食育資格の種類とおすすめ資格8選!いま必要とされる食育の実践とは?
記事更新日:2025年12月10日「種類が多くて、どれを選べばいいの?」
食育に関する資格はたくさんあり、「結局どれを選べばいいの?」と迷っていませんか?
子どもの食習慣づくりや家族の健康管理、さらに仕事のスキルアップにも役立つ“食育資格”は、今注目の分野です。
ただし、国家資格から民間資格まで幅広く存在するため、目的に合った資格を選ぶことが大切です。
本記事では、食育の基本と必要性を踏まえながら、初心者でも学びやすく実生活に活かしやすいおすすめ資格を紹介します。

目次
目次
食育とは?
食育とは、「食を通して心と体の健康を育てる取り組み」のことです。
健康的な食生活を送る力を育み、家族や社会との関わりを豊かにする教育として注目されています。
現代で食育が必要とされる3つの理由
食育が必要とされる理由として、次の3つを押さえておきましょう。
・栄養バランスの乱れによる生活習慣病の増加
・家庭での食文化やマナーの継承不足
・健康や教育への関心の高まり
忙しい現代では、食事が“手軽さ重視”になりがちです。
食育は「何を食べるか」だけでなく「誰と食べるか」「いかに楽しく食べるか」を見直すきっかけになります。また、日本の食文化を守り、次の世代へ継承するといった意味でも食育は重要といえます。
食育資格には国家資格と民間資格がある
● 国家資格
管理栄養士・栄養士・調理師など。
専門学校や大学での履修、実務経験が必要で、専門職を目指す方向け。
● 民間資格
食育健康アドバイザー、食育インストラクター、管理健康栄養インストラクターなど。
通信講座で取得しやすく、家庭や教育現場で活かせるのが特徴。
まずは民間資格から学び、必要に応じて国家資格を目指すのもおすすめです。
ここからは、初心者にも人気の食育資格8選をご紹介します。
食育でおすすめの民間資格8選
ここでは、初心者にも人気の高い食育資格を8つ紹介します。
どの資格も家事や仕事と両立しながら取得可能です。
それぞれの特徴を比較しながら、自分に合う資格を見つけていきましょう。
【紹介する資格】
・食育健康アドバイザー
・食育インストラクター
・食育アドバイザー
・乳幼児食指導士(幼児食アドバイザー)
・食育スペシャリスト
・フードインストラクター
・食生活アドバイザー
・管理健康栄養インストラクター
それでは順に詳しく見ていきましょう。
食育健康アドバイザー
食育健康アドバイザーは食育に関する基本から栄養学、健康管理まで幅広い知識と技能を証明する資格です。海外の食育をはじめ、老化や酸化、健康食品などについて学べます。在宅での受験に合格(70%以上)することで資格が取得できます。
認定講座のプラチナコースでは管理健康栄養インストラクターの資格も同時に取得できる講座内容となっています。講座は最短2か月で100%資格が取得できるため、試験の合格に自信のない方にもおすすめです。
| 資格認定団体 | 日本安全食料料理協会(JSFCA) |
|---|---|
| 取得方法 | 試験の合格(70%以上の評価) |
| 学べる内容 | 栄養バランス、旬の食材、安全な食材の見分け方など |
| 取得にかかる費用(目安) | 35,400円(講座受講料+受験料) |
| 標準学習期間 | 3か月 |
参考:食育健康アドバイザー資格認定試験|日本安全食料料理協会(JSFCA)
食育インストラクター
食育インストラクターとは、食育基本法の制定にも関わった食育の第一人者である「服部幸應」氏が監修している資格です。食育の重要性や食生活の改善方法などを学び、人々に食育の指導を行う専門家を目指します。
資格種別は、入門編となる「プライマリー」から4級、3級、2級、1級の5段階です。プライマリーは通信教育を受けることで試験なしで取得できます。4級からは協会が定める推進校での勉強が必須です。3級からはさらに難易度が上がり、食育に関する国家資格を持つ方も受験する内容になります。
| 資格認定団体 | 特定非営利活動法人 NPO 日本食育インストラクター協会 |
|---|---|
| 取得方法 | 通信講座修了後に最終課題に合格(70点以上) |
| 学べる内容 | 食育、栄養学、食生活の改善方法、調理方法、食材などに関する基本的な知識 |
