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DV夫の心理と特徴!被害者・周りの人はどう対処すればいい?

配偶者からのDVに悩む方々の心中は、計り知れない苦しみで満ちているでしょう。愛する人からの暴力は、心身に深い傷を残し、日常生活を脅かします。しかし、あなたは一人ではありません。
夫からDVを受けている場合、それを改善させるのはとても難しいといえます。DV夫にはいくつかの特徴があることからも、いろいろと根深い問題があると分かります。DV夫から被害を受けている人は、具体的にどのようなことをすればいいのでしょうか。
今回は、DV夫についてどのような対処法をおこなえばいいのか説明します。DV を受けているなら、自分のことを第一に考えて安全を確保しましょう。DVの被害で困っている場合は、ぜひ参考にしてください。

DV夫の特徴や対処法とは?

目次

DVは男性が加害者になるケースが多い

DVは決して珍しい問題ではありません。むしろ、社会に深く根ざした深刻な問題であり、多くの人々が苦しんでいます。ここでは、統計データを基にDVの現状について詳しく見ていきましょう。

被害者の性別

DVの被害者は、圧倒的に女性が多いのが現状です。警視庁の令和5年の統計ではDV相談者の性別について調査が行われています。

このように配偶者暴力相談支援センターへの相談件数において、女性からの相談が78.7%を占めており、男性からの相談は21.3%となっています。この傾向は過去4年間も同様であり、DVが特に女性に対する暴力として深刻な問題であることを示しています。
しかし、男性被害者の存在も見逃してはいけません。全体の約5分の1を占める男性からの相談は、男性もDVの被害に遭っていることを明確に示しています。性別に関わらず、すべての被害者に適切な支援が必要です。

暴力と認識される行為

DVにはさまざまな形態がありますが、男女共同参画局(2024)の調査
人々がどのような行為を暴力と認識しているかについても調査が行われています。

調査結果によると、以下の行為は特に高い割合で暴力と認識されています。
・身体を傷つける可能性のある物でなぐる(96.7%)
・刃物などを突きつけて、おどす(96.6%)
・相手や家族を傷つけるなどと告げておどす(92.9%)
・嫌がっているのに性的な行為を強要する(91.8%)
・足でける(91.2%)
これらの行為は、9割以上の人々が「どんな場合でも暴力にあたる」と認識しています。一方で、「他の異性との会話を許さない」といった行為は、暴力と認識する人の割合が比較的低く、8.5%の人が「暴力にあたるとは思わない」と回答しています。
このデータは、身体的暴力や明白な脅迫行為については広く暴力として認識されているものの、あいまいな支配行為については認識にばらつきがあることを示しています。

DV防止法の認知度

DVに関する法律の認知度も重要な指標です。

「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」(通称:DV防止法)について、21.3%の人が「法律があることも、その内容も知っている」と回答しています。
一方で、65.3%の人は「法律があることは知っているが、内容はよく知らない」と答えており、法律の存在自体は広く知られているものの、その具体的な内容については十分に理解されていない現状が浮かび上がります。
これらの統計データは、DVが依然として深刻な社会問題であることを示すとともに、啓発活動や教育の重要性を浮き彫りにしています。DVに対する正しい理解を広め、被害者が声を上げやすい環境を整えることが、問題解決への第一歩となるでしょう。

DVのサイクルと進行:暴力の連鎖を理解する

DVは単発の出来事ではなく、一定のパターンを持って繰り返される傾向があります。この「暴力の連鎖」を理解することは、DVの本質を把握し、適切な対処法を見出す上で非常に重要です。ここでは、DVのサイクルとその進行について詳しく見ていきましょう。

DV夫の特徴と心理的背景

DVをする夫には、いくつかの共通する特徴があります。これらの特徴を理解することで、問題の本質に迫り、適切な対処法を見出すことができるでしょう。
まずは、DV夫によく見られる特徴について詳しく見ていきましょう。

二面性がある

DV夫の多くは、外面が非常に良いことで知られています。職場や社会的な場面では、魅力的で気さくな人物として振る舞うことができます。しかし、家庭内では全く異なる顔を見せ、暴力的な態度に豹変することがあります。この二面性は、被害者が周囲に助けを求めることを難しくする要因の一つとなっています。

支配欲が強い

DV夫は、パートナーを完全に支配したいという強い欲求を持っています。これは、自尊心の低さや不安感から生じることが多いです。DV夫はパートナーの行動を厳しく制限したり、常に居場所を確認したりすることで、自分の不安を和らげようとします。この支配欲は、しばしば異常な嫉妬心となって表れます。

