ピラティスとヨガの違いとは?初心者におすすめ基本のポーズと効果・目的
記事更新日:2024年8月30日ピラティスとヨガは、どちらも心身の健康を目的とした運動ですが、その根本的な違いがあります。
ピラティスは主に筋力強化に重点を置いているのに対し、ヨガはコントロールされた呼吸法と瞑想的要素が特徴です。
初心者にとって、ピラティスは基本の姿勢や動作の習得、ヨガは静的なポーズの実践がお勧めです。
両者には筋力・柔軟性・バランス感覚の向上といった共通の効果がありますが、個人の目的や体力レベルによって選択するのがよいでしょう。
ピラティスとヨガは似ているというイメージをもっていませんか。それぞれの違いがよく分からないという方も少なくはないでしょう。ピラティスとヨガには、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれに取り組むのであれば、両者の違いをしっかりとおさえておきたいところです。違いを知ることで、それぞれに効果的に取り組むことができます。
今回はピラティスとヨガの違いについて、詳しく説明します。ピラティスとヨガの違いがわからないという方は、この機会に両者の違いをしっかりと覚えておきましょう。
目次
ピラティスとは?
ピラティスは、1920年代にドイツ人のジョセフ・ピラテスが考案した運動法です。
身体の「コア」を中心に据え、優れた姿勢制御、筋力強化、柔軟性の向上を目的としています。
ピラティスの特徴として、まず呼吸法が重要視されます。
深く腹式呼吸を行うことで、酸素の取り入れと二酸化炭素の排出が促され、身体全体の調整が図られます。
次に、ゆっくりとした動作と筋肉の意識的な収縮が特徴的です。
無駄な力を使わず、常にアラインメントを意識しながら、効果的な筋活動を行います。
初心者におすすめのポーズとしては「プランク」「ブリッジ」「ナイフ投げ」などが挙げられます。
これらのポーズは体幹の安定性を高め、背筋や腹筋、臀筋などのコア筋群を鍛えることができるでしょう。
また、「ロールアップ」「レッグサークル」といったポーズは柔軟性の向上にも効果的です。
ピラティスは、怪我のリスクが低く、年齢や体力レベルに関わらず取り組める運動です。
無理のない範囲で続けることで、身体機能の向上はもちろん、メンタルヘルスの改善にも期待できるでしょう。
ぜひ自分にあったピラティスのスタイルを見つけてみてください。
ピラティスとヨガの違いは?
ピラティスとヨガの違いは?以下の通りです。
・基本の姿勢の違い
・呼吸法の違い
・筋肉強化や柔軟の違い
こちらを順にご紹介します。
基本の姿勢の違い
ピラティスとヨガは、ともに身体と心のバランスを整えることを目的とした運動法ですが、その基本的な姿勢や特徴には大きな違いがあります。
まず、ピラティスの特徴としては、体幹の筋力強化に重点が置かれていることが挙げられます。
「コア」と呼ばれる体の中心部の筋肉を鍛えることで、優れた姿勢制御や動作の安定性が得られます。
また、ゆっくりとした呼吸法とともに、筋肉の意識的な収縮が特徴的です。
動作は流れるようではなく、むしろ筋肉を意識的に使うことが重視されます。
一方、ヨガの基本は静的な姿勢「ポーズ」と呼吸法です。ポーズを通じて筋肉の柔軟性や関節の可動域を高めるのが目的です。
同時に呼吸法に集中することで、精神的なリラクゼーションも得られます。
動作はゆっくりとしたテンポで行われ、身体への負荷は比較的低めに設定されています。
このように、ピラティスが主に身体の機能面に注目しているのに対し、ヨガはより精神的な側面にも着目しているのが大きな違いと言えます。
