華道資格について徹底解説!おすすめ資格4選
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華道資格について徹底解説!おすすめ資格4選

華道資格には各流派のお免状と民間資格があります。
お花に関する知識があると趣味として楽しめるのはもちろん、仕事に役立つ場面も出てくるでしょう。

しかしいきなり華道教室に通うのは敷居が高いと不安に感じる方も多いかもしれません。

そこで、特に初心者の方におすすめしたいのが、華道資格取得を通じた学習方法です。
華道資格の取得を目指すことで、お花を活けるための道具・使い方・草花の名前など華道に必要な知識を身につけられます。

この記事では華道の各流派のお免状や、おすすめの資格について解説していきますので参考にしてみてください。

華道家とは

華道家とはお花を使った空間演出をおこなう専門家のことです。
「フラワーアーテイスト」「いけばな作家」と呼ばれる場合もあります。

華道家には花を生けるだけではなく、花についての知識や作法などのスキルが求められます。

華道は約550年前、室町時代にうまれた日本の伝統芸能です。
華道の魅力は、美しい花々を楽しむだけでなく、花を生けるプロセスや全体の空間を楽しむことにあります。

季節を感じながら、生ける人とそれを鑑賞する人の双方が楽しむことができます。

生け花の知識・技術を身につけるメリット

生け花・華道の知識や技術を身につけると以下のメリットがあります。

・お花を通して四季を感じられる
・あいさつや身だしなみとしての礼儀が身につく
・集中力・鑑賞力・表現力が養える
・心を落ち着けることでストレス解消につながる

生け花は、伝統文化であるためハードルが高いと思われがちですが、特別な道具をそろえなくても手軽に趣味として始められます。
世代や性別も関係なく誰でも楽しめます。

生け花を通じて、内面・外面の両方から自分を磨きたい方は、生け花を学ぶメリットをより魅力的なものとして感じていただけるでしょう。

世代や国境を越えた華道・生け花の人気

まんがや和食、歌舞伎、茶道などと並んで華道は海外で人気のある日本の伝統文化です。

華道は伝統文化の中でもいち早くグローバル化に力を入れてきました。
その結果、現在ではアメリカやヨーロッパをはじめ世界各国に各流派の海外支部があります。

お花を飾るという共通点や、西洋のお花を積極的に取り入れてきた背景も相まって、生け花の人気は世界中に広まっています。

華道家としての働き方・スキルの生かし方

生け花の知識を身につけると趣味として楽しむことはもちろん、仕事に活かすこともできます。
この章では、趣味としての華道の知識の生かし方や華道家としての働き方について解説します。

趣味として華道の技術を活かす

日常生活の中で華道・生け花の技術を活かせる場面はたくさんあります。

・お祝いの席で、その場にふさわしいお花を生けることで相手への気持ちを示す
・来客の友人を迎えるときにおもてなしの気持ちを伝える
・日常の洋服やインテリアなどに、生け花を通じて得た芸術センスや季節感を反映させる

特に、海外の友人のおもてなしをしたり、特別な感謝の気持ちを表現したりする際には、伝統文化である華道の華やかさや美しさが役立ちます。

華道家として働く

華道の知識やスキルを高めていくと、将来的には華道のプロとして働くことも可能です。

華道家としてどのような仕事があるのか詳しくみていきます。

ホテル・旅館・ブライダル関連での装飾に活かす

お祝いの席が多いホテル・ブライダル業界・おもてなしを必要とする旅館では、花を使用してサービスをする機会がたくさんあります。

その際に、伝統文化として知られる華道の知識に沿っておもてなしをすることで、社内のスタッフからも顧客からも高く評価されるでしょう。
就職や転職の際にも、華道の知識や技術を有していることがアピールポイントになります。

フラワーショップのスタッフとして働く

お花に関する知識や扱い方などを知っていると、フラワーショップで働く際に歓迎されることがあります。

接客時に顧客からどのような花を選べばよいかを相談されたときに、専門的な華道の知識に基づいて花の選び方を伝えられるためです。
また、フラワーデザインや花の管理などの業務にも、生け花を通じて得た専門知識が役立ちます。

講師として働く

華道講師として、自宅やレンタルルームで教室を開いたり、カルチャースクールで講師を務めたりすることも可能です。

近年華道講師の需要は高まっています。
習い事やたしなみとして華道を習得したい人や海外での人気が広まっているためです。

出張講師として企業や団体に呼ばれたり、外国人向けのワークショップに出向いたりとさまざまな場面で華道講師が活躍しています。

華道のプロの道を極める

華道のプロになるのはハードルが高いと思うかもしれませんが、少しずつ知識を深めていくことで実現可能です。

師範になるためには各流派の教室に通い、何年かに及ぶ本格的な修行をしながら資格を取得します。
年数を重ね、師範になるほどの腕前になれば、華道家として講演会や個展を開くことも夢ではありません。

