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心理カウンセリングで得られる効果とは?|必須スキルや学び方も

心理カウンセリングを通じて、相談者は「ストレスの軽減」「対人関係の改善」「自己認識の向上」「感情コントロールの獲得」「不安の再発防止」「自己肯定感の向上」という6つの効果を得られます。
心理カウンセリングが通常の会話と異なるのは、上記の効果が得られ、問題解決や自己認識の改善に役立つ点です。
しかし、効果的な心理カウンセリングをするには、専門知識・技術の習得が不可欠です。
そのため心理カウンセリングの必要性が生じた場合は、資格の取得を目指すのもひとつの選択肢となるでしょう。
この記事では、心理カウンセリングの効果、心理カウンセリングに必要なスキル、資格などについてご紹介します。

目次

心理カウンセリングで得られる6つの効果

カウンセラーによる心理カウンセリングを通じて、相談者は、6つのポジティブな効果を獲得します。
心理カウンセリングを実施するまえにそれぞれの効果を把握しておけば、よりスムーズに問題解決を目指せるようになるでしょう。
はじめに、心理カウンセリングによって得られる効果についてご紹介します。

ストレスの軽減

相談者は、心理カウンセリング中に悩みや不安をことばにして話すことで、抱えているストレスを軽減できます。
実際に、もやもやとした悩みや不安を友人や家族へ打ち明けたことで、気持ちがすっきりとした経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
これは心理療法において「カタルシス効果」(浄化効果)と呼ばれており、心理カウンセリングで得られる主な効果のひとつです。
さらに心理カウンセリングでは、相談者から得た情報をもとにカウンセラーが分析を実施。
相談者が抱いている不安や問題の根本を見つけ、解決へと導きます。

対人関係の改善

心理カウンセリングには、上司・部下・同僚・友人など、対人関係の問題を改善する効果もあります。
カウンセラーは対話で得た情報をもとに、相談者・仕事環境・関係者など、さまざまな要素について分析します。
その結果をもとに新しい視点や価値観を提案するのも、カウンセラーの役割のひとつです。
新しい視点を提供することで、相談者自身あるいは関係者の問題を改善し、対人関係をよりよい状態へと導ける場合があります。

自己認識の向上

心理カウンセリングで自身について振り返り、客観的に見つめ直すことで、自己認識を改善する効果が期待できます。
自身の考え方、行動パターン、認識のゆがみ、問題点の傾向などについて、カウンセラーという第三者とともに情報を整理して自己理解を深めることで、悩みや不安の根本を把握できるようになるためです。
これを「アウェアネス効果」といい、心理療法による主な効果のひとつです。

感情のコントロール

心理カウンセリングには、感情をコントロールしやすくする効果もあります。
カウンセラーとの対話を通じて、自身の行動や思考の癖を確認し、注意すべき点を把握できるためです。
例えば、以下の意識を持つことで、そのときの感情に振り回されずに済むようになり、心身の健康を維持しやすくなります。
「自責思考に陥りやすいので、冷静に判断できるようになろう」
「怒りっぽくなりやすいので、カッとなったら6秒我慢する癖をつけよう」
さらに自身の感情を適切に表現できるようになれば、周囲との関係の改善にもつながるでしょう。

心の不安の再発防止

心の不安が再発するのを防ぎ、心の安定化につながることも、心理学の効果のひとつです。
不安の再発防止に繋がるのは、カウンセリングによって相談者が自分自身の気持ちを整理し、感情の傾向を把握できるためです。
また、悩み事を相談できたり、自身を理解してくれたりする第三者が身近にいると感じられることが、心の安定化につながります。
このような効果は、心理学において「バディ効果」といわれています。
さらにカウンセラーは、相談者から求められたときに、不安を感じた際の適切な対応方法やストレスの管理方法に関するアドバイスが可能です。
相談者は、結果として自己管理能力がより高くなり、穏やかな日常生活を送りやすくなります。