それぞれの特徴を理解し、自身に合ったプログラムを選択するのがよいでしょう。
呼吸法の違い
ピラティスとヨガの大きな違いの1つは、呼吸法の違いです。
ピラティスでは、深い腹式呼吸が重視されます。
力強い吸気と吐気によって、身体全体の調整を図ります。呼吸と連動して行う動作により、体幹の筋肉を効果的に鍛えることができ、呼吸の意識化は、怪我の予防にも役立ちます。
一方、ヨガでは「プラーナーヤーマ」と呼ばれる様々な呼吸法が用いられます。
代表的なものに「ウジャーイー呼吸」「ナーディ・ショーダナ呼吸」などがあり、これらの呼吸法は、主に精神的な効果を得ることを目的としているでしょう。
呼吸のリズムや深さ、鼻孔の使い分けなどを意識しながら行うことで、落ち着きと集中力が高まります。
このように、ピラティスの呼吸法が身体機能の向上に重点を置くのに対し、ヨガの呼吸法はより精神性を高めることを目的としています。
両者に共通しているのは、呼吸と動作の協調性を大切にしている点です。
呼吸と身体の一体化を図ることで、より深い集中力と心身の調和が得られます。
ピラティスとヨガを組み合わせることで、さらに効果的なトレーニングが可能となるでしょう。
筋肉強化や柔軟の違い
ピラティスとヨガには、筋肉の強化と柔軟性の高め方にも大きな違いがあります。
ピラティスでは、主に体幹の筋力強化に重点が置かれています。
腹筋、背筋、臀筋といった「コア」の筋肉を集中的に鍛えることで、姿勢の安定性や動作の効率性が高まり、動作には筋収縮を伴うため、ピラティスを続けることで全身の筋肉がしっかりと強化されていくでしょう。
一方、ヨガでは筋力強化よりも、関節の可動域と筋肉の柔軟性を高めることが主眼となり、ポーズを通じて筋肉を伸ばし続けることで、関節の可動域が徐々に広がっていきます。
柔軟性の向上により、より深い姿勢が取れるようになるのがヨガの特徴です。
ただし、ヨガにも、腕立て伏せやプランクなど、筋力強化効果の高い動作も含まれています。
また、ピラティスでも、ストレッチやバランス動作を取り入れることで、柔軟性の向上も期待できるでしょう。
このように、ピラティスが主に筋力強化に、ヨガが柔軟性向上に力を入れているのが大まかな違いですが、両者は相互に影響し合う部分も多いのが特徴といえます。
目的に応じて、ピラティスとヨガをうまく組み合わせていくのが効果的なアプローチと言えるでしょう。
ピラティスの基本ポーズは?
ピラティスの基本ポーズは?以下の通りです。
・マウンテンポーズ
・プランクポーズ
・ブリッジポーズ
・バード犬ポーズ
こちらを順にご紹介します。
マウンテンポーズ
ピラティスの基本的なポーズの1つに「マウンテンポーズ」があります。
このポーズは、ピラティスの基本姿勢の土台となるものです。
マウンテンポーズでは、両足を肩幅に揃え、踵を立てて立って、膝は伸ばし、腰は中立の位置に保ち、両肩は下がり、胸は開いた状態を保ち、両腕は体の側面に自然と下がっている位置にあり、手のひらは前を向いています。
この姿勢では、背骨が伸びた状態となり、体のラインが整います。
重心は両足の真ん中に置かれ、足裏全体で地面を感じるようになるでしょう。
このポーズを通して、ピラティスの基本的な要素である姿勢の意識化、呼吸の調整、体の安定性の獲得を学びます。
マウンテンポーズの意識を他のポーズにも活かすことで、より正しい動作が行えるようになります。
また、このポーズは瞑想の際の基本的な立ち位置としても活用され、精神的な集中力を高めるのにも役立つのが特徴です。