| 取得にかかる費用(目安) | 46,490円(講座受講料+受験料) |
| 標準学習期間 | 6か月 |
参考:食育インストラクターとは|特定非営利活動法人 NPO 日本食育インストラクター協会
食育アドバイザー
食育アドバイザーは食育に関する基礎知識を備え、食育活動が行えることを証明する資格です。教育、医療、福祉、フードビジネス業界の仕事のスキルアップになります。学習は紙テキストとWebテキストの両方で進められます。
| 資格認定団体 | 日本能力開発推進協会(JADP) |
|---|---|
| 取得方法 | 通信講座修了後に試験の合格(得点率70%以上) |
| 学べる内容 | 栄養バランス、旬の食材、安全な食材の見分け方など |
| 取得にかかる費用(目安) | 35,400円(講座受講料+受験料) |
| 標準学習期間 | 3か月 |
参考:JADP認定食育アドバイザー®|日本能力開発推進協会(JADP)
乳幼児食指導士(幼児食アドバイザー)
乳幼児食指導士は元「幼児食アドバイザー」の名前でも知られています。似た名前に「離乳食・幼児食コーディネーター」がありますが、乳幼児食指導士は離乳食・幼児食に限らず、栄養学や生理学なども含む幅広い内容を学べるのが特徴です。
| 資格認定団体 | 株式会社日本フローラルアート(東京カルチャーセンター) |
|---|---|
| 取得方法 | 通信講座の受講と課題の合格 |
| 学べる内容 | 乳児や幼児の体に関する基礎から発育に伴う食事の実践方法、病気の際の食事・食物アレルギーなど |
| 取得にかかる費用(目安) | 39,800円 |
| 標準学習期間 | 6か月 |
参考:乳幼児食指導士養成通信講座
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食育スペシャリスト
食育スペシャリストは、食に関する専門知識をより深めたい人におすすめの資格です。
とくに、栄養バランスや食文化を踏まえた献立づくり(メニュープランニング)に重点を置いて学べます。
全国各地に校舎があり、実習を通して実践的なスキルを身につけたい方にも人気があります。標準学習期間は2か月ですが、最短約3日で学べる校舎もあります。
通信や独学に比べると費用は高めですが、実践的な内容が学べるため、食関連ビジネスでの就職に資格を生かしたい人にもおすすめです。
| 資格認定団体 | NPO法人 みんなの食育 |
|---|---|
| 取得方法 | 講座受講後、試験の合格 |
| 学べる内容 | 素材を生かしたメニューの企画、プレゼンテーション、市場調査など |
| 取得にかかる費用(目安) | 183,150円(入学金+受講料) |
| 標準学習期間 | 2か月 |
フードインストラクター
フードインストラクターは、食育の観点はもちろん、「食の楽しさ」を伝えることを目的とした資格です。
食材を「野菜」「穀類」「魚」「畜産」「くだもの」の5つに分け、それぞれを深く掘り下げた内容を学べます。各種類ごとに講座が受講できるため、特定の食材に興味がある方にもおすすめです。
| 資格認定団体 | NPO法人みんなの食育 |
|---|---|
| 取得方法 | 認定通信講座受講後、レポートの作成(※試験なし) |
| 学べる内容 | 「野菜」「穀類」「魚」「畜産」「くだもの」の5つの食材に関する実践的な内容 |
| 取得にかかる費用(目安) | 20,900円(各講座ごと) |
| 標準学習期間 | 6か月 |
食生活アドバイザー
食生活アドバイザーは食生活を総合的に見直すために、指導やアドバイスができる資格です。2級と3級で難易度が分かれています。
講座受講は不要で、誰でも受験に合格することで資格が取得できます。試験はウェブではなく、全国14都市で開催されます。ホームページで試験問題に関する情報が見られるため独学での取得が目指せます。
| 資格認定団体 | 一般社団法人 FLAネットワーク協会 |
|---|---|
| 取得方法 | 試験の合格 3級:60点(100点満点) 2級:74点(123点満点) |
| 学べる内容 | 普段の買い物など日常に生かせるものから、衛生管理や社会問題まで |
| 取得にかかる費用(受験料のみ) | 3級:5,500円 2級:8,000円 |