自己肯定感の向上

心理カウンセリングで情報を整理し、自身や周囲の傾向や問題について把握し、対策や改善点を見つけることで、自己肯定感の向上も見込めます。
根本的な不安がなにかを認識したうえで新たな視点と理解者を得ることで、自己認識の軌道修正が行われるためです。
またカウンセラーは、相談者の自己否定的な思考を取り除き、自身のありのままを受け入れられるようにサポートします。
相談者は、自分自身を受け入れることで、さまざまなことに前向きに取り組めます。

一般的なカウンセリングの意味

人が抱える人間関係やコンプレックス、ストレスといった悩みや問題に対して、解決に向けたサポートをするのがカウンセリングです。
カウンセリングは、「相談・助言」という意味を持ちます。日本では「美容カウンセリング」や「法律カウンセリング」のように、用途別の言葉とともに用いられることもありますが、一般的にカウンセリングというと、メンタルの問題を心理カウンセラーに相談する、心理相談を指します。

カウンセリングは、カウンセラーとの対話の中で、相談者自身が自分の悩みに対する気付きを得たり、問題を整理したりできるようにすることが目的です。また、メンタルに関する問題が精神的な疾患に発展してしまう前に、防止・改善する役割も担っています。

カウンセリングと混同されやすいもの

カウンセリングと混同されやすいもの

カウンセリングと混同されやすいものに、セラピーや精神科・心療内科などがあります。それぞれの違いについて詳しく解説しましょう。

セラピーとの違い

セラピーは、より早く確実に相談者の抱える悩みの解消を目指すために、具体的な解決策をセラピストが提示します。
一方、カウンセリングでは、カウンセラーは直接的な方法を示さず、あくまで相談者が自分で解決策を見つけ出す手助けを行うものです。

精神科・心療内科との違い

カウンセリングと精神科・心療内科との大きな違いは、治療を目的としているかどうかという点です。精神科や心療内科では、病気の治療を目的に薬物療法や精神療法を行います。
一方、カウンセリングは、傾聴と対話を通した悩みの相談や解決を目的としています。精神科や心療内科のクリニックでは、心理カウンセラーがカウンセリングを行うケースも多いでしょう。

カウンセリングが行われる場所

一口にカウンセリングといっても、相談内容はさまざまです。そのため、カウンセリングはそれぞれの相談内容に適した場所で行われています。

企業の医務室や保健室、相談室

企業の医務室や保健室では、従業員のストレスや人間関係の悩みなどの相談に対してカウンセリングを行います。最近では、従業員のメンタルケアを図るために、専用の相談室を設ける企業も増えています。企業内のカウンセリングは、産業医や産業カウンセラーが担う場合がほとんどです。

学校

学校で行われるカウンセリングでは、児童・生徒の心のケアや、保護者のサポート業務がメインです。学校で活動する心理カウンセラーはスクールカウンセラーと呼ばれ、主に友人や家族などの人間関係、勉強、不登校などの相談に対応します。

保健所、精神保健福祉センター

保健所や精神保健福祉センターでは、心の病気や健康、医療、福祉について、幅広く相談を受け付けています。相談に対応するのは、保健師や医師、精神保健福祉士などです。「こころの健康センター」などと呼ばれる場合もあります。

精神科や心療内科などの医療機関

病院やメンタルクリニックでは、心の病を抱えた人や家族へのカウンセリングが行われています。カウンセリングに対応するのは、主に資格を持った臨床心理士や公認心理師です。精神科や心療内科をはじめ、小児科や産婦人科、神経内科などでもカウンセリングが行われるケースがあります。

民間企業や団体が提供するカウンセリングルーム

民間企業や団体、個人が運営するカウンセリングルームには、世代や性別を問わずさまざまな悩みを抱えた人が訪れます。専門的かつ幅広い心理学の知識と、相談者の信頼を得るカウンセリングスキルが求められる場といえるでしょう。臨床心理士や公認心理師といった資格者のほか、心理カウンセラーの資格を活かして活躍するカウンセラーも多数います。

カウンセリングの方法

カウンセリングの方法

カウンセリングには、相談者に合わせたさまざまなカウンセリング方法があります。大きく分けて下記のような方法がありますので、それぞれのメリットとともにご紹介しましょう。