ピラティスの実践において、マウンテンポーズは不可欠な要素と言えるでしょう。
正しい姿勢と呼吸のコントロールを身につけることで、ピラティスの効果を最大限に引き出すことができるのです。
効果
立位の安定性を高めることが挙げられます。
両足を肩幅に揃え、重心を均等に置くことで、体の バランスが取りやすくなり、これにより、上体の動作を円滑に行えるようになります。
次に、背骨の伸展効果が期待できるでしょう。
腰を中立の位置に保ち、両肩甲骨を下げることで、背骨全体が自然とのびやかな状態となり、この姿勢を維持することで、姿勢の改善にもつながります。
また、呼吸の制御にも良い影響があります。
マウンテンポーズでは、腹式呼吸を意識しやすい姿勢となっています。
深く穏やかな呼吸を行うことで、精神的なリラックス効果も得られるでしょう。
さらに、下半身の筋肉を活性化させる効果もあり、足裏の感触を意識しながら、大腿四頭筋や臀部の筋肉を適度に使うことで、下半身の筋力強化が期待できます。
このように、マウンテンポーズはピラティスの基本となる重要なポーズです。
姿勢の安定性、背骨の柔軟性、呼吸のコントロール、下半身の筋力強化など、ピラティスの基本要素を総合的に学べる大変効果的なポーズといえるでしょう。
プランクポーズ
プランクポーズは、手と足を地面につけ、体重を均等に分散させることで、体全体の筋肉を鍛えることができるポーズです。
正しい姿勢を保つことで、コアの筋肉が強化され、腰痛の予防にも効果的です。
両手は肩幅に開き、指先は前方を向けます。
両足は踵を合わせてひざを伸ばし、つま先は少し外側に向け、体を真っ直ぐに保ち、お尻を引き上げ、体重を均等に手と足に分散させます。
呼吸は普通に行い、15〜30秒キープするのがよいでしょう。
プランクポーズは、ピラティスのほかにもヨガやクロスフィットなどでも頻繁に取り入れられているポーズです。
正しい姿勢を保ちながら行うことで、全身の筋力アップや体幹の安定性向上に効果的です。
効果
プランクポーズでは、手や足の接地部分を通して体重を支えるため、上半身、コア、下半身の筋肉がバランス良く鍛えられます。特に腹筋、背筋、肩甲骨まわりの筋肉が強化されます。
これにより、日常動作時の負担が軽減されます。
また、プランクをしっかりキープすることで、体幹の筋肉が鍛えられ、身体の安定性が高まるでしょう。
これにより、ケガの予防にもつながります。安定した体幹は、日常生活や運動時の動作の効率を高めます。
さらに、プランクポーズでは背骨を伸ばし、肩甲骨を後ろに引き、体重を均等に分散させる正しい姿勢が求められ、このポーズを習慣的に行うことで、日常の姿勢改善にもつながります。
良い姿勢は、内臓機能の向上やストレス解消にも効果的です。
プランクポーズは全身の筋肉を動員する運動なので、基礎代謝の向上にも寄与します。
筋肉が増えることで、より多くのエネルギーを消費できるようになり、ダイエット効果も期待できるでしょう。
ブリッジポーズ
ブリッジポーズは、ピラティスの代表的なポーズの1つです。
このポーズは、体幹と臀部の筋力を高めることを目的としています。
ブリッジポーズを行うには、まず仰向けに寝て膝を曲げ、足裏を床に付けます。
その後、腰を上げるように動作を行い、体重を足裏と肩甲骨に均等に乗せます。
この時、臀部の筋肉を強く締めることが重要です。
このポーズを行うことで、背中、臀部、大腿部の筋肉が鍛えられ、特に腰部の筋力が高まり、姿勢の改善にも効果的です。
さらに、骨盤の可動域を広げ、関節の可動性を高めることも期待できます。