| 標準学習期間 | 2か月 |
参考:食生活アドバイザー|一般社団法人 FLAネットワーク協会
管理健康栄養インストラクター
管理健康栄養インストラクターは、健康管理や栄養バランスに関する知識を体系的に学べる資格です。食事の選び方や栄養素の働き、生活習慣病の予防など、日常生活に直結する内容を幅広く学びます。
家庭での健康管理はもちろん、介護・医療・教育など多様な現場で活かせる実践的な資格です。
この資格は、同時に「**食育健康アドバイザー**」の資格も取得できる ダブル資格対応講座としても人気です。 食育と栄養の両面から健康を支えたい方におすすめです。
| 資格認定団体 | 日本安全食料料理協会(JSFCA) |
|---|---|
| 取得方法 | 試験の合格(70%以上の評価)または講座修了で認定 |
| 学べる内容 | 栄養学・健康管理・食生活改善・生活習慣病予防・体内環境の整え方など |
| 取得にかかる費用(目安) | 約10,000円 |
| 標準学習期間 | 約3か月 |
参考:管理健康栄養インストラクター|日本インストラクター技術協会
食育資格を取得するメリット
食育資格を取ることで、日常生活や仕事において大きなプラスになります。食育資格を取得することで得られるメリットは次のとおりです。
● 安心安全な食選びの基準がわかる
● 子どもに正しい食事マナーを教えられる
● 献立のレパートリーが増える
● 豊かな食生活が実践できる
● 食と健康に関する将来の悩みが軽減される
● 栄養バランスのよい介護食を作ることができる
● 健康管理能力アップで仕事の生産性が高まる
● 就職・転職にも活かせるスキルになる
順を追って確認していきましょう。
安心安全な食選びの基準がわかる
食育資格を取得すると、安心安全な食選びが可能です。たとえば、食品表示の正確な読み方や解釈方法を知っていれば、スーパーやマーケットでの食材の選び方が一変するでしょう。
農薬や添加物の種類とその影響、旬の食材を見分けるポイントなど、食の安全性に関する体系的な知識が身につきます。
これにより、流通経路や生産地の情報から食の安全性を判断する力も養われるため、日々の買い物がより賢明なものになるでしょう。
子どもに正しい食事マナーを教えられる
子どもに正しい食事マナーを教えられるのも、食育資格のメリットです。食育資格では、日本の伝統的な食事作法から国際的なテーブルマナーまで幅広く学べます。箸の持ち方や食器の配置といった基本的なマナーだけでなく、「いただきます」「ごちそうさま」の意味や食べ物への感謝の気持ちを伝える方法など、食事の精神的側面についても深く理解できるようになるでしょう。
これらの知識は子どもの教育に直接活かせるだけでなく、食事の場を通じて豊かな人間性を育む手助けにもなります。食を通じた教育は、子どもの生涯にわたる人間としての基礎を築くでしょう。
献立のレパートリーが増える
食育資格の学習過程では、栄養バランスを考慮した料理法や献立作成のノウハウを習得できます。季節の食材を活かした料理や、短時間で作れる栄養満点のメニュー、食材の特性を活かした調理法など、実践的な調理スキルを習得可能です。
また、食材の組み合わせによる栄養価の向上法や、一つの食材を無駄なく使い切るエコな料理法も学べるため、経済的にも環境にも優しい食生活を実現できます。これらの知識は日々の食事作りに変化と彩りをもたらし、家族の健康と満足度を高めることにつながります。
豊かな食生活が実践できる
食育資格で学ぶ内容を通して、単に栄養バランスを考えるだけでなく、食材の生産背景、季節感など、食の魅力を理解できるようになるでしょう。これにより、日々の食事が単なる栄養摂取の手段から「五感で楽しむ豊かな生活文化」へと変化していきます。
また、地産地消の意義や伝統食の価値を理解することで、地域の食文化を次世代に伝えることにもつながります。食事の準備から片付けまでの一連の流れに意味を見出し、毎日の食事時間はより充実したものになるでしょう。
食と健康に関する将来の悩みが軽減される
食育資格では、ライフステージに応じた適切な食生活の知識が身につくため、食や健康に関する悩み解消につながります。成長期の子どもから高齢者まで、各年代に必要な栄養素や食事の量、タイミングなどを理解でき、家族の健康管理に自信をもてるようになります。
