手作り菓子を販売するには?必要なお菓子資格や製菓資格や販売方法は?
記事更新日:2024年7月16日手作りのお菓子を販売することができたら素敵ですよね。自分自身が作ったお菓子で多くの人に喜んでもらえるというのは、とてもやりがいを感じられます。一定の条件を満たせば、手作りお菓子を販売することは可能です。そのため、趣味でお菓子作りを極めているなら、お菓子を販売してみるというのもひとつの道だといえるでしょう。
手作りお菓子を販売するには、具体的にどのようにすればいいのでしょうか。今回は、手作りお菓子の販売に必要な資格や販売方法について説明します。
目次
手作り菓子を販売する形態は?
手作り菓子を販売する場合、どのような形態があるのでしょうか。手作り菓子の販売と言っても、さまざまな方法があります。ここでは、手作り菓子を販売するための形態について代表的なものを紹介します。どのような販売方法ができそうか自分自身と照らし合わせながらチェックしてみてください。
実店舗
手作り菓子を販売する方法としては、実店舗での販売があります。最もイメージしやすい販売形態ではないでしょうか。お店を開き、そこへやってきたお客さんに対してお菓子を販売します。お客さんと直接触れ合うことができるため、どのような人がどのような反応を見せるのか分かり、お菓子作りの参考にもしやすいです。ただし、実店舗をもつとなると、その分、費用がかかるというデメリットもあります。
移動販売
手作りお菓子の販売は、移動販売でおこなうことも可能です。お菓子を販売できそうな場所で許可を得て、簡易的なお店を開く方法です。1日単位でお店を開くこともあれば、数日単位で場所を借りられることもあります。場所によっては車を活用してお店を開くこともできるでしょう。イベントに参加してお菓子を売るというケースもあります。実店舗に比べると気軽にお菓子の販売ができます。ただし、場所の確保や車などの維持費は必要になります。
ネットショップ
手作りお菓子の販売方法としては、ネットショップを開くというのもひとつの方法です。最近では、個人がネットショップを開くことも珍しくなくなってきました。ネットショップでお菓子を販売する場合は、実店舗をもつ必要がないので、かなり気軽に始めることができるでしょう。もちろん、食品を販売する以上は、お菓子に対して責任をもつことが求められます。
手作り菓子の販売に必要な資格
手作りお菓子を販売するときには、一定の資格が必要となります。それは、食品を製造や販売するために必要とされている「食品衛生管理責任者」の資格です。「食品衛生管理責任者」は各都道府県の保健所や衛生局などがおこなっている講習会を受講すると取得できます。難しい資格試験を受ける必要はないので、きちんと手続きを踏めば取得することができます。なお、製菓衛生師や調理師などの資格をもっている場合は、講習会の受講が免除されます。自分自身がもっている資格お種類とともに、扱いについて確認しておくとよいでしょう。
手作り菓子の販売に必要な許可申請
手作りお菓子を販売する場合に必要な許可を取得するには、どのような手順を踏めばいいのでしょうか。ここでは、手作りお菓子の販売に必要な許可の申請方法について説明します。
菓子製造業営業許可証
手作りお菓子を販売するためには、菓子製造業営業許可証が必要です。これは施設そのものが対象となる許可証です。ただし、店舗がない場合でも営業許可証は必須となります。その点に注意しましょう。菓子製造業営業許可証を取得するためには、保健所への申請が必要です。分からないことがあれば最寄りの保健所に相談するとよいでしょう。
食品衛生責任者証
手作りお菓子を販売するには、すでに説明したように食品衛生管理責任者の資格も必要です。これは飲食店や食品製造所において、必ず1人配置しなければならないとされている資格です。この資格は店のオーナー以外の従業員でも取得できます。
手作り菓子を販売するには食品表示も必要
手作りお菓子を販売するときは、決まりに則った食品表示をしなければなりません。具体的には、材料や添加物とともに、アレルギー食品、責任の所在、賞味期限について記載します。これは、お菓子をラッピングして店頭に陳列する場合に必要になります。その場で調理してそのまま販売する場合は、食品表示はしなくてもよいことになっています。どのようなお菓子の販売をするのかによって食品表示の扱いが変わることを押さえておきましょう。
営業許可取得に必要な条件
営業許可を取得するためには、保健所によって決められている条件を満たす必要があります。この条件はとても細かく、建物の作りや構造、面積についても厳格に規定されています。さらに、床や壁・窓の材質についても決まりがあります。加えて、洗浄設備や手洗い設備などの衛生に関わる部分についても、基準を満たしていなければなりません。このほか、給湯設備、 └冷蔵・冷凍設備、ゴミ箱などにも決まりがあります。これらをきちんと守ることができないと、お菓子を作って販売することはできません。利用したい店舗の場所によっては、初期費用をかけて工事しなければならないこともあるでしょう。そういった点も含めて準備をおこなう必要があります。
手作りお菓子の販売で自宅を活用する際の注意点
お菓子作りを自宅でおこない、それを販売する場合にはどのようなことに注意しなければならないのでしょうか。自宅で作ったお菓子を販売したいと考える人も多いですよね。ここでは、お菓子の販売に自宅を活用する場合に気を付けたい注意点について説明します。
自宅を活用するには?