ブリッジポーズは初心者でも取り組みやすいポーズですが、正しい姿勢を保つことが重要です。
無理のない範囲で行い、徐々に保持時間を伸ばしていくことをおすすめします。
ゆっくりと呼吸を意識しながら行うことで、ストレス解消の効果も得られるでしょう。
このように、ブリッジポーズはピラティスの基本ポーズの1つとして、体幹と臀部の筋力強化、姿勢改善、関節の可動性向上など、多様な効果が期待できるおすすめのエクササイズです。
効果
ブリッジポーズは、ピラティスの代表的なポーズの1つで、体幹と臀部の筋力強化を目的としています。
このポーズを行うには、まず仰向けに寝て膝を曲げ、足裏を床に付けます。
そして、腰を上げるように動作を行い、体重を足裏と肩甲骨に均等に乗せ、この時、臀部の筋肉を強く締めることが重要です。
このポーズを行うことで、背中、臀部、大腿部の筋肉が鍛えられます。
特に腰部の筋力が高まり、姿勢の改善にも効果的です。
さらに、ブリッジポーズは骨盤の可動域を広げ、関節の可動性を高める働きがあります。
また、ゆっくりと呼吸を意識しながらブリッジポーズを行うことで、心身のリラックス効果も期待できます。
ストレス解消にも役立つでしょう。
このように、ブリッジポーズはピラティスの基本ポーズの1つとして、体幹と臀部の筋力強化、姿勢改善、関節の可動性向上、ストレス解消など、多様な効果が期待できる優れたエクササイズなのです。
バード犬ポーズ
バード犬ポーズは、四つん這いの姿勢から行うピラティスの基本ポーズの1つです。
このポーズの目的は、体幹の安定性を高め、背中と股関節の柔軟性を向上させることにあります。
まず、両手と膝を肩幅に開いた四つん這いの姿勢から始めます。
その後、背中を丸めるように動作を行い、尾骨から頭の方向へゆっくりと背中を伸ばしていき、同時に、片手と反対側の足を水平に伸ばすと、体のバランスを保てるでしょう。
この姿勢を呼吸に合わせてゆっくりと繰り返します。
このポーズを行うことで、背中の筋肉が鍛えられ、脊椎の可動性が高まります。
また、股関節周辺の筋肉の柔軟性も向上するため、腰痛の予防にも効果的です。
さらに、バード犬ポーズは体のバランスを保ちながら呼吸と動作を意識的に行うため、集中力を高める効果も期待できます。
初心者でも取り組みやすいこのポーズですが、正しい姿勢を保つことが大切です。
無理のない範囲で行い、徐々にポーズの保持時間を伸ばしていくことをおすすめします。
このように、バード犬ポーズはピラティスの基本的なポーズの1つで、体幹の安定性や背中、股関節の柔軟性向上、さらには集中力の向上にも寄与する優れたエクササイズなのです。
効果
バード犬ポーズは、四つん這いの姿勢から行うピラティスの基本的なポーズです。
このポーズの主な効果は、体幹の安定性を高め、背中と股関節の柔軟性を向上させることにあります。
具体的には、ポーズを行うことで背中の筋肉が鍛えられ、脊椎の可動性が高まります。
また、このポーズは股関節周辺の筋肉の柔軟性も高めるため、腰痛の予防にも効果的です。
さらに、バランスを保ちながら呼吸と動作を意識的に行うことで、集中力の向上も期待できます。
加えて、バード犬ポーズにはリラックス効果も期待でき、体のバランスを保ちながら呼吸と動作を意識的に行うことで、心身ともにリラックスした状態を促すことができるのです。
このように、バード犬ポーズは体幹の安定性や背中、股関節の柔軟性向上、さらには集中力とリラックス効果の向上に寄与する優れたエクササイズなのです。
ピラティスかヨガ初心者に向いているのは?