また、生活習慣病予防のための食事法や、健康状態に応じた食事療法の基礎知識も習得できるため、結果的に医療費を削減することにもつながるでしょう。食を通じた健康管理の知識は、将来予想される健康上の課題に対し、予防的なアプローチになります。
栄養バランスのよい介護食を作ることができる
介護食の栄養バランスを考えられるようになるのも、食育資格の大きなメリットです。食育資格では、高齢者の身体的特性や咀嚼・嚥下機能に合わせた料理の調理法、栄養バランスを損なわずに柔らかく仕上げるテクニック、見た目も味も楽しめる工夫など、実践的な介護食の知識も学べます。
とくに高齢化社会において「介護」は非常に重要です。家族の介護が必要になったときに、食事の質と満足度を高め、低栄養を防ぐことにもつながります。食事は生きる喜びの源でもあるため、適切な介護食の提供はQOLの向上に直結します。
健康管理能力アップによって仕事の生産性が高まる
食育資格で身につく知識は、自身の健康管理能力を高め、仕事のパフォーマンス向上にも役立ちます。栄養バランスを考えた食事選択ができれば、体力、集中力も維持しやすくなるでしょう。タフなメンタルと体力が手に入り、成果も出やすくなるはずです。
食事と睡眠の関係や、仕事前後の適切な栄養摂取法なども学べるため、効率的な働き方をサポートする知識が身につきます。職場での食育活動を通じて同僚との良好な関係構築にも貢献できるでしょう。
就職・転職にも活かせるスキルにもなる
食育資格は、食品業界や教育分野、健康関連産業など、多様な職種で評価されるスキルです。特に健康志向が高まる現代では、食と健康の関連性に詳しい人材へのニーズが拡大しています。
保育施設や学校、高齢者施設など、食育の知識が直接活かせる職場も増えています。食育資格は、変化する社会のニーズに応える専門性として、キャリアの選択肢を広げてくれるでしょう。
どの食育資格を選ぶべき?
食育資格は種類が多く、目的によって選ぶポイントが異なります。
ここでは「どんな場面で活かしたいか」に合わせて、おすすめの資格をタイプ別に紹介します。
【家庭で活かしたい人におすすめ】
・食育健康アドバイザー
・食育アドバイザー
家族の健康管理や子どもの食育を実践したい方にぴったり。
通信講座で手軽に学べ、日常生活にもすぐ応用できます。
【教育・保育現場で活かしたい人におすすめ】
・乳幼児食指導士(幼児食アドバイザー)
・食育インストラクター
子どもの発達段階や学校教育での食育を中心に学び、現場で指導力を発揮できます。
【専門知識を深めたい人におすすめ】
・食育スペシャリスト
・フードインストラクター
将来的に講師やプロとして活動したい人に向けた、専門性の高い内容です。
【栄養・健康管理を重視したい人におすすめ】
・管理健康栄養インストラクター
・食生活アドバイザー
健康食品や栄養管理を重点的に学べる資格です。
家庭の食事管理から医療・介護現場まで幅広く活かせます。
※「食育健康アドバイザー」と「管理健康栄養インストラクター」のダブル資格取得も可能です。
食育資格の活用シーン
食育資格はさまざまな場面で役に立ちます。代表的な活用シーンは次のとおりです。
フードビジネス
食育資格は、飲食店などの外食産業や食品メーカーなどの食関連のビジネスに生かせます。フードビジネスとも呼ばれるこの業界では、健康志向の高まりに応えるためのアイデアが求められます。
美味しいだけでなく栄養面も考えられたレシピ作成や、その人に合わせた食品を選べるスキルはますます重宝されるでしょう。
保育・教育現場
食育の資格は小中学校、幼稚園や保育園など教育の仕事にも生かせます。近年では保育士の食育資格の取得が進んでおり、資格があることで、子どもたちに質の高い教育を施せるでしょう。
食育は幼少期からしっかり行うことが大切なので、スキルとしての需要は高いです。
病院・介護の現場
医療、歯科衛生士などの歯科医療、介護などの福祉の業界での仕事にも食育資格の需要があります。「食が一番の薬」といわれることもあるように、栄養面の専門的な治療を求める人も多いです。
医療・介護の現場で働いている方で食育資格を取ることで、他の職員への指導にも生かせます。
独学で食育資格は取得可能?