華道の道を極めることは容易ではありませんが、学習をスタートすることがそのプロの華道家を目指す最初の一歩となるでしょう。

華道資格には免状の取得と民間資格がある

華道に関する資格には大きくわけて次の2つがあります。

・各流派のお免状
・民間の資格

華道にはさまざまな流派があります。
流派とは家元を中心に300以上の宗家から組織されるグループのようなものです。
代表的な流派を3つご紹介します。

池坊 日本の華道を確立した歴史の長い流派。「立花」「生花」「自由花」の3つの技法で表現する。
小原流 西洋の花を積極的に取り入れた流派。日常的に取り入れやすいのが特徴。
草月流 堅苦しいルールにとらわれず自由に花を生けるダイナミックさが特徴。

それぞれの流派で決められた段階を経ると免状がもらえます。
免状にはいくつもの種類があり、各流派に弟子入りしたうえで数年に及ぶ修行をする必要があります。

一方で各流派へ弟子入りするより手軽に取得できる、華道アドバイザーや花の活け方インストラクターなどの民間資格も数多くあります。

華道のおすすめ資格4選

華道資格のために弟子入りするのはハードルが高いという方には、民間の資格取得がおすすめです。
取得するまでに最低5年はかかるといわれている免状に比べて手軽に取得できます。

試験は年間を通じて定期的に実施されており、在宅で取得できるものも多いためはじめての方でも受験しやすいでしょう。

華道アドバイザー

華道アドバイザーは日本生活支援協会主催が主催する民間の資格です。
受験資格は特にありません。

資格取得後は華道アドバイザーとして、自宅やカルチャースクールで講師として活動できます。

各流派に弟子入りした場合、自主的に学ぶ場合を除いて、ほかの流派について学ぶ機会は多くありませんが、華道アドバイザーを取得するとさまざまな流派についての知識を得られます。


<試験概要>
・華道の起源と発祥
・各流派について
・華道に必要な基本的な道具
・花材とはさみ
・剣山の使い方
・花の生け方について
・季節ごとの花や植物の種類
・生け花の構成
・現代的な生け花
・水揚げとは
・花を長持ちさせる方法

受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験方法 在宅受験
合格基準 70%以上
資格名称 華道アドバイザー

花の活け方インストラクター

花の活け方インストラクターは日本インストラクター協会主催の民間資格です。
受験資格は特になく、誰でも受験できます。

取得後は花の活け方インストラクターとして自宅やカルチャースクールなどで講師活動ができます。

<資格試験概要>
・華道の起源と発祥
・華道の歴史
・池坊の立花「正風体」と「新風体」とは
・草月流とは、草月流の学びとその特徴
・小原流とは、小原流の花の表現、小原流のカリキュラムと活動
・華道未生流とは、未生流の花形と特徴
・華道遠州とは
・仁和寺御室流のいけばな
・創美流のいけばな
・華道に必要な道具や使い方
・花の活け方や構成
・季節ごとの花や植物

受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験方法 在宅受験
合格基準 70%以上
資格名称 花の活け方インストラクター

フラワーデザイナー資格検定試験

フラワーデザイン資格検定試験は日本フラワーデザイナー協会が主催している民間資格です。
フラワーデザイン資格検定試験は50年以上の歴史があります。

1級を取得すると「講師資格」が取得でき、自宅で教室を開いたりスクールの講師になったりして人に教えられるようになります。

各級の受験料/入会金/昇級料/年会費
3級 2級 1級
受験料(税込) 実技1万8,700円
実技 2,200円
実技2万4,200円
実技 2,200円
実技2万7,500円
実技 2,200円
入会金(税込) 1万1,000円
昇級料(税込) 1万1,000円 1万6,500円
年会費 1万5,000円 1万5,000円 1万5,000円
資格名称 フラワーデザイナー資格検定試験

