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カフェ経営の基本!必要なコーヒー資格とバリスタ・焙煎資格とは?

カフェを経営するためには、どういった資格が必要なのかご存知ですか。カフェを開きたいと思うなら、必ず確認しておいたほうがよいでしょう。実は、カフェを開くために必要な資格はそれほど多くはありません。ただし、できることなら取得しておきたい資格はたくさんあります。
今回は、カフェを開く際に取得したい資格について紹介します。必ず取得しなければならない資格から、余力があれば取っておきたいものまでいろいろなものをあげていきます。しっかり準備を整えて万全の状態で開業できるようにしましょう。

カフェ経営の基本!必要な資格について知ろう

目次

コーヒーが注目されている背景

コーヒーが嗜好品として飲まれるようになってから長い年月が経ちますが、近年、日本ではコーヒー人気が高まってきているようです。コーヒーが多くの人から注目されるようになった背景には、どのような理由があるのでしょうか。

コンビニコーヒーやコーヒーショップの普及

近年、国内のコーヒー市場はほぼ右肩上がりで拡大傾向にあります。その大きな要因は、コンビニコーヒーの人気や、大手カフェチェーンの普及だといわれています。入れたてのコーヒーをリーズナブルに提供するコンビニコーヒーのヒットにより、ファストフード店やファミリーレストランなどもコーヒーに力を入れるようになりました。
また、国内企業はもちろん、海外発祥のコーヒーチェーン店も広く普及し、これまで以上に手軽にコーヒーを楽しむ人が増えました。

豊富なアレンジメニューの登場

かつては、コーヒーのアレンジといえば、ブラックで飲むか砂糖やミルクを入れるかくらいの選択肢しかありませんでした。しかし近年では、牛乳と合わせるカフェラテやカフェオレ、チョコレートやミルク、またはココアと組み合わせるカフェモカといったアレンジメニューは定番になっています。
さらに、クリームを加えたり、ソースやシロップ、フレーバーを加えたりと、楽しみ方は多種多様です。

豆の種類や焙煎にこだわる人が増加

コーヒー人気の高まりに伴い、「自分好みの一杯」にこだわる人も増えてきました。
在宅勤務などにより自宅で過ごす時間が増えたことも相まって、「自分で本格的なコーヒーを入れたい」という声も多くなっています。

コーヒーを飲むことで期待できる効果とは?

コーヒーを飲むことで期待できる効果とは?

コーヒーは、ただおいしいというだけではありません。コーヒーを飲むことによって、次のような効果が期待できます。

眠気覚ましや集中力アップ

コーヒーに含まれるカフェインには、覚醒作用があります。寝起きや出勤前などにコーヒーを飲むと、目が覚めたような感覚になるのはこのためです。加えてカフェインには、眠気を覚ますだけではなく、脳を活性化させ集中力をアップさせる働きもあるといわれています。

気分をリラックスさせてくれる

「コーヒーの香りに包まれると気分が安らぐ」という人は多いものです。コーヒーの香りをかぐと、心身がリラックスした状態のときに発生するという、α波が出るともいわれています。香りだけで癒やし効果の期待できるコーヒーは、リフレッシュに最適の飲み物といえるでしょう。

ポリフェノールによる抗酸化作用がある

コーヒーには、クロロゲン酸というポリフェノールの一種が多く含まれています。このポリフェノールの働きでよく知られているのが、体内の過剰な活性酸素が細胞を傷め、免疫機能の低下や老化を引き起こすのを防ぐ抗酸化作用です。コーヒーポリフェノールには、活性酸素の発生と働きを抑制する効果が期待できます。

ダイエットのサポートに役立つ

カフェインには、脂肪分解を促進したり、エネルギー消費を高めたりする働きがあるとされています。また、クロロゲン酸は胃酸の分泌を促し、胃の消化活動を助けるともいわれているため、運動を始める前にコーヒーを飲めば、効率良く代謝アップにつなげることができるかもしれません。

コーヒーに関する資格を取得するメリットとは?

