焼酎の原料について | SARAスクール
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いろいろな原料がある?焼酎の原料は?

焼酎の原料としては、何が使われているか知っていますか。焼酎は気軽に飲むことができるお酒のひとつです。しかし、詳しい原料について正しく把握している人は意外と少ないかもしれません。焼酎にはさまざまな原料を使用することができます。そのため、焼酎を楽しむためには、原料についても把握することをおすすめします。

今回は、焼酎の原料について確認しましょう。いろいろな種類についてしっかり説明するので、焼酎が何でできているのか知りたい人は参考にしてください。

いろいろな原料がある?焼酎の原料は?

焼酎に使われる原料とは?

焼酎には、どのような原料が使用されているのでしょうか。焼酎は、蒸留酒というお酒の種類に分類できます。蒸留酒としては、他にもウイスキー、ブランデー、ウォッカなどがあります。他の蒸留酒と区別するため、焼酎の原料や製造方法は法律で決められています。そのため、焼酎は法律に基づいた手法で作らなければならないことになっています。そのように定められている焼酎の主な原料は2つです。それは、麹原料と主原料です。主原料の種類によって、焼酎の味わいがそれぞれ大きく変化します。

焼酎の麹原料

焼酎の麹原料としては、それほど種類はありません。焼酎の麹原料としては、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。麹原料によって焼酎を分類する場合、もろみ取焼酎があります。この焼酎で使用する麹は、米麹や麦麹があります。また、他にも粕取焼酎とよばれるものがあります。粕取焼酎は、清酒を作るときにできる酒粕を使用します。これらの麹と焼酎の主原料との組み合わせにより、それぞれ異なる焼酎を作りだすことができるのです。焼酎を選ぶときは主原料にばかり注目しがちですが、麹原料の種類についても押さえておくと、より焼酎選びが楽しくなるでしょう。

焼酎の主原料

焼酎の主原料としては、どのようなものがあるのでしょうか。焼酎の主原料は、種類によってさまざまです。主原料の違いによって、異なる焼酎の魅力を感じることができます。そのため、焼酎を楽しむためには、主原料の種類についてもひととおり知っておいたほうがよいでしょう。ここでは、焼酎の主原料について、さまざまな種類を紹介します。

代表的な主原料

焼酎の代表的な主原料としては、どのようなものがあるのでしょうか。代表的なものといっても、焼酎の場合は種類が多いです。ここでは、焼酎としてメジャーな主原料について見てみましょう。

芋を使って作る焼酎といえば、芋焼酎です。芋焼酎は、サツマイモを使用して作っています。そのため、芋の甘みがほんのりとお酒からも感じられるのが特徴的です。もともと芋焼酎は、条件的に米があまりとれないエリアで作られていました。具体的には、鹿児島や宮崎が芋焼酎の産地です。芋焼酎に使用されるサツマイモの種類はとても多く、40種類以上だといわれています。そのため、同じ芋焼酎だと思っても、使用されている芋の種類が違う可能性があります。よって、芋焼酎でもそれぞれ異なる味わいを楽しむことが可能です。

米を使って作る米焼酎は、焼酎の中でもとくにメジャーだといえるでしょう。米を使って作るお酒といえば、日本酒を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、米焼酎と日本酒には決定的な違いがあります。それは、蒸留をしているかどうかです。日本酒は蒸留をおこなっていませんが、米焼酎は蒸留をおこなっています。そのため、米焼酎はよりまろやかな風味をたのしむことができるようになっています。

麦焼酎も、人気の高い焼酎のひとつです。そもそも麦焼酎は、中国の製法が伝わってきたものをそのまま活かして作られるようになりました。北九州で作られてきた伝統的なお酒です。麦焼酎は、他のお酒に比べてもかなりさっぱりとした味わいです。そのため、独特な風味があると苦手だと感じる人でも、問題なく飲める可能性が高いです。麦を使用していることから、ほんのりと香ばしい香りを感じることができます。

そば

焼酎のなかには、そばを主原料としているものもあります。そばを使った焼酎は、実は他の焼酎に比べて新しいです。具体的には、昭和48年頃からそばを使った焼酎が作られ始めました。もともと、宮崎で作られたのが始まりだといわれています。現在では、他の県でも生産がおこなわれています。そば焼酎からは、そばの風味を感じることができます。他の焼酎とは異なる風味なので、見つけたら飲んでみるとよいでしょう。

黒糖

焼酎の原料としては、黒糖もあります。黒糖はサトウキビの茎を煮詰めて作る砂糖の一種です。黒糖を発酵させた後で蒸留をおこない、焼酎として作り上げていきます。サトウキビがとれるのは、日本の中でも温かいエリアのみでかなり限られています。黒糖を使った焼酎を作ることができるのは、鹿児島の奄美諸島のみに限定されています。そのため、奄美諸島を訪れることがあれば、本場の黒糖焼酎をぜひ味わってみてください。

その他の主原料

その他にも、焼酎の主原料としては、さまざまなものが使用されます。たとえば、ゴマや栗などが原料とされることもあります。また、サツマイモではなく、ナガイモやジャガイモが使用されている焼酎もあるようです。さらには、ゴボウやシソなどが焼酎の主原料として使われている場合もあります。さらには、酒粕が主原料となっている焼酎もあります。珍しい食材を主原料にしている焼酎を見つけたら、ぜひ一度味わってみるとよいでしょう。

本格焼酎の原料

本格焼酎の場合、原料以外についても細かい規定が定められています。それは、国税庁長官が定める49品です。本格焼酎において規定以外の材料を使ってしまった場合、単式蒸留で作っていたとしても本格焼酎としては認められません。そのため、本格焼酎を作る際は、細かい材料にまで配慮されています。本格焼酎を選ぶときは、実際にどのような材料が使用されているのかチェックしてみるとよいでしょう。

泡盛の原料

泡盛も焼酎の一種として分類されています。ただし、泡盛は一般的な焼酎とは異なる特徴をもっています。まず、泡盛の主原料はタイ米です。一般的な焼酎でも米を原料とすることがありますが、その場合に使用されるのは日本米です。また、泡盛に使用される麹は沖縄産黒麹しか認められていません。そもそも泡盛は、沖縄以外で製造することはできないと定められています。よって、泡盛は焼酎の中でも異なる存在感を放っているといえるでしょう。

焼酎の原料にはいろいろなものがある

焼酎の原料にはいろいろなものがある

焼酎は、使用する原料によって味や風味が変化します。そのため、どのような原料を使用して作られているのかを把握することはとても大切です。使用されている原料が違えば、もしかすると想像とは違う味である可能性もあるでしょう。せっかくおいしく焼酎を飲みたいと思っているときに、イメージとは違う味のお酒を選んでしまっては少しがっかりしますよね。もちろん、どの原料を使っている焼酎もおいしいですが、人によっては好みがわかれる可能性もあるでしょう。また、原料の違いを知らないと、おいしい焼酎があることを知らないままになってしまうこともあるはずです。よって、焼酎の原料のことをしっかりと理解しておくことは、とても重要です。焼酎の原料についての理解を深め、それぞれの味の違いについても把握するようにしましょう。