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整体に必要な資格とは?整体師になるための方法を詳しく解説

スマートフォンの長時間利用やデスクワークによる腰痛・肩こりなど、体の悩みは日常生活だけではなく、健康にも悪影響を与える可能性があります。不調の改善を促す方法のひとつが、骨格の歪みを正して体のバランスを整える整体です。整体の施術を行う人は整体師と呼ばれ、体のさまざまな不調に働きかけるプロとしてニーズがあります。
ここでは、整体師が活躍するフィールドや整体に関する資格のほか、資格の取得方法について解説します。

整体とは?

整体は、体の不調改善のためだけではなく、リラックスや爽快感を味わうリラクゼーションのひとつです。まずは、整体とはどのようなものなのか、見ていきましょう。

背骨や骨盤のずれを矯正して体を整える

整体は、体の中心にある背骨や骨盤のずれを矯正して、筋肉の疲労やこりをほぐすものです。姿勢の悪さなどによって骨に歪みやずれが生じると、腰や肩など、負担のかかる部分に痛みやだるさが生じます。整体の施術は、そのような慢性的な不調に働きかけ、症状の緩和や再発予防を目指すものです。

施術は基本的に手技のみ

整体は、整体師による指や手のひらなどを使った手技によって施術が行われ、道具を用いることはほとんどありません。全身の骨の歪みやずれ、筋肉がこっている部分を手を使って確認し、施術していきます。

整体は主に2種類ある

整体には、日本独自に発展してきた整体と、中国医学に基づく中国整体があります。中国では整体術を推拿(すいな)と呼び、治療手段として整体院で受けることが可能です。
なお、日本独自の整体には健康面のケアだけではなく、美容整体やスポーツ整体、リンパ整体などと呼ばれるタイプもあります。

整体師が活躍できるフィールドは?

整体師は、健康にまつわる場所で、幅広い活動をすることができます。続いては、代表的な整体師が活躍できるフィールドを見ていきましょう。

整体院・整体サロン

整体師の一般的な勤務先として挙げられるのが、整体院や整体サロンです。整体師は、経験や技術がものをいう仕事なので、常に優れた人材が求められています。そのほか、カイロプラクティックサロンやマッサージ店などで施術を行うこともあります。

介護施設・福祉施設

体のこりや痛みをやわらげ、リラクゼーション効果も期待できる整体は、介護施設や福祉施設の利用者にも人気です。施設によっては、サービスの一環として定期的に整体を取り入れているところもあります。特に、高齢者は慢性的な不調に悩む人も多く、整体師は癒やしと健康に貢献することができるのです。

スポーツジム・フィットネスクラブ

最近では、整体とスポーツの関連性に注目が集まっており、「スポーツ整体」という分野も確立されつつあります。運動で疲れた筋肉をほぐすために、専用の施術コーナーが設けられたスポーツジムやフィットネスクラブも増えてきました。経験を積み、アスリートを支えるインストラクターを目指すことも可能です。

マタニティ整体・キッズ整体

最近は、運動量の低下などから、腰の痛みや体のだるさを訴える子供も増加しています。また、妊娠・出産時には、体に非常に大きな負担がかかり、産後も腰痛などの体の不調に苦しむ人も少なくありません。
子供や妊産婦への施術は、一般的な整体とは異なる配慮が必要です。専門スキルを磨いた整体師であれば、キッズ整体やマタニティ整体で活躍するという道もあります。

整体師に資格・免許は必要か?

