介護食の資格おすすめ6選!資格の違いと取得するメリットを解説!
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介護食資格おすすめ5選!費用・特徴・学び方から自分に合う資格を比較

「介護食の資格を取りたいけれど、どれを選べばいいのかわからない…」
そんな方も多いのではないでしょうか。

近年、高齢化社会の進行により、介護食に関する知識や技術の需要はますます高まっています。介護食は、噛む力や飲み込む力が弱くなった方でも、安心しておいしく食事を楽しめるよう工夫された食事のことです。

本記事では、代表的な介護食資格5選を取り上げ、費用・特徴・学び方の観点から徹底比較して解説します。
目的やライフスタイルに合わせて、自分に合った資格を見つけるための参考にしてみましょう。

介護食の資格とは?

介護食の資格とは?

介護食資格とは、高齢者や要介護者のために、安全でおいしい食事を作るための専門知識と技術を証明する資格です。

資格を取得することで、家庭介護はもちろん、介護施設や医療現場など、幅広い場面で専門スキルを活かせます。

以下より、代表的な介護食資格5選を詳しくご紹介します。

おすすめの介護食資格5選【比較表あり】

おすすめ介護食資格5選

介護食に関する資格は複数あり、それぞれに学べる内容や取得方法、費用が異なります。

ここからは、数ある資格の中でも特に人気の高い5つの資格を比較しながら、自分の目的や生活に合った資格を確認してみましょう。

資格名 費用の目安 学習期間 学習形式/受験資格 特徴
介護食士 約7〜9万円 約4〜6か月 通学/3級は誰でも可、上位級は実務経験あり 内閣総理大臣認定資格・実技試験あり
介護食アドバイザー 約3〜9万円 約3か月 通信(在宅受験)/誰でも受験可 700日間サポート付き・JADP認定資格
介護食コーディネーター 約3.4万円 約3か月 通信/誰でも受験可 食育・講師活動にも応用可能
介護食マイスター 約1万円(受験料) 約3か月 通信(在宅試験)/誰でも受験可 W資格(介護食インストラクター)対応
費用を抑えられる
介護食作りインストラクター 約1万円(受験料) 約2か月 通信(在宅試験)/誰でも受験可 講師・副業活動に活かせる資格
・短期取得可

介護食士のように実技を重視する資格から、介護食マイスターや介護食インストラクターのように在宅で学べる資格まで、目的に合わせて選ぶことができます。

次の章では、詳細に資格内容を確認していきましょう

介護食士

費用 約7〜9万円
学習期間 4〜6か月
学習形式 / 受験資格 通学(講習+実技)/3級は誰でも可
試験・合格基準 筆記・実技/出席率80%以上・試験60点以上

介護食士は、公益社団法人全国調理職業訓練協会が認定する唯一の内閣総理大臣認定資格で、専門性の高い介護食資格として知られています。介護に携わる方たちの調理技術を向上させる目的で設けられており、介護食資格の中で最も認知度の高い資格ですが、国家資格ではありません。

(資格のポイント)
● 学科・実技の両方を72時間ずつ受講する本格的カリキュラム
● 実習中心で、現場ですぐに活かせる実践型の学習内容
● 3級から順にステップアップ制(3級→2級→1級)
● 出席率80%以上・筆記・実技試験60点以上で合格

介護食士は、実践ベースで学びを深められます。通学が必要なため、時間を確保できる方には最適な資格です。

その一方で、通学に時間を確保できない方は、以下に出てくる通信教育の選択肢があります。通信教育で学習が可能な資格の特徴を、それぞれ確認していきましょう。

介護食アドバイザー

費用 約3〜9万円
学習期間 約3か月
学習形式 / 受験資格 通信(在宅受験)/誰でも受験可
試験・合格基準 在宅試験(テキスト参照可)/得点率70%以上

介護食アドバイザーは、一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認定する資格で、実践的なレシピ学習を通した総合的な学習ができるのが特徴です。

働きながらでも、資格取得を目指すことができるため、人気が高まっています。

(資格のポイント)
● 約700日間(約2年間)の長期学習サポート付きで安心して学べる
● 通信講座で在宅受験が可能
● 試験はテキストを見ながら回答できるため、難易度はやさしめ
● 合格基準は得点率70%以上

自宅で無理なく学べるので、初めて介護食を学ぶ方にも安心して挑戦できます。
続いてご紹介する「介護食コーディネーター」は、より幅広い分野で活かせる資格です。

介護食コーディネーター

費用 約3.4万円
学習期間 約3か月
学習形式 / 受験資格 通信(ユーキャン講座)/誰でも受験可
試験・合格基準 課題提出形式/期間内であれば再提出可

介護食コーディネーターは、一般社団法人日本味育協会が認定する介護食資格で、介護食について基礎から学べる実用的な資格です。

学習内容は、介護施設と医療機関との連携や、スタッフへの指導、家族への助言、食事に関する様々な課題解決のためのコーディネート業務など多岐に渡ります。

(資格のポイント)
● 受講期間中は何度でも再受験が可能
● 2冊のテキストに内容が整理されており、初心者にもやさしい構成
● カリキュラムにソフト食・嚥下食の学習は含まれない点に注意