自宅をお菓子作りに活用するにはどうしたらいいのでしょうか。たとえば、自宅で製造したものを移動販売やネット販売で売るという方法があります。自宅で作って販売すれば、新しく場所を確保する必要がないので手軽です。また、少し費用をかけて自宅をカフェやお菓子屋さんとして改装したり増築したりするというのもひとつの方法です。自宅で仕事ができるというメリットがあります。
営業許可が下りない可能性がある
自宅でお菓子を作って販売したいと考えても、場合によってはそれができないこともあります。たとえば、自宅がある場所が市街化調整区域に指定されていると、そもそも自宅を商用で利用することはできません。 法律を無視して営業を始めるとなると、営業停止や撤去命令が出てしまう可能性があるので、自宅以外でお菓子作りをおこなう方法を考えたほうがいいでしょう。
手作りお菓子を販売してみよう!
条件を満たせば手作りお菓子を販売することが可能です。お菓子を上手に作ることができたら、誰かに食べてもらいたいという気持ちにもなりますよね。そのような場合でも、きちんと責任をもてるのであれば、自分自身が作ったお菓子を他の人に届けることができます。許可を申請したり、準備を整えたりする手間はかかりますが、それでもお菓子作りを仕事にできるというのは素敵なことです。お客さんに感謝されたり、「おいしい」と言ってもらえたりすれば、大きなモチベーションとなってよりお菓子作りを頑張ろうという気持ちにも慣れるでしょう。もちろん、そのためにはお菓子作りの腕前もしっかりと磨いていくことが大切です。責任をもってコツコツ頑張ることができる人なら、手作りお菓子の販売を成功させることができるでしょう。
お菓子資格は民間資格と国家資格がある
お菓子作り資格には、民間資格と国家資格の2種類あります。
国家資格は、政府が正式に承認した資格であり、信頼性と価値が高いとされています。
資格の取得条件として、専門学校への通学や実務経験などの要件が必要です。
民間資格は民間の教育機関や団体が主催する資格で、業界内でのスキルや知識の証明として認められているものです。
比較的手軽に取得できるため、趣味として「おいしいお菓子を作りたい」と考えている方にも人気があります。
民間資格は、国家資格のように経験や学歴の受験資格が設けられていないものが大半です。
またコスト面でも国家資格よりも手頃であり、資格取得にかかる負担が少なくて済みます。
自身の目標やライフスタイルに合わせて、どちらの資格を取得するかを検討しましょう。
おすすめのお菓子資格4選
お菓子作りのスキルを高めるためにおすすめの、お菓子に関する資格をご紹介します。
各資格の概要や受験資格、受験料、合格基準も改質しますので参考にしてください。
製菓アドバイザー
製菓アドバイザーは、JSFCA日本安全食料料理協会が主催する民間資格です。
洋菓子作りに必要な技術を証明する資格であり、資格の取得後は成果アドバイザーとして講師活動もできるようになります。
試験では、製菓に使用する材料の種類や選び方、その材料を使うことで得られる効果などの知識を問われます。
主催団体 | 日本安全食料料理協会 |
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受験資格 | とくになし |
受験料 | 10,000円(税込) |
受験申請 | インターネット |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
試験日程 | 2ヶ月に1回のペース(年度により異なる) |
お菓子作りパティシエ
お菓子作りパティシエは、JIA日本インストラクター技術協会が主催する民間資格です。
