パン資格おすすめの7選｜独学でも取得できる？国家資格は必要？

パン資格の種類

パンづくりに関する資格は、多数あります。
そのうちの多くは民間資格ですが、中には国家資格もあります。

国家資格は国に認められた資格で民間資格は民間団体が独自に主催する資格です。
一般的には国家資格の方が信頼性は高いものの、専門学校に通う必要があったり、学歴や実務経験などの条件があったりするため、資格を取得するハードルは民間資格よりも高いといえるでしょう。

一方の民間資格は、年齢制限や学歴を問わない資格も多く、費用もそれほど高くありません。
しかし費用が安い民間資格でも、パン作りに必要な知識や技術は十分身につけられます。

資格の種類も多いため、自分の目的にあわせて選べる点も民間資格の魅力でしょう。

パン資格を取得するメリット

パンづくりに関する資格を取得することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは主なメリットを3つご紹介します。

おいしいパンの焼き方を学べる

資格を取得することで、パンづくりに関する知識と技術が身につくため、パンのクオリティが高くなります。
パンの種類や特性、発酵のプロセスなどの専門知識を活かして、効率的においしいパンをつくれるようになるでしょう。

また既存のレシピをアレンジして、オリジナルのパンレシピ考案も可能です。
パンのレパートリーが増えるため、趣味でパンづくりを楽しみたい方は、家族にふるまったり外出時に手土産として持参したりすると喜ばれます。

仕事でパン制作にかかわっている方は、新メニューの考案や開発にも役立てられます。
資格の取得により、パンづくりの技術があがることで、パンをつくる楽しさも増すでしょう。

ベーカリーや飲食店の就職に役立つ

製パン業界への就職や転職を希望している場合、パン資格を所有していることで有利になる可能性があります。
資格があれば一定の知識やスキルを証明できるため、信頼性が高まるでしょう。

また資格の取得には継続した学習が必要なため、コツコツ努力できることの証明にもなります。
独自のアピールポイントとして自信をもって履歴書に記入しましょう。

パンづくりのスキルは、ホテルやレストラン、カフェやベーカリーなど、多くの場所で求められています。
資格の取得は、就職や転職活動でライバルに差をつけるための強力なツールとなるでしょう。

独立の際に技術の土台になる

パンづくりのノウハウを活かして、将来的に独立することも可能です。

たとえばパン屋を開業するなら、他店にはない魅力的なメニューを提供して人気店として知られるようになるかもしれません。
ベーカリーカフェなら、コーヒーや軽食などパンとの組み合わせを考えるのも楽しみのひとつです。

またパン教室を開いたり、フードコンサルタントとしてパンづくりに関するアドバイスをおこなったりするなどの選択肢もあります。

パンの技術を身につけて活かし方を考えることで、自分自身の夢を実現したり「好きなことをして収入を得る」といった働き方をしたりするなど、新たなライフスタイルを実現できます。

【民間資格】おすすめのパン資格

パンづくりに関する資格はたくさんあるため、「どの資格を取得したらよいのかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、パンづくりのスキルを高めるためにおすすめの民間資格をご紹介します。

手作りパンソムリエ

手作りパンソムリエは、日本安全食料料理協会が主催する資格です。
試験では、パンの歴史や材料、製法、道具に関する知識などが問われます。
資格の取得後は、自家製のオリジナルパンはもちろん、オーガニックや無添加のパンも作れるようになるでしょう。

主催団体	日本安全食料料理協会
受験資格	とくになし
受験料	10,000円（税込）
受験申請	インターネット
受験方法	在宅受験
合格基準	70％以上の評価
試験日程	2ヶ月に1回のペース（年度により異なる）

ベーカリーパティシエ

ベーカリーパティシエは、日本インストラクター技術協会が主催する資格です。
試験では、パンの歴史やパンの種類、実践的なパンづくりの手順などが出題されます。
パンづくりのスキルを活かして、講師として活動したい方にもおすすめの資格です。

主催団体	日本インストラクター技術協会
受験資格	とくになし
受験料	10,000円（税込）
受験申請	インターネット
受験方法	在宅受験
合格基準	70％以上の評価
試験日程	2ヶ月に1回のペース（年度により異なる）

パンアドバイザー

パンアドバイザーは、日本野菜ソムリエ協会が主催する資格です。
パンを食べる人の視点を重要視しており、パン食の文化発展に貢献できる人材の育成を目指しています。
パンの魅力を多くの人に伝えたいという方におすすめの資格です。

