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幼児食はいつから?はじめる目安と乳歯の関係

子どもが成長してくると、いつから幼児食を与えたらいいか悩みますよね。幼児食は、子どもと食の関係を育むためにとても重要なものです。また、幼児食は乳歯の発達にも影響を与えます。それは、幼児食は離乳食とは違い、歯を使ってしっかりと噛む必要があるからです。

幼児食には、このようにさまざまな役割があります。幼児食は、子どもにとってなるべくベストな状態ではじめましょう。今回は、幼児食をはじめるに相応しい時期の見極め方や、幼児食と乳歯の関係について解説します。

幼児食はいつから?はじめる目安と乳歯の関係

幼児食をはじめる目安

幼児食はいつから?はじめる目安と乳歯の関係

幼児食は、具体的にいつからはじめたらいいのでしょうか。これには明確な基準はないため、子どもの状況に合わせることが大切です。ここでは、一般的な目安について確認しましょう。

1日3回の食事リズムに慣れている

幼児食を食べはじめるときは、ある程度、子どもが食事のリズムに慣れている必要があります。幼児食は大人の食事と同じように、1日3食を決まった時間に食べます。そのため、幼児食を視野に入れはじめたら、離乳食でも1日3食ものリズムを意識するようにしましょう。大人の食事に合わせて子どもにも食事を与えていれば、そのリズムが身に付きやすいはずです。

奥歯が生えている

幼児食をはじめるのは、1歳半から3歳前後がよいとされています。子どもの歯は1歳になる頃から徐々に生えはじめ、2歳になると奥歯までのすべての歯が生え揃います。幼児食を食べるためは食材を奥歯でしっかり噛む必要があるため、歯がきちんと生えてきたことを確認することも重要です。 └飲み物をコップで飲むことができる 幼児食は、基本的には大人と同じ食事です。そのため、飲み物を飲むときもコップを使うことになります。そのため、幼児食をはじめる前にコップで飲み物を飲む練習をしておくことも大切です。最初はこぼしてしまうかもしれませんが、決して怒らず子どもの成長を見守ってください。幼児食は自分の手を使って食べることが基本となるため、食べ物や飲み物を自分で口に運ぶという動作に慣れておくことが必要です。

幼児食と乳歯の関係

子どもが幼児食を食べることは、乳歯の成長にも影響を与えます。歯への影響も考慮し、やわらかいものから少しずつ食べさせていくようにしましょう。

幼児食が歯の発達に与える影響

離乳食と違い、幼児食は歯を使ってしっかり噛みながら食べます。そのため、幼児食は歯の発達にも大きく影響を与えると言われています。月齢や歯の状態、幼児食の段階に合わせて、適切なかたさの食材を使わなければなりません。

奥歯が生え揃うまで

子どもの歯が奥まで生え揃うのは、2歳になってからです。場合によっては、幼児食はそれ以前にスタートする可能性もあります。奥歯がきちんと生えるまでは、子どもかたい食べ物を食べることができません。奥歯が生えるまでの間は、形がある程度残ったやわらかいものを中心に食べさせてください。離乳食の延長として、子どもに食事をとることを慣れさせるための期間だと考えましょう。

奥歯が生え揃ったあと

奥歯が生えてからも、子どもは極端にかたいものはまだ食べることができません。噛み応えのある食べ物は噛む力を養うと言いますが、生えたばかりの乳歯はまだ小さくてもろい状態です。歯や口のなかを痛めることがないよう、あまりかたくない食べ物から少しずつ挑戦してみてください。

噛みにくい食べ物は要注意

歯がきちんと生えたあとは、幼児食も本格的になります。さまざまな食べ物を経験することで、子どもの味覚はどんどん成長していきます。しかし、たとえばとんかつやステーキのように噛み切りにくい食べ物は、早くても3歳を過ぎるまでは控えるのが無難です。噛み切りにくい食べ物は、いろいろな食べ物の食べ方に慣れてきたところで、よく噛んで食べることをしっかり指導しながら食べさせるようにしてください。のどに詰まらせてしまう恐れもあるため、なるべく小さく切って子どもが食べやすいサイズにしてあげましょう。

幼児食で注意すべきもの

幼児食を子どもに与えるときには、いくつか注意したい食べ物があります。一歩間違うと、食中毒や体調不良を招く恐れもあるため、無理せず慎重に食べさせるようにしてください。

刺身などの生もの

刺身については、「何歳から食べてよい」といった明確な決まりがあるわけではありません。しかし、刺身は生ものであるため、小さな子どもに食べさせる際は注意が必要です。一般的に、1歳半頃までは生のタンパク質は消化できないと言われています。そのため、子どもに生ものを与えるのは、消化器官が発達して免疫がついてくる2歳半を過ぎた頃が目安です。ただし、体調が少しでも悪いときは免疫力も落ちてしまいます。刺身を食べさせるのは、子どもの体調が整っているときだけにしましょう。また、刺身のなかには噛み切りにくいものもあるため、小さく切ったり、刺身の種類を工夫したりして食べやすくしてあげてください。

誤嚥(ごえん)の危険があるもの

かたちのある食べ物を咀嚼して飲み込むこと慣れていないうちは、誤嚥に気をつけてください。誤嚥とは、食べ物を飲み込むときに誤って器官に入ってしまうことです。食事をしながら楽しく会話するのは大切なことですが、誤嚥の原因にもなるため注意が必要です。口にものを入れながら話をしてはいけないことを、きちんと指導しましょう。 なお、とくに誤嚥に気をつけたい食べ物は、ナッツ類や餅です。ナッツは口のなかで噛み砕いているうちに、のどから器官に流れ込んでしまうことがあります。餅は喉に詰まりやすい食べ物の代表格です。よく噛んで食べることを言い聞かすのはもちろん、与えるときも小さく切って出すようにしてください。

アレルギーの危険性があるもの

子どもに幼児食を食べさせるときは、アレルギーにも気をつける必要があります。アレルギーが出やすい食べ物には、鶏卵、牛乳、小麦、そば、エビ・カニなどがあります。子どもがアレルギーをもっているかどうかは、それぞれの食べ物を実際に食べてみないことには分かりません。アレルギー症状としては、喉のかゆみ、咳、嘔吐、下痢、湿疹、アナフィラキシーショックなどが代表的です。アナフィラキシーショックは最悪の場合、死に至る危険もあります。そのため、これらのアレルギーを起こす可能性がある食べ物はいきなり多くの量を与えるのではなく、様子を見ながら少しずつ食べさせるようにしてください。アレルギーは注意すべき重大な問題ですが、これらの食べ物は人間にとって重要な栄養素が補給できるものばかりです。むやみに避けるのではなく、子どもの身体の反応を見ながら少しずつ食べられるものを確認しましょう。

ベストな状態で幼児食をはじめるために

ベストな状態で幼児食をはじめるために

幼児食をはじめるときは、子どもの歯の状態や食との関係性をしっかり見つめることが大切です。子どもがスムーズに離乳食から幼児食へ移行できるよう、1日3食のリズムを意識したり、コップの使い方を練習させたりすることも重要です。

幼児食は大人と同じ食事を食べられるようにするためのものです。とはいえ、幼児食を食べはじめる1歳半頃は子どもの消化器官はまだ十分には発達していません。 幼児食を子どもに与えるときは、焦らず子どもの成長のスピードに合わせて、少しずつ食べ物の種類や量を増やすようにしましょう。