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幼児食で野菜を上手に取り入れるコツ

子どもは幼児食で食べ物に触れ、好き嫌いなく食べる習慣を身に付ける必要があります。何でも食べる習慣を身に付けることが健康的な身体作りのカギです。

しかしながら、野菜を苦手とする子どもはたくさんいます。子どもは「食べてみて」「美味しいよ」と言うだけでは、嫌いなものを食べてくれません。できれば、子どもには、美味しさをかんじたうえで野菜を食べられるようになってほしいですよね。そこで今回は、幼児食のなかで野菜を上手に取り入れ、子どもが好き嫌いなく野菜を食べられるようになるための方法を紹介します。

幼児食で野菜を上手に取り入れるコツ

野菜を食べないことで起きる問題

幼児食で野菜を上手に取り入れるコツ

バランスのよい食生活には野菜が大切だと言いますが、そもそも野菜をとらないとどのような問題が起きるのでしょうか。まずはそれを確認しましょう。

栄養不足

野菜をしっかり食べなければいけない理由は、野菜には身体の調子を整える作用があるからです。野菜には、いろいろな種類のビタミンやミネラルが豊富に含まれており、それが身体を健康的に保つために大きな役割を果たします。もちろん、こういった栄養素は野菜以外にも含まれています。しかし、野菜にはほかの食べ物に比べて圧倒的に多くの栄養が詰まっています。そのため、野菜不足は栄養不足を直接引き起越す原因です。栄養不足になると身身体は思うように機能できなくなり、体調不良を引き起こします。

免疫力の低下

栄養が偏ると身体の機能が低下するため、免疫も低下してしまいます。免疫が低下すると、病気になりやすくなります。

便秘

野菜が不足すると、便秘になる恐れがあります。野菜には、便のもととなる食物繊維が多く含まれています。そのため、野菜をとる量が少ないと便秘になりやすくなり、身体に毒素が貯まりやすくなって健康に悪影響が及びます。

肥満

野菜不足になると、肥満の心配も出てきます。身体の代謝がいいほど脂肪は燃焼されやすくなりますが、この代謝には野菜の栄養素が関係しています。そのため、野菜が不足すると代謝が下がり、脂肪が燃焼されにくい身体になってしまいます。

幼児食で野菜不足を補うコツ

子どもに食べさせる幼児食で、野菜不足を補うためにはどのような方法があるでしょうか。食事を1日3回用意するのは大変なことですが、少しの心がけで野菜不足は防ぐことが可能です。

野菜メインのおかずを一品プラスする

いつものようにメニューを考えたときに「野菜が足りないな」と感じたら、野菜メインのおかずを一品追加してみましょう。子どもが食べ切れるくらいの少量でも構いません。野菜はとれるときに、しっかり摂取することが大切です。

冷凍食材を利用して手軽にプラスする

冷蔵庫の野菜室の野菜をうっかり切らしていた場合は、カット済の冷凍野菜などを活用してもOKです。忙しいときも、できる限り野菜をとる工夫をしましょう。冷凍野菜はそのまま料理に入れて使うことができて便利なので、いざというときのために買い置きしておくと安心です。

加工食品にも野菜をプラスする

いつもは手作りの幼児食を与えていても、ときには市販の加工食品を食事として食べさせることもありますよね。加工食品だけでは野菜が不足しやすい多いため、何か野菜を1品追加して栄養バランスを整えるようにしてください。

必要な野菜の目安を意識しよう

野菜を追加すると言っても、どの程度追加すればいいのか難しいですよね。幼児食として摂取すべき野菜の量を覚えておきましょう。緑黄色野菜なら1日90g、淡色野菜なら120gが適量と言われています。また、果物は100g程度です。「今日は野菜が少なかった」と思う日があれば、次の日は野菜を多めにとるようにして調整してください。

好き嫌いをなくすための工夫

子どもが好き嫌いをするようになったら、何でも食べることが大切だと教える必要があります。とはいえ、嫌いなものを口に運ぶだけでは子どもは食べてくれません。子どもの好き嫌いをなくすためには、いろいろな工夫を試してみましょう。

実際に作ってみる

子どもは自分で料理をするとその料理に強い関心をもち、嫌いなものでも食べられるようになる可能性があります。子どもと一緒にキッチンに立って料理をするのはとてもおすすめです。

見た目の楽しさを大切にする

カラフルな野菜などを使って彩りをよくすると、子どもは食べ物に興味をもちやすくなります。嫌いなものでも見た目が変われば、難なく食べられることが多いです。

大きさを工夫する

嫌いな野菜がある場合は、なるべく小さく刻んで子どもが好きなメニューのなかに入れてみましょう。少しずつサイズを大きくして慣れさせていけば、子どもも徐々にその野菜の美味しさを感じられるようになります。

苦味の少ない野菜から慣れる

野菜全般を苦手とする子どもには、苦味が少ないものから食べさせてみてください。まずは、「自分は野菜を食べられる」という感覚をもつことが大切です。はじめに食べさせる野菜としては、キャベツ、カリフラワー、ニンジンなどがおすすめです。

美味しそうに食べている姿を見せる

子どもの好き嫌いを克服するためには、大人が美味しそうに食べている姿を見せるのも効果的です。子どもは大人の真似をしたがる傾向があります。そのため、自分が嫌いな食べ物を大人が美味しそうに食べている姿を見ると、子どもは「自分も食べてみよう」という気持ちになりやすいです。

突然嫌いなものが食べられるようになることも!

子どもの好き嫌いの原因は、「美味しくない」「食べられない」「嫌い」という先入観であることも多いです。何かのきっかけで、嫌いな食べ物をいきなり好きになることも珍しくはありません。嫌いなものを食べられるような工夫をしつつ、子どもの味覚の成長を見守りましょう。

不足しがちな栄養素を幼児食で補うコツ

普段の食生活のなかでは、野菜の栄養と同じくらい、カルシウムや鉄分が不足しがちです。これらも身体の健康維持には必要不可欠なものであるため、注意が必要です。

カルシウムを補うコツ

カルシウムは、骨や歯を作るために必要な栄養素です。カルシウムが不足すると、骨や歯がもろくなるほか、イライラしやすくなるという弊害もあります。カルシウムを補うためには、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品を積極的に摂取することが大切です。食事と一緒にとってもいいですし、おやつとして食べるのもおすすめです。ただし、乳製品は脂肪も多く含んでいるため、とり過ぎには気をつけましょう。

鉄を補うコツ

鉄は、血液にとってとても大切なものです。不足すると、貧血、思考力の低下、疲れやすさなどを引き起こします。鉄を補うためには、赤身の肉や魚などの動物性たんぱく質の摂取が必要です。とくに、レバーは鉄分が豊富に含まれています。また、鉄分は果物のプルーンにも多く含まれているため、おやつやデザートとして取り入れてみてください。

野菜を上手にとって栄養を補給しよう

野菜を上手にとって栄養を補給しよう

毎日の食事のなかで野菜は、とくに不足しやすい食材です。野菜を摂取すべき量を意識して、栄養バランスが偏らないように注意しましょう。
子どもが野菜を苦手とするのは珍しいことではありません。しかし、そのまま放置していると、身体の成長や健康に悪影響が生じてしまいます。無理に食べさせる必要はありませんが、子どもが野菜を美味しく食べられるよう、できることから工夫してみてください。