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DIYの基本!手順と道具を徹底解説

DIYに興味はあっても、「どのようにすすめたらいいか分からない……」という人も多いのではないでしょうか。DIYを行うと、いろいろな種類の家具を自作することが可能です。手順や、必要な道具は基本的には同じです。基本をおさえれば、DIYは決して難しいことではありません。慣れてくれば、大きな家具やより複雑な作りの家具を1人で作ることもできるようになりますよ。今回は、DIYの基本的な手順と、揃えておきたい道具について紹介します。

DIYの基本!手順と道具を徹底解説

DIYの基本的な手順

DIYの基本!手順と道具を徹底解説

DIYではさまざまなものを作ることができます。基本的な手順は以下のとおりです。

作りたいものを決める

まずは何を作るかを決めましょう。たとえば、収納が欲しいと思ったら、何を収納するかによって大きさやかたちが変わってきます。棚の数をいくつにするか、引き出しは必要かなどを総合的に考えてみてください。同時に、完成したものはどこに置くのかといった点も考慮する必要があります。部屋のなかで出入りの邪魔にならない場所を探してみましょう。

作りたいものの寸法を出す

作りたいもののイメージが固まったら、作りたいものの寸法を出します。棚を作るなら、床から天井までの高さや、置いても邪魔にならない範囲の幅をできるだけ細かく測ってください。サイズを間違うと、完成した棚が置きたい場所におさまらないこともあるため、注意が必要です。そのうえで、棚全体の大きさを決め、寸法を算出しましょう。

設計図を作る

DIYでは必ず設計図を作る必要があります。外枠だけの簡単な棚なら設計図がなくても作ることはできますが、基本的には設計図がないと途中でうまくいかなくなることが多いので気をつけましょう。 設計図作りでは、はじめに全体図をフリーハンドでかきます。フリーハンドといっても、棚の奥行や外寸、金具などの位置は正確に記してください。全体図ができあがったら、全体図の内容をそれぞれのパーツに分けた、部品図をかきましょう。部品図では、部品の細かい寸法を詳細に記載します。部品図は部品ごとに紙を分けるのが望ましいです。部品図は組立の際にも使用します。 なお、設計図を作るときは線を使い分けると、より見やすい図に仕上げることができます。たとえば、いちばん外側にくる線は太い実線、各寸法は細い実線、見えない裏の部分についてかくときは破線とするとよいでしょう。

材料を選ぶ

設計図が完成して必要なパーツを把握したら、実際に使用する材料を揃えましょう。ホームセンターや材木店、DIY専門店などで材料を購入します。部品図で決めた各パーツの寸法に合わせて材料を選んでください。その際はメジャーを持参するとよいです。なお、インターネット通販でDIYの材料を販売しているところもあり、それを利用すると家まで重い木材などを届けてもらえるので便利です。

材料を採寸し、カットする

材料が揃ったらパーツの大きさごとに採寸を行いましょう。定規や鉛筆を使ってカットしたい大きさを記していきます。これがずれると全体の失敗につながるため、十分注意してください。ここでサシガネを使用すると、正確な線が引きやすくなります。 採寸が終わったら、鉛筆の線に沿って材料をカットします。ノコギリや卓上糸のこ、ジグソー(電動のこぎり)などを使用する必要があります。ジグソーは値が張りますが、ホームセンターでレンタルすることができる場合もあります。また、ホームセンターでは木材を好きな大きさにカットしてくれるサービスがあるため、それを利用するのもおすすめです。自分で材料をカットするとなると、木くずの掃除が大変、材料をまっすぐ切れない、といった問題があります。しかし、ホームセンターへ依頼すればそういった悩みは簡単に解消できます。

ヤスリをかけ、ワックス塗料を塗る

材料のカットが終わったら、各パーツにヤスリをかけて木のささくれをなくしましょう。天面など広い面にヤスリをかける場合は、サンダーを使用するとはやくきれいに仕上がります。サンダーはジグソー同様、ホームセンターで借りることも可能です。 ヤスリで木材の表面が整ったら、ワックスを塗って材料にツヤを出してください。スチールウールなどにワックスを染み込ませ、木材に塗っていきます。だいたい乾いたら、余分なワックスを布で拭きとりましょう。木材に色を塗りたい場合は、この段階で塗料も使用します。

金具を取り付け、ビスで固定する

材料の表面がきれいになったら、必要な金具を取り付けましょう。キャスターやフックなどを取り付けたいときは、ここであらかじめ取り付けておくときれいに仕上がります。それが終わったらビスなどを使って木材どうしを固定して組み立てていきます。大きな家具や使用頻度が高いものを作る場合は、木ネジを使うと緩みにくいのでおすすめです。棚の場合は、最後に棚板を取り付けてDIYの完成です。

最初に用意したい道具

次に、DIY初心者が最低限用意しておくべき道具について紹介します。はじめから高価なものを用意する必要はありません。より高度なDIYに挑戦したくなったら、少しずつより使いやすいものに買い替えていけばOKです。

電動ドライバー

DIYをするなら電動ドライバーを用意しましょう。手でまわすタイプのドライバーでは、材料の組み立てに多くの時間がかかってしまいます。電動ドライバーなら、短時間できれいにネジをしめることができます。電動ドライバーなら下穴をあけるのも簡単です。

サシガネ

サシガネは平行線を引くために使用する定規です。材料に印をつけるときに重宝します。DIYでは正確な採寸が重要なので、サシガネは必ず用意しておきたい道具です。

水平器

水平器はその名のとおり水平具合を確かめるための道具です。棚板を取り付ける際などに使用します。なかに液体が入っているタイプが一般的ですが、より高価なもののなかにはレーザーを使用するタイプもあります。液体タイプなら100円ショップでも購入可能なので、手軽に用意することができます。

ヤスリ

木材を使用するときはヤスリも必要です。基本的には紙ヤスリを準備しておけば大丈夫です。テーブルや大きな棚など面が広いものにヤスリをかけるときは、電動サンダーをホームセンターでレンタルすると便利です。

のこぎり

のこぎりもDIYには欠かせないアイテムです。女性が使用する場合は、刃渡りが短いものを選ぶと使いやすいでしょう。慣れてきたら電動のこぎりを使用すると、木材のカットがより簡単になります。

金槌

釘を打つときに必ず必要になるのが金槌です。釘抜がついているものを選びましょう。あまり小さいものだと釘が打ちづらいため、ある程度重みがあってしっかりしたものを購入してください。

カッター

DIYではカッターも用意しましょう。ベニヤ板など薄い木材ならカッターで切ることも可能です。大きさは事務用の小さなものではなく、力が入りやすい大きいものが適しています。

基本をおさえてDIYを楽しんで

基本をおさえてDIYを楽しんで

DIYは基本をおさえれば、誰でも簡単に家具作りができるようになります。少し難しいなと感じたらホームセンターで相談してみたり、各種ワークショップやセミナーに参加してみたりするのもおすすめです。専門的な知識をもっている人からアドバイスを受けると、DIYのコツが掴みやすくなるでしょう。

DIYはアイデア次第でいろいろなアレンジが可能です。オリジナルの家具作りをぜひ楽しんでみてください。