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羊毛やフェルト作品は洗濯できる?水への耐性とともに理解しよう

羊毛フェルトで作った作品は、日常で使ったり飾ったりしていると、汚れがついてしまうこともあります。その場合、洗濯はしてもいいのか迷う人も多いでしょう。とはいえ、羊毛はデリケートな素材であるため、ケアをおこなう際は十分な注意が必要になります。

羊毛フェルト作品は、どのようにきれいにしたらいいのでしょうか。今回は、羊毛フェルト作品の洗濯や水に対する耐性について説明します。羊毛フェルト作品の洗濯について迷っている人は、ぜひチェックしてみてください。

羊毛やフェルト作品は洗濯できる?水への耐性とともに理解しよう

羊毛の耐水性

ニードルフェルトで使用する羊毛は、水に対してどのような性質をもっているのでしょうか。羊毛フェルトの洗濯について考えるためには、まず羊毛の耐水性について理解しておく必要があります。そこで、まずここでは、羊毛の耐水性について説明します。羊毛フェルトの基本的な性質であるため、しっかりと確認しておきましょう。

羊毛は少量の水ならはじく性質がある

羊毛は、少量の水をはじくことができます。羊毛は羊の体に生えていた毛なので、それなりに高い機能性を有しています。よって、羊毛フェルトに誤って少量の水がついてしまった場合は、素早くふき取るようにすると大きな問題につながることはないでしょう。

多量の水にぬれると縮んでしまう

羊毛フェルトは、少しの水には耐えることができます。ただし、多量の水となると話は別です。羊毛フェルトが多量の水にぬれた場合、縮んでしまうことがあるので気を付けなければなりません。これは羊毛フェルトがもつ性質であるため、羊毛フェルトを使用する以上は注意したいポイントです。

フェルト化した羊毛の水濡れに対する性質

羊毛フェルトとして加工された羊毛も、基本的に水に対する耐性は羊毛と同じです。羊毛と同様に少量の水をはじくことができるので、ちょっとの水濡れに過敏に反応する必要はありません。とはいえ、用務御フェルトを洗濯したいと考える場合、洗濯の水に対してどの程度の体制を持っているものなのでしょうか。ここでは、フェルト化した羊毛の水濡れに対する性質について触れながら、羊毛フェルトが洗濯できるのかどうかについてみていきます。

水の量が多ければぬれる

羊毛フェルトは少量の水につけても大きな問題につながることはありません。しかし、水の量が多くなるとぬれてしまう可能性が高いです。特に長時間羊毛フェルトを水につけることになると、羊毛の繊維がからみ、フェルト化が進んでしまいます。フェルトの密度によっては大きく縮むこともあるので注意が必要です。

水洗い可能な場合って?

羊毛フェルトは、高い密度でしっかり固められているのであれば、水洗いに耐えられることもあります。そのため、硬めの作品であれば、水洗いしても大丈夫である可能性があります。とはいえ、基本的に羊毛フェルトはデリケートであり、多量の水には耐えることができません。よって、できる限り水で洗うという行為は避けたほうが無難だといえるでしょう。

うっかり羊毛フェルト作品を洗濯してしまったら?

羊毛フェルトは、多量の水に弱いという性質を持っています。とはいえ、場合によってはうっかりしてしまい、たとえば他のぬいぐるみと同じような感覚で洗濯してしまう恐れもあるでしょう。羊毛フェルト作品を洗濯してしまった場合、作品はどうなってしまうのでしょうか。ここでは、うっかり羊毛フェルト作品を洗濯してしまった場合に起きることや適切な対処法について説明します。

コースターなど硬いものなら大丈夫

羊毛フェルト作品の中で、ある程度の量の水に耐えられるのは硬めのものです。そのため、たとえばコースターのように硬く作られているものであれば、水で洗ってしまっても大きな劣化につながることか少ないです。何枚もコースターがあり、どうしても汚れが気になる場合は、どれか1枚を思い切って洗ってみて様子を見るのもひとつの方法だといえるでしょう。試してみて大丈夫そうであれば、他のコースターも同じように水荒らして構いません。ただし、羊毛フェルトを水洗いした場合は、とにかくよく乾かすことが大切です。中途半端に水分が残ってしまうと、カビの原因となってしまう恐れもあります。羊毛フェルトのコースターなどを洗濯したら、風通しの良い場所に干して、しっかり乾燥させましょう。

硬いマスコット

硬いマスコットを水洗いしてしまったとしても、見た目に大きな劣化は見られない可能性が高いです。ただし、吸収した水分がマスコットの内側に残りやすいのでしっかり乾かすことが大切です。表面は乾いたように思えても、中には水分がたまっている可能性があるので、十分すぎるくらいに乾燥させるようにしましょう。また、乾燥後には毛羽立ちが目立つこともあります。その場合は、毛羽立ち部分だけをきれいにカットすると見た目をきれいに整えられます。少し形崩れが見られるようなときは、羊毛を足して成型し直すのもひとつの方法です。

人形などやわらかめの作品

羊毛フェルトは、ふわふわとした柔らかい雰囲気が魅力的です。そのため、羊毛フェルト作品の中には、やわらかめの作品も多くあります。特に、人形などはやわらかいものが多いです。やわらかいものを水で洗濯してしまうと、形が崩れて整形が難しくなります。そのため、そもそもやわらかい作品は水濡れしないように注意しなければなりません。水に濡らしてしまったときは、ひとまず乾かすことが最優先です。とはいえ、水に濡れたせいで形が大きく崩れてしまうことも多く、諦めざるを得ない状態になってしまうこともあるでしょう。そういった事態にならないようにするためにも、やはりやわらかい作品は水を避けるようにする必要があります。

羊毛フェルト作品は洗濯を控えるようにしよう

羊毛フェルト作品は洗濯を控えるようにしよう

羊毛フェルト作品は、基本的に洗濯をすることは推奨できません。少し硬めに作られている作品であれば、水濡れに耐えられる可能性もありますが、その場合も洗濯には細心の注意を払ったほうがよいです。羊毛には水分がたまりやすいので、固い作品の中でも、できるだけ乾燥しやすい形状のもののほうが水洗いには向いているといえるでしょう。厚みがある作品よりも、平べったくてすぐに乾きやすい作品なら、水での洗濯に耐えられる可能性は高くなります。どうしても洗濯をおこなう場合は、目立たないところを水に濡らして試してみたほうが取り返しのつかない失敗は防ぎやすくなるでしょう。

また、羊毛フェルトのやわらかい特徴を生かした作品については、基本的に水での洗濯は避けなければなりません。多量の水につけてしまうと、それだけで全体の形が大きく崩れてしまう可能性があります。それを避けるためには、やはり水につけないようにすることが重要です。どうしても汚れが気になるときは、表面だけに少量の水をつけて拭き取るようにしたり、その部分だけ羊毛を付け足してカバーしたりする必要があるでしょう。羊毛フェルトはデリケートなため、そもそも汚れがつかないように保管することも重要です。汚れがつかなければ、水洗いをしたいと思うような事態も避けられるでしょう。羊毛フェルトについては日ごろの扱い方にも注意する必要があります。羊毛フェルトは丁寧に扱い、壊れたり汚れたりすることがないようにしましょう。