感情のコントロールができない

DV夫の多くは、自分の感情をうまくコントロールできないという特徴があります。ストレスや不満が溜まると、それを適切に処理できず、暴力という形で発散してしまいます。この感情の不安定さは、些細なきっかけで爆発的な怒りを引き起こす原因となります。

DV夫が配偶者に対して取る行動パターン

DV夫の行動パターンを理解することは、被害者が自分の状況を客観的に把握し、適切な対処法を見つける上で重要です。ここでは、典型的なDV夫が配偶者に対して取る行動について詳しく見ていきましょう。

物理的な暴力

最も明白なDVの形は、物理的な暴力です。これには、殴る、蹴る、物を投げつけるなどの行為が含まれます。時には、刃物などの危険な物を使用することもあります。
この種の暴力は、被害者に直接的な身体的危害を与えるだけでなく、深刻な精神的トラウマの原因にもなります。

精神的な虐待と言葉の暴力

物理的な暴力と同様に深刻なのが、精神的な虐待です。これには、侮辱、脅迫、無視、批判などが含まれます。DV夫は、パートナーの自尊心を徹底的に傷つけ、自信を失わせることで、支配を強化しようとします。
「お前には価値がない」「誰も信じてくれないぞ」といった言葉で、被害者を孤立させ、依存させようとする傾向があります。

経済的な支配

DV夫は、経済的な手段を使ってパートナーを支配しようとすることもあります。これには、生活費を渡さない、仕事を辞めさせる、お金の使い方を厳しく制限するなどの行為が含まれます。経済的な自立を奪うことで、被害者が逃げ出すことを困難にします。

DV夫が支配行為を繰り返す原因

DV夫が支配行為を繰り返す背景には、複雑な要因が絡み合っています。ここでDV夫が暴力をふるう原因について見ていきましょう。

幼少期の経験が及ぼす影響

その中でも特に重要な要素として、加害者の生育歴が挙げられます。子供時代に暴力を受けた経験や、両親間の暴力を目撃して育った場合、「暴力は容認された手段である」という誤った学習をしてしまうことがあります。この「暴力の悪循環」は、大人になってから自分のパートナーや子供に対して同様の行動を取る原因となる可能性が高いのです。

不満のはけ口

加害者の社会経済的問題も無視できない要因です。経済的な困窮や社会的地位の低さが、自尊心の低下や不満、怒りを引き起こし、それをパートナーにぶつける形で表出することがあります。特に、「男らしさ」の概念と結びついた場合、経済的に成功できない不満を暴力で補償しようとする傾向が見られます。

パートナーを所有物とみなす

加害者の被害者への支配欲や所有物的見解も重要な要因となっています。パートナーを完全にコントロールしたいという欲求が、さまざまな形の暴力として表れます。
心理的暴力を通じて相手を孤立させ、依存性を高め、自己評価を低下させることで、支配を強化しようとするのです。

固定的な役割分担

固定的な性別役割分担もDVの原因の一つとして指摘されています。家父長制的な価値観を持つ男性は、女性を支配し、コントロールすることが当然だと考える傾向があります。このような考え方は、暴力を正当化する根拠となってしまうことがあるのです。
これらの要因が複雑に絡み合い、DV加害者の行動パターンを形成しています。支配行為の背景には、個人的な経験、社会的環境、心理的要因、文化的価値観など、多岐にわたる要素が影響を与えているのです。
このような複合的な原因を理解することは、DV問題の解決に向けた効果的なアプローチを考える上で非常に重要となります。

DVの3つのフェーズ

DVのサイクルは、一般的に以下の3つのフェーズで構成されています。
・緊張の蓄積期
この段階では、加害者の中で徐々に緊張が高まっていきます。些細な口論や言い争いが増え、被害者は加害者の機嫌を損ねないように神経を尖らせます。
・爆発期
蓄積された緊張が爆発し、実際の暴力行為が起こる段階です。身体的暴力だけでなく、激しい言葉の暴力や物を壊すなどの行為もここに含まれます。
・ハネムーン期
暴力行為の後、加害者は突如として優しくなります。謝罪し、贈り物をしたり、二度と暴力を振るわないと約束したりします。被害者は加害者の変化を信じ、関係の継続を決意することがあります。
上記のフェーズは時間の経過とともに繰り返され、多くの場合、暴力の程度が徐々にエスカレートしていきます。被害者が別れを決意するか、加害者が本気で治療を受けない限り、この連鎖は続く可能性が高いのです。