フラワー装飾技能士

フラワー装飾技能士は生花を用いた各種装飾の技能を認定する国家資格です。
学科試験と実技試験があり、実技試験では卓上装花やブーケの制作などを行います。

国家資格のなかでは難易度が低めのため、気軽にチャレンジできます。

各級の受験資格/合格基準/試験内容(実技)
3級 2級 1級
受験資格 ・ 高等学校、高等専門学校、専修学校、短期大学、大学においてこの職種に関する学科(園芸科等)に在籍 している方または卒業された方
・ この職種に関する職業訓練課程(一定の訓練課程に限る)に在籍している方または修了された方
・ この職種に関し実務経験を有する
・3級合格者の場合、実務経験は問わない
・無資格の場合は2年以上の実務経験が必要
・3級合格者の場合、合格から4年以上の実経験が必要
・2級合格者の場合、合格から2年以上の実務経験が必要
・無資格の場合、7年以上の実務経験が必要
合格基準 実技試験60点以上
学科試験65点以上
実技試験60点以上
学科試験65点以上
実技試験60点以上
学科試験65点以上
試験内容(実技) ・花束およびリボンの制作
・バスケットアレンジメントの制作
・ブーケトニアの制作
・花束の制作
・フラワーアレンジメントの制作
・ブライダルブーケ・スタンド花の制作
・立食用卓上装飾花の制作
・卓上装飾花の制作
・ブーケの制作
資格名称 フラワーデザイナー資格検定試験

初心者が華道を学ぶ方法

これから華道を学ぶ方に、おすすめの方法がいくつかあります。
「どのように資格を取ったらよいかわからない」「自分に合った勉強方法を知りたい」という方は参考にしてください。

市販のテキストで独学する

ある程度お花に関する知識があったり、仕事でお花に携わったりしていた方は、独学が可能な場合があります。
華道に関する書籍は数多く出版されています。
子ども向けの本もあり、イラスト付きでわかりやすく大人にも人気です。

独学は自分のタイミングで隙間時間などに学習できることがメリットです。

しかし一部の資格では、認定スクールに通い指定のカリキュラムを受講することが受験資格になっている場合もあります。
その場合は認定校への通学が必要です。

民間の生け花教室に通う

市民講座やカルチャースクールなどの生け花教室に通うことで、華道の基礎を学び、資格取得に必要な技術や知識を身につけられます。
初心者から上級者までの幅広い講座を用意している教室も多いため、ご自身のレベルに合った教室を選ぶことで満足度を高められるでしょう。

先生や生徒同士で会話を楽しみながら学べるグループレッスンや、マンツーマンでじっくり生け花を学ぶプライベートレッスンなどさまざまな教室があります。

いくつかの体験教室に参加したうえで自分にあった教室を見つけましょう。

通信講座を受講する

忙しくて教室に通う時間がないという方や、隙間時間を効果的に活用して学びたいとお考えの方には通信講座がおすすめです。

通信講座には華道のプロが組んだカリキュラムで、初心者でもわかりやすく詳しい教材が用意されています。
添削制度がある場合、わからないことや疑問点を質問しながら学習を進められます。

おすすめの資格講座

ここでは華道のおすすめの資格講座を2つご紹介します。

諒設計アーキテクトラーニング

1つめは諒設計アーキテクトラーニングの華道アドバイザーW資格取得講座です。
この講座で華道アドバイザー資格と花の活け方インストラクター資格の両方が取得できます。

各資格団体に認められた教材を使用しており、在宅で検定試験を受験できます。

スペシャル講座を受講すると添削課題を全てクリアした後、卒業課題を提出すると試験免除で両方の資格を取得できます。確実に資格を取得したい方にはおすすめです。

諒設計アーキテクトラーニング 通常講座 スペシャル講座
受講料 59,800円 79,800円
受講期間 6か月(最短2か月) 6か月(最短2か月)
添削回数 5回 5回+卒業課題1回
資格試験 各協会様にご自身で申し込み 免除(課題提出のみ)
認定試験費用 各資格1万円 免除

SARAスクール

2つめはSARAスクールの華道資格講座です。

この講座でも華道アドバイザー資格と花の活け方インストラクター資格の両方が取得できます。

各協会に認定された講座で、プラチナコースなら添削物を提出するだけで2つの資格を家にいながら試験免除で取得できます。

SARAスクールジャパン 基本コース プラチナコース
受講料 59,800円 79,800円
受講期間 6か月(最短2か月) 6か月(最短2か月)
添削回数 5回 5回+卒業課題1回
資格試験 各協会様にご自身で申し込み 免除(課題提出のみ)
認定試験費用 各資格1万円 免除

まとめ

華道資格を取得すると、趣味として華道の知識を生かすことはもちろん、講師として活動することもできます。

華道の知識を深めたいと考えているのであれば資格の取得がおすすめです。
資格には各流派の免状の他に民間の資格も多くあります。

華道アドバイザー資格や生け花インストラクター資格であれば、通信講座で自宅にいながら取得できます。

自宅にお花を生けたい方、お花関係の仕事を検討している方にも資格取得がおすすめです。
華道資格を必須としているケースな少ないものの働く際に役立つことが多いでしょう。

華道資格取得を検討している方は、記事内でご紹介した資格を参考にしてみてください。