個人カウンセリング

個人カウンセリングは、カウンセラーと相談者が直接会って、1対1で面談を行う方法です。最も一般的なカウンセリング方法といえます。そのため、個人的な深い話ができたり、相談者に適した解決法を導き出してもらえたりするメリットがあります。

グループカウンセリング

グループカウンセリングは、悩みを抱えている相談者が複数人集まり、グループでカウンセリングを行う方法です。複数人との対話を通して、自分だけでなく他人を理解できたり、1対1のカウンセリングと比べてカウンセリング料が低額であったりするメリットがあります。

電話カウンセリング

カウンセラーと相談者が顔を合わせることなく、電話による会話でカウンセリングを行います。声と言葉だけが手掛かりとなるため、カウンセラーにもしっかりとしたスキルが求められます。相談者にとっては、気軽にカウンセリングを受けることができ、外出が難しい人や対人に不安を感じる人にとっては便利な方法です。

メールカウンセリング

メールカウンセリングは、メールで相談内容を送り、それに対してカウンセラーが返信するカウンセリング方法です。相談者にとっては、自分の都合の良いときにメールで相談できるというメリットがあります。

インターネットカウンセリング

インターネットカウンセリングは、最近増加しつつあるカウンセリング方法です。チャットやSNSによるカウンセリングのほか、オンラインのビデオ通話サービスを活用するケースもあります。カウンセリングに足を運ばなくても、カウンセラーの顔を見ながら相談することが可能です。

カウンセリングの流れ

カウンセリング内容は相談者によって異なりますが、基本的には共通した流れがあります。相談者がカウンセリングに訪れてから、終結するまでの流れをご紹介します。

初期:相談者の話を聞き出す

カウンセリング初期は、相談者の悩みや抱えている問題を、カウンセラーがしっかりと聞くところから始まります。カウンセラーは、相談者が安心して相談できるように心掛け、信頼関係を築くことが重要です。なお、カウンセリングは、基本的に事前予約制となります。

中期:対話を繰り返して信頼を深める

1回のカウンセリングで終了となることもありますが、ほとんどの場合は複数回のカウンセリングを行うことになります。
カウンセリング中期では、カウンセラーとの対話を通して信頼感が構築できれば、相談者は安心感を持ちながら、心を開いて深い話ができるようになるでしょう。

後期:相談者が未来へ目を向けられるようにする

カウンセリング後期では、カウンセリング終結後を考えていきます。相談者が自信を取り戻し、未来へと目を向けていけるようにカウンセラーはサポートしていきます。なお、相談者の状態やこれまでの経過によっては、適切な医療機関や相談機関を紹介する場合もあります。

終結:相談者自身が問題解決へと取り組めるようになる

カウンセリングが終結するのは、相談者が自身の力で問題解決に向けて取り組むことが可能となったときや、メンタルの症状が改善されたときです。そのため、カウンセリング期間は相談者ごとに異なります。カウンセリングは、途中で休止や中断をすることも可能です。

心理カウンセリング技術が効果を発揮する具体的な場面とは?

心理カウンセリングは、悩みや不安を抱いている人にとって効果的な治療となる可能性があります。
しかし、心理カウンセリングのスキルを習得した場合、どのような場面でそのスキルを発揮できるのか、具体的なイメージがわかない方もいらっしゃるでしょう。
この章では、日常と仕事にわけて心理カウンセリングが効果を発揮する場面をご紹介します。

日常の身近な場面

心理カウンセリングのスキルは、家族や友人など、親しい人からの相談を受けるときに役立ちます。
カウンセリング内容は、対人関係、恋愛の悩み、進路や身の振り方の悩みなど、多岐にわたるものです。
感情論ではなくカウンセリングスキルを用いて相談に乗れば、より冷静に状況の分析や問題の解決に臨めるため、効果的な解決策を見つけやすくなるでしょう。
人によっては、心療内科やカウンセリングルームなどの専門家に診てもらうことに対して抵抗を感じる場合もあり、知人だからこそ相談者が心を開いて相談しやすい場合もあります。

