ベランダでガーデニングを始めよう!基礎知識を紹介
記事更新日:2023年8月21日「家でガーデニングをやってみたいけど、庭がないから無理だ」と諦めていませんか。庭がない場合でも、ベランダがあるなら、外でのガーデニングを楽しむことは十分可能です。もちろん、広い庭に比べれば自由度は低いですが、工夫次第で本格的なガーデニングを行うことができます。
具体的には何を準備し、どのようにガーデニングを始めたらよいのでしょうか。今回は、ベランダでガーデニングを行うために必要な知識や注意点などを紹介します。
目次
ベランダガーデニングの予備知識
ベランダでガーデニングを行う際は、最初に植物を育てられる環境が整っているか確認する必要があります。以下のポイントについて、実際にベランダの様子を見てみましょう。
ベランダの日当たりはどうか?
植物が育つためには、日の光が十分に当たるということが重要です。隣の建物との距離が近いなど、1日中ほとんど日の光が当たらないような環境であれば、植物はきちんと育つことができません。時間帯によっても日当たりは変化するので、毎日ある程度長い時間、日が当たるかどうかをしっかり見極める必要があります。また、季節によって日の光の当たり方が変わることもあるので、育てる植物の種類もしっかり考慮して日当たりを考えましょう。なお、日当たりが悪くてもどうしても植物を育てたいという場合は、植物の育成を促すためのライトを設置するという方法もあります。
風通しはどうか?
ベランダでのガーデニングでは、風通しも重要です。風通しが悪いと、夏の蒸し暑い時期に植物が根腐れを起こす可能性があります。あまりにも風通しが悪いベランダであれば、ガーデニングを断念せざるを得ないこともあるでしょう。 とはいえ、反対に風通しがよすぎると、植物が乾燥し過ぎてしまう場合もあります。その場合は、日が出ていな時間帯に水やりを行うようにすると、植物の乾燥を防ぐことができます。なお、風が強すぎるのであれば、強風対策として風を遮るようなものを配置する必要があります。
ベランダに排水溝はあるか?
植物には定期的に水やりを行う必要があるので、排水溝の位置を確認しておくことも重要です。賃貸のアパートなどでは、角部屋のベランダにしか排水溝がついていないということもあります。丁寧に水やりをしていても、水をこぼしてしまうことはあるので、できるだけ排水溝があったほうが便利です。
ベランダの耐荷重は?
普段はあまり意識しないことが多いですが、ベランダには耐荷重が定められています。耐荷重はそれぞれのベランダによって異なります。いずれも、それほど重い物をのせることを想定して作られているわけではありません。凝ったガーデニングを行うとなると、レンガやデッキパネルなど、重量のあるものを並べたくなります。そういったもの置き過ぎると、ベランダの耐荷重を超えてしまう可能性もあるので注意が必要です。土の入った鉢やプランターも数が増えると意外と重さが出てくるため、全体の重さを考慮して少しずつガーデニングに必要なものをそろえていくようにしましょう。
ベランダで育てやすい植物は?
ベランダで植物を育てるなら、より育てやすいものを選ぶことが重要です。小ぶりで水やりなどの手間もあまりかからないものがおすすめです。
多肉植物
多肉植物は、乾燥に強いため、水やりを頻繁に行う必要がありません。また、小さくてコンパクトなサイズのものが多いので、ベランダに置いても邪魔になりにくいです。
ハーブ
ハーブは生命力が強い植物なので、そこまで細かく手入れに気を使わなくてもしっかり育ちます。収穫して料理に使うこともできるので、一石二鳥です。葉がどんどん増えるので、たくさん収穫しても大丈夫です。初心者でも、スイートバジルやレモンバームなら簡単に育てられます。
花
ベランダで花を育てるなら、パンジーがおすすめです。パンジーは寒さに強いです。また、ペチュニアやネモフィラなども育てやすいといわれています。マーガレットなどもかわいらしくて、ベランダが一気に華やかになるでしょう。
野菜
ベランダのガーデニングでは、野菜を育てるのもおすすめです。ミニトマトやナス、キュウリなどであれば、初心者でも育てやすいですし、成長も早いのですぐに収穫することが可能です。シシトウやオクラなどもおすすめです。
ベランダガーデニングのアイデア
ベランダでのガーデニングをより素敵にするためには、どうしたらよいのでしょうか。ここでは、いくつかアイデアを紹介します。
ベランダの床にレンガを並べる
ベランダでのガーデニングをおしゃれに楽しむためには、レンガを床に並べるという方法があります。カントリー調、イングリッシュガーデン風など、さまざまな雰囲気に合わせることができます。水はけを良くするためには、レンガの下にすのこを敷くとよいでしょう。レンガは重いので耐荷重には注意が必要です。
縦の空間を有効活用する
ベランダでのガーデニングでは、横幅が狭いのが難点ですよね。空間を有効活用するためには、植物を縦方向に育てるのがおすすめです。すのこを立てかけていくつか棚を作ると、植物をたくさん配置することが可能になります。すのこをペンキなどでひと塗りするだけでもおしゃれな印象が高まるので、ガーデニングのアイテムの1つとしてすのこを活用しましょう。
ベランダガーデニングの注意点
ベランダでガーデニングを行う際は、いくつか注意すべき点もあります。なかにはベランダでガーデニングを行うことをよく思わない人もいるため、そういった人にも配慮した上でガーデニングを行うようにしましょう。とはいえ、基本的には自分の所有する空間内でガーデニングを行うのであれば、とくに問題はありません。
防災設備や室外機に気をつける
ベランダには避難はしごや蹴破り戸が設置されていることがあります。いざという場面で、そういったものをすぐに使用できないような状態でガーデニングを行ってはいけません。そういったものがある場合は、それらのまわりには、植物やガーデニング用のアイテムを置かないように注意しましょう。また、エアコンの室外機がある場合も同様です。室外機の運転に支障が出ないよう、注意した上でガーデニングを行ってください。
近隣トラブルに気をつける
ベランダでガーデニングを行うときは、近隣の方の迷惑にならないように気を付けましょう。ガーデニングでは手すりなどにツタを這わせるのが人気ですが、知らぬ間に隣の家が所有する部分まで伸びていってしまう可能性もないとはいえません。また、植物に虫が寄ってくることにより、周りの方の迷惑となることもあります。ガーデニングでベランダを利用する場合は、細心の注意を払いながら害虫対策にも気を配りましょう。
ベランダで気軽にガーデニングを始めよう
広い庭がない場合でも、ガーデニングはベランダで楽しむことが可能です。耐荷重や近隣の方の迷惑にならないようにするということにさえ考慮できれば、簡単に植物のある生活を始めることができます。植物にはいろいろな種類がありますが、今回紹介したような植物を選べば、初心者でも無理なく簡単にガーデニングを行えます。少しずつ植物やアイテムをそろえながら、自分だけのオリジナルのガーデニングを始めてみてはいかがでしょうか。