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キャンドルのワックスとは?種類を見てみよう

キャンドルを作るときには、ワックスが欠かせません。キャンドルは使用されるワックスによって性質が大きく変化します。キャンドルを購入したり自分で作ったりするときは、キャンドルのデザインだけでなく、ワックスにも必ず注目すべきです。そのためには、ワックスの種類や性質の違いについてよく理解しておくことが必要です。

キャンドルのワックスとは、どのようなものなのでしょうか。今回は、キャンドルにおけるワックスについて詳しく見ていきます。ワックスの種類や違いについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

キャンドルのワックスとは?種類を見てみよう

キャンドルのワックスとは?

キャンドルのワックスとは?種類を見てみよう

キャンドルはワックスから作られています。このワックスとはいったいどういったものなのでしょうか。まずはワックスの定義から見ていきましょう。

ワックスはキャンドルの原料

ワックスはキャンドルの原料となる素材です。どんなキャンドルもワックスからできている点はかわりありません。ただし、ワックスにもまたさまざまな種類があります。ワックスの種類によってキャンドルの性質も大きく変化するのです。キャンドルを選んだり作ったりするときは、ワックスの種類にも気を使うようにすると、質が高く自分が求めるワックスに出会えやすくなりますよ。

ワックス=ロウのこと

ワックスといわれても、いまいちピンとこない方も多いかもしれません。ワックスとは、つまりロウのことです。キャンドルのロウがツルツルとしていて少しべとべとしているのは、ワックスを使用しているからだといえます。

ワックスによる違い

ワックスにはさまざまな種類があります。とはいえ、キャンドルに使用されているワックスの違いは、使用感にどのように影響するのでしょうか。ここではワックスの違いによる影響について全体像をおさえましょう。

ワックスによって燃焼の仕方が異なる

ワックスは種類によって燃焼の仕方が違います。燃焼の仕方というのは、炎の熱さや燃え続ける時間のことです。ワックスの種類によってこういった部分は大きく変わるので、よりこだわりをもってキャンドルを使用するためには、ワックスの種類をしっかり選ぶことが重要です。

香りが異なる

ワックスはそれぞれ香りも違います。ワックスの種類としては天然の原料を使っているもの多く、素材由来の香りがするものも多いです。天然のワックスを使用したキャンドルを使用すれば、アロマキャンドルではなくても自然なよい香りを感じることができます。体にもよい影響を与えることができるといわれています。

ワックスが気化して体内に入る

キャンドルに火をつけると、ワックスが気化して空気中に広がります。そのため、キャンドルをつけた部屋で過ごしているとワックスの成分が自然と体の中に入ってきます。つまりキャンドルを選ぶときはなるべく安全な素材を選んだほうがよいということです。ワックスの中には人工的なものもあり、そういったキャンドルは人体にはあまりよくないといわれているのです。炎を消した後には独特の匂いも発生します。安価ですがその分、質が高いとはいえません。こういったワックスを使用したキャンドルを使用したからといってすぐに体に問題が起きるわけではないですが、できるだけ体にとって安全なキャンドルを選んだほうがよいでしょう。

ワックスの種類と特徴

キャンドルの原料となるワックスには、たくさんの種類があります。ここでは代表的なワックスについて見ていくとともに、特徴についても細かくおさえていきましょう。ワックスの違いをよく理解できれば、自分に合ったキャンドルを使用することもより簡単になるはずです。

パラフィンワックス

パラフィンワックスは、原油から作られたものです。パラフィンワックスは19世紀に発見されたワックスで、キャンドルの長い歴史から見るととても新しい存在です。とはいえ大量生産が可能なことから、現在においては最もよく流通しているワックスだといえます。パラフィンワックスはキャンドルを広く一般に広める役割を果たしたワックスです。家庭でよく利用されるキャンドルには、一般的にパラフィンワックスが使用されています。パラフィンワックスは大量生産されている分安価ですが、気泡やヒビが入りやすいという一面もあります。パラフィンワックスは溶けている間は透明の状態ですが、冷えて固まると白くなるという性質もあります。

ソイワックス

ソイワックスは大豆から生まれた天然のワックスです。植物由来ナタメ安全性の高いワックスとして人気があります。低温でゆっくりと燃焼するのが特徴的で、燃焼時間は3時間程度とかなり長いです。ソイワックスは、アロマキャンドルのワックスとして最適だといわれています。ソイワックスは芯に吸われにくいので、自分でキャンドルを作成する際は太めの芯を使用するのがおすすめです。

パームワックス

パームワックスは、アブラヤシ葉が原料となっているワックスです。柔らかいのが特徴で、燃焼時間は2時間程度と比較的長いです。ススが出にくいところもパームワックスの魅力だといえます。特に純度が高いワックスは、表面がクリスタルのように美しく仕上がります。なお、パームワックスもさらにいくつかの種類に分かれています。

みつろう

みつろうとは、ミツバチによってつくられた動物性のワックスです。具体的にいうと、ミツバチの腹部から分泌されており、ミツバチの巣を形づくっているものがみつろうです。そのため、みつろうはミツバチの巣から採取するのが一般的です。色は黄色や茶色に近く、粘り気があります。また、キャンドルとして火を灯すと、かすかにハチミツのような甘い香りがするのが特徴的です。色や香りについては、それぞれのミツバチが集めているミツの種類によっても異なります。みつろうはキャンドルだけでなく、シート状にしてアレンジするデコレーションにも向いています。なお、みつろうは、ワックスのとしてはかなり高価な部類に入ります。

もくろう

もくろうは、日本で江戸時代から作られている和ろうそくの原料です。ハゼという木の実やウルシの樹液から作られています。日本の伝統を支えてきたろうそくだといえます。もくろうもまた採取には大きな手間がかかるため、とても高価です。

キャンドルを使用するならワックスの種類に気を配ろう!

キャンドルを使用するならワックスの種類に気を配ろう!

キャンドルを使用するなら、ワックスの種類にもしっかりと目を向けましょう。一口にキャンドルのワックスといっても、それらには大きな違いがあります。よりキャンドルを楽しみたいのであれば、ワックスの違いに注目することで好みや目的に合ったキャンドルを選ぶことができるはずです。天然素材のキャンドルは質が高いため少し高価ですが、その分キャンドルとしての効果も高いといえます。せっかくキャンドルを楽しむのであれば、天然素材のキャンドルを選んでみるのもよいでしょう。

キャンドルを語るならワックスについては必ず理解しておく必要があります。できればそれぞれのワックスの違いを実際に体感してみるのがおすすめです。ちょっとした違いに感じますが、長くキャンドルに火を灯していればきっと大きな違いを感じることができるでしょう。キャンドルのワックスにこだわりをもつことで、よりキャンドルの魅力をしっかりと感じてみてはいかがでしょうか。