DV夫への対処法とは?被害者の安全を最優先に

DV被害に遭っている方にとって、最も重要なのは自身の安全を確保することです。ここでは、DV夫への対処法について、具体的な方法を見ていきましょう。

早期の認識と行動

早期の認識と行動は、DVから身を守る上で非常に重要です。些細な兆候でも見逃さず、「これくらいなら」と我慢せずに対処することが大切です。暴力は決して許されるものではないという強い認識を持ち、自分の安全を最優先に考えましょう。周囲の人々に助けを求めることをためらわないでください。
信頼できる友人や家族、職場の同僚などに状況を打ち明け、サポートを得ることが有効です。また、DVの専門機関や相談窓口に連絡を取り、専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応策を見出すことができます。一人で抱え込まずに、周囲のサポートを積極的に活用しましょう。

安全計画の策定

安全計画の策定は、自身と子どもたちの安全を確保するために欠かせません。緊急時に備えて、具体的な行動計画を事前に立てておくことが重要です。まず、信頼できる人々の連絡先リストを作成し、いつでも連絡が取れるようにしておきましょう。
次に、緊急時の避難場所を複数確保し、そこへの経路を把握しておくことが大切です。また、重要な書類や現金、着替えなどを含む緊急避難バッグを用意し、いつでも持ち出せる場所に保管しておくと良いでしょう。
さらに、近隣の人々や職場の同僚にも状況を知らせておくことで、緊急時に迅速な支援を得られる可能性が高まります。日頃から子どもたちとも話し合い、緊急時の行動について理解を深めておくことも大切です。

法的保護の活用

DVは犯罪行為であり、法的な保護を受ける権利があることを認識しましょう。警察に通報することで、即時の保護を受けられる場合があります。
また、裁判所に保護命令を申し立てることで、加害者との接触を禁止したり、住居からの退去を命じたりすることができます。これらの法的措置を活用することで、自身の安全を確保できるのです。
ただし、法的手続きは複雑で専門的な知識が必要となることがあります。そのため、DVに詳しい弁護士に相談し、自分の状況に最適な法的対応を検討することが望ましいでしょう。弁護士のサポートを得ることで、より効果的に法的保護を利用し、安全な環境を築くことができます。

DV夫との関係を見直す

DV夫との関係をどうするか、その決断は被害者自身が下すべきものです。ここでは、関係を改善しようとする場合と、別れを決断する場合の両方について考えてみましょう。

関係改善を目指す場合の注意点

DV夫との関係改善を目指す場合、専門家のサポートを受けながら慎重に進めることが重要です。カウンセリングや怒りの管理プログラムなど、DV夫自身が変わろうとする意志と行動が不可欠です。しかし、改善の兆しが見られない場合や、暴力がエスカレートする危険がある場合は、自身の安全を最優先に考え、別れを検討する必要があります。

別れを決断した場合の手順

DV夫との別れを決断した場合、安全に離れるための準備が必要です。まずは、信頼できる人に相談し、支援を求めましょう。
次に、証拠の収集や財産の確保など、具体的な準備を進めます。別居や離婚の手続きは、専門家のアドバイスを受けながら慎重に進めることが大切です。

DV被害から立ち直るには?

DV被害から抜け出した後も、心の傷は簡単には癒えません。ここでは、DV被害からの回復に向けた心のケアと、新しい人生を構築するためのヒントを紹介します。

専門家によるカウンセリング

DVによる心の傷を癒すには、専門家によるカウンセリングが効果的です。トラウマの症状や自尊心の回復など、心理的な問題に適切に対処できます。また、グループセラピーに参加することで、同じような経験をした人々と交流し、互いに支え合うことも可能です。

過去のDVに意義を見出す

DV被害から立ち直る過程は決して容易ではありませんが、その経験を通して得た知識や共感力を、自分自身や他者のために活かすことができます。辛い体験を乗り越えたからこそ、現在DVに苦しんでいる人の気持ちに深く寄り添えるようになるのです。自分の経験を語ることで、同じ境遇にある人々に希望を与えられるかもしれません。
また、過去の関係性を振り返ることで、健全な関係とそうでない関係の違いを明確に理解できるようになります。これは、将来のパートナー選びや関係構築において、貴重な指針となるでしょう。DVの経験は決して望ましいものではありませんが、その体験を糧に、自己肯定感を高め、より強くしなやかな人間になれる可能性があるのです。

