幼児食とは?役割やはじめる時期を解説

 

離乳食の時期を終えると、幼児食の時期に入ります。幼児食を食べさせるときは、「子どもが自分の手で食べ物を食べる」ことを目指します。とはいえ、この時期の子どもは食べ物に慣れていないため、さまざまな工夫をして食事に慣れるための手助けをしてあげなければなりません。子どもの様子を見守りながら、少しずつステップアップしていくことを目標にしましょう。

今回は、幼児食の役割やはじめる時期など、幼児食の基本についてまとめます。

幼児食とは

幼児食とは?役割やはじめる時期を解説

幼児食は、単なる子ども向けの食べ物というわけではありません。子どもの成長を支えるためのさまざまな役割をもっています。まずは、幼児食とはどのようなものであるか確認しましょう。

大人と同じものを食べやすくした食事

幼児食は、離乳食を終えた子どもに与える食事です。子どもは1歳を過ぎると大人と同じ食材を口にすることができるようになり、母乳や離乳食ではなく1日3回の食事から栄養を摂取するようになります。大人と同じものが食べられるとはいえ、小さいうちは食べ物を咀嚼したり、消化したりする力はまだ発達の途中です。そのため、食事をより食べやすい状態にしたものを子どもに与える必要があります。幼児食を食べる期間に明確な決まりはありませんが、小学生なる6歳頃までは幼児食を食べさせるのがよいと言われています。

自分で食べることに慣れるための時期

離乳食は親が食べさせることが多いですが、幼児食は子どもが自分で食べることが前提となっています。大人とまったく同じ食事を目指すには、まずは自分でスプーンや箸を使って食事をすることに慣れる必要があります。また、食べ物にはさまざまな味があることを体感し、何でも食べることが大切であると理解することも大切です。

離乳食と幼児食の栄養源の違い

離乳食を食べている時期の主な栄養源は、母乳やミルクです。離乳食は栄養をとるための食事と言うより、食べ物に慣れるためのものです。離乳食は母乳やミルクと並行して食べることで、スムーズに幼児食へ移行することを目指しています。

一方、幼児食は、それだけですべての栄養をとることを目的としています。より子どもにとって食べやすいという特徴以外は、大人が食べている食事と同じです。幼児食は、一般的な食事と同様、身体に合った食事を1日3食きちんととることで健康的な身体作りを目指します。

幼児食が大切な理由

幼児食は子どもの成長において、とても大切なものです。子どもの身体機能の成長や食との繋がりに大きな影響を与えます。

味覚や健康を左右する

子どもの味覚は大人よりも敏感です。そのため、子どものときに覚えた味覚は、強烈な記憶として残ります。小さいころに味の濃い食事に慣れてしまうと、どんどん味の濃い食べ物を求めるようになってしまいます。濃い味付けは、健康に悪影響です。子どもでも糖尿病や高血圧といった生活習慣病になる可能性は否定できないため、十分注意が必要しましょう。

消化器官への負担をおさえる

幼児食を食べはじめる頃は、子どもが食べ物を消化・吸収する力は未熟です。この時期に無理な食事をとると、消化器官が弱ってしまう可能性があります。それを防ぐためにも、幼児食は大人の食事よりも薄味にすることを心がけてください。消化器官に負担がかかりやすい、塩分、糖分、油分は、とり過ぎにならないよう注意しましょう。

幼児食をはじめる目安

子どもに幼児食を与える際は、離乳食で食べ物を食べることに慣れているという前提が必要です。幼児食をはじめる目安は以下のとおりですが、必ずしもすべてに当てはまっている必要はありません。子どもの様子を見ながら、少しずつ幼児食にトライしていきましょう。

1日3回の食事リズムに慣れている

食事は1日3回のリズムが大切です。このリズムを守ることによって、栄養を効率よく吸収することが可能になります。そのため、離乳食を与えはじめたら1日3回のリズムを意識しておくと、スムーズに幼児食へ移行することができます。

食べ物をすりつぶすような噛み方ができる

食事をするためには、歯で食べ物をすりつぶすような噛み方をする必要があります。前歯だけでなく、奥歯を使ってしっかり噛むことができるかどうかを確認しましょう。子どもの歯は、1歳になる手前から生えはじめ、奥歯が生えるのは1歳半を過ぎたころです。1歳になったら幼児食を視野に入れ、少しずつ準備をはじめてください。