ピラティスかヨガ初心者に向いているのは?以下の通りです。
・初心者はヨガ
・中級者からはピラティス
こちらを順にご紹介します。
初心者はヨガ
ピラティスとヨガのどちらが初心者に向いているかという質問ですが、一般的にはヨガのほうが初心者に適していると言えます。
ヨガは呼吸法や瞑想なども含む、心身のバランスを整えるプラクティスです。
特に初心者にとっては、ゆっくりとしたポーズの移行や呼吸法の習得が、無理なく続けられるメリットがあります。
また、ヨガのクラスは初心者向けのクラスが多く設けられており、経験豊富なインストラクターがポーズの指導やアドバイスをしてくれます。
このように、初心者にも優しいサポート体制が整っているのがヨガの特徴です。
一方のピラティスは、筋力やコアの安定性が必要とされるため、初心者には少し難しい面があります。
ピラティスは正しい動作を習得することが重要で、初期の段階では身体的な負荷が大きくなりがちです。
ですので、運動経験の少ない初心者の方には、まずはヨガからスタートするのがおすすめです。
ゆっくりとしたペースで身体に合わせてポーズを学び、徐々に実践を重ねていくことで、ピラティスなどの他のフィットネスプログラムにも取り組めるようになるでしょう。
中級者からはピラティス
ピラティスとヨガを比較すると、中級者からはピラティスのほうが向いているといえます。
まず、ピラティスは筋力や柔軟性、バランス感覚の向上に優れています。
中級者レベルになると、より高度な動作を習得し、自身の身体能力を高めていきたいニーズが高まり、その点でピラティスは適しているでしょう。
ピラティスのエクササイズは、コアの安定性や筋力強化に特化しているため、中級者が身体の中心部の筋力を高めていくのに適しています。
さらに、精密な動作を要求されるピラティスは、集中力や身体コントロール能力の向上にもつながります。
一方、ヨガは中級者にとってはやや物足りなさを感じるかもしれません。
ヨガのポーズは比較的ゆっくりとしたテンポで行うことが多く、より激しい運動を求める中級者には物足りない面があります。
ただし、ヨガの呼吸法や瞑想法は、中級者にとっても奥が深く、継続することで心身のバランスを保つのに役立ちます。
また、柔軟性の向上にもヨガは適していると言えるでしょう。
つまり、中級者レベルになると、筋力やバランス能力の向上にはピラティスが、一方で心身の調和にはヨガがそれぞれ適していると言えます。
中級者は両者の特長を理解し、自身のニーズに合わせて選択するのが賢明です。
習慣化に向いているのは?
習慣化に向いているのは?以下の通りです。
・グループレッスンが好きな人はヨガ
・個人レッスンが好きな人はピラティス
こちらを順にご紹介します。
グループレッスンが好きな人はヨガ
習慣化に向いているのは、グループレッスンが好きな人はヨガがおすすめです。
まず、ヨガはグループレッスンの形式が一般的です。
インストラクターの指導の下、同じ空間で他の参加者とともにプラクティスを行うのがヨガの特徴です。
この集団での練習は、習慣化につながる大きなメリットがあります。
グループレッスンに参加することで、自己のモチベーションを保ちやすくなり、周りの人々と一緒に汗を流し、お互いに高め合うことで、続けていく意欲が湧きます。
また、クラスに参加する習慣が定着すれば、自然とヨガのプラクティスが日常の一部となっていくでしょう。
さらに、ヨガのクラスには初心者向けのものが多数設けられており、経験豊富なインストラクターが丁寧に指導してくれ、このようなサポート体制が整っていることも、初心者でも続けやすい要因となります。
一方、ピラティスは個人レッスンの需要が高い傾向にあります。
自分のペースで、インストラクターの目が届く環境で行うことが多いのが特徴です。
個人のペースで進められるというメリットはありますが、グループレッスンのようなモチベーション維持の仕組みが弱く、習慣化が難しい面があります。
したがって、グループで行うことに魅力を感じ、継続的なサポートを得ながらプラクティスしたい人には、ヨガが習慣化しやすい選択肢と言えるでしょう。
楽しみながら、無理なく続けられるのがヨガの大きな魅力です。
個人レッスンが好きな人はピラティス
習慣化に向いているのは、個人レッスンが好きな人はピラティスがおすすめです。