試験では、お菓子作りに使う粉の性質や種類、お菓子の土台となる生地やクリームの種類や活用方法などに関する知識が問われます。
資格の取得により、洋菓子に関する多様な知識を習得していることを証明できるでしょう。
主催団体 | 日本インストラクター技術協会 |
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受験資格 | とくになし |
受験料 | 10,000円(税込) |
受験申請 | インターネット |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
試験日程 | 2ヶ月に1回のペース(年度により異なる) |
菓子製造技能士
菓子製造技能士は、お菓子づ識や技術を証明する国家資格です。
製菓衛生師試験合格者は、手続きをおこなえば、学科試験のうち5問が免除されます。
受験資格に実務経験が必要ですが、製菓専門学校を卒業していると、通常よりも少ない実務経験で試験を受けられます。
主催団体 | 厚生労働省 |
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受験資格 | ・2級:2年以上の実務経験 ・1級:7年以上の実務経験/2級合格者は2年以上の実務経験 |
受験料 | ・学科試験:3,100円(税込) ・実技試験:18,200円(税込) |
受験方法 | 各都道府県が指定する場所 |
合格基準 | ・実技試験:100点中60点以上 ・学科試験:100点中65点以上 |
製菓衛生師
製菓衛生士は、都道府県知事が認定する国家資格です。
和菓子や洋菓子など、お菓子のジャンルを問わず製菓技術が身についていることを証明できます。
試験ではお菓子職人として必要な技術のほかに、衛生知識も問われます。
主催団体 | 厚生労働省 |
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受験資格 | 都道府県ごとに定められている製菓衛生師養成施設で1年以上学んだ者、もしくは2年以上菓子製造業に従事した経験がある者 |
受験料 | 9,500円(税込) |
受験方法 | 各都道府県が指定する場所 |
合格基準 | 全科目の合計が満点の6割以上、かつ0点の科目がないこと |
お菓子資格を取得するメリット
お菓子に関連する資格を取得すればさまざまなメリットが得られます。
この章では、プライベートな面とキャリアに関する面と、それぞれのメリットをご紹介します。
お菓子作りの楽しみが広がる
資格を取得して高度な技術や知識を身につけることで、お菓子作りの新たな楽しみが広がります。
お菓子作りの醍醐味は、自分ならではの見た目・味・素材にこだわることです。
創造性を発揮して、自分ならではのお菓子ができたら、家族や友人に振る舞うこともできます。
資格学習を通じてお菓子の作り方を学べば、さまざまなテクニックやコツを網羅的に学べます。
そのため、知らなかった製法でお菓子を作ったり、使ったことのない素材の魅力に触れたりなど新たな発見があるはずです。
習得したスキルを仕事に活かせる
お菓子作りの資格取得で得たスキルは、仕事にも活かせます。
仕事にお菓子作りの技術を活かしやすいのは、以下の職業です。
・パティシエ:メニューの企画・開発や製造のコツなど
・お菓子メーカー:商品企画
・小売店の販売:お菓子の食べ方や組み合わせの提案
また、ゲストを招いたり接客をしたりする仕事をされている場合は、ワンランク上のお菓子の知識がゲストに対するおもてなしになる場合があります。
例えば地域の食材を使ってオリジナルのお菓子を作って提供するなど、工夫次第でお菓子資格で得た知識を幅広く活用できます。
お菓子資格はどのような仕事に活かせる?