在宅で学びながら、幅広い食に関する知識を身につけられます。
続いては、より実践的な調理スキルを重視した「介護食マイスター」について見ていきましょう。

介護食マイスター

費用 約1万円(受験料)
学習期間 約3か月
学習形式 / 受験資格 通信(在宅試験)/誰でも受験可
試験・合格基準 在宅試験/得点率70%以上

介護食マイスターは日本安全食料料理協会(JSFCA)が認定する、実践スキル重視の資格です。現場ですぐに生かせる内容を学び、高齢者や介護を要する方のための食事に関する専門的な知識と技術を身につけられます。

(資格のポイント)
● 通信講座で取得可能。自宅で学べるため、働きながらでも挑戦しやすい
● 受験費用は受験料のみで、指定講座の受講は必須ではない
● 最短3か月で資格取得が可能なカリキュラム
● 合格基準は正答率70%以上。難易度は低め
● SARAスクールを利用すれば「介護食作りインストラクター」とのW資格取得も可能

費用を抑えながら効率的に学びたい方におすすめの資格です。
続いては、講師や副業としても活かせる「介護食作りインストラクター」について見ていきましょう。

参考:介護食マイスター資格認定試験|日本安全食料料理協会(JSFCA)

介護食作りインストラクター

費用 約1万円(受験料)
学習期間 約3か月
学習形式 / 受験資格 通信(在宅試験)/誰でも受験可
試験・合格基準 在宅試験/得点率70%以上

介護食作りインストラクターは、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定する資格です。介護食に関する基本的な知識と技能を身につけ、介護食の作り方から高齢者の食事における注意点まで網羅的に理解できます。

(資格のポイント)
● 自宅やカルチャースクールで講師として活動できる
● 専門的な栄養指導や介護食作りのレッスン提供が可能
● 講師として教える立場を見据えた学習内容になっている
● 通信講座で最短2か月で取得を目指せる
● スキマ時間を活用して学習できるため、忙しい人にも人気

講師としての活動や副業にも活かせるため、実践と指導の両面を学びたい方に役立つ資格です。

ここまで、代表的な介護食資格を5つご紹介してきましたが、「結局どの資格を選べばいいの?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
次の章では、目的や学び方のタイプ別に資格を整理していきます。

参考:介護食作りインストラクター資格|日本インストラクター技術協会(JIA)

目的・学び方別|介護食資格の選び方

介護食資格は“学び方・目的・カリキュラム範囲”で選ぶと迷いません。
まずは、目的に近いものを選んでみましょう。

① 現場で通用する実技までしっかり学びたい人

● 介護食士
○ 専門学校等で講習+筆記・実技。
○ 介護食分野での認知度が高く、実践的スキルを証明しやすい。
○ ※段階制(3級→2級→1級)。

② 家庭・在宅介護で“短期&低コスト”に基礎から実践まで
● 介護食マイスター
○ 通信/在宅試験挑戦も可。
基礎〜実践を短期で固めたい人に。

③ 将来は“教える・副業”まで視野に入れたい人
● 介護食作りインストラクター
○ 通信/在宅試験。講師活動やレッスン運営に活かしやすい。
介護食マイスターとW資格で「実践+指導」を両取り。

④ 幅広く食の知識を身につけ、家族や職場で活かしたい人
● 介護食アドバイザー/介護食コーディネーター
○ 通信中心。基本〜応用を体系的に学べる。
○ 嚥下食・ソフト食の扱いは講座により異なるため、必要ならカリキュラムで該当単元の有無を必ず確認

専門的な知識や実技をしっかり学びたい方には、介護食士が最適です。
一方で、「少しハードルが高いかも」と感じる方は、気軽に始められる通信講座から学びをスタートするのも良い選択です。

ご自身の目的や学習スタイルに合わせて、無理なく続けられる資格を選んでみましょう。

介護食資格取得のメリットと活用法

介護食資格取得のメリットと活用法

介護食の資格を取得することのメリットと活用法は主に3つあります。

家族介護での活用

介護食の資格を取得すると、ご家族の介護において、単に食事を提供するだけでなく、より専門的な視点からサポートできるようになるでしょう。例えば、ご家族の状態に合わせた栄養管理や、誤嚥を防ぐ調理法など、実践的なスキルを学べます。

また、介護食は、単に栄養を摂取するだけでなく、食事の楽しみを取り戻すための工夫が大切です。ご家族が安心して食事を楽しめるよう、食事の時間をサポートすることで、心身ともに健康な状態を維持することが実現できます。