ピラティスは、個人レッスンの需要が高い傾向にあり、インストラクターの目が届く環境で、自分のペースでプラクティスできるのが大きな特徴です。
この個人レッスン形式は、習慣化につながるいくつかの利点があります。
まず、自分のペースで進められるため、無理なく続けられ、レッスン内容もインストラクターとの相談の上で決められるので、自身の目標に合わせて取り組めます。
また、インストラクターの目が常に届く環境であるため、動作の正しい実施方法を丁寧に指導してもらえます。
初心者でも安心して取り組めるよう、細かなアドバイスを得られるのは大きなメリットです。
さらに、個人レッスンでは、自分に合ったきめ細かな指導を受けられるため、モチベーションの維持にも役立ち、インストラクターとの良好な信頼関係を築くことで、長期的な継続につながります。
一方、ヨガはグループレッスンの形式が一般的です。
同じ空間で他の参加者とともにプラクティスを行うのが特徴です。
グループレッスンにはモチベーション維持の仕組みがありますが、自分のペースで進められない面もあります。
初心者にとっては、集団の目線を気にしてしまったり、ペースについていけないといった不安感も出てくる可能性があります。
したがって、個人レッスンを好み、自身のペースで無理なく続けられることを重視する人には、ピラティスが習慣化しやすい選択肢と言えるでしょう。
ピラティスとヨガの違い
ピラティスとヨガの最も大きな違いは、その目的にあります。ヨガは、もともと修行や精神安定のためにおこなわれてきており、メンタルケアや心身を整えるという側面が大きいです。そのため、ヨガでは体のポーズだけでなく、瞑想にも重きがおこなわれています。これに対して、ピラティスはインナーマッスルを鍛えるエクササイズです。体の状態を整えることを目的として戦時中に病院で考案されました。
それぞれの起源
ピラティスとヨガにはさまざまな違いがあるといわれますが、その起源にはどういった違いがあるのでしょうか。ここではピラティスとヨガの起源について、それぞれ詳しく紹介します。ピラティスとヨガの最も大きな違いは、この起源にあるといっても過言ではありません。しっかり確認して、ピラティスとヨガの違いをおさえましょう。
ピラティスの起源
ピラティスは、もともと戦争で負傷した人のためのリハビリ目的で考案されました。最初にピラティスが生まれたのはイギリスの病院です。そのため、病院のベッド上でも体を鍛えられるように開発されています。また、体を自由に動かせない人のために、体の負荷を軽減する器具も開発されました。リハビリが目的となっているため、当然に体の動きに重きを置いたエクササイズとなっています。こういった経緯をもとに、ピラティスは現在でも筋肉強化やボディメイクのために活用されています。
ヨガの起源
ヨガはインドで発祥した修行方法です。もともとヨガには体を整えるという概念はなく、あくまでも思想を教えたり精神を統一したりするためのものでした。現在でもヨガで瞑想の要素が取り入れられているのはそのためです。こういった経緯があることから、ヨガでは体の状態に働き掛けながら心を落ち着かせることができます。現在一般的におこなわれているヨガでは体を鍛えることもできますが、それはあくまでも心を整えたうえでおこなうものです。
ピラティスとヨガが似ているといわれる理由
そもそも成り立ちが違うピラティスとヨガですが、なぜ似ているというイメージがついているのでしょうか。それはピラティスとヨガの手法には共通している部分があるからです。ピラティスとヨガについて、実際に共通している部分を確認してみましょう。
ピラティスはヨガの動きが取り入れられている
そもそもピラティスには、ヨガの動きがたくさん取り入れられています。そのため、ピラティスはヨガと共通している部分が多いのです。とくに、マットピラティスではヨガマットを使用するという点も、ヨガに似ている部分の1つです。そのため、ピラティスを始める前にヨガに取り組んだ経験があれば、よりスムーズにトレーニングを始められるかもしれません。
両方とも呼吸を意識している
ピラティスもヨガも、レッスンにおいては呼吸が非常に大事です。呼吸と体の動きを合わせることにより、効果的なエクササイズを実現しています。どちらについても、呼吸がうまくいかないと効果的なエクササイズができなくなってしまいます。しっかりとした呼吸をおこなうことで、心身をしっかりと整えることができるようになります。