さまざまな理由からコーヒーを飲む人が増えたことにより、注目を集めているのがコーヒーに関する資格です。コーヒーに関する資格を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

本格的なコーヒーを自分で入れられるようになる

コーヒーに関する資格を取得して専門知識を身に付けることで、好きなときに本格的なコーヒーを自分で入れられるようになります。自宅でのリラックスタイムはもちろん、キャンプなどのアウトドアシーンでも、ハンドドリップでおいしいコーヒーを味わうことができるでしょう。

自分に合った豆や道具を選べる

コーヒーは、豆の産地や種類、焙煎方法などによって異なる味わいがあります。また、コーヒーを入れるときには、豆を挽くコーヒーミルやコーヒーを抽出するドリッパーなど、さまざまなアイテムが必要です。コーヒーの資格によって豆や道具の特徴が理解できれば、好みに合ったコーヒー豆や使いやすいアイテムを選べるようになります。

おもてなしで喜ばれる

コーヒーに関する資格を取得すると、毎日家族のためにおいしいコーヒーを入れられるようになります。友人を招いてのコーヒータイムやホームパーティーでも、本格的なコーヒーは喜ばれるものです。上質なコーヒーで会話も弾み、楽しいひと時を過ごせるでしょう。

飲食業界での仕事に活かすことができる

コーヒーに関する資格があると、カフェやレストランなどの飲食業界への就職でも有利になる可能性が高まります。こだわりのコーヒーで他店との差別化を図りたいと考える飲食店は多く、資格者は即戦力として重宝されるはずです。すでに飲食業界で働いている人にとっては、スキルアップにも資格取得はおすすめです。

コーヒーに関する資格を活かせるフィールドは?

コーヒーに関する資格を活かせるフィールドは?

コーヒーに関する資格は、カフェをはじめとする幅広いシーンで活かすことができます。資格を取ることで活躍できるフィールドを具体的に見てみましょう。

バリスタとしてカフェなどで活躍する

バリスタは、カフェやレストランなどでお客様に最高の一杯を提供するコーヒーのプロフェッショナルです。ワインでいうソムリエのような役割を担い、コーヒー豆の選定からピッキング、抽出方法、メニュー開発まで、幅広い知識が求められます。コーヒーに関する資格があれば、専門知識やスキルがあることの証明になるため、バリスタを目指す上での近道になります。

焙煎士としてこだわりのコーヒーを提供する

コーヒーの味は、コーヒー豆を焙煎するときの火加減や加熱の仕方によって変わります。おいしい一杯に仕上げられるかどうかは、焙煎士の腕にかかっているといってもいいでしょう。
焙煎士はロースターとも呼ばれ、コーヒー豆を焙煎するだけでなく、豆の仕入れや販売に携わることも少なくありません。広範囲にわたるコーヒーの知識も、資格取得を目指すことで効率良く身に付けられます。

レストランやホテルで知識を活かす

コーヒー専門店はもちろんのこと、レストランやホテルで働く際にもコーヒーに関する資格は役立ちます。レストランやホテルでは、カジュアルなコーヒーショップよりもコーヒーの質の高さが求められます。資格取得を通して培った知識を、存分に活かすことができるでしょう。

飲料メーカーで商品開発に携わる

コーヒー人気を受けて、飲料メーカーからもコーヒーベースの商品が続々と登場しています。資格によって身に付けたコーヒーの知識を活かせば、豆の産地にこだわった商品や新しいアレンジコーヒーなど、工夫を凝らした商品を企画・開発することができるでしょう。

コーヒーを輸入する商社で働く

日本ではコーヒー豆をほぼ輸入に頼っており、主に商社を介して海外からコーヒー豆が入ってきています。コーヒー豆を扱う商社で輸入に携わる場合、資格を通して習得した専門知識が役立ちます。コーヒーに関する知識を深めれば豆の良し悪しや焙煎の状態を判断でき、おいしい一杯を消費者に届けることにつながります。

カフェオーナーとして独立・開業する

学んだ知識やスキルを活かして、自分の理想とするカフェを開業することもできます。豆の産地や抽出方法にこだわったり、オリジナルのアレンジコーヒーを用意したりすれば、足を運ぶお客様も自然と増えるでしょう。そのほか、自宅やカルチャーセンターなどでコーヒー教室を開くことも可能です。

コーヒーの知識を学ぶ方法は?