主催団体	日本野菜ソムリエ協会
受験資格	指定の講座を受講して、募集要項や注意事項の記載内容のすべてに承諾いただいた方
受験料	75,500円（税込）※試験料含む
受験申請	インターネット・電話
受験方法	在宅受験
合格基準	70％以上の評価
試験日程	2ヶ月に1回ペースで開催（年度による）

パンシェルジュ検定

パンシェルジュ検定は、パンシェルジュ検定運営委員会が主催する資格です。
ベーシック（3級）、プロフェッショナル（2級）、マスター（1級）の3区分があります。
受験料の団体割引や併願割引もありますので、該当する場合はぜひ利用しましょう。

主催団体	パンシェルジュ運営委員会
受験資格	・3級・2級：とくになし ・1級：2級の合格者
受験料	・ベーシック：4,700円（税込） ・プロフェッショナル：5,900円（税込） ・マスター：7,700円（税込）
受験申請	インターネット
受験方法	開催エリアの会場、もしくはオンライン受験
合格基準	・3級・2級：100点満点中70点以上 ・1級：100点満点中80点以上
試験日程	運営委員会が指定する日程

パン・ブーランジェ

パン・ブーランジェは、一般財団法人日本能力開発推進協会が主催する資格です。
パンづくりの基礎知識のほかに、教室運営や講座運営についても学びます。
パン教室を開きたい方やカルチャースクールの講師として活躍したい方におすすめの資格です。

主催団体	一般財団法人日本能力開発推進協会
受験資格	協会指定の認定講座を修了していること
受験料	5,600円（税込）
受験申請	インターネット
受験方法	在宅受験
合格基準	70％以上の評価
試験日程	カリキュラム終了後随時

【国家資格】おすすめのパン資格

つづいて、パンづくりに関する国家資格をご紹介します。
より専門的な内容を学びたいという方は、国家資格の取得も視野に入れるとよいでしょう。

パン製造技能士

パン製造技能士は、国家資格としては唯一のパンづくりに特化した資格です。
資格は、2級、1級、特級の3区分に分かれており、受験資格の実務経験は、学歴により短くなる場合があります。
合格の難易度も民間歯科うと比べると高いため、専門学校や高校の専攻科を卒業して試験を受けるのがおすすめです。

主催団体	中央職業能力開発協会
受験資格	・3級：とくになし ・2級：2年以上の実務経験 ・1級：7年以上の実務経験 ・特級：1級に合格してから5年以上の実務経験
受験料	・実技試験：18,200円（税込） ・学科試験：3,100円（税込） ※自治体により異なる
受験申請	インターネット
受験方法	都道府県が指定する会場
合格基準	・実技：100点満点中60点以上 ・学科：100点満点中65点以上
試験日程	・実技：6月上旬〜9月中旬・12月上旬〜2月中旬 ・学科：7月中旬〜9月上旬・1月下旬〜2月上旬

製菓衛生師

製菓衛生師は、製菓に関する知識や技術を証明する資格です。
パンづくりでは甘い菓子パンを扱うこともあるため、製菓衛生士とパン資格の相性はよく、あわせて取得しておきたい資格といえます。

主催団体	厚生労働省
受験資格	都道府県指定の養成施設で1年以上学ぶ、または義務教育を終了後、2年の実務経験
受験料	9,500円（税込）※自治体により異なる
受験申請	インターネットもしくは郵送
受験方法	都道府県が指定する会場
合格基準	70％以上の評価
試験日程	都道府県により異なる

パン資格の学び方

パン資格を取得するためには、自身に適した方法で学ぶことが大切です。
ここでは4つの勉強方法をご紹介します。
それぞれメリットやデメリットも解説していますので参考にしてください。

本やインターネットから知識を習得する

本やインターネットを使用する独学は、自分のペースで好きなときに勉強できます。
テキストの購入費用はかかりますが、それ以外のコストが不要なため手軽に勉強をはじめられます。
インターネット上に無料で公開されている情報も参考にするとよいでしょう。

ただし参考にする情報が、正確なものか古い情報ではないかを見極める必要があります。
またフィードバックがないため、わからない部分を解決するのがむずかしいかもしれません。
独学は、一人でもコツコツ勉強できる方に向いているでしょう。

料理教室やパン教室に通う

趣味でパンづくりを楽しみたい方におすすめなのが、料理教室やパン教室に通う方法です。
パン教室なら、熟練の講師によるアドバイスを受けながらパンのおいしい作り方を覚えられます。
家庭でパンづくりを楽しめるように再現性の高いレシポを教えてくれるため、はじめて挑戦する方でも楽しく学べるでしょう。

デメリットは、教室側の予定にあわせる必要があることです。
多くの場合、曜日や時間が決められているため、スケジュールを調整しなくてはなりません。
地域によっては、通える範囲に教室がない可能性もあります。