どちらも心身を健やかな状態に整える
ピラティスは体、ヨガは心に強く働きかけをおこないます。とはいえ、実際には、ピラティスもヨガの両方ともが心身のどちらもしっかりと整えられるエクササイズです。ピラティスとヨガのどちらを選んだとしても、しっかりと取り組むことで最終的には心身を健やかな状態に整えることができます。しいて言えば、アプローチの際にどちらに重きを置くのかという点が違うだけです。そのため、どちらを選んでも失敗ということにはなりません。
ピラティスorヨガの選び方
ピラティスとヨガはそれぞれはっきりとした違いがあります。とはいえ、実際には似ているところも多いのが事実です。そのため、ピラティスとヨガについて、どちらを選ぶべきか分からないと悩んでしまう人も多いです。実際のところ、ピラティスとヨガは結果的な効果も似ているので、決め手が見つけにくいかもしれません。そこでここでは、ピラティスとヨガのそれぞれに合っている人について、例をあげて紹介します。少しでも自分の目的に近いほうを選ぶようにすれば、より納得のいくエクササイズに取り組むことができるでしょう。
ピラティスが合っている人
ピラティスは筋力を強化することができ、しっかりと体に働きかけをおこなうことができます。骨格の歪みを矯正することも可能です。そのため、筋力低下が気になる人や日頃から運動不足になっている人であれば、ピラティスを選ぶと効果的にトレーニングすることができるでしょう。ピラティスではさまざまな道具や器具を使うこともできます。そのため、筋力が少ない人は体への負担をおさえながらトレーニングすることもできます。自分に合った体のトレーニングをおこないたいという場合は、ピラティスを選ぶとよいでしょう。
ヨガが合っている人
ヨガは体だけでなく、心にしっかりと働きかけをおこなうことができます。そのため、日々のコンディションを整えたいという人にはヨガがおすすめです。とくに、精神を安定させてじっくりケアしたい人であれば、ピラティスよりもヨガが向いているでしょう。日ごろの精神的なストレスが大きいという人は、ヨガを選ぶことで心身のバランスを整えることができます。
ピラティスとヨガには明確な違いがある
ピラティスとヨガには、確かに似ている部分がたくさんあります。実際には取り組んでみないと分からない部分も多いかもしれません。ピラティスとヨガはいずれもしっかりと取り組むことで、非常に高い効果を発揮することが可能です。どちらも心身をしっかり整えて、よりよい状態に導くことができます。それぞれのどちらに取り組むか決めるときは、体と心の調子のどちらをよりしっかり整えたいかに重きを置くとよいでしょう。そうすれば、自ずと自分自身が選ぶべきエクササイズが決まります。
ピラティスやヨガに取り組むときは、決して無理をしてはいけません。無理をしてしまうと、かえって体の状態が悪化してしまうこともないとはいえないので要注意です。ピラティスもヨガも無理をすることは推奨していないため、自分の心身の状態に合わせて取り組んでいきましょう。正しい方法でピラティスやヨガに取り組めば、よりよい心身の状態を目指すことが可能です。なお、ピラティスやヨガに取り組む際は、継続していくことが必要不可欠だといえます。短期間で大きな効果が出るわけではないので、しっかりと取り組みましょう。ピラティスやヨガに継続的に取り組んで、心身のバランスをしっかりと整えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ピラティスとヨガは、初心者でも気軽に取り組めるおすすめの運動です。
ピラティスは主に身体の核となる「コア」の筋力強化に焦点を当てています。
体幹の安定性を高めるため、正しい姿勢保持が大切です。反復動作を通じて柔軟性と筋力のバランスを整えていきます。
無理のない範囲で精度を高めていくのがコツです。
一方、ヨガは呼吸法と静的な姿勢「ポーズ」が中心となります。
ゆっくりとしたテンポで行うため、初心者でも無理なく続けられます。
集中力を高め心身のバランスを整えるのがヨガの目的です。
基本のポーズから始め、徐々に応用ポーズにチャレンジしていくのがおすすめです。
両者とも楽しみながら続けることが大切。無理のない範囲で続けることで、確実にリラックス効果や身体機能の向上が期待できるでしょう。
ぜひ自分に合ったスタイルを見つけてみてください。