コーヒーに関する知識やスキルを学ぶには、いくつかの方法があります。「ライフスタイルに合わせて無理なく学びたい」「資格を取って仕事に活かしたい」など、自分の目的に合った方法を選ぶといいでしょう。

独学する

コーヒーに関する基本的な知識であれば、書籍やウェブなどの情報から学ぶことができます。ただし、初めてコーヒーについて勉強する人にとっては、書店に並ぶ多くの本やウェブにあふれる情報から、どれが自分に必要なものかを探し出す作業がたいへんかもしれません。

専門スクールに通う

コーヒーについて腰を据えて学びたいという場合は、専門スクールに通う方法があります。専門スクールなら、同じ志を持つ仲間とともに、切磋琢磨しながら勉強することができるでしょう。しかし、スクールのカリキュラムを修了するには、通学のための時間と、ある程度まとまった費用が必要です。

セミナーやイベントで学ぶ

コーヒー好きの人やコーヒーを趣味にしたい人を対象に、さまざまなセミナーやイベントが開催されています。中には、自家焙煎店やカフェなどが主催するセミナーもあり、手軽に専門的な知識やスキルにふれることが可能です。ただ、そのようなセミナーやイベントは、単発もしくは数回のみの開催であることも多く、体系的な知識を身に付けるのは難しいかもしれません。

コーヒーに関する資格とは?

コーヒーに関する資格には、通信講座で取得が可能なものもあります。特に、コーヒーに携わる仕事に就きたい場合、専門知識の証明となる資格を取っておいたほうがいいでしょう。通信講座なら自宅で好きな時間に勉強できる上、通学に比べて費用も抑えることができます。「仕事や家事、子育てをしながら資格取得を目指したい」「初心者からコーヒーのスキルを身に付けたい」という人にもピッタリです。
通信講座で取得可能なコーヒーに関する資格には、次のようなものがあります。

コーヒーソムリエ

コーヒーソムリエは、日本安全食料料理協会(JSFCA)の認定資格です。コーヒー豆の知識からおいしいコーヒーの入れ方、焙煎、抽出方法、オリジナルブレンドまで、コーヒーについての基礎知識を習得した人が認定されます。コーヒー豆の産地や種類、生豆の選び方をはじめ、人気のラテアートについても学べます。

カフェオーナー経営士

カフェオーナー経営士は、日本安全食料料理協会(JSFCA)の認定資格です。コーヒーについての専門的な知識と技術に加え、マーケティングの基礎知識、開業計画などを理解し、実務で活用できる技能を持つ人へ認定されます。これからカフェオーナーとして働きたい人はもちろん、現在、飲食関連企業で働いている人にもおすすめの資格です。

コーヒーに関する資格を取得して仕事やリラックスタイムに活かそう

コーヒーに関する資格を取得すれば、自分や周りの人のためにおいしいコーヒーを入れられるようになるほか、飲食業界への就職を希望する際にも役立ちます。コーヒーの人気は近年ますます高まっており、専門知識を持った資格者は多くのシーンで活躍できるでしょう。
仕事や家庭の事情でスクールに通うのは難しい人も、通信講座なら、自分のペースで無理なく資格を取得できます。日常的にコーヒーを飲む人や将来カフェを開きたいと考えている人は、コーヒーに関する資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

カフェ開業のために必須となる資格

カフェを開業するためにはどのような資格が必要なのでしょうか。実は、カフェを開くために必須となる資格はあまり多くはありません。まずは、最低限必ず必要なものについて紹介します。

食品衛生責任者

カフェに限らず飲食店を始めるときは、食品衛生責任者という資格が必要です。この資格は店舗や会社が取得するというものではなく、店舗に常駐する人が取得するものです。そのため、各店舗で1人以上食品衛生責任者の資格をもっていることが義務付けられています。なお、食品衛生責任者の資格を取るのはオーナーや店長など、経営全体の責任者でなくてもOKです。従業員でもよいので、誰か1人が必ず取得する必要があります。また、食品衛生責任者になるためには、各都道府県が実施している講習を受講しなければなりません。受講には1日かかり、受講料として1万円程度が必要となります。

防火管理者

店舗を開業するときは、防火管理者の資格も取得する必要があります。だたし、これは収容人員が30人以上の店舗の場合のみです。また、延べ床面積によって取得すべき資格の種類が異なります。まず、延べ床面積が300平米以上であれば「甲種防火管理者」の資格が必要です。そして、延べ床面積が300平米未満のなら「乙種防火管理者」の資格が必要となります。いずれの場合も、管轄となる消防署が実施している講習会に参加することで、資格を取得することが可能です。講習には3000~5000円程度の費用がかかります。講習には、甲種なら2日間、乙種なら1日間がかかるので注意が必要です。

あると便利な資格

カフェをオープンするときには、あると便利な資格がいくつもあります。全てをとる必要はありませんが、カフェのコンセプトなどを意識し、知識が役立ちそうなものがあれば事前に取っておくと心強いでしょう。