整体師は人の体に触れてさまざまな施術をおこないます。そのため、きちんとした知識と技術をもっていなければなりません。整体師になる場合、資格や免許は必要なのでしょうか。整体師になる場合の資格や免許についてはどのような取扱いになっているのかについて、ここで確認しておきましょう。

基本的には資格は必要ない

整体師になるためには、基本的に資格は必要ありません。資格がなくても整体師として活動することは可能です。というのも、整体師がおこなう施術については、現行法ではグレーゾーンとされる部分も多いからです。ただし、資格が必要ないからといって、まったく知見のない人がいきなり整体師を名乗ることができるかというと、決してそうではありません。整体師は人の体に適度に圧力を加える施術をすることも多いです。そのため、体の仕組みや整体の理論などを知らずに施術をおこなえば、最悪の場合、患者に大けがを負わせる可能性もあります。たとえば、患者を骨折させてしまった場合、無資格であればその責任が大きく問われることになるでしょう。いずれにせよ、整体師として働くのであれば、資格の有無にとらわれず、正しい知識と技術をきちんと習得しておくことが求められます。

国家資格が必要な場合もある

整体師として働く場合、国家資格が必要な場合もあります。整体に関わる国家資格としては、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、鍼灸師などがあります。これらの施術を患者に施すときは、必ず国家資格の取得が必要です。国家資格を取得せずにこれらの資格が必要な施術をおこなうことは認められていません。

整体の施術に資格は必要?

整体の施術に資格は必要?

整体師として活動するには、整体の専門知識と確かな施術スキルが必要です。施術を行う上では、どのような資格が必要なのでしょうか。

資格がなくても整体師として働くことは可能

実は、整体師として働く上で、必須となる資格はありません。たとえ資格がなくても、正しい知識と技術を持っていれば、整体師として活躍することは可能です。

知識とスキルの証明のためには資格取得がおすすめ

整体の施術に資格は必須ではないとはいえ、実際には多くの整体師が何らかの資格を取得しています。整体の施術は患者の体にふれて、さまざまな体の不調を改善へと導いていくものです。手技を誤ると反対に悪影響を及ぼしてしまうこともあるため、患者側も当然、「技術のある整体師に施術してもらいたい」と思うものです。そのため、専門的な知識とスキルの習得を証明できる資格があれば、施術の安心感と信頼性向上につながります。

働く場所によっては国家資格が求められることも

整体院と間違われやすいものに、整骨院や接骨院があります。しかし、屋号に「整骨」「接骨」「マッサージ」といった文言を使用できるのは、国家資格の保有者だけです。整骨院や接骨院は、「柔道整復師」の資格を持った人でなければ開設できません。また、本来マッサージは、「あん摩マッサージ指圧師」の資格を持つ人が行う施術を指します。
施設によって施術内容も異なるため、施設での勤務を希望する場合は、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師といった国家資格の取得を求められることがあるかもしれません。

整体師資格を取得するメリット

整体師の資格を取得すると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。整体師の資格を取得すれば、さまざまなメリットがあります。資格を取得しなくても整体師として働くことは可能ですが、実際は資格を取得したほうが有利になる場面が多いです。ここでは、整体師の資格を取得するメリットについて紹介します。

仕事で役に立つ

整体師の資格を取得すれば、仕事で大きく役立てることが可能です。特に整体師として未経験からの転職を目指す場合、資格があったほうが採用も早く決まる可能性が高いででしょう。また、実際に整体師として働くときも、しかくがあれば待遇面で有利に働く場合があります。資格手当を用意している企業もあるので、そういった企業で働くなら資格をあらかじめ取得しておいたほうがよいでしょう。

信頼を得やすい

整体師として働くとなれば、信頼はとても重要です。体に直接触れて施術をするからには、患者もなるべく信頼できる整体師を選びたいものです。そんなときに整体師の資格がなければ、なかにはなかなか信頼してくれない患者もいるでしょう。いくら整体の腕前が高い説明しても、それを明確に証明できないとなかなか信頼は得られません。また、自分で独立して整体師として働くなら、その傾向はさらに強まるでしょう。資格があったほうが顧客を獲得しやすく、自分の事業が上手くいく可能性も高くなります。

自分自身の自信につながる

資格は自分自身に自信をつけるためにも役立ちます。資格があるということは、一定のスキルや知識を身につけているということです。そのため、資格を取得できれば、自分自身の自信につながります。整体師として仕事をするなら、自信をもって患者に向き合いたいですよね。自信がなさそうにしていると、患者も不安な気持ちになってしまいます。そうなると、信頼の低下にもつながるので注意が必要です。

整体師になるにはどうすればいい?

