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マクロビオティックって何?詳しい意味や考え方を知ろう

マクロビオティックとは、健康を目指した食事の考え方の1つです。自然を大事にする考えがベースとなっており、体に負担のない野菜や玄米を中心としたメニューに重きを置いています。最近では、マクロビオティック専門レストランなども増えており、多くの人の注目を集めています。食べ物の選び方にもこだわる必要がありますが、慣れてしまえばそこまで大変なものではありません。

今回は、「マクロビオティックって何?」という方のために、マクロビオティックの詳しい意味や考え方について説明します。

マクロビオティックって何?詳しい意味や考え方を知ろう

マクロビオティックとは

マクロビオティックって何?詳しい意味や考え方を知ろう

マクロビオティックと、どういったものでしょうか。以外に感じる方もいるかもしれませんが、実はマクロビオティックのルーツは、日本にあります。まずは、基礎的な知識について説明します。

さまざまな呼び方

マクロビオティックは、ほかにもいろいろな呼び方があります。「マクロビ」や「マクロ」と略されることも多いです。また、日本では、マクロビオティックのことを「正食」と呼んでいたため、いまでもそういった呼び方をすることもあります。また、マクロビの考え方を反映した呼び方として、「玄米菜食」という言い方をすることもあるので覚えておきましょう。

マクロビオティックのはじまり

マクロビオティックは、その名称から海外で生まれたものだと思っている人も多いです。しかし、マクロビオティックは、実は日本で生まれた考え方です。マクロビオティックを確立させたのは、桜沢如一という人物だといわれています。桜沢は、明治に石塚左玄が考案した食事方法に陰陽の考え方を取り入れることで、正食を生み出しました。その後、正食は海外で広まったのですが、その際にマクロビオティックという名称で紹介されていました。日本でマクロビオティックが広く知られるようになったのは、この後のことです。そのため、日本名の正食よりも欧米向けの名称である、マクロビオティックという呼び方のほうがより世間に浸透しています。

語源

マクロビオティックということばの語源を知るためには、まずこのことばを3つに区切る必要があります。まず、「マクロ」は大きいや長いという意味があります。「ビオ」は生命です。そして、「ティック」は術や学という意味になります。これらを合わせた「マクロ・ビオ・ティック」には、「生命を大きくし、長く保つための方法」という意味があるといえます。

マクロビオティックの基本

マクロビオティックでは、とても重視されている原則や考え方があります。これらを理解することで、マクロビオティックを深く知ることができるはずです。また、これらの原則や考え方を意識すれば、よりマクロビオティックの実践がしやすくなるでしょう。

マクロビオティックの2大原則

マクロビオティックには重要な原則が2つあり、「2大原則」として大切にされています。1つ目の原則は、「身土不二」です。これは、「しんどふじ」と読みます。身土不二とは、人間の体は生まれ育った土地と一体になっているということを示しています。そのため、マクロビオティックでは、生まれ育った場所でとれた作物を食べることを推奨しています。マクロビオティックでは、それがいちばん体に適した食材だと考えられているのです。 2つ目の原則は、「一物全体」です。これは、「いちぶつぜんたい」と読みます。一物全体とは、ものはまるごと1つで全てだと考えるという意味です。そのため、マクロビオティックでは、自然の恵を残さず丸ごと食べることが大切だと考えられています。普段なら捨ててしまうことも多い部分も、マクロビオティックではなるべく全て食べるようにします。野菜の皮、種、根などは、きれいに洗えば立派な食材として食べることが可能です。

マクロビオティックで重要な「陰陽論」

マクロビオティックでは、「陰陽論」という考え方も重要です。マクロビオティックでは、全ての食べ物に「陰」と「陽」があると考えます。陰性は、遠心力を示すとともに、静かさや冷たさなどを表しています。また、陽性は、求心力を示すとともに、動きや熱さなどを表すとされています。マクロビオティックでは、これらのバランスがとれた状態を「陰陽調和」として大切にしています。 陰性の食材は、育つときに上に向かって伸び、体を冷やす作用があるといわれています。たとえば、夏にとれるキュウリです。また、陽性の食材は、育つときに地中に向かって伸び、体を温める作用があると考えられています。たとえば、冬にとれるゴボウなどです。マクロビオティックでは、これらの食材をバランスよく摂取することで、健康な体を保つことができるとされています。

マクロビアンとベジタリアンの違い

マクロビオティックの基本は、玄米と野菜を中心にした食事です。そのため、「ベジタリアンと同じでは?」と感じる人もいるでしょう。しかし、これらには、決定的な違いが存在しています。違いをしっかり理解することで、マクロビオティックへの理解を深めましょう。

ベジタリアン

ベジタリアンは、宗教や思想に基づき、野菜を基本とした食生活を送る人のことです。ベジタリアンの中にもさまざまな分類があります。そのため、ベジタリアンでも動物系のタンパク質を摂取する人もいます。また、宗教上の理由から、特定の動物の肉のみを避ける人もいるようです。肉や魚を少しは食べるという人であっても、週に一度など少ない頻度におさえていることが多いです。ベジタリアンは、宗教や思想により厳格に食べられる食品を分けている人が多いのが特徴だといえます。

マクロビアン

マクロビオティックの考え方に基づいた食生活を送るマクロビアンは、特定の宗教や思想をもっているということは条件になりません。その人の宗教や思想の考え方と矛盾しないということが条件になりますが、どのような思想や宗教をもっている人でも実践することは可能です。 マクロビオティックで重要なのは、すでに説明した身土不二と一物全体、そして陰陽論です。これらに基づいて、玄米菜食を基本としています。マクロビオティックでは、食べてはいけないものが定められているわけではありません。そのため、肉や魚を食べても大丈夫です。しかし、これらは体に負担がかかりやすいという意味であまり食べないほうがよいとされています。

マクロビオティックの意味を理解して食事から健康に

マクロビオティックの意味を理解して食事から健康に

マクロビオティックは、体を健康に保つ方法として、毎日の食生活を改善することを提唱しています。マクロビオティックの考え方に基づいて食事をしていけば、体力が強化されたり、冷え性といった体の悩みが解消されたりするなどの効果が得られます。また、体の健康だけでなく、精神的にも安定しやすくなるといわれており、メリットが豊富です。ストレスにも強くなるので、毎日の生活がより楽しく感じられるようになるでしょう。

マクロビオティックは、ベジタリアンなどの考え方と似ていますが、それぞれの背景はまったく異なっています。健康を第一に考える食生活を目指すなら、マクロビオティックがいちばん適しているといえるでしょう。初めから玄米と野菜だけを食べようとする必要はありません。少しずつマクロビオティックの食事のしかたに慣れる期間を設けることも大切です。マクロビオティックの食事を取り入れることで、食べ物から健康を保ちましょう。