調理師免許

カフェを運営していくためには、調理師免許はなくても問題ありません。実際、調理師免許を持たずにカフェを運営して成功させている人はたくさんいます。しかしながら、せっかく料理を出すことができるカフェを開くなら、調理師免許を取得して本格的な料理を振舞うというのも素敵ですよね。調理師免許については、すでに実務経験が2年以上ある場合、筆記試験を受けるだけで取得することが可能です。そのため、自分の店を開く前にほかの店で修行していたなどの経験がある場合は、筆記試験を受けて資格の取得を目指してみるのもおすすめです。

カフェオーナー経営士

カフェでコーヒーを提供するなら、コーヒーに関する資格を取得してみてはいかがでしょうか。コーヒーはとても奥が深いものなので、しっかり勉強して資格を取得すればよりおいしいコーヒーをいれられるようになるはずです。コーヒーマイスターやバリスタのライセンスなど、コーヒーに関する資格にはさまざまな種類があります。カフェで提供するコーヒーに合わせて勉強してみると、開業してから役に立てることができるでしょう。

食育健康アドバイザー

「食育」という言葉を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。教育に似た言葉なので、なんとなく子どものためのものというイメージが強いかもしれません。しかし、食育とは、大人も子どもも関係なく全ての人の食事に関する考え方の基本です。そのため、日本人がとるべき食事について、しっかり考えることが主な目的とされています。そういった食育の資格を取得すれば食の本来の役割が分かるので、カフェのメニューを提供する際もしっかりとした根拠をもって食事を提供できるようになるはずです。

集客の幅が広がる資格

カフェの運営に役立つ資格は、ほかにもたくさんあります。より広い視野で考えることにより、資格を取ることで集客の幅を広げられる可能性もあります。興味のあることやコンセプトに合わせ、取得する資格を検討してみてはいかがでしょうか。

メディカルハーブ検定

おしゃれなイメージのあるハーブは、カフェとしてのコンセプトにはよく合います。最近では健康志向が強い人が多いため、ハーブのパワーを活用したメニューを考案すれば看板メニューとすることもできるかもしれません。使っているハーブにどういった効能があるのかということをしっかり説明できると、お店としての信用も得ることができるでしょう。また、ハーブティーを提供する場合も、メディカルハーブ検定などハーブに関する資格をもっていれば自信をもって提供することができますね。

ワインアドバイザー

カフェでは夜にお酒を提供するところも多いです。カジュアルながらもおしゃれな雰囲気の中でお酒が飲めるということで、人気が高まっています。おしゃれなカフェでお酒を提供するなら、ワインは外せませんよね。その場合、ワインアドバイザーなどワインに関する資格をもっていれば、料理に合うワインをおすすめすることができるでしょう。お客さんの中にはおすすめのワインについて質問してくる人もいるので、適切な内容を答えられるように準備しておくとお客さんも安心してお酒を楽しむことができるはずです。

占いやマジックなどパフォーマンス系の資格

カフェを開くなら、接客の途中で占いやマジックといったパフォーマンスを披露するというのも素敵です。それが名物となって集客につながる可能性もあります。無理に何かを覚える必要はないですが、少しでも興味があるなら一度勉強しておくとよいでしょう。占いやマジックは通信講座で学ぶことが可能です。なお、こういったエンタメ的なものについては、外部から占い師やマジシャンを招くという方法もあります。自分自身で学ぶという方法以外にも、状況に応じて使い分けを行うことができます。

カフェの経営をするなら資格をとって有利に

カフェの経営をするなら資格をとって有利に

カフェの経営をするためには、必ず取得しなければならない資格があります。ただし、これらは講習を受けて学べば取得することができるので、きちんと流れに従えば問題なく取ることができます。カフェの運営については「必須ではないが取得しておきたい資格」がたくさんあります。実際には、カフェのコンセプトや経営方針によって異なるため、カフェのイメージに合わせて取得する資格を決めるとよいでしょう。
もちろん、カフェの運営にあたっては、資格を取れば必ずうまくいくという類のものはほとんどありません。そのため、資格を取るならどういったことに活かすのかをよく考えたうえで取得したほうがよいといえます。資格を取るには費用と時間がかかるので、無駄がないようにしっかり計画的に資格取得を目指しましょう。きちんと効果的な資格取得ができれば、カフェの運営をより上手く成り立たせるために大いに役立つこと間違いなしだといえます。