パン作りの牛乳とスキムミルクの違いについて | 通信教育・通信講座のSARAスクールジャパン資格講座
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パン作りにおける牛乳とスキムミルクの違いとは?

パンを作るときは、牛乳やスキムミルクを加えるレシピがたくさんあります。牛乳とスキムミルクには、どのような違いがあるのでしょうか。普段の生活の中ではスキムミルクをあまり活用することがないという人も多いはずです。そのため、そもそもスキムミルクが何なのかよく分からない人も少なくないでしょう。

そこで今回は、パン作りにおける牛乳とスキムミルクの違いについて説明します。牛乳とスキムミルクの違いが理解できていないという人は、この機会にそれぞれの違いをしっかりと押さえておきましょう。

パン作りにおける牛乳とスキムミルクの違いとは?

スキムミルクとは?

そもそもスキムミルクとはどのようなものなのでしょうか。牛乳との違いを見てみる前に、まずはスキムミルクそのもの概要を押さえておきましょう。ここでは、スキムミルクがどのようなものなのか説明します。

脱脂粉乳のこと

スキムミルクとは、一言で言い換えると脱脂粉乳のことです。つまり、牛乳から水分と乳脂肪分を除いたものがスキムミルクです。牛乳の成分が濃縮されており、粉末状になっています。スキムミルクには、牛乳には無いさまざまなメリットがあります。

スキムミルクの特徴とメリット

スキムミルクは粉末状になっていることから、牛乳に比べて保存性が高いです。さらに、牛乳よりも安価で販売されています。そして、余計な脂肪が抜かれている反面、タンパク質やカルシウムなど不足しがちな栄養素が豊富に含まれています。

パン作りにおける牛乳とスキムミルクの違いとは?

パン作りにおいては、牛乳とスキムミルクにはどのような違いがあるのでしょうか。パン作りをするなら、牛乳とスキムミルクのそれぞれを使用したときの違いをしっかりと押さえておきましょう。なぜなら、牛乳とスキムミルクは同じようなものに思えますが、パンを作ってみると食感の違いが明確にあらわれるからです。ここでは、パン作りにおける牛乳とスキムミルクの違いについて説明します。

パンの生地

パンの生地は、牛乳を使ったときのほうがしまりやすいです。一方、スキムミルクを使うと、やわらかくボリュームのあるパンになります。そのため、パン作りにおいて牛乳を使うかスキムミルクを使うかは、パンの種類に合わせて選んだほうがよいでしょう。どちらを使うかによって、パンの生地の食感が変化します。

仕上がり

パンに牛乳とスキムミルクを使ったときでは、それぞれ仕上がりにも大きな違いが出ます。まず、牛乳を使った場合は、パンの生地の形がきれいに出やすいです。そのため、編みや渦巻きなど、形をはっきりさせたいパンを作るときは牛乳を使用したほうがよいでしょう。反対にスキムミルクを使ったパンは焼き色がつきやすいというメリットがあります。しっかりきつね色の焼き色をつけたほうがおいしく見えるパンを作るなら、牛乳よりもスキムミルクを使ったほうが簡単に仕上がりを調整することができます。

利便性

牛乳とスキムミルクは、パンを作るときの利便性にも大きな違いがあります。牛乳は賞味期限が短いため、パン作りに合わせて購入するとなると余ってしまうこともあります。その反面、スキムミルクなら賞味期限が長いため、買い置きもしやすいです。スキムミルクは粉状なので、他の粉と一緒に計量器で測ることもできてとても便利です。もちろん、どちらを使ったらよいかはどのようなパンを作りたいかによって異なります。とはいえ、スキムミルクを常備しておけば、牛乳を万が一買い忘れてしまっても、わざわざ買い直しに行かなくてもパン作りができて便利です。パン作りをおこなうなら、ひとまずスキムミルクは常備しておいたほうがよさそうです。

スキムミルクがないときの牛乳による代用方法

スキムミルクを使ったパンのレシピを作りたいときに、スキムミルクを切らしてしまっていた場合は、牛乳で代用することも可能です。スキムミルクを牛乳で代用するには、どのようにして使ったらいいのでしょうか。ここでは、スキムミルクがないときの牛乳による代用方法について説明します。

牛乳はスキムミルクの10倍量

牛乳でスキムミルクを代用する場合は、スキムミルクの10倍に当たる量の牛乳を用意しましょう。スキムミルクは牛乳の成分を濃縮したものなので、牛乳を用意するときはたくさんの分量が必要になります。たとえば、レシピにスキムミルク10gが必要と書いてあった場合は、牛乳100gを用意します。このとき、レシピに書いてある水分の量は減らすのがポイントです。この場合、水の量は10g程度加えれば十分です。

代用する時の注意点

スキムミルクは牛乳で代用できることも多いですが、なかには代用するのが難しい場合もあるので注意が必要です。たとえば、クッキーに粉末のまま加える場合やスキムミルクのほかに牛乳も加えることになっている場合などは、スキムミルクを牛乳で代用しようとすると、水分が多くなり過ぎてしまうので要注意です。こういったレシピの場合はスキムミルクに当たる材料を入れるのを思い切って省略するか、改めてスキムミルクを用意したうえで作り始めましょう。

牛乳がないときのスキムミルクによる代用方法

では、牛乳がない場合にスキムミルクで牛乳を代用するときには、どのような手順が必要なのでしょうか。ここでは、牛乳がないときのスキムミルクによる代用方法について説明します。

スキムミルクは牛乳の10分の1

牛乳がないときにスキムミルクで代用する場合は、基本的にスキムミルクがないときに牛乳で代用する場合と逆に考えればOKです。つまり、スキムミルクはレシピに書いてある牛乳の量の10分の1用意します。たとえば、牛乳が100g必要だと書いてあるときは、スキムミルク10gとともに水を加えます。水の分量は90g程度が適切なので、調節が必要です。

代用する時の注意点

スキムミルクで牛乳を代用すると、生地がやわらかめになります。そのため、締まりのあるパンを作る対時には、スキムミルクで牛乳を代用するのが難しいケースも多いです。その場合は、やはり牛乳を買ってきて生地に加えたほうが失敗を防げるでしょう。

手作りでパンを作るならスキムミルクを上手に活用しよう

手作りでパンを作るならスキムミルクを上手に活用しよう

パンを作るときは、牛乳とスキムミルクによって異なる仕上がりが期待できます。それぞれの違いをしっかりと押さえてパンを作ることができれば、よりおいしいパンを完成されられるはずです。牛乳とスキムミルクはそれぞれ向いているパンが違うので、しっかりと特徴をとらえたうえで使い分けるようにしましょう。牛乳とスキムミルクの使い分けができるようになれば、ワンランク上のパン作りができるようになること間違いなしです。

もちろん、牛乳とスキムミルクは、もともとは同じものなので、場合によっては代用して使っても構いません。パンの種類によっては、どちらを使ってもそれほど大きな支障がないこともあります。その場合は、使いやすいほうをうまく利用するとよいでしょう。スキムミルクは保存がきくので、パン作りをたまにおこなうという程度の人であれば、スキムミルクを使ったパン作りをメインに考えるのもひとつの手です。そうすれば、作りたいと思ったときにすぐにおいしいパンを作ることができます。牛乳やスキムミルクを上手に活用する方法をマスターして、さらにおいしいパン作りができるようにしましょう。

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