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パン作りにおすすめな小麦粉の種類とは?

パン作りをおこなうときは、必ず小麦粉を使用します。とはいえ、小麦粉と一口にいってもさまざまな種類がありますよね。パン作りに適した小麦粉とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。小麦粉は種類によって性質が異なるので、きちんと適切なものを選ばなければおいしいパンを作るのが難しくなります。

今回は、パン作りに合う小麦粉の種類について詳しく紹介します。パンの種類によっても適切な小麦粉の種類は異なるので、作りたいパンに合う小麦粉を選べるようにしましょう。

パン作りにおすすめな小麦粉の種類とは?

小麦粉の種類と特徴

パン作りの材料としては、なんといっても小麦粉が欠かせません。とはいえ、小麦粉にはいろいろな種類がありますよね。この小麦粉の分類にはどのような種類があり、どのような違いがあるのでしょうか。まずは、小麦粉の種類や特徴について見てみましょう。

小麦粉はたんぱく質の量で分類わけされる

小麦粉を分類するときの基準となるのは、ズバリたんぱく質の量です。たんぱく質が少ない順から、薄力粉、準強力粉(中力粉)、強力粉という分類がされています。一般的には、たんぱく質が少ないものはお菓子、たんぱく質が多いものはパンに利用されることが多いです。

たんぱく質が少ないとハードに、多いとソフトになる

小麦粉のたんぱく質の量は、作るものの性質にも影響します。具体的にはたんぱく質が少ないほどハードになり、多いほどソフトになります。これらの違いをしっかりおさえておくと、好みやパンの種類に合ったパンを作りやすくなるでしょう。パンにはたくさんの種類があるため、小麦粉の使い分けはとても重要です。手元に適した小麦粉がないからといってほかの種類のものを使用すると、思ったような食感に仕上がらなくなってしまうので注意しましょう。

たんぱく質と灰分

小麦粉については、たんぱく質だけなく灰分の量も重要です。海外では小麦粉について、たんぱく質よりも灰分を重要視している場合もあります。タンパク質と灰分のそれぞれには、どのような性質の違いがあるのでしょうか。ここでは、小麦粉に含まれているタンパク質と灰分の性質について紹介します。

たんぱく質は粘りのあるグルテンを形成する

たんぱく質は水を吸収すると、粘りのあるグルテンを形成します。さらに、練ったりたたいたりするなどの刺激を与えることによって、網目上の繊維の組織となり、その中に空気を抱き込んでいきます。そのため、グルテンが多いほどパンはふっくらやわらかく焼き上がります。やわらかいパンを作りたいときは、グルテンに着目するとよいでしょう。

灰分が多いほど栄養も多い

灰分とは、小麦の外皮や麦芽部分に含まれるミネラルのことです。灰分が多い粉を使用すると、小麦の風味が強いパンになります。そのため、灰分が多ければその分パンの色は、くすんだようになります。日本ではたんぱく質の量だけで小麦粉を分類していますが、フランスでは灰分の量によって分類しています。これは、フランスではハード系のパンを主食としているためです。

パンにおすすめの小麦粉

では、自分でパンを作るときはどのような種類の小麦粉を使用するのがよいのでしょうか。パンを作るときは、小麦粉の種類がとても重要です。おいしいパンを作るためにも、小麦の種類にはしっかりとこだわりをもちましょう。作るものに合わせた小麦粉の選び方を紹介します。

パンのふっくら感やもちもち感を作るなら強力粉

パンを作るときは、ふっくら感やもちもち感を出したいという人も多いのではないでしょうか。その場合は、強力粉を使ってパンを作るのがおすすめです。強力粉を使えば、パンはやわらかく仕上がります。

お菓子作りにはさっくり仕上がる薄力粉

パンではなくお菓子を作るときに向いているのが薄力粉です。薄力粉を使うと、もちもちとした食感はあまり出ず、かたくてしっとりした食感に仕上がります。ただし、パンの中でもハード系のパンを作るときは、薄力粉を使います。

パンに合わせた選び方

パン作りでは、パンの種類に合わせて小麦粉を選ぶのが重要です。やわらかいパンなら強力粉、かためのパンなら薄力粉と説明しましたが、具体的にはどのようなパンの種類を指しているのでしょうか。ここでは、具体的なパンの種類に合う小麦粉の選び方を紹介します。

バゲットやデニッシュなどは中力粉

パンの中でもバゲットやデニッシュなどであれば、中力粉を使うのがおすすめです。これらのパンはやわらかさが中間くらいなので、中力粉を使うことで程よい食感に仕上げることができます。

食パンなどは強力粉

パンのなかでも王道といえる食パンを作るときは、強力粉を使うとよいでしょう。食パンは、ふっくらしていてもちもちとした食感を楽しめるのが大きな魅力です。そのため、強力粉を使用することで、やわらかい食感を実現することができます。

外国産と国産の違いと特徴

小麦粉は、外国産のものと国産のものがそれぞれ販売されています。外国産と国産では、何か違いがあるのでしょうか。せっかく小麦粉にこだわるなら、産地にもこだわるのがおすすめです。ここでは、外国産と国産の小麦粉の種類の違いについて説明します。

外国産の小麦粉

外国産の小麦粉は、生地が膨らみやすくて扱いやすいという特徴があります。そのため、パン作りの初心者にもとてもおすすめです。「パンを作り始めたばかりだけど、おいしいパンを作りたい」と思うなら、外国産の小麦粉を選ぶようにするとよいでしょう。ただし、外国産のものとなると、成分などの表示を適切に読み取るのが難しいこともあります。そうなると、安全性が心配になる場面もないとはいえません。外国産の小麦を選ぶなら、確実に安心して使用できそうなものを見つけることが重要になります。

国産

国産の小麦粉を選べば、しっとりしていてもちもちとしたパンを作ることができます。安全性も高いので、安心して使用できるのが魅力です。しかしながら、国産の小麦粉は少し扱いにくいので家庭での使用には不向きです。パン作りの上級者になったら国産の小麦を使用してみるといいでしょう。

パン作りをするなら小麦粉の種類いにこだわろう

パン作りをするなら小麦粉の種類いにこだわろう

パン作りを始めるなら、小麦粉の種類がとても大切です。作りたいパンにあっていない小麦を選ぶと、どうしてもおいしいパンを作るのは難しくなってしまいます。小麦粉の種類によって性質は大きく異なるため、パン作りをするときは小麦粉の種類をしっかりとおさえるようにしましょう。小麦粉の種類は、薄力粉や強力粉といった違いだけでなく、外国産と国産など産地による違いもあります。山地によっても小麦粉の性質は異なるため、必ずそれぞれの性質をよく理解したうえで選ぶようにしてください。

小麦粉の種類がたくさんあるとなると、パン作りは難しいと感じられるかもしれません。しかしながら、小麦粉の種類さえしっかりとおさえてしまえば、パン作りそのものはそこまで難しくはないです。手順をひととおりおさえれば、誰でもおいしいパンを手作りすることができるようになります。パン作りは自宅でも問題なくおこなえるので、趣味として取り組んでいる人もたくさんいます。自分でパンを作れば、オリジナルのメニューを楽しむことも可能です。適切な小麦粉を選び、世界に1つしかない特別なパンを作ってみてはいかがでしょうか。

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