米粉と小麦粉の違いは?米粉を使うときに覚えておきたいことを紹介
記事更新日:2024年6月11日パンを作るときは、小麦粉を使うのが一般的です。ただし、パンを作るための材料としては、小麦粉の他に米粉もあります。米粉を使ったパンも最近は人気が出てきており、独特の食感にはまる人も多くなっています。米粉で作ったパンにはほかにもメリットが豊富なため、米粉でパンを作りたいという人も少なくありません。
米粉と小麦粉は具体的にどのような違いがあるのでしょうか。今回は、パン作りにおける米粉と小麦粉の違いについて紹介します。米粉で作ったパンに興味をもっている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
米粉とは?
そもそも米粉とは、どのようなものをさしているのでしょうか。まずは米粉の概要について、基本を押さえておきましょう。
お米を粉末にしたもの
米粉とは、その名のとおりお米を粉末状にしたもののことです。現用としては、うるち米やもち米などがよく使用されています。小麦粉に比べると若干価格が高いですが、国産のものが多く安心して食べられるというメリットがあります。
小麦粉よりも片栗粉に近い性質
米粉は、小麦粉よりも片栗粉に近い性質をもっています。そのため、米粉を使ったパンはもちもちとした弾力が出るのが特徴的です。噛み応えのあるパンを作りたいなら、米粉を使って作るとよりイメージ通りに仕上がる可能性が高いです。
小麦アレルギーでも食べられる
米粉で作ったパンは、当然小麦アレルギーの人でも問題なく食べることができます。小麦粉で作られているパンを食べるのを諦めていた人でも、米粉を使ったパンなら食べられるのはとても嬉しいことですよね。ただし、米粉は小麦粉のようにどこでも手に入るものというわけではありません。そのため、米粉でパンを作るには米粉を売っている場所を探すという手間が必要になります。
小麦粉とは?
では、小麦粉とはどのようなものなのでしょうか。米粉と比較しつつ、小麦粉の概要について説明しておきます。
小麦を粉にしたもの
小麦粉も、その名のとおり小麦を粉にしたものを指しています。基本的にパンは小麦を使って作れられていることがほとんどです。パンの原料と言えば小麦粉を使うのが一般的です。小麦粉があればパン以外にもさまざまなものを手作りすることが可能です。
強力粉・中力粉・薄力粉
小麦粉は、さらに強力粉・中力粉・薄力粉に分類することが可能です。作るパンの種類によって使い分けると、よりおいしいパンを作れるようになります。
米粉より安価
小麦粉は一般的に多く使われており、米粉よりも安価で手に入れることができます。スーパーマーケットなどでは必ず売られているので、欲しいときにすぐに手に入れられるのも魅力的です。小麦粉は国産のものもあれば外国産のものもあります。
米粉と小麦粉の違い
米粉と小麦粉には、具体的にどのような性質の違いがあるのでしょうか。それぞれの粉を使ってパン作りをするのであれば、米粉と小麦粉の違いについてもしっかりと押さえておいたほうがよいでしょう。ここでは、米粉と小麦粉の違いについて、項目ごとにそれぞれみていきましょう。
グルテンの違い
米粉と小麦粉は、含まれるグルテンの量に大きな違いがあります。米粉にはそもそもグルテンが含まれていません。そのため、米粉で作るパンはなかなかふくらみにくいという特徴があります。反対に小麦粉にはグルテンが含まれています。そのため、小麦粉は、ふっくら仕上がりやすいです。ふわふわとした柔らかいパンを作りたい場合は、小麦粉を使ったほうがイメージ通りのものを仕上げやすいでしょう。
発酵時間
米粉と小麦粉は、発酵に必要になる時間にも違いがあります。発酵はパン作りにおいてとても重要な工程です。まず、米粉の場合はガスを逃さないように気を付ける必要があるため、発酵時間を短くする必要があります。それに対して小麦粉は1次発酵と2次発酵に分け、じっくり発酵させるという特徴があります。
ダイエット
米粉と小麦粉は、ダイエットの観点からみても向き不向きがそれぞれ分かれます。まず米粉は腹持ちがよく、満腹感を感じやすいため、ダイエットに向いているといえます。ただし、GI値は95と高めです。反対に小麦粉は食欲を刺激しやすいというとくちょうがあります。GI値については55~60程度であり、米粉に比べると低めです。
米粉を使ったパンについて覚えておきたいこと
米粉は、人によっては小麦粉よりもメリットが大きいと感じる部分も多いです。米粉を使ってパンを作るときは、どのようなところに気を付けたらいいのでしょうか。米粉を使ってパンを作るなら、さまざまなことに注意する必要があります。ここでは、米粉を使ってパンを作るときに覚えておきたいことについて説明します。
米粉を使うときの心得
米粉を使ってパンを作る場合、ダイエットや健康を意識している人も多いです。確かに、米粉は小麦粉と比べると、ヘルシーで健康によい側面があります。ただし、米粉は手にはいにくく、価格も高いです。健康を意識して米粉でパンを作るなら、お米をご飯として食べたほうがよいと考えることもできます。パンを作るなら米粉ばかりにこだわり過ぎず、それぞれのパンに合わせた材料を使ってパンを楽しむ気持ちを大切にしましょう。
米粉を使う時の注意点
米粉を使ってパンを作るときは、どのような食事と組み合わせて食べるのかについても意識しておきましょう。米粉はヘルシーなイメージがあるかもしれませんが、パンはステーキやシチューなど比較的高カロリーな食事と合わせることも多いです。また、パンを食べるときにバターを必ずぬるという人も少なくないでしょう。米粉を使ったパンを食べてヘルシーな食生活を目指すのであれば、米粉を使うことだけでなくほかの食事にも気を使ったほうがよいでしょう。
米粉と小麦粉にはそれぞれ違ったよさがある!
パンといえば小麦粉を使って作るのが一般的です。しかし、米粉を使ったパンも人気が高く、健康面から米粉を選ぶ人も増えてきています。米粉を使って自分でパン作りをおこなえば、より健康に配慮したおいしいパン食べることができるでしょう。ただし、米粉は売っているところが少なく値段も高いため、手に入りにくいというデメリットもあります。米粉を使ってパンを作りたいなら、材料をしっかり用意できるかの確認が必要だといえるでしょう。おいしいパンを作るためには、事前に材料を確認しておくのはとても重要なことです。なお、パンの種類によっては、米粉ではあまりおいしさを表現できないケースもあります。そのため、作りたいパンの種類に合わせて米粉を選ぶか小麦粉を選ぶか決めることも大切です。
米粉が注目されてきているからとはいえ、小麦粉も優秀な素材であることは変わりありません。小麦粉はどこでも手に入りやすく、良質なものでも比較的安価で販売されています。そのため、小麦粉を使えばより手軽においしいパンを作ることが可能です。小麦粉でなければおいしく作れないパンも少なからずあるので、パン作りをするなら小麦粉は常備しておいたほうがよいでしょう。作りたいパンの種類に合わせて米粉と小麦粉のそれぞれを上手に使い分けることが必要です。慣れないうちは使い分けが難しいかもしれませんが、慣れてくるとさまざまなアレンジができるようになります。米粉と小麦粉を使い分けて、おいしいパン作りをおこなっていきましょう。