新しいことに挑戦する/h3>

DVによって傷つけられた自己肯定感を回復させることは、新しい人生を歩み始める上で非常に重要です。自分の長所を再発見したり、新しい趣味や活動に挑戦したりすることで、少しずつ自信を取り戻していくことができます。

健全な人間関係の構築

DVの経験は、人間関係に対する不信感を生み出すことがあります。しかし、時間をかけて信頼できる人々との関係を築いていくことで、健全な人間関係の大切さを再認識することができます。家族や友人との絆を深めたり、サポートグループに参加したりすることで、新しいコミュニティを形成していくことができるでしょう。

社会全体でDV問題に取り組む

DV問題の解決には、個人の努力だけでなく、社会全体での取り組みが不可欠です。ここでは、DV問題に対する社会の認識を高め、より効果的な支援システムを構築するための方策について考えてみましょう。

教育と啓発活動

DVに対する正しい理解と認識を広めるために、学校教育や社会教育の場での啓発活動が重要です。健全な人間関係や尊重し合う態度の大切さを若い世代に伝えることで、将来的なDV発生の予防につながります。また、職場や地域社会でのDV防止セミナーなども、問題意識を高める上で効果的です。

支援システムの充実

DV被害者を適切にサポートするためには、行政、警察、医療機関、福祉施設など、様々な機関が連携して支援システムを構築する必要があります。
24時間対応のホットラインや、緊急時のシェルター、法的支援など、包括的なサポート体制を整えることが重要です。また、加害者更生プログラムの充実も、再発防止の観点から重要な課題といえるでしょう。

DV夫の特徴

DV夫にはどういった特徴があるのでしょうか。DV夫には、いくつか共通する特徴が見られます。まずはDV夫の特徴について詳しく見ておきましょう。

外面がいい

家庭内でDVをしている夫は、外面がいい傾向にあります。そのため、家の外にはDVの事実が伝わりにくいことが多いです。自分から声を上げないと、なかなかDVの問題を解決することができないでしょう。

人によって態度が変わる

DVをしている夫は、人によって態度が変わるタイプである可能性が高いです。たとえば、上司や強い人に媚びるのに、目下の人には態度が大きいといった傾向があります。そのため、家庭内で自分に逆らえない立場の人に対して、DVを働きやすくなります。

不平不満が多い

DV夫は、ちょっとしたことにもすぐに不平不満をもらすことが多いです。自分の思い通りにいかないことがあるとすぐに起こります。気分屋なことも多いです。

依存性が高い

DVをする夫は、依存性が高いともいえます。何かにこだわりをもち過ぎる傾向があります。DVが原因で妻が距離を置こうとすると、急に態度が急変してそばに置いておこうとすることもあります。

DV夫が配偶者におこなう行動

DVは、具体的にどのような行動をするのでしょうか。一口にDVといっても、DVにはいろいろな種類があります。ここでは、DV夫が配偶者におこなう具体的な行動について紹介します。

束縛したり支配したりする

DV夫は、何かにつけて妻を束縛しようとします。いつでも自分の支配下に妻を置いておきたいと思っています。そのため、DV夫は妻をあまり外に出したがりません。外に出かける用事を夫に告げると、機嫌が悪くなったり怒ったりする可能性があります。

無視する

DVをしている夫は、妻を無視することもあります。無視することで妻を試している可能性もあるでしょう。期限に応じて態度が変わります。

厳しく批判する

DV夫は、厳しい批判をする傾向があります。批判することで相手をねじ伏せようとしているのです。そういった批判は真に受けずに受け流すようにしたほうがよいでしょう。

「愛している」などという言葉を口にする

DV夫は、ときどき妻に対して「愛している」のような甘い言葉をささやきます。しかし、そういった甘い言葉は妻の気持ちをつなぎとめるために言っている可能性が高いです。もちろん、夫婦なので嘘というわけではないですが、それだけを信じてDVに耐えるというのはやめたほうがいいでしょう。

DV夫の対処法

自分の夫がDVをしてくる場合、どのような対処をおこなったらよいのでしょうか。DVは簡単には解決でいない問題です。また、自分自身がどのような結末を望むのかにもよって対処法は大きく異なるでしょう。ここでは、パターン別にDV夫の対処法について紹介します。

