編み物の仕事とは?スキルアップには資格取得が近道!
ここでは、編み物の基本とその魅力、そして知識が活かせる仕事について紹介していきます。
編み物の基本
編み物とはどのようなものを指すのか、材料や編み方、使う道具といった基本から見ていきましょう。
織物と編み物の違い
編み物とは、毛糸や綿糸を編んで作った衣類や装飾品の総称で、英語ではニットといいます。似たものとして織物がありますが、織物は経糸と緯糸を組み合わせて一段ずつ生地を作っていくのに対し、編み物では結び目を作っていきながら、一目ずつ形を作っていくのが特徴です。
編み物の種類
編み物の編み方には、下記のようにさまざまな種類があります。
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- 棒針編み
- 先端がとがった棒状の編み針を2本使用し、布地を編み込んでいくのが棒針編みです。編み物の中では最もメジャーです。
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- かぎ針編み
- 糸を引っかけるために先端がかぎ状になった編み針を使うのが、かぎ針編みです。こちらも、棒針編みと同じく広く普及しています。
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- アフガン編み
- 棒針編みとかぎ針編みを組み合わせたのがアフガン編みと呼ばれるものです。編み込んだ生地が厚くなり、伸縮性が少ないのが特徴です。
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- 機械編み
- 専用の編み機を使って編むのが機械編みです。機械を使っているため、編み目がそろいやすく、技術による差が出にくいのが特徴ですが、その分、個性は出しにくくなっています。
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- 指編み
- 指を針に見立てて編み込んでいくのが指編みです。針を使うよりも大きく太い糸を使って編み込んでいくため、時間がかかりにくく、迫力のある編み物を作ることができます。
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- 腕編み
- 指よりもさらに太い腕を使うのが腕編みです。自分の体を使うため、編む感覚がつかみやすく、初心者におすすめの編み方です。
毛糸の種類
編み物で重要になってくるのが、毛糸の種類の選択です。毛糸によって出来上がりの雰囲気も大きく変わってきます。代表的な毛糸には、羊の毛を用いたウール、インド麻を原料としたジュート糸、化学繊維のアクリルなどがあります。また、これらの毛糸にはそれぞれ太さが定められていますので、編みたい物に合わせて選ぶといいでしょう。
使用する道具
編み物で使用する道具は、編み針が基本です。編み針には、玉付き2本針やアフガン針、かぎ針などの種類があり、編みたい物に合わせて最適な編み針を選択します。
編み物の魅力とは?
一度始めると、多くの方がはまってしまうといわれている編み物。そこには、どのような魅力があるのでしょうか。
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お金をかけずに始められる
編み物に必要となるのは、毛糸と針のみ。編みたい物によっては、針すらもいらない場合があります。
そのため、趣味として始めるときも初期費用がほとんどかからず、挑戦しやすいのが特徴です。 -
基本の技法が少ない
一見すると複雑な技術が多そうに見える編み物ですが、基本となる技法の数はあまり多くなく、編み方や編む強さ、デザインなどでいくらでも発展させていくことができます。
だからこそ、途中で挫折することなく、長く続けていくことができます。 -
隙間時間に場所を選ばずできる
編み物は編み針と糸さえあれば、どこでも気軽に作業をすることができます。自宅はもちろん、電車の中や旅行先などでもできるため、そのお手軽さが魅力です。
仕事に活かす編み物の資格
編み物の資格を取得すると、どのようなフィールドでその技術や知識を活かすことができるのでしょうか。
ニッターになる
ニッターとは、いわば編み物の専門家です。図に沿って編み物を制作したり、デザイナーの設計図を基に編み図を制作し、編み上げたりすることをおもな仕事としています。編み物に関する専門的な知識が求められる仕事ですので、資格をフルに活かすことができるでしょう。
自宅で教室を開く
「編み物を趣味として始めたい」「より専門的な知識を学びたい」という方は少なくありません。そのような方に向け、資格を活かした編み物教室を開催するのもおすすめです。
ニットデザイナーになる
ニット製品をデザインするニットデザイナーは、企画から素材の選定、デザイン、製品化まで、すべての工程に関わる仕事です。カラフルなニットがトレンドの昨今、プロとして専門的なニットの知識と技術を身に付けているデザイナーは、ファッション業界などで重宝されるでしょう。
作品を販売する
最近は、個人が出店できる通販サイトなども増えていますので、そこで自分で作った作品を販売するのも手です。顧客のリクエストに応えた作品づくりに励むことで、多くの方に喜んでもらえるでしょう。
仕事に活かせる!SARAの編み物資格
一つひとつの技術はシンプルな編み物ですが、独学で専門的な知識を身に付けたり、より高度なデザインに挑戦するのは簡単ではありません。SARAの編み物講座では、編み物の基礎知識から編み物の種類や道具、編み方のテクニックに至るまで、編み物のプロとして必要な知識や技術を幅広く学ぶことができます。
1日30分の勉強を半年間続けるだけでカリキュラムを修了できるため、仕事や育児などで忙しい方でも続けやすく、プラチナコースの講座修了後には日本生活環境支援協会(JLESA)主催の「編み物マイスター®」と、日本インストラクター技術協会(JIA)主催の「手編みニットデザイナー」という2種類の資格を取得することができます。
入り口は広く、奥は深い編み物の世界を存分に楽しもう
編み物は初心者でも始めやすい一方、極めれば極めるほどたくさんの可能性に出合えるスキルでもあります。
始める際の費用も抑えられますから、これから始めたいと思っている方はもちろん、趣味として続けている方も、SARAの編み物講座でより深い知識や技術を習得し、今後の生活に役立ててみてはいかがでしょうか。