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焼酎の種類は?それぞれの特徴を徹底解説!

ひとくちに焼酎といっても、焼酎にはさまざまな種類があります。焼酎には、どのような種類があるのでしょうか。同じ焼酎であっても、種類によってそれぞれ違った風味やおいしさを感じることができます。そのため、焼酎を飲むなら、まずは種類ごとの違いについて理解しておくことをおすすめします。

今回は、焼酎の種類について説明します。焼酎の種類をひととおりしっかり確認したいという人は、この機会にぜひ確認してみてください。

焼酎の種類は?それぞれの特徴を徹底解説!

焼酎の種類

焼酎にはさまざまな種類があります。焼酎のことをきちんと把握するためには、焼酎の種類についてもしっかり確認しておいたほうがよいです。ここでは、焼酎の種類はどのように分かれているのかについて、基本的なところを紹介します。

さまざまな原料が使われた焼酎がある

焼酎には、さまざまな原料が使われています。有名なものとしては、たとえば米焼酎、芋焼酎などがあります。これら以外にも、焼酎の原料としてはさまざまなものがあるのです。当然ながら、使用する原料が違えば、焼酎の味わいも大きく変化します。よって、焼酎の原料によっても、さまざまな種類分けをおこなうことが可能です。

酒税法による分類もある

焼酎はお酒であり、酒税法によってもさまざまな分類が用意されています。酒税法における焼酎の分類は、大きく3つあります。1つ目は、単式蒸留焼酎です。これは、乙類焼酎ともよばれています。分かりやすく表現すると、「本格焼酎」といわれるものが単式蒸留焼酎です。2つ目の分類は、連続式蒸留焼酎です。これは、本格焼酎の乙類焼酎に対して、甲類焼酎とよばれています。3つ目の分類は、甲乙混和焼酎とよばれるものです。

原料で見る焼酎の種類と特徴

原料の違いによる焼酎の種類としては、どのようなものがあるのでしょうか。焼酎は、原料によってもそれぞれ特徴がかなり違います。そのため、焼酎の種類を知るうえでは、原料ごとの焼酎の違いをきちんと理解しておかなければなりません。ここでは、原料で見る焼酎の種類と特徴について紹介しておきます。

米焼酎

米焼酎は、米と米麹を使って作られている焼酎です。球磨地方で作られる米焼酎が有名で、「球磨焼酎」ともよばれています。江戸時代から作られてきた伝統的なお酒であり、現在でも多くの人が米焼酎を楽しんでいます。米の甘みや旨みも感じることができるので、まろやかな味わいを楽しむことができます。日本酒も米焼酎と同じく米を使用していますが、米焼酎は日本酒とは違って蒸留をおこなっています。

芋焼酎

芋焼酎は、サツマイモを使用して作られる焼酎です。米がとれにくい地方で芋を使った焼酎が作られるようになり、現代まで受け継がれてきています。芋の甘みが活かされているのが大きな特徴です。そのため、飲んでいるうちに癖になってしまう人も多いようです。原産地となっている鹿児島や宮崎で作られた芋焼酎には、多くのファンがいます。九州のお土産としても人気が高いです。芋焼酎の原料として使用される芋の種類は、40以上あるといわれており、それぞれの原料によってもさまざまな味わいを楽しむことができます。

麦焼酎

麦焼酎は、もともと日本に焼酎の作り方が伝わった時代から作られています。朝鮮半島を経由し、中国から焼酎が伝わってきたといわれています。主に北九州で麦焼酎が盛んに作られるようになり、多くの人に親しまれてきました。麦焼酎は、比較的さっぱりとした味わいが魅力です。麦の香ばしさがほんのりと感じられますが、癖がないので誰でも飲みやすいです。

そば焼酎

そば焼酎は、昭和48年頃から作られ始めた比較的新しい焼酎です。宮崎県の酒蔵で作られたのが始まりですが、現在では他県の酒蔵でも生産や販売がおこなわれています。他の焼酎に比べると知っている人が少なく、販売数もそれほど多くありません。そばの特有の風味を感じることができ、ハマると病みつきになってしまうおいしさがあります。

黒糖焼酎

黒糖焼酎は、サトウキビを使用して作られた焼酎です。サトウキビの茎を煮詰めると、黒糖ができます。その黒糖を米麹で発酵させた後、蒸留して作ります。黒糖焼酎を作ることができるのは、鹿児島の奄美諸島のみです。そのため、黒糖焼酎は貴重なものです。焼酎が好きなら、一度は味わってみたいといえるでしょう。水割りやソーダ―割だけでなく、コーヒー割という変わった割方を楽しむことも可能です。

泡盛

泡盛は、沖縄だけで製造することができるお酒です。そのため、沖縄の特産品としても知られています。泡盛は日本米ではなく、タイ米で作るのが基本です。3年以上の期間をかけてしっかり熟成させた古酒もあり、よりまろやかな風味を楽しむこともできます。他の焼酎とは一味違った味わいを楽しめるため、多くの人がその魅力に魅了されています。

単式蒸留焼酎(乙類焼酎)

酒税法における単式蒸留焼酎とは、どのようなものなのでしょうか。これは、古くから受け継がれている製造方法で作られた焼酎のことです。乙類焼酎とも表現される単式蒸留焼酎は、「本格焼酎」ともよばれています。さらに、「ホワイトリカー2」とよばれるものも、単式蒸留焼酎を意味しています。たとえば、もろみ取焼酎や粕取焼酎などがこれに該当します。単式蒸留焼酎の場合、米や麦などを原料として用い、単純構造の蒸留器を使って一度だけ蒸留をおこなっているのが大きな特徴です。アルコール度数は、45%以下と定められています。本格焼酎として認められるためには、原料についても法律の取り決めを守らなければなりません。

連続式蒸留焼酎(甲類焼酎)

単式蒸留焼酎は、廃糖蜜や酒粕などを原料として使っている焼酎のことです。甲類焼酎ともよばれています。また、「ホワイトリカー」や「ホワイトリカー1」が単式蒸留焼酎に該当します。単式蒸留焼酎の特徴は何度も蒸留しているところです。そのため、単式蒸留焼酎は無味無臭であり、純度の高いアルコールとなっています。アルコール度数は、単式蒸留焼酎に比べて低く、36%未満となっています。

甲乙混和焼酎

3つ目の分類である甲乙混和焼酎は、単式蒸留焼酎と連続式焼酎を混ぜ合わせたものです。名前のとおりであるため、分かりやすい分類だといえます。なお、甲類と乙類のどちらの割合が多いかによっても、部類が変わることがあります。

焼酎の種類についてそれぞれをしっかり理解しておこう

焼酎の種類についてそれぞれをしっかり理解しておこう

焼酎には、たくさんの種類があります。原料によってたくさんの分類ができ、それぞれ味わいも異なります。そのため、まずは原料ごとの違いをしっかりと理解しておくことをおすすめします。原料が違えば当然、焼酎として感じられる風味にも影響があります。それぞれに違った良さがあるので、実際に飲み比べてみると焼酎ごとの魅力をより理解しやすくなるでしょう。

さらに、焼酎の分類には、酒税法による分類もあります。よって、焼酎の種類を考えるときには、酒税法による分類についても理解しておいたほうがよいでしょう。そうすれば、店頭で焼酎を選ぶときにも、スムーズにそれぞれの特徴を理解することができます。焼酎の種類を詳しく押さえておけば、それだけでも自分に合った焼酎を選びやすくなるはずです。焼酎の種類を理解し、それぞれの違いをひととおり押さえておきましょう。