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編み物に使う毛糸の種類は?正しい選び方って?

編み物をするときは、使用する毛糸の選び方が重要です。編み物に使用できる毛糸には、たくさんの種類があります。そのため、正しい選び方をしないと、編み物の作品の仕上がりに影響が出る可能性もあります。毛の種類によって作品の表情は大きく変化することを意識しておきましょう。

今回は編み物に使用する毛糸の種類について紹介します。あわせて正しい選び方についても説明するので、編み物を始めてみたいと思っている人はぜひ参考にしてみてください。

編み物に使う毛糸の種類は?正しい選び方って?

編み物に使用する毛糸とは?

編み物に使用する毛糸とは、どのようなものなのでしょうか。編み物に使用する毛糸にはさまざまな種類がります。ここでは、編み物で使用する糸の基本的なタイプ分けについて確認しましょう。

さまざまなタイプがある

編み物に使用する糸にはさまざまな種類があります。たとえば、毛糸には太さが違うものが多くあります。加えて、素材や原料もさまざまです。さらには、紡績法も異なり、それによる特徴の違いも見られます。

タイプによってさまざまな違いがある

編み物のタイプがなぜ重要かと言えば、それぞれによって違う特徴があるからです。単に見た目の印象が違うというだけでなく、素材や紡績法によって肌触りや通気性も変化します。加えて、編み心地も大きく変化します。

毛糸の太さ

毛糸の太さの違いは、どのようになっているのでしょうか。ここでは、毛糸の基本的な太さの違いについて紹介します。毛糸の太さの違いがよく分からないという人は、ぜひ参考にしてみてください。

基本的な太さの種類

毛糸の中で最も太いものは、8mm以上の、「超極太」とよばれるものです。毛糸の太さは番手で表されることもありますが、超極太は0.3番手以上のものをさしています。次に太いのが「極々太」で4~5mm以上(1.2番手以上)のものです。その次は「極太」で3~4mmくらい(1.0~1.9番手くらい)となります。さらに続くのは「並太」で2.5~3mmくらい(1.9~2.9番手くらい)の太さです。さらに、3~3.5mmくらい(1.5~2番手くらい)の「太」、2mmくらいの「合太」が次に続きます。そして、「中細」になると、太さは1.5~1.6mmくらい(3.5~5番手くらい)となります。より細いものとしては1.2~1.3mmくらい(4.8~8番手くらい)の「合細」、1mmくらい(8~12番手くらい)の「極細」があります。

メーカーによって分類が違う

以上で紹介したとおり毛糸の太さは、大まかに決まっています。ただし、メーカーによっても分類は異なるので注意が必要です。毛糸の太さは6~12段階があり、正確な太さを把握するには番手をチェックするとよく分かります。番手表記は世界中で共通しているため、どこの毛糸を使用する場合でも同じ基準で毛糸を選ぶことが可能です。毛番手は「ラベル記載のメーター÷グラム」で計算できるので、正確な太さを知りたいときは計算してみるとよいでしょう。

毛糸の素材

毛糸には素材による違いもあります。素材が違うと特徴もまったく異なるので、注意が必要です。自分のイメージ通りの作品を仕上げるためには、毛糸の素材にも気を使いましょう。ここでは、毛糸の素材による違いについて紹介します。

動物繊維

動物繊維として代表的なのはウールです。ウールは動物の毛から作られた毛糸のことであり、アルパカやカシミアなどの動物の毛が使用されることが多いです。動物の毛を使用した毛糸は品質が高いですが、肌に身に着けるとチクチクすることもあります。また、動物繊維としては蚕の繭から作られるシルクもあります。

植物繊維

植物繊維としては、綿や麻があります。綿はコットンともよばれており、肌への刺激が少なめです。麻は通気性がいいため、夏に使用するのがおすすめです。ただし、植物繊維はすべりが悪いという特徴もあります。

化学繊維・人工繊維

毛糸は動物の毛や植物など自然のものではなく、人工的に作られるものもあります。たとえば、アクリルやポリエステルなどがそれにあたります。動物繊維や植物繊維に加えると安価で手に入りますが、品質では劣る面もあります。

毛糸の紡績方法

毛糸の種類は、紡績方法の違いでも分類可能です。毛糸の紡績方法にはどのような種類があるのでしょうか。ここでは毛糸の紡績方法の主な種類について紹介します。

ストレート

ストレートは、太さや撚りなどが均一になっている毛糸です。まっすぐなのが大きな特徴と言えます。

ツィード

ツィードは、繊維のかたまりや節が混ざった毛糸です。味があり、おしゃれな作品を作るときにも向いています。

モヘア

モヘアはアンゴラヤギの毛のことです。毛足が長い毛が混じっているのが特徴的です。間違えたときほどきにくいので、初心者には難易度が高い糸と言えます。

毛糸のラベルの見方

毛糸を選ぶときはラベルをしっかり確認することが大切です。ラベルにはさまざまな情報が記載されています。たとえば、素材、重量・メーター、参考使用針・ゲージなど、編み物の際には欠かせない情報が盛りだくさんです。色番やロットについても記載があります。ロットは、染色した窯の番号のことを示しており、ロットが違うと同じ色番でも微妙に色に差が出る場合があるので注意しなければなりません。面積が大きいものは色の違いがわかりやすいです。どうしてもロットが違う毛糸を使用せざるを得ない場合は、襟や裾、袖口など目立たないところに使用するとよいでしょう。

毛糸の選び方

毛糸を選ぶときはどのような点に注目したらいいのでしょうか。まず、毛糸選びの際は原料と肌触りが重要です。たとえば、同じウールであっても羊の種類や年齢などによっては、肌触りに大きな違いがでます。紡毛糸や梳毛糸といった違いもあるので、選ぶときには注意しましょう。特にマフラーやセーターなど、肌に直接触れるものは肌触りが重要です。できれば実際に触ってみて選ぶことをおすすめします。さらに、毛糸を選ぶときは、レシピや編み図に記載されているサイズやゲージを参考にすると間違いなく作品に合ったものを選べます。仕上げたいイメージに近いテイストの紡績法を選ぶと、完成した際の満足度も高くなるでしょう。

毛糸にはいろいろな種類がある!

毛糸にはいろいろな種類がある!

毛糸と一口にいっても、実はさまざまな種類があります。編み物をするときは、毛糸選びの段階から慎重に素材の特徴を吟味しなければなりません。素材の違いによって作品の仕上がりには大きな違いが出ます。せっかく作品を自分の手で作るのであれば、納得のいく状態に仕上げたいと思いますよね。そのためには、作業を始める前の毛糸選びがとても大切です。たくさんの種類があるので迷ってしまいますが、特徴をある程度理解しておけば、作りたい作品に合わせて毛糸を選ぶことが可能です。毛糸の種類はレシピ本や編み図にも記載されているため、まずはそれを参考にして毛糸を選ぶと間違いがありません。

もちろん、編み物に慣れてくれば手持ちの毛糸を組み合わせて作品を作ることもできるようになるでしょう。毛糸を実際に使用してみて特徴を理解できれば、より自分のイメージに合った毛糸を選べるようになっていきます。そうなればよりオリジナリティあふれる作品作りもできるようになっていくでしょう。毛糸選びの段階から素材の違いなどを楽しんで、編み物の上達をめざしていってみてください。