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幼児食で使用する食器の選び方は?注意点と合わせて解説

幼児食を子どもに与えるときは、食材の種類や味付けを工夫しますよね。食事の内容だけに気をとられることが多いですが、幼児食では食器にも配慮が必要です。幼児食の内容は大人の食事に近いですが、小さな子どもにとっては、大人が使う食器は少し使いづらいかもしれません。

幼児食を子どもがスムーズに食べられるようにするためには、食器選びにもこだわってみてください。今回は、幼児食で使用する食器の選び方や注意点について紹介します。

幼児食で使用する食器の選び方は?注意点と合わせて解説

幼児食にふさわしい食器や道具の基本

幼児食で使用する食器の選び方は?注意点と合わせて解説

幼児食を子どもに与える際は、子どもの食べやすさに配慮した食器や道具を選びましょう。子どもにとって配慮すべきことには、以下のような内容があげられます。

食器

おかずを角に寄せて食べやすいよう、食器は四角くて角がしっかりあるものを選びましょう。また、子どもは食べ物をうまく捕まえられないと、より強い力で食べ物をすくったり、刺したりしようとします。そのため、食器は安定感が大事で、ある程度重さがあるものがおすすめです。

スプーン

スプーンの柄の長さは、子どもが握ったときに手から少しだけ出る程度の長さがちょうどいいです。太さも子どもが握りやすいものにしてあげてください。また、スプーンは先に丸みがあって深さがあるものや、食べ物を救いやすいものにすると、子どもが自分から食べ物を食べようとする回数も増えるはずです。

フォーク

フォークは、口に当たる部分がとがり過ぎていないものを選ぶようにしてください。また、食べ物を刺すときに力が入りやすいよう、柄は滑りにくい素材でできているものがおすすめです。

食器の材質と特徴

食器にはいろいろな材質のものがあり、それぞれ違った特徴を備えています。それぞれの特徴を理解して食器選びに役立ててください。

陶器

陶器は、厚みがありずっしりとした重みがあります。見た目の印象としては、柔らかみを感じられる器です。ただし、割れやすいため、子どもが食器を持ち上げて食べようとするときには注意が必要です。 また、陶器は吸水性があり、一度濡れると乾かすのに時間がかかります。しっかり乾かさずにしまってしまうと、カビが生えることがあるため、子どもに使わせる際はとくに気をつけましょう。熱に強く冷めにくいため、温かい食事をよそうのに向いています。熱に強いとはいえ、電子レンジで使用できないものが多いです。

磁器

磁器は、陶器に比べて壊れにくいため、子どもに使わせても安心です。水を吸わない性質であるため、陶器よりも乾燥に時間がかかりません。熱が伝わりやすいですが冷めるやすいため、温かい食べ物よりも冷たい食べ物をのせるのに適しています。誤って火の側に置くとヒビが入ることもあるため、注意してください。磁器は、電子レンジで使用してもよいものが多いです。

強化ガラス素材

強化ガラス素材は、落としても割れにくく丈夫なため、子どもが使用するのにもおすすめです。ただし、絶対に割れないというわけではありません。万が一割れてしまった場合は、破片が鋭利になりやすいため子どもの手が触れないよう注意する必要があります。また、電子レンジで使用することができるため、食事の準備の際には便利です。食洗器で使用してもOKです。

プラスチック製、メラミン製

プラスチック製やメラミン製の食器はとても軽いため、子どもの手に持たせても、落として壊れる心配が少ないです。割れにくく表面に傷がつきにくいため、長く使用することができるでしょう。 また、軽くて壊れにくい性質から、外に出掛けるときに持って行くのにも適しています。ただし臭いが強いものを入れると、洗ってもなかなか臭いがとれないことがあります。電子レンジでの使用は、プラスチック製なら問題ないことが多いです。一方、メラミン製は、電子レンジで使用できないことが多いです。

木製

木製の食器は、やわらかい印象で口当たりがよいです。軽くて割れにくく、熱いものを入れても食器が熱くなりにくいので扱いやすいです。ただし、ぬれたまま放置するとカビが生えてしまうことがあるため、洗ったあとはよく乾かしてからしまう必要があります。木製の食器は、電子レンジでは使用できません。

幼児食に陶磁器食器を使うメリットとデメリット

幼児食としては大人と同じメニューを用意することもあり、陶磁器食器を使用するほうが便利なことも多いです。陶磁器食器のメリットとデメリットをしっかり理解して、子どもにとって無理が無いようにしてあげましょう。

メリット

陶磁器食器は適度な重さがあるため、子どもが力を入れて食べ物をすっくたり刺したりしても安定感を保つことができます。また、外側から触るだけで器のなかの食べ物の温度を感じられるため、口元の火傷を防ぐことにも繋がります。きちんと洗えば汚れがしっかり落ち、食べ物の臭いが残ることもありません。

デメリット

陶磁器食器は割れやすいという難点があります。磁器は、陶器に比べれば壊れにくいですが、それでも強い衝撃が加われば割れてしまいます。不意に食器から手を放したり、テーブルから落としてしまったりすることは、日常のなかでは必ずあるため気をつけましょう。また、食器によっては重すぎて子どもがきちんと持ち上げられないこともあるため、子どもに使わせる陶磁器食器を選ぶときは、なるべく軽いものを選ぶようにしてください。

幼児食の食器を選ぶ時の注意点

子どもに幼児食を食べさせるための食器を選ぶときは、食器の素材以外にも注意すべきことがあります。素材とともにしっかりチェックしておきたいポイントです。

キャラクターものは避けたほうがよい

子ども用の食器として売られているもののなかには、キャラクターの絵がついているものもたくさんあります。しかし、できればキャラクターの絵がついた食器は避けたほうが無難です。その理由は、食器にキャラクターがついていると、食事中に食器で遊んでしまう子どももいるからです。食事の時間は食べ物を食べることだけに集中できるよう、食器はシンプルなものを選ぶことをおすすめします。

ワンプレートであれば仕切りがあるものを選ぶ

子ども用の食器としてはワンプレートもおすすめです。そのときに食べる食事の量が一目でわかるため、集中して食事をすることができます。ワンプレートの食器を選ぶときは、仕切りがあるタイプを選ぶと便利です。ちょっとした仕切りがあるだけで、食べ物の汁がほかの食べ物にうつることを防止できます。幼児食の時期は、いろいろな食べ物の味を体験して味覚を育てる時期です。そのため、味が混ざってしまうと、子どもは味の勉強をすることができなくなってしまいます。味をはっきりと分けることで、子どもの味覚をしっかり刺激できるよう配慮しましょう。

子どもに幼児食を食べさせるときは食器にも配慮しよう

子どもに幼児食を食べさせるときは食器にも配慮しよう

幼児食は、子どもの成長にとってとても重要な役割を果たします。そのため、幼児食をよそう食器選びはとても重要です。子どもが食事を食べやすく、食べ物に集中できるような食器を選んであげましょう。

また、幼児食は大人と同じ食事に慣れるための食事でもあります。そのため、子どもが自分で食事を食べられるようになってきたら、大人とまったく一緒の器を使わせることも大切です。幼児食のメニューだけでなく、食器も子どもの成長に合わせて少しずつステップアップさせてみてください。