生クリームの定義とホイップクリームの違いについて| 通信教育・通信講座のSARAスクールジャパン資格講座
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生クリームの定義とは?ホイップクリームとどう違うの?

生クリームとはどのようなものか知っていますか。生クリームには細かい定義があり、一見生クリームだと思われているものも、実は生クリームではないという場合もあります。生クリームを使用するなら、生クリームの定義についてしっかり理解しておいたほうがよいでしょう。

今回は、生クリームの定義について詳しく説明します。生クリームと間違われやすいホイップクリームとの違いについても説明するので、ここで両者の違いをしっかりと押さえておくようにしましょう。

生クリームの定義とは?ホイップクリームとどう違うの?

生クリームとは?

生クリームは、ケーキやスイーツに使用される定番の材料です。生クリームと聞いてどのようなものか想像がつかない人はほとんどいないでしょう。ただし、生クリームは厳密に言うと、さまざまな種類に分れています。種類があることについて詳しく知っている人はそう多くはないのではないでしょうか。また、生クリームはホイップクリームとは異なるものです。しかし、生クリームとホイップクリームの違いをきちんと理解している人はかなり少ないでしょう。お菓子作りをおこなうなら、それぞれの違いについてしっかり理解しておくことが必要です。お菓子の種類に合った生クリームを選べるよう、しっかり種類とその違いについて確認しておきましょう。

生クリームの定義

生クリームは、牛乳を分離することによって取り出した乳脂肪を原料にして作られたものです。生クリームとしてイメージするものは泡立てた状態のクリームかもしれません。ただし、原料の名称として言われる生クリームは、液体状のものです。泡立てることによってある程度の形が維持される固さになります。

生クリーム・ホイップクリームの特徴

生クリームとホイップクリームには、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。同じものとして考えられてしまうことも多いですが、生クリームとホイップクリームにはさまざまな違いがあります。そのため、違いをしっかり理解しておくことが、お菓子作りにおいてはとても大切です。ここでは、生クリームとホイップクリームの特徴の違いについてしっかりと確認しておきしょう。

生クリーム

生クリームは動物性脂肪を使用したものです。生クリームにも、乳脂肪分によってさまざまな違いがあります。乳脂肪分が35%の生クリームは、比較的口あたりが軽い印象があり、滑らかな舌触りとなっています。それに対して、乳脂肪分が45%の生クリームは、濃厚な味わいが特徴的です。それぞれの生クリームを混ぜて使用するという方法もあるので、用途に合わせてさまざまな使い方が可能です。

ホイップクリーム

ホイップクリームと呼ばれるものは、植物性脂肪を使用したクリームを表しています。植物性脂肪のみのもののほか、乳脂肪に植物性脂肪を加えた「コンパウンドクリーム」と呼ばれるものもあります。ホイップクリームは「クリーム」に乳化剤や安定剤を添加している点も特徴のひとつと言えます。

生クリームとホイップクリームの特性の違い

生クリームとホイップクリームには、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。生クリームとホイップクリームには、さまざまな特徴の違いが見られます。ここでは、生クリームとホイップクリームの特徴の違いについて確認しておきましょう。

原料

すでに触れたとおり、生クリームとホイップクリームには原料に大きな違いがあります。生クリームは動物性脂肪のみを使用していますが、ホイップクリームについては植物性脂肪を使用しています。ホイップクリームには植物性脂肪の他に動物性脂肪も使用することもあります。原料が違うことにより、さまざまな部分で生クリームとホイップクリームには違いが見られます。

生クリームは少しだけ黄みがかった白色をしています。それに対して、植物性のホイップクリームは真っ白な色をしているのが大きな特徴といえます。見た目にこだわるのであれば、色味によって生クリームとホイップクリームを使い分けるのもひとつの方法だといえるでしょう。特にケーキの装飾に使用する際に白さにこだわりたいのであれば、ホイップクリームを使用したほうが出来栄えはよくなります。味と見た目のどちらを優先したいかについても、お菓子作りをするときには毎回考えておくようにするとよいでしょう。

生クリームは濃厚でコクのある味わいが特徴的です。乳脂肪分の割合によってコクの具合を調整することもできます。コクを残しつつも食べやすく仕上げたいなら、乳脂肪分の割合が低いものを選ぶのがおすすめです。それに対してホイップクリームは、比較的さっぱりとしているのが特徴的といえます。たとえば、さっぱりさせたいチーズケーキであれば、ホイップクリームのほうが合っているといえるでしょう。それに対して、濃厚な味わいが魅力のガトーショコラなら、生クリームを合わせたほうが全体の味がまとまりやすいです。

賞味期限

生クリームは賞味期限が比較的短いことが多いです。そのため、食べる時期をしっかり確認して購入しなければなりません。それに対して、ホイップクリームは、生クリームに比べると賞味期限が長めに設定されています。使用したい時期が少し先になる場合は、ホイップクリームを選んだほうがよいというケースもあるでしょう。お菓子作りにおいて賞味期限はとても重要なので、作るお菓子やタイミングについてもしっかりと確認しておきたいところです。

泡立てやすさ

生クリームは、泡立てやすいという特徴があります。すぐに泡立てられるので、短時間でホイップ状にすることが可能です。ただし、その反面、泡立てすぎに注意が必要ともいえます。クリームがぼそぼそとならないように気をつけなければなりません。生クリームに比べると、ホイップクリームは泡立てにくいのがデメリットと言えます。時間がかかるので、余裕をもてるときに使用したほうがいいでしょう。

分離

生クリームは分離しやすいという特徴ももっています。生クリームが分離すると、舌触りがよくなくなってしまいます。そうなると、やはりおいしさが低下してしまうので注意が必要です。そういった点を考慮するなら、ホイップクリームのほうが分離しにくくておいしく食べやすいというメリットがあります。

生クリームとホイップクリームの違いについて理解しておこう!

生クリームとホイップクリームの違いについて理解しておこう!

お菓子作りをするなら、生クリームとホイップクリームの違いについてしっかりと理解しておくことが大切です。見た目はほとんど同じにも見えますが、実際はさまざまな違いがあります。これは、お菓子作りをしてみると、よく分かるでしょう。生クリームとホイップクリームはどちらも同じ用途で使用することが可能です。とはいえ、細かい違いがあるからには、それぞれの違いについてしっかり押さえておかなければなりません。違いを生かしてお菓子作りができれば、よりおいしいお菓子を作り上げることができるでしょう。

クリームはお菓子作りにおいて代表的な材料のひとつです。クリームの選び方によっておいしさが変化することも少なくありません。そのため、クリームを使用するお菓子を作るときは、生クリームとホイップクリームの違いについてしっかりと意識するようにしてください。クリームにこだわりをもち、おいしいお菓子作りをおこなっていきましょう。