紅茶の茶葉の種類にはどんなものがある?
記事更新日:2023年8月21日紅茶にはさまざまな茶葉があり、世界各地でいろいろな種類が栽培されています。それぞれの産地によって味や香りの特徴は異なります。「紅茶を淹れて飲んでみよう」と思っても、茶葉の種類の多さに迷ってしまうかもしれません。なかには少しクセのあるものもあるので、できればあらかじめ代表的な茶葉の味や香りを知っておくとよいでしょう。
紅茶には具体的にどのような種類があるのでしょうか。今回は紅茶の茶葉について、分類方法や種類別の詳しい特徴について紹介します。

目次

基本的な紅茶の種類

紅茶を大別すると、3つの種類に分かれます。それぞれどのような特徴があるのか確認しましょう。
ストレート(原茶)
ストレートは、それぞれの土地で作られた茶葉のことです。ストレート以外に分類される紅茶も、このストレートの紅茶がもとになっています。
フレーバー
フレーバーは紅茶以外の物を使用して香りをつけた茶葉です。紅茶だけでは出せない香りをつけることができます。さまざまな味のフレーバーが楽しまれています。
ブレンド
複数のストレートの茶葉を混ぜて作った紅茶です。代表的なブレンド方法がいくつかありますが、その割合などはブレンドを行う人によってさまざまです。たとえば、各紅茶メーカーがいろいろなブレンドティーを販売していますが、同じブレンドのしかたでもその味わいはメーカーによって微妙に異なります。
「世界三大紅茶」って?
紅茶には「世界三大紅茶」と呼ばれている銘柄があります。それぞれ香りや味が非常に優れており、世界的に高く評価されています。1つ1つみていきましょう。
ダージリン
ダージリンは、インドにあるダージリン地方を原産とする紅茶です。爽やかな味わいが特徴的な紅茶で、「紅茶のシャンパン」とも呼ばれています。紅茶の色は薄い茶色です。紅茶を淹れるときは一般的に沸騰したお湯を使うことが多いですが、ダージリンは例外で、85度前後のお湯でゆっくり時間をかけて抽出するとおいしく淹れられます。ストレートティーとして飲むのがおすすめです。
ウバ
ウバは、スリランカのセイロン島でとれる紅茶です。花のような甘い香りがしますが、少し渋味が強めです。そのため、ミルクティーとして飲むのに適しています。淹れた紅茶はオレンジに近い赤い色になります。
キーマン
キーマンは、中国の安徽省でとれる紅茶です。甘い香りで渋味が少ないのが特徴です。ただし、クセがあるので好き嫌いが分かれる品種でもあります。好みに合えば、ストレートでもミルクティーでもおいしく飲むことができる紅茶です。
ストレート系茶葉の主な種類と特徴
紅茶には、世界各地を原産とするさまざまな種類の茶葉があります。それぞれの茶葉は違った特徴をもっています。紅茶の茶葉を多く生産しているインドやスリランカを中心に、それぞれの茶葉について紹介します。
インドの紅茶
インドは世界の中でも、かなり多くの茶葉を産出している国です。日本でも人気の茶葉が多数そろっています。
*アッサム
アッサムは、北東インドのアッサム平原でとれる紅茶です。甘味が強く、深いコクが楽しめます。味が濃く出るため、ミルクティーとして飲むのに向いています。紅茶の色は濃い茶褐色です。
*ダージリン
ダージリンは、インドにあるダージリン地方で収穫されます。生産期は3~11月と長く、時期によってさまざまな味の違いがみられるのが特徴的です。3~4月は「ファーストフラッシュ」と呼ばれ、フレッシュな花のような香りを楽しめます。5~6月は「セカンドフラッシュ」で、ダージリンの品質がもっとも高いとされる味わいです。そして、10~11月が「オータムナル」といわれており、渋味が強いミルクティーに合う紅茶となります。
スリランカの紅茶
スリランカは茶葉の輸出量が世界一だといわれています。インド同様、人気の高い茶葉を多数産出しています。
*ウバ
ウバがとれるセイロン島の高地は、日中と夜間の温度差が激しいため霧が発生しやすい地域です。ウバが甘くて独特の香りになるのは、この霧に理由があるとされています。カップにウバの紅茶を注ぐと縁に反射する光は、「ゴールデンリング」とも呼ばれています。
*ヌワラエリヤ
ヌワラエリヤは、セイロン島の中でもウバとは反対方向にある場所で生産されています。茶葉は緑がかっていますが、淹れた紅茶の色は淡いオレンジ色です。適度な渋さと花のような香りが楽しめます。ストレートティーとして飲むのに適した紅茶です。
その他の国の紅茶
インドやスリランカの紅茶はとても有名ですが、その他の国でもおいしい紅茶の生産が行われています。
*キーマン
中国で栽培されているキーマンは、生産時期が短いため少量しかとることのできない貴重な紅茶です。お茶の発祥地である中国のお茶というだけあって、古くから世界中の人に好まれてきました。
*ケニア
歴史は浅いですが、ケニアでも紅茶の生産はかなり盛んです。ケニアで紅茶が栽培されるようになったのは、20世紀になってから。紅茶の栽培に適した環境が整っているため、年間を通して質の高い茶葉が作られています。
フレーバー系茶葉の主な種類と特徴
フレーバー系の茶葉にも人気なものが多数あります。ストレート系の茶葉同様、紅茶の定番になっているものもあります。
アールグレイ
アールグレイは、もっとも古い歴史のあるフレーバーティーです。「アール」は伯爵を意味し、「グレイ」は1830年代のイギリス首相であったチャールズ・グレイのことです。なぜ紅茶にイギリス首相の名前がついたのかについては、さまざまなエピソードがあります。アールグレイの原料となる茶葉はキーマンを使用することが多いですが、セイロンなどが使われることもあります。精油などを用いてベルガモットの香りを茶葉に付けています。
アップルティー
アップルティーは、その名のとおり林檎の香りをつけた紅茶です。赤林檎だけでなく、青林檎の香りが付けられたものもあります。ほとんどの場合、香り付けには人工香料を使用しています。
ピーチティー
ピーチティーは、とくに夏にアイスティーとして飲むのが人気の紅茶です。ピーチの甘さがほどよく香ります。香りの付け方にもさまざまあり、熟した色の濃いモモをイメージしている場合もあれば、白桃の爽やかで控えめな甘さを表現している場合もあります。
紅茶の茶葉にはたくさんの種類がある!

今回はたくさんある紅茶の茶葉の中でも、代表的なものについて紹介しました。少しみてみるだけでもさまざまな種類があることが分かります。自分に合ったお茶を見つけるためには、それぞれを実際に飲んで試してみることも大切です。紅茶の淹れ方は種類によって抽出時間などに違いがありますが、基本的にはどれも同じです。そのため、基本をおさえれば、さまざまな紅茶を自分で淹れて楽しむことができます。フレーバーやブレンドは、同じな名前でもメーカーによって味わいや香りや異なります。さまざまなメーカーのものを比べてみて自分好みのものを見つけるのがおすすめです。ストレートの茶葉を複数用意すれば、自分でオリジナルのブレンドティーを作ることもできます。紅茶はさまざまな楽しみ方ができるので、ぜひ自分で淹れて飲んでみてください。淹れたての紅茶はおいしさで満足させてくれるとともに、心をホッと落ち着かせてくれるはずです。
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