香りとデザインを楽しむ!ボタニカルキャンドルの作り方とアレンジ法
記事更新日:2023年8月21日「ボタニカルキャンドル」は、ドライフラワーやドライフルーツが練りこまれているのが特徴のキャンドルです。アロマキャンドルの一種ですが、香りだけでなく見た目のかわいらしさも楽しむことができるのがボタニカルキャンドルの魅力です。
ボタニカルキャンドルは作りが複雑なように見えますが、作り方は意外と簡単です。キャンドル作り初心者でもあっという間に完成させることができます。
今回は、香りだけでなく見た目のデザインも楽しめるボタニカルキャンドルについて、その作り方やアレンジ方法を紹介します。
目次
ボタニカルキャンドルとは
香りと見た目の両方を楽しめるキャンドル
「ボタニカルキャンドル」とは、さまざまな植物をモチーフにしたキャンドルのことです。「フラワーキャンドル」、「花キャンドル」、「ドライフラワーキャンドル」と呼ばれることもあります。
香りや季節の花も楽しめて癒し効果が高い
ボタニカルキャンドルにはドライフラワーやドライフルーツが練りこまれているため、見た目の美しさを楽しむことができるのが魅力です。嗅覚でアロマオイルの香りを感じ取りながら、その香りを連想させる美しい花々を視覚的に捉えることができるため、癒し効果がより高いと言えます。
ボタニカルキャンドルの作り方
ボタニカルキャンドルは誰でも簡単に作ることができます。ここからは、ボタニカルキャンドルの作り方について見ていきましょう。
必要な材料
まずは必要な材料について確認します。これらの材料は100円ショップやホームセンターなどで購入することができます。
ベースキャンドル
キャンドルを入れる容器よりもひとまわり小さいサイズのキャンドルを用意します。
耐熱ガラス製の容器
ベースキャンドルがすっぽり収まるよう、ベースキャンドルよりひとまわり大きいサイズの容器を用意してください。目安としては、直径がベースキャンドルより1cm程度大きいものがちょうどいいです。
ドライフラワー、ドライフルーツ
好みのドライフラワーやドライフルーツを用意しましょう。ブリザードフラワーでもOKです。少し多めに用意するようにしてください。
キャンドル用ワックス
キャンドル用ワックスは、ドライフラワーやドライフルーツをキャンドルのなかに閉じ込める際に使います。量はベースキャンドルや容器の大きさに合わせて準備しましょう。
エッセンシャルオイルなどの精油
好みの香りの精油を用意しましょう。ワックスの分量に対して3%程度が適量です。
キャンドルカラーまたはクレヨン
キャンドルに色を付けたい場合は、キャンドルカラーという専用の着色料か、クレヨンを刻んだものを用意してください。
必要な道具
ボタニカルキャンドル作りに必要な道具は以下のとおりです。ワックスに直接触れるもの(鍋や計量スプーンなど)は料理に使っているものなどを併用せず、新しいものを準備しましょう。
ボタニカルキャンドル作りに必要な道具
・鍋 ・竹串、ピンセット ・はさみ ・温度計 ・ホットプレート(または、IHヒーター) ・軽量スプーン ・割り箸
作り方
容器にベースキャンドルとドライフラワーをセットする
ベースキャンドルを容器のまんなかに置き、まわりにドライフラワーやドライフルーツを入れていきます。竹串やピンセットを使うと細かい作業もスムーズに行うことができます。
キャンドル用ワックスを溶かす
キャンドル用ワックスを鍋に入れ、ホットプレート(または、IHヒーター)で溶かします。キャンドルが完全に溶けたら、温度計を使って75℃程度になるよう調整します。キャンドルの温度が整ったら、香りや色をつけましょう。
キャンドル用ワックスを容器へ流し込む
準備しておいた容器に香りをつけたワックスを流し込みます。ベースキャンドルの真上に注ぐようにすると、こぼさずに流し込むことができます。
キャンドルが固まるのを待つ
ワックスを流し込み終わったら、キャンドル全体が固まるまで常温で放置します。キャンドルの大きさにもよりますが、半日以上は触らずにそのまま置いておきましょう。 放置している間にベースキャンドルの芯が倒れないよう、割り箸の間に芯をはさんで容器の端に引っ掛けておいてください。
容器からキャンドルを取り出す
キャンドル全体が完全に固まったら、容器からキャンドルを外しましょう。これで、ボタニカルキャンドルの完成です。
ボタニカルキャンドルを作る時の注意点
ボタニカルキャンドルは初めてでも簡単に作ることができますが、いくつか注意すべきポイントがあります。
芯の位置
ボタニカルキャンドルを作るときは、芯が元々ついているベースキャンドルを使用します。そのため、溶かしたワックスを注ぐ際に、芯が埋もれてしまわないように注意しましょう。ワックスを注ぎ終わったら、割り箸を使って芯を固定するのを忘れないでください。
ワックスを溶かす温度
ワックスは熱して溶かすと、高温になり100℃近くになることもあります。温度が高いまま容器に流し込むと、ベースキャンドルが溶けてしまいます。そうすると、せっかく配置したドライフラワーのデザインが崩れてしまう可能性があります。ワックスは必ず温度計を使って75℃前後に調整してから注ぐようにしましょう。
キャンドルがしっかり固まるまで待つ
キャンドルがしっかり固まらないうちに容器から出してしまうと、キャンドルが崩れてしまいます。確実に固まったと判断できるまで、キャンドルには触れないようにしてください。
デザインを考えるときのポイント
ボタニカルキャンドルは香りだけでなく、見た目のデザインにもこだわることができます。完成後の作品をイメージしながら、キャンドル作りをしていきましょう。
キャンドルの色の付け方のコツ
キャンドルには自分好みの色を付けることができます。ワックスを溶かす際に、キャンドルカラーという専用の着色料やクレヨンを刻んだものを混ぜて色を付けます。ボタニカルキャンドルを作るときは、花の美しさを生かすため、キャンドルの色は濃くし過ぎないのがおすすめです。
キャンドルとドライフラワーの色合い
ボタニカルキャンドルのデザインを考える際は、キャンドルとドライフラワーの色の兼ね合いがとても大切です。キャンドルはドライフラワーが映えるような色にしましょう。 また、色には相性がいいものとそうでないものが決まっています。「色彩図」などを見ながら細かい配色にもこだわると、より美しいボタニカルキャンドルを作ることができます。
ドライフラワーは多めに
ボタニカルキャンドルを作るときは、ドライフラワーは少し多めに用意するといいでしょう。ボタニカルキャンドルではドライフラワーがたくさん入っているほうが華やかで明るい印象になります。
ボタニカルキャンドルで香りと花を楽しもう
ボタニカルキャンドルに火をつけても、ドライフラワーは燃えないので心配はいりません。ベースキャンドルの部分だけが溶けていき、ドライフラワーがを配置しているあたりは燃えずに残ります。
ボタニカルキャンドルは香りだけでなく、花や植物の美しさを目で見て楽しむことができるキャンドルです。自分で楽しむだけでなく、パーティーの小道具として使う人もいます。
デザインはアイデア次第でいくらでも工夫が可能です。ドライフラワーやブリザードフラワー以外に、押し花を使っても素敵ですよ。自分にしか作ることができない、オリジナルのボタニカルキャンドルをぜひ作ってみてください。