水耕栽培の肥料って?投入や交換のタイミングについてレクチャー!
記事更新日:2024年6月11日水耕栽培をするなら、肥料の投入は必須と考えたほうがよいでしょう。肥料は植物が元気に育っていくために、とても重要なものです。そのため、投入のタイミングについてもきちんと理解しておくことが求められます。肥料の与え方を間違うと、思わぬトラブルに発展する可能性もあるため要注意です。
今回は、水耕栽培における肥料の大切さとともに、投入や交換のタイミングについて紹介します。水耕栽培での肥料の入れ方を知りたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
水耕栽培の肥料とは?
水耕栽培の肥料とは、そもそもどのようなものなのでしょうか。水耕栽培をおこなうなら、肥料についてもしっかり理解しておいたほうが安心です。そうすれば、植物をきちんと成長させることができます。そこでここでは、水耕栽培の肥料についての基本をチェックしておきましょう。
形状
水耕栽培の肥料には、大きく分けて2つの形状があります。それは、液肥と粉末です。それぞれさまざまな種類のものが販売されているため、購入時はあらかじめ形状の違いを把握して選ぶようにしましょう。どうしても選び方に自信がないときは、店員などに相談すると適切なものを教えてもらえる場合があります。初めて水耕栽培のための肥料を購入するときは、念のため相談してみるとよいかもしれません。
使い方
水耕栽培の肥料は、植物や野菜の種類によって使い方がそれぞれ違います。育てている植物や野菜の種類に合わせ、縮尺倍数を変えて希釈をおこないましょう。希釈の仕方を誤ると、思うように肥料の効果が出なかったり、反対に肥料の力が強すぎて植物が負けてしまったりする恐れもあるので注意が必要です。
時期
水耕栽培で利用を与える時期も、植物や野菜の種類によって異なります。そのため、水耕栽培で肥料を与えるときは、それぞれの植物や野菜にとってベストな時期を見計らうようにしましょう。適切な時期を逃さないようにするため、事前に肥料を与えるべき時期をしっかり確認しておくことをおすすめします。
成分
水耕栽培の肥料にはさまざまな成分が含まれています。具体的に含まれる成分を分類すると、以下のとおりです。水耕栽培の場合、植物は水から栄養を吸収するしかありません。しかし、水には栄養はほとんど含まれていないのです。土耕栽培の場合は土自体にも栄養があるので、そこから植物は栄養を摂取することができます。土耕栽培のように植物にしっかり栄養を与えるためには、水耕栽培においても適切に肥料を与えることが重要となります。 ・多量要素:窒素・リン・カリウム ・中量要素:カルシウム・マグネシウム・硫黄 ・微量要素:鉄・マンガン・ホウ素・亜鉛
水耕栽培で肥料の投入を開始するタイミング
水耕栽培では、どのようなタイミングで肥料を投入すればいいのでしょうか。水耕栽培で肥料を投入するタイミングは、すでに触れているとおりケースによって異なります。ここでは、それぞれの場合について、タイミングを紹介します。それぞれに合わせて適切なタイミングで肥料を投入できるよう、しっかり確認するようにしてください。
種から育てる場合
植物を種から育てる場合、基本的に発芽するまで肥料は必要ありません。肥料が入っていても発芽しますが、肥料があるからといって発芽がスムーズに進むというわけではないです。ただし、発芽して根が出てきたら、肥料があったほうがその後の成長を促進することができます。種から育てるときは、まったく何もない状態から植物が大きくなっていきます。そのため、特に水耕栽培においては肥料の役割が大きいといえるでしょう。
苗または食材再利用の場合
植物を苗から育てたり、食材再利用をして植えたりする場合、最初のうちは肥料を与える必要はありません。少しずつ観察して新しい芽が出てきたら、肥料を足すようにしましょう。そうすれば、植物が大きくなろうとするタイミングで無駄なく肥料を与えることができます。苗や食材再利用の場合でも、肥料は植物の成長にとって必要不可欠なものとなります。そのため、きちんと適切な肥料を与えることで、植物がしっかり成長できるようにしてあげることが大切です。
挿し芽からの場合
水耕栽培では、挿し芽から栽培をすることもあります。その場合は、最初から肥料を入れて問題ありません。早い段階で肥料を与えることにより、成長をしっかりとサポートすることができるでしょう。挿し芽からの場合も、最初のうちは植物が大きくなるための栄養が特に重要となります。植物がしっかり育つよう、しっかりと肥料を与えてあげるようにしてください。
水耕栽培の肥料の継ぎ足し
水耕栽培の肥料は一度注げばいいというものではなく、継ぎ足しも必要です。基本的には一度注いだ後で培養液が減ってきたら、継ぎ足しをするようにしてください。ただし、冬の時期は栄養素が吸収されにくいので、夏場よりもこまめに継ぎ足しをしたほうがよいです。なお、葉が多い植物や高くのびるトマトなどは栄養の吸収が早いので注意が必要となります。気を抜くとすぐに肥料がなくなってしまう可能性があるので、なるべくこまめに肥料の状態を確認するようにしてください。
培養液の交換
では、培養液の交換は、どの程度の頻度でおこなえばいいのでしょうか。培養液は、環境が悪くなった時に交換すれば問題ありません。たとえば、植物に元気がなくなってきたり、変色してきたりした場合は、培養液を交換したほうがよいでしょう。また、容器内が藻でにごってしまい、ヘドロ状になったときも交換が必要です。できれば、藻が出たらすぐにきれいにしたほうがよいので、こまめな手入れを忘れないようにしてください。なお、植物の種類によっては、特に根腐れしやすいものもあります。根腐れしやすい植物の場合は半年に1回は培養液を交換したほうがよいでしょう。ただし、これはあくまでも目安なので、交換の必要性を感じたら適宜入れ替えるようにしてください。
水耕栽培の肥料のタイミングをしっかりつかもう
水耕栽培をおこなううえでは、肥料の投入がとても重要です。肥料をしっかりと与えないと、植物が十分な栄養を摂取することができなくなってしまいます。水耕栽培では土を使わないので、植物は自ら栄養を取るしかありません。土耕栽培の場合は、土から植物が栄養を吸収できるので、肥料は水耕栽培ほど厳密に管理しなくても大丈夫なことも多いです。水耕栽培をするなら、基本的な手順だけでなく肥料の投入についてもきちんと知識を身につけておいたほうがよいでしょう。
とはいえ、肥料はそれぞれ種類や成分もことなります。そのため、どの肥料を選んだらいいのかよく分からないという人もいるでしょう。そのような場合には、まずは自分でしっかりと調べることも大切です。また、購入する店舗の店員に質問し、適切な肥料を購入するのもよいでしょう。肥料に詳しい店員であれば、投入のタイミングまで詳しく教えてくれるかもしれません。肥料の扱いが大変だと感じるかもしれませんが、慣れてくれば少しずつコツがつかめてくるものです。そのため、最初は手探りの状態でもいいので、着実に肥料についての知識を深めていきましょう。水耕栽培の肥料のタイミングをつかみ、植物をきちんと成長させていけるようにしてください。