結論を先にいうと、独学でも食育資格は取得可能です。資格によって難易度は異なりますが、多くの資格は独学で十分に対応できます。
時間や場所を選ばずに学べるため、仕事や家事と両立したい人にも向いています。
ただし、効率よく学びたい場合は、通信講座などのサポートを活用するのがおすすめです。
独学の注意点
しかしながら、独学にはいくつか注意点があります。たとえば、学習の質や進度を自己管理しなければならない、能動的に勉強しないと学習効果が低くなるといった点です。独学で勉強を始めてみたが、勉強が定着せず途中で挫折してしまった、といったケースも珍しくありません。
また、外部からの適切なフィードバックもないため、正しい食育の知識やスキルを得られない可能性があります。
働きながらでも食育資格を取得できる?
仕事や家事が忙しくても、食育資格は十分に取得可能です。実際に多くの受講生が、通信講座を活用して資格を取得しています。ライフスタイルに合わせて「通信講座」「通学制」から選びましょう。
取得可能!働く人におすすめの通信講座
働きながらでも食育資格は取得可能です。フルタイムで仕事をしている方には、「通信講座」による勉強をおすすめします。
通信講座では時間や場所に関係なく教材を学べるため、忙しい人や遠方に住む人でも学習しやすいという利点があります。また資格取得に向けたカリキュラムがしっかりと組まれているため、独学よりも継続しやすく、正しい知識が身につく点でおすすめの学習方法です。
通学制はどんな人におすすめ?
通信講座よりも実践的に学びたい方は、「通学制の講座」をおすすめします。文字どおり、専門の学校や施設に通って講義や実習を受けるのが通学制です。管理栄養士や調理師などの国家資格あるいは難易度の高い民間資格を目指す場合は、通学制の方が定着しやすいでしょう。
直接講師から指導を受けられるうえ、他の受講生とも交流できるため学習効果が高いです。モチベーションを維持しやすいという利点があります。ただし通学に時間と費用がかかるため、仕事がある方には通信講座がおすすめです。
食育の資格に関するよくある質問
最後に、食育の資格に関するよくある質問をまとめました。
食育の資格は意味がない?
なかには「食育の資格は意味がない」といった意見もあります。たしかに、資格を取っても内容を忘れてしまえば意味がありません。しかし、食育に関する知識を学べることや、仕事でのスキルの証明にもなるため意味があるといえるでしょう。
「意味がない派」の代表的な意見として、「通信講座では実践的なことを学べない」といったものがあります。しかし、知識は実践の土台となるので、十分な知識を身につけたうえで実践をすれば着実に自分の身になるでしょう。たとえ知識だけだったとしても、日々の食生活に役立つはずです。
食育の資格の違いが分かりづらい
食育の資格は20種類を超えるものがあり、栄養関係の資格まで視野を広げるとその数は膨大です。資格の違いが分かりづらいということもあるでしょう。
見通しをよくするために、まずは取得する目的を定め、次に自分の金銭的・時間的な状況で選択できるものを絞ることが大切です。
コスパを重視して、まずは講座受講などで確実に取れる資格を一つ取ってみるというのも手です。
食育の資格選びの失敗例は?
お伝えしたように、国家資格から民間資格まで、食育の資格はさまざまです。資格選びに失敗しないためにも、まずは自分の譲れない条件を書き出してみましょう。
たとえば「短期間で確実に取りたい」「子どもの将来のために、時間がかかってもいいから子育てを重視した資格を取りたい」など条件を絞れば、取るべき資格が見えてきます。大きな失敗をしないためにもホームページ、資料などの一次情報をしっかりと確認することも重要です。
食育資格を取得してライフスタイルや仕事を豊かにしよう
食育資格では、栄養バランスを考えた献立や調理方法、さらには食事のマナーまで幅広い知識を学べます。資格を取得しておくことで、子育てをはじめとした日々の生活や仕事にも役立つでしょう。
ただし、国家資格から民間資格まで、食育資格の種類はさまざまです。難易度や学習内容も異なるため、ご自身の目的に合った資格を選ぶことが大切です。
今日から資格の勉強を始めるのはハードルが高いかもしれません。でも大丈夫です。
まずは「自分が今日何を食べたのか思い出す」ことから始めてみてください。「日常」に目を向けることこそが、食育の第一歩です。
農林水産省が公開している「食事バランスガイド」を見るだけでも、食育に関する新たな発見があるかもしれません。
- 通信講座のSARAスクール編集部
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心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。










