幼児の発達段階について | 通信教育・通信講座のSARAスクールジャパン資格講座
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幼児から大人にかけての発達段階って?

子どもは成長するにつれて、大人に近い姿に心身が変化していきます。その過程は発達段階とよばれており、年齢によってさまざまな段階に分けられています。そのため、子どもの成長過程をしっかり理解するには、この発達段階の流れを押さえておくことが大切です。

今回は、幼児から大人にかけての発達段階について紹介します。子どもの成長をきちんと見守るためにも、幼児から大人にかけての発達段階の流れについて一度しっかりと確認してみましょう。

幼児から大人にかけての発達段階って?

幼児の発達

幼児はどのようにして発達していくのでしょうか。幼児の成長を見守るためには、しっかりと幼児の発達段階について理解しておくことが大切です。ここでは、幼児の発達の過程について基本的なところを紹介します。

幼児は心身の発育・発達がいちじるしい

幼児は心身ともに、短い間で一気に成長していきます。発育や発達がいちじるしく、大人になるための準備をどんどん整えていくのです。そのため、少し前にはできなかったことも、すぐにできるようになっていきます。幼児がスムーズに発達できるようにするには、常に大人が見守ってあげることも大切です。

発達には共通した段階がある

幼児の発達は個人差もあります。そのため、我が子と周りの子を比べて成長に差があるとしても、基本的に気にする必要がないことが多いです。ただ、発達にはある程度どの子どもにも共通しているものがあります。そのため、子どもの成長を見守るときは、必ず起こるであろう発達段階の流れをひととおりおさえておくと安心でしょう。

段階に応じた教育を心がける

幼児の発達をスムーズに促すには、段階におうじた教育をすることが重要です。子どもがそのとき必要としているサポートをしっかりとおこなわなければなりません。もちろん、すべてを手助けしていては子どものためになりませんが、ある程度子どもにとって必要となるサポートはしっかりと与えてあげるべきです。

幼児から大人にかけての発達段階

幼児の発達段階はどのようにして進んでいくのでしょうか。子どもによっても異なる部分はありますが、基本的にはある程度の発達の流れが決まっています。ここでは、幼児の発達段階についての基本的な流れについて説明します。

乳児期

産まれてから生後18カ月くらいの頃は乳児期とよばれ、特定の人に愛着を抱くことを覚えます。愛着をもつことで、信頼感をもつことができるのです。そのため、この段階でしっかりと愛着を理解できていないと、大人になってから人間関係をうまく築けなくなる可能性があります。赤ちゃんは母親など特定の人への愛着をもつことにより、人見知りを始めたり、探索行動をおこなったりするようになります。なお、この愛着はアタッチメントともよばれています。愛着の持ち方についても個人差があるため、その子どもの個性に合わせてサポートしてあげることが必要です。

幼児期

1歳半から4歳の頃は、幼児期になります。幼児期に大切なのは、自立心を養うことです。幼児期の子どもは乳児期で育んだ愛着を土台にして、自分の世界を広げていきます。そして、自分のことを自分でできるようになっていくのです。食事や衣服の着脱など生活の基本的な習慣だけでなく、行動についても自分で意思をもってできるようになっていきます。自立心をしっかりと育むためには、自分でやりたいという気持ちとともに、実践して「できた」という喜びを体験することが必要です。チャレンジする子どもの様子を見守り、失敗してもなるべく自分でできるまでさせてあげることが大切だといえるでしょう。

園児期

3歳から6歳にかけて園児期に入ります。園児期になると、遊びを通してさまざまな経験をすることがとても重要になります。自分で考えて積極的に行動しながら、保育園や幼稚園などでほかの子どもとかかわることにより社会性をみにつけていきます。この時期には、子どもの自主性を重んじることが大切です。子どもに期待を押し付けたり、管理し過ぎたりすると、子どもはすべての行動において親の目を気にしてしまうようになるでしょう。そうならないようにするには子どもの目線に立ち、本人の意思を最大限に優先させてあげることが大切です。

児童期

小学生になると、児童期とよばれる時期に入ります。児童期では、自己肯定感をもたせることを意識しましょう。児童期になると、子どもは本格的に大人から少し離れて自分だけの人間関係を築いていくようになります。友達と楽しく遊びながら、自分が得意なことやできることを学んでいくのです。児童期の子どもは大人に干渉されない子どもだけの集団で遊ぶことを強く望みます。そのため、あまり過保護になって子どもの人間関係に口を出すのはNGです。このころになると自分である程度判断もできるようになっているので、子どものことを信じて見守ることを大切にしましょう。

青年期

中学生以上になると、青年期に入ります。この時期は子どもから大人へと体が大きく成長していく時期です。心にも変化が起き、自分らしさや社会に対する使命感なども育っていきます。こういった部分については、子ども自身悩みながら進んでいくことになるので、うまくいかないもどかしさを感じることも多いです。大人は子どものことをひとりの人間としてしっかり認め、大人になるための準備を温かく見守る姿勢をもつことが重要になります。

子どもの発達のためにしてあげたいこと

子どもの発達を支えるためには、具体的に大人はどのようなことをすればいいのでしょうか。最後に、子どもの発達のためにしてあげるとよいことについて紹介します。

生活リズムを整える

生活リズムは習慣が大事です。そのため、子どものうちからしっかりとした生活リズムを身につけさせるようにしましょう。夜更かしは避け、食事もしっかり3食とるように指導することが大切です。

ルールを身につけさせる

小さいうちに基本的なルールを守れるようにしてあげることも重要です。「ありがとう」「ごめんなさい」などがきちんといえるように指導しましょう。また、善悪の判断についてきちんと教えてあげることが大切です。

やる気を育てる

小さいうちから何事にもやる気をもって取り組めるようにしてあげることも、子どもにとっては必要なことです。そのためには、大人が子どもの言動に口出しし過ぎることなく、本人の意思を尊重してあげることが大切です。

自発性をのばす

子どもがしっかりと自分の意思で思ったような人生を歩んでいけるようにするには、自発性を伸ばすことも大切です。自分で何かしようと思う気持ちを育て、自分の意思で物事に取り組めるような環境をつくってあげましょう。

幼児から大人にかけての発達段階は細かく分かれている

幼児から大人にかけての発達段階は細かく分かれている

幼児から大人になるまでの発達段階については、さまざまに分かれています。そのため、子どもの成長をしっかりと支えるためには、それぞれに応じた対応をしてあげることが大切です。もちろん、子どもによっては発達段階にも細かい違いが出てくるはずです。よって、発達段階の基本的な流れを押さえたうえで、その子どもに合った対応をしてあげることがとても重要だといえるでしょう。子どもの頃の環境は大人になってからの人格にもさまざまな影響を与えると考えられます。子どもが自分らしい人生を送っていけるようにするためにも、しっかりとサポートをしてあげましょう。