お菓子の資格は、どのような仕事に活かせるのでしょうか。
具体的な職種をご紹介します。
パティシエ
お菓子資格を取得することで、パティシエとしてのキャリアを築くことができます。
専門スキルを活かして、レストランやカフェ、ホテルのキッチンで働くチャンスが広がるでしょう。
洗練されたデザインのスイーツを製作したり、季節ごとのメニュー開発をしたり、幅広い活躍が可能です。
またイベントでのスイーツ提供やウェディングケーキのデザインなど、創造力が必要な場面もたくさんあります。
一流のパティシエを目指すなら、スイーツのコンペティションへの参加も視野に入れるとよいでしょう。
国内外のコンペティションで技術を競い、評価を受けられれば業界内での知名度を高められます。
スイーツ教室
お菓子資格の取得後は、スイーツ教室の講師としての活動可能です。
例えば、市町村や料理教室などで一般のゲストを招いてお菓子に関する講習会を開く際に、専門家としてお菓子の作り方やコツなどを解説します。
お菓子ならではの魅力を伝えるのも講師の重要な仕事です。
本業が休みの週末だけ教室を開いたり、遠方に住んでいる方のためにオンライン教室を開催したりと、工夫次第で多様な働き方が可能です。
スイーツの商品開発
スイーツの商品開発に携わる仕事に従事するのも選択肢の一つです。
主な職場として食品メーカーやパティスリーなどがあげられます。
新しいレシピや製品の開発に関与して、おいしさはもちろん見た目やトレンドへの対応など、多くの要素を考慮しながら商品を生み出す仕事です。
スイーツの商品開発では、新たなフレーバーや製造技術を取り入れることで、競合他社との差別化を図る必要があります。
業界のトレンドや顧客のニーズを把握して商品の開発をおこなうことで、完成したスイーツのブランド価値向上に寄与するでしょう。
スイーツの商品開発においては、品質管理を徹底することも重要です。
安全性や信頼性の高い商品を届けるためのテストや検証がかかせません。
スイーツライター
スイーツライターも、お菓子資格を活かせる職業の一つです。
専門的な知識を活かして雑誌やWebメディアで、スイーツに関する記事やコンテンツを執筆します。
新しいレシピや調理テクニック、お菓子の文化に関する考察などを文章にしてし、読者に魅力的な情報を提供するのがスイーツライターの役割です。
カフェやパティスリーの最新情報やスイーツのトレンドを紹介することで、業界の活性化につながるでしょう。
ブログやSNS、YouTubeなどを運営して情報発信することで、自身のブランディング構築も可能です。
お菓子資格の勉強方法を4つご紹介
お菓子の資格を取得するためにおすすめの勉強法を確認しましょう。
ここでは4つの勉強方法のメリットやデメリットを解説しますので、自身に適した方法を選択して勉強を進めてください。
テキストやネットで独学する
お菓子作り資格の学習方法として、書店で販売しているテキストや書籍を利用して、独自に学ぶ方法が考えられます。
時間や場所に制約されず、自分のスケジュールにあわせて学べる点が独学のメリットです。
また教材にかかる費用が比較的低いため、あまり予算をかけられない方も取り組みやすいでしょう。
ただし使用するテキストや学習の進め方は、自分で決めなくてはなりません。
学んだ内容が正確ではなかったり、理解が難しい部分があっても気がつきにくいことがあったりするため、信頼性の高い教材を見極める必要があります。
いつでも好きなときに勉強できて自由度が高い分、モチベーションの維持が難しいこともデメリットとしてあげられるでしょう。
独学は、計画性を持ってコツコツ学習できる方に適している勉強方法です。
スイーツ店で修業する
スイーツ専門店で働きながらお菓子の作り方を学ぶ方法もあります。
この方法は、実務経験を通じて本格的なプロの技術や深い知識を習得可能です。
現場のスピード感や効率的な手法を体験できるのは、大きなメリットといえます。
スイーツ専門店で修業する場合に注意したいのは、自己主導での学習が求められる点です。
一から丁寧に指導を受けるわけではないため、働きながらプロの仕事を観察して技術と知識を吸収しなければなりません。
実務を通じてお菓子作りのスキルを磨くことで、将来的なキャリア構築に役立てられるでしょう。
スイーツ教室に通う
スイーツ教室に通って学ぶ方法も選択肢の一つです。
スイーツ教室では、専門の講師から直接指導を受けながら、お菓子作りの幅広い知識と技術を習得できます。
教室の規模にもよりますが、スイーツ教室は料理教室の講師や地元で人気のスイーツ店の店主などが、講師を担当するケースが多いです。
実際にお菓子作りを仕事している専門家から生の声を聞けるのは、とても貴重な経験となるでしょう。
同じお菓子作りを趣味とする仲間同士で意見を交換できることもスイーツ教室の大きなメリットです。
