると素敵です。また、よりかわいらしい印象を求めるのであれば、赤みの強い花を合わせるとよいです。いずれの場合も、基本の色を多く使用し、差し色のようなイメージでそれぞれ合わせる花を選んでみてください。
元気な印象にするなら補色
花壇の印象を元気にしたい場合は、補色を選んでみましょう。たとえば、黄色と青の組み合わせは、元気な印象とともに、ある程度まとまりも感じさせることが可能です。とはいえ、補色どうしの組み合わせは、きつい印象にもなりやすいので要注意です。そういったときは、白などの花を混ぜることで印象をやわらかくすることができるでしょう。あまりたくさんの色を合わせ過ぎると、まとまりがなくなってしまうので、全体として2~3色程度の組み合わせになるようにするのがおすすめです。この場合、印象をやわらかくするために入れる白などの花は少なめにして、補色どうしをバランスよく取り入れるようにするとよいでしょう。
シルエットで決める花壇のレイアウトのコツ
花壇のレイアウトでは、植えるときの配置が非常に重要です。植物が成長したあとの姿をイメージしながら、それに合ったレイアウトを考えることが必要不可欠です。
きれいに見える植物の基本配置
花壇に花を植えるときは、三角形を作るイメージで植えていくと美しい配置になります。三角形にすると、正面から見たときに前と後ろの花が重ならないので、全ての花をきちんと見ることができるようになります。きれいに植物を植えようとすると、四角形のようになりやすく、植物が重なってしまうことが多いので注意しましょう。
成長後の背の高さ
植物を植えるときは、成長したあとの背丈を考慮することも必要です。とくに、複数の種類の花を植える場合は、背が高いものは後ろに植えるようにしましょう。全体のシルエットのバランスを考えて、花壇のデザインを決めることが大切です。
場所に合った花壇のレイアウトのコツ
最後に、花壇の形ごとのレイアウト方法についてみてみましょう。花壇の形も考慮することによって、素敵な花壇を完成させることができます。ここでは、もっとも一般的な細長い花壇と、全体を見渡すことができる丸い花壇について確認します。
細長い花壇の場合
花壇の形として一番多いのは、細長い花壇です。壁際に作れば、邪魔にならずにきれいな花壇に仕上げることが可能です。この場合は、正面から見た姿だけを考慮すれば大丈夫です。手前に背の低い花を配置し、後ろにより背の高い花を配置するようにしましょう。また、細長い花壇では、花の手入れも花壇の手前から行うため、1年草を植えるときは、なるべく手前に植えると管理がしやすくなります。
丸い花壇の場合
丸い花壇は、庭の真ん中など、全方向から見えるところに配置することが多いです。そのため、どこから見ても美しいと感じられるような配置を考える必要があります。たとえば、花壇の真ん中に背の高い花を植え、周りに背の低い花を植えるのがおすすめです。円を意識しながら配置し、均等に花を配置するようにしてみてください。
花壇レイアウトのコツをおさえて美しい花たちを楽しもう!
花壇のレイアウトをきれいに見せるためには、今回紹介した方法を実践するのがおすすめです。これらを理解して取り入れることができれば、美しい花たちをよりきれいに見せることが可能になります。花の色の合わせ方も、実際に植える植物によって変えてみることが大切です。それぞれの植物の実際の色味を考慮して、花どうしがお互いも美しさを高め合うことができるような組み合わせを考えてみてください。色だけでなく、花や葉の形といった見た目の印象を合わせることも忘れてはいけません。
さらに、見た目の美しさだけでなく、手入れのしやすさも考慮することができれば、花壇を長く楽しむこともできるようになるはずです。花壇の形も状況によってさまざまなので、それぞれに合わせた配置を考えましょう。今回は細長い花壇や丸い花壇について紹介しましたが、実際には建物の形に合わせて三角になっている花壇や真四角の花壇もあります。花壇のレイアウトに関する基本の考え方は、今回説明したとおりなので、それを参考に応用してみてください。花壇レイアウトは、最初のうちは少し難しいかもしれませんが、慣れてくるときれいにレイアウトを行うことができるようになります。花壇レイアウトの基本をマスターして、きれいな花壇づくりをぜひ楽しんでみてください。