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焼酎の甲類と乙類って?それぞれの特徴の違いについて紹介!

焼酎は、甲類や乙類という分類がおこなわれることも多いです。これらの分類には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。甲類や乙類という分類は、焼酎の種類を選ぶ際にとても重要な指標となります。そのため、甲類や乙類の違いについて理解しておくことはとても大切です。

今回は、焼酎の甲類と乙類の特徴の違いについてそれぞれ説明します。甲類と乙類の違いをしっかりと理解して、自分の好みに合った焼酎を的確に選べるようにしましょう。

焼酎の甲類と乙類って?それぞれの特徴の違いについて紹介!

焼酎の甲類と乙類とは?

そもそも焼酎の甲類と乙類というのは、どういった分類なのでしょうか。当たり前のように分類がおこなわれていますが、よく意味が分かっていないという人も少なくないでしょう。焼酎の甲類と乙類というのは、酒税法による分類方法です。焼酎はお酒の一種であるため、酒税法によってさまざまな制約を受けています。そして、焼酎の蒸留の仕方や原料に基づき、酒税法における区別がされています。簡単に説明すると、乙類焼酎は日本で古くから受け継がれてきた製造方法によって作られているものです。かつては、旧式焼酎とよばれていました。これに対して甲類焼酎は、乙類焼酎に比べて新しいものだといえます。

乙類焼酎

乙類焼酎とは、具体的にどのようなお酒なのでしょうか。乙類焼酎には細かい定義づけがおこなわれています。そのため、ここでは、乙類焼酎の定義について詳しく見てみましょう。乙類焼酎と甲類焼酎の違いがよく分からないという人は、まずは乙類焼酎の特徴をきちんと理解するようにしてください。乙類焼酎の分類の概要と、特徴について説明します。

分類の概要

乙類焼酎は、単式蒸留焼酎とよばれるものです。これは、単純構造の蒸留器を使い、蒸留を一度だけおこなう焼酎の作り方を意味します。乙類焼酎は、他にも「本格焼酎」や「ホワイトリカー2」と表現されることもあります。また、焼酎の中には泡盛も含まれますが、泡盛は乙類です。伝統的な手法により作られている焼酎は、基本的に乙類に分類できることを押さえておきましょう。

乙類焼酎の特徴

乙類焼酎には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。乙類焼酎は、米や麦などを原料としています。そして、もうひとつ特徴をあげると、乙類焼酎のアルコール度数は45%以下です。甲類焼酎よりも、乙類焼酎のほうが味や香りのクセが強いです。これは、原料の味や香りがしっかりと表れているからであるといえます。さまざまな原料を使った焼酎があるので、乙類焼酎を選ぶときは、その風味や味をしっかりと堪能してみるとよいでしょう。

甲類焼酎

では、甲類焼酎には具体的にどのような特徴があるのでしょうか。乙類焼酎との具体的な違いについて気になりますよね。甲類焼酎には、乙類焼酎とは異なるさまざまな特徴があります。ここでは、甲類焼酎に関する分類の概要と特徴を説明するので、乙類焼酎との違いをきちんと確認してみてください。

分類の概要

甲類焼酎は、連続式蒸留焼酎ともよばれています。名前からも分かるとおり、甲類焼酎は蒸留を何度もかけているのが特徴的です。それにより、無味無臭で純度が高くなっています。焼酎は蒸留酒ですが、甲類焼酎はその特徴をよりしっかりともっている焼酎であるといえます。なお、甲類焼酎は、「ホワイトリカー」や「ホワイトリカー1」ともよばれています。乙類焼酎との基本的な違いをきちんと把握しておいてください。

甲類焼酎の特徴

甲類焼酎の原料は、廃糖蜜や酒粕などです。甲類焼酎のアルコール度数は、36%未満となっています。乙類焼酎に比べるとアルコール度数が低い傾向があり、アルコールが苦手な人は甲類焼酎のほうが合う可能性が高いです。甲類焼酎は糖質がゼロであるため、ダイエットを意識している人でも飲みやすいといえます。甲類焼酎は、味や香りのクセが少ないのが特徴的です。すっきりとした味わいなので、独特の風味があるものが苦手な人でも無理なく飲めでしょう。さっぱりとした焼酎を楽しみたいという人は、まずは甲類焼酎から飲んでみることをおすすめめします。

甲乙混和焼酎

焼酎の分類としては、乙類焼酎と甲類焼酎の他にも種類があります。それは、甲乙混和焼酎です。甲乙混和焼酎とは、どのような特徴をもつ焼酎なのでしょうか。焼酎の種類について理解するには、甲乙混和焼酎についても知っておいたほうがよいでしょう。甲乙混和焼酎の分類の概要や種類について説明するので、理解をしっかり深められるようにしてください。

分類の概要

甲乙混和焼酎は、一言で説明すると甲類焼酎と単類焼酎を混合したものです。そのため、それぞれの特徴を両方とも備えている場合があります。甲乙混和焼酎は、基本的に甲類焼酎の飲みやすさとともに、乙類焼酎の強い風味を感じることができます。そのため、引き立つ味や香りをすっきりとした口当たりで飲むことが可能です。混ぜ合わせる分量の違いによっても種類や特徴が異なるので、その点についても確認しておきましょう。

種類

甲乙混和焼酎の場合、甲類と乙類のどちらの量が多いかによって呼び方が変化します。具体的には、甲類が50%以上を占めるのであれば「甲類乙類混和」となり、甲類が50%未満であれば「乙類甲類混和」となります。よって、店頭で焼酎を見たときにも、これらの基準を知っておけば、その焼酎の性質を大まかに把握することができるでしょう。もちろん、どのような焼酎を合わせるかによっても、甲乙混和焼酎の特徴は変化します。自分に合った焼酎をみつけたいなら、混ぜられている焼酎の種類についても詳しくチェックしてみることをおすすめします。自分にマッチする配合の甲乙混和焼酎を見つけられるといいですね。

焼酎の甲類と乙類の違いについて理解しよう

焼酎の甲類と乙類の違いについて理解しよう

焼酎の分類を理解するうえでは、甲類と乙類の違いを押さえることは基本中の基本です。そのため、今回紹介した内容は、ひととおりしっかりと頭に入れておくことをおすすめします。焼酎の甲類と乙類というのは、一般的にもよくおこなわれている分類です。そのため、甲類と乙類の違いを的確に把握していれば、どのようなときにもそれぞれの焼酎の特徴をきちんと押さえることが可能です。焼酎の分類においては、酒税法がとても重要な指標となっています。甲類と乙類の違いを理解しておくことは、酒税法による定めを理解するうえでもとても役立つものです。

焼酎の分類としては、甲類と乙類を混ぜ合わせた甲乙混合焼酎というものもあります。甲類と乙類のどちらが多く含まれるかによって、呼び方や分類がまた異なる点にもしっかり注意しましょう。基本的には、甲類、乙類、甲類乙類混和、乙類甲類混和の違いを理解しておけば、困ることはないはずです。今度焼酎を手に取るときは、ラベルの表記をよく確認してみることをおすすめします。焼酎の違いをしっかりと分かっておけば、焼酎を選ぶのもより楽しくスムーズになるでしょう。焼酎はさまざまな場所で作られており、作り手によっても味わいはさまざまです。甲乙の分類だけでは分類しきれない部分もあるため、実際にそれぞれの焼酎の味わいを比べつつ、自分にとってマッチする焼酎を見つけてみてください。焼酎の原料となっているものの違いに注目するのも、焼酎選びにおいては重要なポイントとなります。