整体の知識を身に付け資格を取得するには、いくつかの方法があります。主な方法は下記のとおりです。

専門の学校に通う

柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師といった国家資格を取得するには、大学や専門学校などで必要な科目を履修する必要があります。ほかにも、整体院や整体師個人が独自に開設しているスクールに通うという方法もあるでしょう。

本やインターネットで独学する

本やインターネットで整体について調べ、独学する方法もあります。整体の基礎知識を習得することは可能ですが、実践的な施術スキルを学ぶには、独学では限界があるかもしれません。

本などで独学する

本やインターネットで独学して、資格取得を目指す方法もあります。自分のペースで勉強ができ、費用も抑えられますが、モチベーションの維持に難しさを感じる場面があるかもしれません。また、プロにアドバイスを受けたり不明点を質問したりすることができないため、気付かずに誤った方法を習得してしまう可能性もあるでしょう。

通信講座で資格を取得する

資格取得が可能な通信講座を活用すれば、整体師に必要な知識やスキルを無理なく学ぶことができます。時間や費用面で学校に通うことが難しい人や、自分のペースで資格取得を目指したい人におすすめです。

整体院で働きながら知識を得る

整体院や整体サロンに勤務しながら、技術を磨いていくこともできます。未経験でいきなり施術を任されることはありませんが、アシスタントとして実務に携わる中で、整体師としての知識やスキルを向上できる可能性もあるでしょう。職場によっては、資格取得に向けたサポートを受けられるかもしれません。

整体に関する資格とは?

整体に関する資格には、国家資格と民間資格があります。続いては、代表的な整体に関する資格の種類をご紹介しましょう。

柔道整復師

柔道整復師は、一般的に「骨つぎ」「接骨師」「整骨師」などと呼ばれることもある、厚生労働省認定の国家資格です。骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、手技によって整復・固定などを行います。受験資格を得るには、所定の大学や専門学校で必要科目を履修する必要があります。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、厚生労働省認定の国家資格です。あん摩、マッサージ、指圧という3つの手技を駆使して、体に起こる不調の改善を促します。あん摩マッサージ指圧師になるには、所定の大学や専門学校などで学んだ上で、国家試験に合格しなければなりません。

理学療法士

理学療法士は厚生労働省認定の国家資格で、「PT(Physical Therapist)」とも呼ばれます。医師の指導のもとで運動を主体とした治療や訓練を行い、病気やケガ、高齢などで低下した運動機能の回復・維持を図ることが主な仕事です。大学や専門学校といった養成校で学ぶと、国家試験の受験資格が得られます。

整体セラピスト

整体セラピストは、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)の認定資格です。整体セラピストとして、整体の基本や実践知識を持っていることが証明されるほか、体の構造や脳の働き、骨格、関節、神経に関わる詳しい知識などを身に付けられます。特定の学校に通わずに、通信講座で取得することが可能です。

ゆがみ矯正インストラクター

ゆがみ矯正インストラクターは、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定する資格です。子供から高齢者まで、年代別の整体テクニックの知識のほか、施術用の器具の種類や使用方法、整体と美容の関係についての知識を有していることが証明されます。初心者でも学びやすく、通信講座で取得が可能です。

整体師を目指すなら資格取得がおすすめ

整体の仕事に必須の資格はありませんが、整体師として就職や転職、開業を目指すなら、資格があったほうが断然有利になるでしょう。「整体院で働きながらスキルアップしたい」という場合も、資格があれば採用されやすくなるはずです。
通信講座であれば、自分の好きなペースで勉強でき、学校に通うよりも短期間で資格取得を目指せます。整体師になりたいと考える人や、自分や家族の健康のために整体を学びたいという人にも最適です。整体に関する資格に興味のある人は、通信講座の受講を検討してみてはいかがでしょうか。