アスリートの食事とは
アスリートにとって、食事はパフォーマンス向上やコンディション維持に欠かせません。一般の人とは異なり、より多くのエネルギーや栄養素を必要とするため、計画的で栄養バランスのとれた食事が重要になります。アスリートの食事の基本、アスリートの食事には、以下の5つの基本原則があります。1. 栄養フルコース型にする、主食、主菜、副菜、汁物、果物を毎食そろえることで、必要なエネルギーと栄養素を効率的に摂取することができます。主食は炭水化物、主菜はたんぱく質、副菜はビタミン、ミネラル、食物繊維などを多く含む食品を選びましょう。2. 朝食はタンパク質も欠かさない、朝食は活動エネルギー源となるだけでなく、体温や代謝を上げる役割も果たします。たんぱく質や炭水化物、ヨーグルトなどを含む栄養バランスのとれた朝食を心がけましょう。3. 運動後は早く栄養補給をする、運動後はエネルギーや筋肉が消耗しているため、素早い栄養補給が必要です。糖質とタンパク質をバランス良く摂取することが重要です。
運動後30分以内に、バナナやスポーツドリンク、ヨーグルトなどを補給しましょう。4. 洋菓子・スナック菓子は控えめに、洋菓子やスナック菓子は糖質や脂質が多く、栄養バランスが偏りやすい食品です。どうしても食べたい場合は、間食ではなく、食事の一部として取り入れましょう。5. 試合前は低脂質で糖質中心の食事に、試合前は胃腸への負担を減らすために、低脂質で消化吸収の早い糖質中心の食事を心がけましょう。白米やパスタ、うどん、バナナなどがおすすめです。
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スポーツフードについて学ぶメリット
体のコンディションを整えるためには、厚生労働省と農林水産省が策定した「食事バランスガイド」などを参考に、栄養バランスの良い食事を用意することが不可欠です。アスリートのベストパフォーマンスを引き出すためには、体に必要な栄養素を理解するだけでなく、「いつ、何を、どのくらい食べればいいのか」を考え、食事量や提供のタイミングを調整することが求められます。 「いつ、何を、どのくらい食べればいいのか」というのは、選手の筋肉量や競技内容によっても変わってきます。例えば男子の水泳選手であれば、1日に摂取すべきカロリー量は3,700kcalといわれています。水泳選手は、通常の練習で1日10,000mや20,000mの距離を泳ぐのが普通であり、水泳は運動の中でも消費カロリーが高いため、一般的な摂取カロリーではエネルギー不足に陥ってしまうのです。エネルギーが不足すると、パフォーマンスが落ちてしまったり、ケガにつながったりする可能性が高まるため、摂取カロリーを管理して練習に取り組むのも、選手や周りのスタッフの重要な仕事です。 また、水泳選手はカリウムやナトリウムの摂取が欠かせません。カリウムやナトリウムを摂取することで、体内の電位や浸透圧、pH(水素イオン指数)を調整し、筋肉の収縮を助ける役割を果たしてくれます。スポーツフードについて学べば、栄養素がどのようにエネルギーに変わっていくか、骨と筋肉はどうしたら強化できるのかなど、体のしくみや競技の性質に合わせた食事のアドバイスをすることができるようになります。スポーツフードの知識を活かせる仕事3選
ここからは、スポーツフードの知識を活かせる仕事について見ていきましょう。