職場での活用

介護食の資格を取得することは、介護職におけるスキルアップに大きく貢献します。
介護の現場では、食事介助は日常的な業務の一つです。介護食の知識を深めることで、食事介助の質が向上し、利用者様へのよりきめ細やかな対応が可能になります。

例えば、食事の形態や温度、味付けなど、利用者様一人ひとりの状態に合わせた食事を提供できることは、QOLの向上にも繋がるでしょう。

キャリア展開

介護食の資格を取得することで、介護の現場だけでなく、様々な場所で活躍できるスキルを身につけられます。食品関連企業での商品開発や栄養指導、病院やクリニックでの食事療法のサポートなど、食に関する幅広い分野で活躍できる道が開かれるでしょう。

また、高齢者向けのコミュニティ施設やスポーツクラブなどで、食に関する講座やイベントの企画・運営を行うことも可能です。介護食の専門家として、講師活動や介護関連事業におけるコンサルタントといったキャリア展開も可能です。

介護食資格の取り方・学び方|通学/通信/独学を比較

介護食資格の取り方・学び方|通学/通信/独学を比較

介護食資格は数多くあり、資格取得方法も異なります。通学型や通信型、独学の違いを認識して学ぶ際の参考にしてみましょう。

通学で学ぶ場合

専門学校に通ったり講習会を受講したりといった、通学型で取得できる代表的な介護食資格は「介護食士」です。

講習会では、高齢者の栄養学や嚥下食の調理法など、専門知識を実践的に学ぶことができ、実際に介護食を作る技術の習得が可能です。直接指導が受けられる点や一緒に学ぶ仲間との交流が生まれる点は通学型のメリットといえるでしょう。

通学型は費用や時間がある程度取れる人がしっかりと学ぶための主な選択肢になります。

通信講座で学ぶ場合

介護食資格を通信講座で取得することは、忙しい方や、自分のペースで学びたい方にとって非常に魅力的な選択肢です。自宅にいながら、専門的な知識や技術を習得できることが大きなメリットです。仕事とも両立しやすく、費用はかなり抑えられます。

しかしモチベーションを維持し、計画的に学習を進めるための自己管理が必要とされます。通信講座を選ぶ際は、カリキュラムの内容やサポート体制などを比較検討し、自分に合った講座を選ぶことが大切です。

独学で学ぶ場合

介護食資格を独学で取得することは、費用を抑え、自分のペースで学習できるというメリットがあります。しかし、いくつかの課題も存在します。

まずは体系的な知識の習得のための教材選びは一つの大きな課題です。実践機会を確保し、実技の練習を行うこともポイントの一つになります。

モチベーションの維持のためには、学習仲間を見つけるためにオンラインコミュニティを活用するなどの工夫が有効です。通信教育を部分的に活用することは、独学で大きく失敗することを防ぐ手助けにもなります。

介護食資格の将来性

介護食資格の将来性

農林水産省の調査からも、高齢者の食支援ニーズが一定数存在することが確認されています。 また、矢野経済研究所の推計では、介護食や高齢者食を含む市場が拡大傾向にあり、 今後も在宅介護の普及や健康志向の高まりを背景に、需要が緩やかに増えていくことが期待されるでしょう。

介護食に関する新しい動きとしては、オンラインやリモートでの仕事の範囲の拡充が挙げられます。在宅介護者に対しオンラインで指導をしたり、レシピ開発はリモートで行うことができるなど、介護の業界でも部分的に働き方は変化しています。

栄養との関わりや健康意識の高まりと共に、介護食は今後ますます横断的な人材が活躍できるようになっていくでしょう。

参照: 農林水産省「高齢者向け食品・食事提供サービス等実態調査事業報告書」
矢野経済研究所「高齢者食・介護食市場に関する調査」

介護食資格の取得は通信講座が人気!

ご家族のためや、仕事に生かしたいなどの理由で介護食資格の取得を検討している社会人の方には、通信講座がおすすめです。

まずは、介護食マイスター介護食作りインストラクターなど、費用を抑えて基礎から学べる資格から始めましょう。学んだ知識は、家庭や介護の現場など、さまざまな場面で役立てられます。

さらに介護食のプロフェッショナルに挑戦したい方は、通学制でしっかりと学び、介護食士を取るという選択肢もあります。まずは基礎を学ぶ上で通信教育ができるSARAスクールを確認してみましょう。

まとめ

介護食資格は、専門的な知識と技術を学び、「食を通して人の笑顔を支える力」を身につけられる資格です。どの資格にもそれぞれの良さがあり、自分のペースや目的に合わせて学ぶことで、日常や仕事の中で確かな自信を得られます

これをきっかけに、あなたに合った介護食資格を見つけ、介護食の専門家として新しい一歩を踏み出してみてください。

通信講座のSARAスクール編集部
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。
通信講座のSARAスクール編集部