スイーツ教室に通うデメリットは、気軽に通いづらい点です。
教室が自宅の近くにあった場合でも、決まった時間に定期的に足を運ぶのは大変です。
さらに、距離がある場合や時間がかかる場合などは、移動の時間や費用が負担に感じられることもあるでしょう。
また、スイーツ教室の入会金やレッスンの費用もかかります。
以上をふまえて、お菓子作りの目的や目標にマッチした場合に、スイーツ教室に通うことを検討するとよいでしょう。
通信講座で学ぶ
通信講座は、いつでも好きな場所で自分のペースで学べます。
お菓子作りに特化した講座の受講で、作り方の基礎から材料選び、専門的なスキルや知識まで着実に身につけられます。
資格を取得するために必要なカリキュラムが体系的に組まれているため、講座の内容にそって学習することで自然にお菓子作りのスキルが身につきます。
オンライン上で質問や相談ができる講座もあり、講師からのフィードバックを受けながら学ぶことも可能です。
疑問や課題を解決しながら効率よく学習を進められるでしょう。
通学の手間がかからないため、忙しくてスケジュールの調整が難しい方にも適しています。
仕事をしながらお菓子作りを学びたい方や、家事や育児の合間に学びたい方は通信講座がおすすめです。
お菓子資格の取得ならSARAスクールがおすすめ
SARAスクールは、女性からの人気が高い通信講座であり、お菓子資格を取得したい方にもおすすめです。
SARAスクールのお菓子作り講座を受講すると、「製菓アドバイザー」と「お菓子作りパティシエ」の2資格を取得できます。
受講期間は6ヶ月間が目安ですが、最短2ヶ月で資格の取得が可能です。
基本コースとプラチナコースがあり、各コースの特徴は次のとおりです。
【基本コース】
・在宅で受験可能
・試験ごとに10,000円の受験料がかかる。
・受講料:59,800円(税込)
【プラチナコース】
・卒業時に試験免除で資格が認定される
・受講料:79,800円(税込)
受講時の初期費用を抑えたい方は基本コース、確実に資格を取りたい方はプラチナコースがおすすめです。
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お菓子作りの資格とは?
お菓子作りには、資格もあります。お菓子作りをおこなう仕事は人気が高く、たくさんの人が憧れをもっています。そのため、お菓子作りを仕事にするなら、資格を取得しておいたほうが有利となるでしょう。お菓子は多くの人に好まれる嗜好品であるため、資格をもっておけばさまざまな場面で役立つことも多いと考えられます。お菓子作りが好きなら、資格取得を目指すとよいでしょう。
お菓子作りのいろいろな資格
お菓子作りにはいろいろな資格があります。お菓子作りをしっかり学びたいのであれば、資格を取得すると効果的です。ここでは、お菓子作りの資格について説明します。
製菓アドバイザー®
洋菓子に関する知識をもっていることを認定してもらえる資格です。材料の種類の違いや選び方をマスターし、洋菓子の作り方を理解していることが求められます。受験資格は特になく、在宅での受験が可能です。受験料は税込1万円となっています。
お菓子作りパティシエ®
洋菓子作りに関する幅広い知識が求められる資格です。お菓子作りに使用する道具や材料など、さまざまな部分について幅広い知識をもっていることが求められます。資格を取得すれば、お菓子作りの講師として活動することもできるようになります。
菓子製造技能士
菓子製造技能士の資格は国家資格です。都道府県知事が認定している学科を経て実技試験を通過することにより、資格を取ることができます。実務経験も求められ、難易度は高めです。洋菓子と和菓子に分かれており、それぞれ1級と2級があります。キャリアアップのための資格取得を目指すなら、ぜひ挑戦したい資格だといえます。
製菓衛生師
菓子衛生師もまた菓子製造技能士と同じく国家資格です。お菓子は食べ物として人の体に入るものであることから、衛生面への配慮が求められます。その点に着目し、お菓子作りの技能だけでなく衛生面に重きを置いているのがこの資格です。資格試験を受験するには菓子製造業に関わった経験が求められます。衛生面に配慮できることを証明できるので、資格を取得することで信頼度を高めることができます。
お菓子作り資格の選び方
お菓子作りの資格にはたくさんの種類があるため、どれを選んだらいいか迷ってしまう人もいるでしょう。お菓子作りの資格はどのようにして選ぶとよいのでしょうか。ここでは、お菓子作りの資格を選ぶときのポイントについて説明します。自分自身に合った資格を選び、スムーズな資格取得を目指しましょう。
目的に合わせて選ぶ