夫を改心させたい場合

DV夫を改心させて以前のような仲のよい生活を送りたいなら、客観的にDVであることを認識させる必要があります。ただし、これは妻がただ説明するだけではなかなか難しいです。そのため、夫に心療内科を受診させるというのがおすすめです。心療内科を受診すれば、夫の歪んだ心の状態を客観的に示すことができます。

別れたい場合

DV夫と別れたいのであれば、まずは被害者としての自覚をしっかりともちましょう。暴力を受けている以上、悪いのは完全に夫です。「自分が悪い部分もある」といった気持ちは一切もたなくて構いません。そして、DV夫からとにかく逃げたり、離れたりしましょう。具体的には、配偶者暴力支援センターに連絡したり、警察に被害届を出したりするなど適切な対処をおこないましょう。

DV夫との離婚手順

DV夫と離婚するには、どのような手順をとればいいのでしょうか。ここでは、具体的にどのような手順で離婚の手続きを進めたらいいのか確認をおこないます。

証拠を集める

DV夫と離婚したいなら、DVを受けたことに関する証拠をしっかりと集めましょう。証拠は、録音や写真などがあればより確たる証拠となります。とはいえ、DVを受けているときにそのようなものを用意するのは難しいケースも多いです。しかし、証拠としては日記をつけておくだけでも十分です。いつどのようなことをされたのかという詳しい記録をつけておけば、DVの証拠として示すことができます。

病院で診断書をもらう

DVを受けて体に傷を負っているなら、病院を受診して診断書をもらいましょう。医師が診察すれば、DVを受けているかどうかは明白です。医師による診断書があれば、離婚するのに十分な理由になります。DVを受けたときは、ちょっとした傷でも我慢するのではなくきちんと病院を受診するようにしましょう。なお、体の傷でなく心の傷を負った場合にも、病院で診断書を出してもらうことは可能です。状況や自分の気持ちをしっかりと医師に伝えることが大切になります。

別居する

DV夫と離婚するには、別居するということも大切です。結婚は同居することが前提になっているものなので、別居している期間があれば離婚を成立させやすくなります。DVの証拠を集めたら、別居の準備を始めるとよいでしょう。また、別居することで、夫にも妻と離れて暮らすことに慣れてもらうことができます。

弁護士に相談する

DVが原因で離婚を希望するのであれば、弁護士に相談すると安心です。とくに、自分だけで離婚の話を進めるのが難しいと思ったら、必ず弁護士に相談したほうがよいでしょう。とくに、DVによる離婚に詳しい弁護士を見つけることができれば、調停や裁判をするときにもしっかりとサポートしてもらうことが可能です。

DV夫には特徴を踏まえた対象をすべき

DV夫には特徴を踏まえた対象をすべき

夫からDVを受けているなら、しっかりと状況に向き合うことが大切です。まずはDVを受けているという事実を受け入れ、状況を改善するための方法について考えましょう。DVを受けているなら、自分自身が悪いかもしれないと考えてはいけません。DVという事実がある以上、悪いのは完全に夫です。自分自身の身を守るためには、DV夫としっかりと決別することが必要になります。改心させたいという場合でも、まずはDVという言動についてしっかりと対処しなければなりません。これをきちんとできなければ、DVの問題を解決することはできないでしょう。
DVの問題について相談できる機関はたくさんあります。DVの問題は1人で悩んでいるだけではなかなか解決するのが難しいです。頼れる存在を見つけ、しっかりと状況を話すことができれば、気持ちもだいぶ楽になるでしょう。DV問題を解決するには、強い決意をもってしっかりと対処法を実践していく必要があります。解決に向けて歩むなかでも辛いことはまだあるかもしれません。とはいえ、DVの問題解決に取り組めば、必ず状況はよい方向へ進んでいくはずです。DV被害をなくすためにも、少しずつ状況を改善していましょう。DVとは?DVで離婚できる?拒否されたら?モラハラ夫・妻の言動例7選と対処法を弁護士が解説|カケコム

まとめ

DV問題の解決には、被害者の勇気ある行動と社会全体の支援が不可欠です。本記事で紹介したDV夫の特徴や対処法を理解し、一人で抱え込まず専門家や信頼できる人に相談することが大切です。また、周囲の人々も、DVの兆候に気づいたら適切な支援につなげる役割を果たせます。

社会全体でDVを許さない意識を高め、誰もが安心して暮らせる環境づくりに貢献しましょう。一人一人の小さな行動が、大きな変化を生み出す力となります。あなたの勇気ある一歩が、より良い未来への扉を開くきっかけとなるでしょう。