自分で食べようとする行動がみられる

幼児食は自分で食べることを前提としています。離乳食を食べているとき、子どもが自ら皿やスプーンに手を伸ばしはじめたら、自分で食事をすることに興味をもちはじめた証拠です。こうなると幼児食を与えても、スムーズに食べられる可能性が高いです。ほかの条件も考慮しながら、幼児食への切り替えを行ってみてください。

コップを使うことができる

飲み物をコップで飲むことができることも、幼児食を開始するためには大切です。幼児食は基本的には大人と同じですから、飲み物もコップを使って飲む必要があります。離乳食の時期は子どもの様子を見極めて、コップを使う練習も少しずつ行うようにしましょう。

年齢別の幼児食

幼児食を食べる時期は、一般的に1歳半から6歳までです。数年単位の長い期間になります。そのため、同じ幼児食のなかでもいくつか段階を設けて、食事の内容をステップアップしていきましょう。

1歳から1歳半

この時期は、離乳食から幼児食への切り替えをする時期です。子どもにとっては、それまでと感覚が違うものを口に入れる機会が一気に増えます。少しずつ食べ物の量や種類を増やしていき、徐々に慣れさせて行きましょう。まずは手づかみで、自分自身で食事ができるようになることが目標です。

1歳半から2歳

この時期になると、子どもは食事をするという行為に少しずつ慣れてきます。手づかみではなく、スプーンを使って食事ができるようになることを目指しましょう。スプーンは上手に使えなくても構いません。はじめのうちは、道具を使った食事に慣れさせることを優先してください。

3歳から6歳

3歳を過ぎると、食事をとることに子どももだいぶ慣れているでしょう。スプーンだけでなく箸を使って食事ができるようになることが目標です。また、年齢が上がるにつれて食事のマナーを教えることも大切です。「いただきます」「ごちそうさま」というあいさつをしっかりすること、食事中は立ち歩かないこと、食器で遊んではいけないことなども指導していきましょう。

幼児食のポイント

最後に、子どもに幼児食を与える際に注意したいポイントについてお伝えします。

薄味で味覚を育てる

幼児食は薄味にすることを心がけましょう。子どもの味覚はとても敏感です。幼児食を薄味で食べさせることで、子どもは食材本来の風味や甘味を感じることができます。調味料では出せない、さまざまな味を体感することは、子どもの味に対する感覚を育てることに役立ちます。

脂質に注意する

脂質の多い食べ物は、食べ過ぎになりやすいため注意が必要です。一般的に子どもが好きな食べ物としては、ハンバーグや揚げ物、チョコレートやケーキなどがあげられますが、これらはいずれも脂質が豊富です。子どもが好きだからと言ってたくさん食べさせていると、身体に悪い影響が出やすいため気をつけましょう。

栄養バランスを整える

食事では、栄養バランスを整えることが大切です。1日3回の食事を毎日きちんと用意するのは大変かもしれませんが、主食、主菜、副菜を基本とすれば栄養のバランスも整いやすくなります。

おやつも栄養源として考える

子どもにとっては、おやつも栄養源の1つです。子どもの身体は普段の生活を行うエネルギーのほかにも、身体を大きくするためのエネルギーをたくさん必要とします。食事で不足しがちな栄養をおやつでしっかり補給しましょう。そのためにも、普段のおやつはスナック菓子やケーキではなく、芋やフルーツ、蒸しパンなどにするのがよいでしょう。

食べる楽しさやマナーも教える

 

幼児食を食べる時期に大切なのは、食事のしかたを覚えることだけではありません。家族との食事をとおして食べることの楽しさを学び、食べ物へ感謝する気持ちを育むことも重要です。また、食事のマナーも身に付けることもこの時期にクリアしたい目標です。

幼児食で食事のしかたをマスターしよう

幼児食で食事のしかたをマスターしよう

 

幼児食は、子どもが大人とまったく同じ食事を食べられるようになるために、とても重大な役割を果たします。子どもがスムーズに食事に慣れるためには、少しずつ様子を見ながら幼児食の内容をステップアップさせていくことが大切です。この時期は、子どもの味覚や食習慣の基礎ができる時期でもあります。子どもの健やかな成長のために、できる限りの手助けをしてあげましょう。

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