お菓子作りの資格は、目的に合わせて選ぶことが大切です。たとえば、趣味や日常に生かしたいのであれば、そういった実用性の高いものを選んだほうがよいでしょう。スイーツが好きで、自分でも作れるようになりたいというのであれば、初心者向けの資格を選ぶ必要があります。趣味としてさらにスキルアップしたいのであれば、少し難易度のたかい資格を選んでもよいかもしれません。目的とともに自分自身のレベルを見極めて資格を選ぶようにしましょう。
お菓子作りを仕事にしたい
お菓子作りを仕事にするなら、仕事の種類に合わせて資格を選ぶ必要があります。たとえば、お菓子の職人になりたいのであれば、製造のプロとして役立つ資格を取得することが求められます。プロとして知識と技術の両方について高いスキルを証明できる資格が望ましいです。また、カルチャースクールなどの講師になりたいのであれば、人に教える方法についても学べる資格を選んだほうがいいでしょう。さらに、独立・開業したい場合は、自分で経営するためのノウハウもあわせて学ぶ必要があります。教室を開いて教えたい場合は、人に教える方法とともに経営の方法を理解しておかなければなりません。加えて、お菓子を販売したいのであれば、特別な許可も必要です。パティスリー開業やネット販売などさまざまな販売方法があります。
飲食店を経営している
すでに飲食店を経営している場合、おいしいスイーツを出したいという目標があるなら、お菓子作りの資格を取得することでそれを実現できる可能性があります。人にお菓子を食べてもらうからには、お菓子作りについてきちんとした知識やスキルをもっておく必要があります。資格をしっかりと取得しておけば、お客様からのお菓子に対する信頼も獲得することができるでしょう。オリジナルのスイーツが話題になり、集客につながる可能性もあります。
お菓子作りの資格を取るメリット
お菓子作りの資格を取得するとどのようなメリットがあるのでしょうか。実は、お菓子作りの仕事をするには、本来、特に資格は必要ありません。ただし、資格を取得して正しい知識や技術を身につけることで、お菓子をよりおいしく作ることができるようになります。せっかくお菓子作りを本格的に始めるのであれば、資格も取得しておいたほうがよりよいといえるでしょう。
お菓子作りの勉強方法
お菓子作りについてはさまざまな勉強方法があります。ここでは、代表的なお菓子作りの勉強方法について紹介します。お菓子作りについて勉強したいと思っている人はぜひ参考にしてみてください。
独学
お菓子作りは独学でおこなうことも可能です。本や動画などを参考にすれば、独学でもしっかりとお菓子作りについて学ぶことができます。ただし、分からないことがあっても自分で疑問を解決しなければならないというデメリットもあります。
お菓子作り教室
お菓子作り教室に通えば、実践的にお菓子作りについて学ぶことができます。実際に作業しながら教えてもらえるので、初心者でも安心です。ただし、お菓子作りそのものを実際にやってみることが多く、深い知識まで学びたい人には物足りない可能性もあります。
資格講座の受講
お菓子の資格を取得するのが目標であれば、資格講座を受講するのも効果的です。通信講座やスクーリングで資格講座が多数開催されています。
製菓学校への通学
お菓子作りについて本格的に学びたいのであれば、製菓学校へ通学するというのもひとつの方法です。もちろん、それなりにお金や時間がかかりますが、本格的にお菓子作りを学びたいのであれば、製菓学校へ通学するとさまざまなスキルや技能をしっかりと学べます。
お菓子作りの勉強をして資格を取得しよう
お菓子作りに強い興味があるなら、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。資格を取ることで、体系的に知識や技術を身につけることができます。資格を取れば自分自身のスキルを対外的に証明することもできるので、仕事においても役立てやすくなるでしょう。お菓子作りは奥が深いので、知識を得るだけでなく何度も練習を重ねることも大切です。お菓子作りについてしっかりと学び、資格取得を目指してみましょう。
まとめ
お菓子資格には国家資格と民間資格があります。
今回ご紹介した資格の種類や特徴を参考にして、自身の目的に適した資格を選びましょう。
これからお菓子資格を取得するなら、自宅で学べる通信講座がおすすめです。
SARAスクールの手作りお菓子講座なら、在宅で「製菓アドバイザー」と「お菓子作りパティシエ」の2資格を取得できます。
基本コースとプラチナコースがあり、プラチナコースを選択すると試験免除となり、課題の提出のみで資格を取得可能です。
お菓子作りに興味のある方やスイーツ関係の仕事に就きたいと考えている方は、まず資料請求してみることをおすすめします。
- 通信講座のSARAスクール編集部
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心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。