家庭で楽しめるようなパンづくりの技術を身につけたい方は、料理教室やパン教室も選択肢として考えてみるとよいでしょう。

パン屋で修業する

パン屋に弟子入りして、働きながら実践的な知識や技術を習得する方法もあります。
パンづくりの技術はもちろん、接客や店舗運営も学べるのがメリットです。

どのようなパンが売れているのかというトレンドも体感できるでしょう。
パン屋で修業する場合、パンづくりに必要な知識や技術は学べますが、勤務先によっては資格の勉強を教えてもらえない可能性があることは考慮しておく必要があるでしょう。

パン屋で修業する方法は、実践的なスキルアップを重視したい方におすすめです。

フランチャイズ店に加盟する

食パン専門店やメロンパン専門店など、フランチャイズでのパン屋を募集しているブランドもあります。
フランチャイズのパンショップは、レシピが簡略化されており、メニューの数も比較的少ないのが特徴です。

いつ誰が作ってお同じような仕上がりになるように、メニューが構成されているため。パンづくりになれていない方でも取り組みやすいでしょう。
通常であれば、覚えるのに3〜5年ほどかかるレシピを短期間で学べるのもフランチャイズ店に加盟するメリットです。

ただし応用が利きにくく、ブランドによっては流行に左右されることもあります。
また加盟時にまとまった金額が必要なため慎重ために判断する必要があるでしょう。

通信講座で学ぶ

通信講座は独学同様、自宅で好きなときに学習できます。
独学との違いは、体系的なカリキュラムが組まれていることです。
学ぶべき内容は教材としてまとめられているため、資格の取得に必要な情報を効率よく身につけられます。

資格取得までの期間やスケジュールは自分で調整できるため、忙しくて時間のない方も無理なく勉強を進められるでしょう。
受講する講座によっては、オンラインで質問や相談ができる体制を整えている場合もあります。
専門家のフィードバックを受けられるため、わからないところがあればすぐに解決可能です。

通信講座は、仕事や子育てなどでまとまった時間を確保しにくい方や、自分のペースで学びたい方に向いています。

パン資格の取得ならSARAスクールがおすすめ

SARAスクールは、2つの資格を取得できる人気の通信講座です。
手づくりパン講座では、「手作りパンソムリエ」と「ベーカリーパティシエ」の2資格を取得できます。

基本コースとプラチナコースがあり、それぞれの受講料は次のとおりです。
・基本コース：59,800円（税込）
・プラチナコース：79,800円（税込）

基本コースは在宅受験が認められており、自宅で試験を受けられます。
各試験の際に受験料が10,000円（税込）ずつかかるため、総合的にはプラチナコースの料金と変わりません。

初期コストを抑えたい方は基本コースを選択するとよいでしょう。
プラチナコースは、試験免除で資格が認定されるため、確実に資格を取得したい方に適しています。

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パン資格に関するよくある質問

パン資格について、よくある質問とその回答をご紹介します。

パン屋さんになるのに必要な資格は？調理師免許は必要ですか？

パン職人になるためには、調理師免許などの資格は必要ありませんが、パン屋を経営する場合、食品衛生責任者の資格が必要です。
この資格はオーナーではなくても、従業員の誰かが取得していれば問題ありません。

食品衛生責任者の資格を取得するには、は都道府県が主催する講習会に参加する必要があります。
なお、栄養士、調理師、製菓衛生師など、特定の資格があれば食品衛生責任者の資格は必要ありません。

パン職人になるには何年かかりますか？

パン職人になるには3〜5年かかるといわれています。
ただし製造するパンの種類によっては、さらに長い年月がかかることもあるでしょう。
たとえば石窯で焼くタイプのパンであれば10年以上かかることもあります。

パンは、作り方を知っているだけでは上手に仕上がりません。
気温や湿度など多くの要因により、水の量や発酵時間が変わります。
すべての技術をマスターするには、ある程度の修業期間が必要です。

まとめ

パン資格には民間資格と国家資格があります。
国家資格は信頼性が高いものの取得のハードルが高く、民間資格は国家資格よりも信頼性は低いですが、手軽に資格を取得できます。

それぞれにメリットがありますので、自分の目的にあう方を選びましょう。
資格を取得することで、趣味のパンづくりはもちろん、就職や転職も有利になる可能性があります。

これからパンの資格を取得するなら、自宅で効率よく学べる通信講座がおすすめです。
SARAスクールの手作りパン講座なら、在宅で「手作りパンソムリエ」と「ベーカリーパティシエ」の2資格を取得できます。
手作りパン講座で知識と技術を高め、趣味や仕事でパンの魅力を最大限に引き出しましょう。