キッシュとタルトの違いとは? キッシュの特徴や作り方を紹介
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キッシュとタルトの違いとは? キッシュの特徴や作り方を紹介

キッシュには、タルトと比べてどのような違いがあるのでしょうか。キッシュにはタルトとは異なるさまざまな特徴があります。日本人にとってキッシュは、タルトに比べると馴染みが少ないかもしれません。しかしながら、キッシュのことを知ると、その魅力を強く感じられるでしょう。

今回は、キッシュとタルトの違いについて説明します。キッシュの特徴とともに作り方についても紹介するので、キッシュを作ってみたいと思っている人はぜひ参考にしてください。

キッシュとタルトの違いとは?キッシュの特徴や作り方を紹介

キッシュとは?

そもそもキッシュとは、どのようなものをいうのでしょうか。キッシュは、16世紀半ばにフランスのアルザス・ロレーヌ地方で作られ始めた料理のひとつです。家庭でよく作られており、家庭料理として親しまれてきました。アルザス・ロレーヌ地方はドイツと近接していたこともあり、キッシュの語源はドイツ語で「ケーキ」を意味する「クーヘン(kuchen)」となっています。キッシュは日本ではそれほど知られていません。しかし、このようにフランスにおいては古くから親しまれてきた伝統的な料理となっています。おしゃれな料理のような印象が強いかもしれないですが、地域によってはごく当たり前に作られてきた庶民の味です。よって、キッシュは気軽に作って自宅で食べるのにも適した料理だといえます。 キッシュの土台はサクサクとした生地になっているのが大きな特徴です。サクサクした生地の中に具材を入れ、つなぎとしてアパレイユを流し込んで加熱します。アパレイユは、卵や乳製品を混ぜて作ります。加熱した後はチーズで覆うのが一般的です。このような作り方をするため、洋風な「茶碗蒸」しといったイメージをもつと分かりやすいでしょう。キッシュの具材として特に使用する具材は決まっていません。一般的には野菜・魚・肉などを使うことが多いですが、絶対的な決まりはないため、自由に好きな具材を入れる事ができます。土台となる生地はサクサクしている場合も多いですが、ずっしりとしていて水分が多めの場合もあります。土台としてパイの生地を使うこともあります。

キッシュとタルトの生地の共通点

キッシュとタルトには共通点があります。呼び方こそは違いますが、そもそも見た目はとても似ているといえるでしょう。実際、キッシュにはタルト生地を使用します。タルト生地にはさまざまな種類があるため、キッシュに適した生地も存在します。基本的なキッシュの土台は、「パートブリゼ」とよばれるタルト生地です。キッシュとタルトはよく似ているため、キッシュのことをよく知らない人は、タルトと混同していることも多いでしょう。キッシュとタルトには共通点があるのは確かなのですが、共通点とともに違いについても理解しておくことが大切です。

キッシュとタルトの違い

キッシュとタルトには、似ている部分も多いです。しかしながら、キッシュとタルトには明確な違いも多く見られます。キッシュにはタルト生地が使われていますが、作り方や呼び方は明確に区別されています。そもそもキッシュは惣菜であり、食事として食べられるのが一般的です。タルトはデザートですが、キッシュはデザートとして認識されることはなく、甘い具材を使うこともありません。また、タルトは冷やして食べるのが基本です。しかし、キッシュは温かいまま食べることが多いです。キッシュとタルトの違いを一言で表すとすれば、キッシュは食事のおかずのひとつであるのに対し、タルトはお菓子やデザートであるといえます。味の違いでいえば、キッシュは塩気があるのに対し、タルトは甘みが基本となっています。

キッシュの作り方

キッシュを作る場合、どのような手順で作ればいいのでしょうか。キッシュはあまり親しみがないため、作り方が難しいというイメージを抱いている人も多いでしょう。しかし、キッシュの作り方はそれほど複雑ではありません。また、キッシュの作り方は、タルトとは大きく異なっています。キッシュを作りたいなら、タルトとはまったく異なる作り方をしっかりと理解する必要があるでしょう。ここでは、キッシュの作り方について具体的に紹介します。キッシュを作りたいと考えている人は、ここでしっかりとキッシュの作り方について把握しておきましょう。

材料

キッシュを作るためには、タルトとは異なる材料が必要です。まず、キッシュの中に詰める食材を用意しましょう。キッシュの中に詰める食材は、基本的に自由に用意して構いません。野菜・魚・肉などの中から好きなものを選んで用意しましょう。もちろん、組み合わせによっては美味しならない可能性もあるので、食材どうしの相性を考慮することは大切です。また、つなぎとして卵や乳製品も必要となります。乳製品としては生クリームなどを使うことが多いです。キッシュに詰める具材は、卵や乳製品との相性まで考慮するとさらに美味しく仕上げやすくなるでしょう。さらに、最後にチーズを使用するので、チーズもたっぷりと用意しておくといいです。加えて、キッシュを作るためには、土台となる生地の用意も忘れてはいけません。キッシュを作るときは、「パートブリゼ」とよばれる生地を使います。パートブリゼは、タルト生地の中でも甘味のない生地を表します。甘みがないため、惣菜として塩気のあるキッシュに使用しても美味しく仕上げることが可能になります。

作り方の手順

キッシュを作るときは、最初にパートブリゼを用意しましょう。作りたいキッシュの数に合わせてパートブリゼを用意します。そして、詰めたい具材をそれぞれの生地に詰めていきます。具材を詰め終わったら、卵と乳製品を混ぜて作ったアパレイユを流し込んでください。そうしたら、キッシュを加熱して火を通します。加熱が終わったらチーズを加えて仕上げましょう。キッシュは温かいまま食べられるので、作った後はできたてを美味しく食べるのがおすすめです。

キッシュとタルトの違いを理解しておこう

キッシュとタルトの違いを理解しておこう

キッシュとタルトはとても似ている特徴があります。しかしながら、詳しく見ていくとキッシュとタルトにはさまざまな違いがあることが分かります。キッシュを作るなら、タルトとの共通点とともに違いについてもしっかり把握しておいたほうがいいです。キッシュは日本人には馴染みが少ないですが、ヨーロッパでは昔から作られてきた伝統的な家庭料理です。そのため、実際に作って食べてみると、親しみやすくて美味しく食べられること間違いなしでしょう。使用する具材にも特別なこだわりは必要ないので、自宅でも作りやすいです。いつもとは違うおかずとしてキッシュを作ってみてはいかがでしょうか。

キッシュを作るときは、タルト生地のパートブリゼを使用することも多いです。そのため、キッシュを作るならタルトについても一定の知識をもっておいたほうがいいでしょう。タルト生地にはほかにも種類があり、なかには甘みがあるものもあります。キッシュは惣菜であるため、誤って甘みのある生地を使ってしまうと、イメージ通りの味にならない可能性があります。キッシュを作るときはタルト生地を間違いなく選ぶ必要があるので、その点をしっかりと確認するようにしてください。キッシュとタルトの違いを理解して、美味しいキッシュを作ることができるようにしましょう。