ビジネス・仕事の場面

心理カウンセリングのスキルは、専門職か一般職かにかかわらず、ビジネスシーンや職場で活用できます。
心理系の仕事と一般職に分けてご紹介します。

カウンセラーなどの心理系の仕事

心理カウンセリングに必要なスキル・資格を取得すると、医療機関や福祉施設など、さまざまな機関で勤務できます。
例えば、メンタルクリニックで相談者の治療に長期的に携わったり、福祉施設で入居者やそのご家族の悩みを解消したりするのに役立てられるでしょう。
また老人保健施設・児童相談所・保健センターなども、心理カウンセリングのスキルを活かせる施設です。

営業・販売などの一般職

営業や販売といった一般職の場合、カウンセリングスキルを活かして情報を分析して顧客のニーズや課題を発見し、より効果的な提案ができます。 また信頼関係を構築する対話スキルを発揮し、感情に左右されず安定した対話ができることで、信頼の獲得や円滑なコミュニケーションにも役立つでしょう。
さらには、一般職のチームリーダーを務める方の場合、部下のケアを実施してチームパフォーマンスの改善も可能。
心理カウンセリングにおけるスキルを習得しておくと、幅広い職種でプラスに働きます。

心理カウンセリングの効果を引き出すための必須スキル

効果的な心理カウンセリングをするには、傾聴スキル・共感能力・コミュニケーションスキル・専門知識の4つのスキルを身につけておく必要があります。
カウンセラーになるために学ぶべきことをイメージしていただくためにも、確認しておきましょう。

傾聴スキル

心理カウンセリングに必要とされるなかで、土台となる重要なスキルが傾聴です。
傾聴とは、相手のことばや考えを否定せず、意見をせず、耳と心を傾けて聞くことをいいます。
相談者への共感・労り・尊重の気持ちを示すことで、心を開いて本音を話しやすい関係を構築できるのです。
また相談者が傾聴によって「カウンセラーに受け入れられている」という実感を持てば、心理カウンセリングの効果がさらに高まるでしょう。

共感能力

共感能力とは、相談者の感情や体験に寄り添い、感情を理解する能力をいいます。
共感能力を発揮した心理カウンセリングが行われると、相談者は自身に共感・肯定してもらえている実感とともに、安心感を得られます。
心理カウンセリングの効果を高めるために不可欠なスキルのひとつです。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルとは、相談者の抱く悩みや不安を見つけるために効果的な質問をしたり、話を整理したりするために必要なスキルをいいます。
ほかにも、表情・仕草・声のトーンなど、非言語的な表現の意味を理解し、反応・分析するスキルも含まれます。
相談者の話した内容をもとに、寛解や向上といったゴールへ向けて、よりスムーズ向かうために不可欠なスキルのひとつです。

専門知識

心理カウンセリングは、心理学の理論や治療法に関する専門知識をもとに行われます。
こうした専門知識は、人間の行動・思考・感情のメカニズムを理解し、適切に問題へ介入するために不可欠です。
心理学に用いられる心理学は細分化され多岐にわたっているため全てを理解するのは困難ですが、児童心理学・行動心理学など専門領域における知識を深める必要があります。
また、土台となる基礎心理学の習得は不可欠です。
効果的な治療方法を学び、適切に用いて心理カウンセリングに取り組む必要があります。

心理カウンセリングで効果のある技術や知識の学び方

心理カウンセリングのスキルを習得したいと思ったときには、学習方法として4つの選択肢があります。
独学・通信講座・短期講座やセミナー・大学や専門学校があり、仕事の状況や勉強に費やせる時間と予算に応じて選択することが大切です。
いずれもメリットとデメリットがあるため、ひととおり確認しておきましょう。

テキストや動画での独学

独学は、教材を自身で選んで購入したり、動画を見て勉強したりする方法です。
時間に縛られることなく、かつ低予算で学べるのが大きなメリットといえます。
仕事・通学・育児・介護などがあっても、生活にあわせたペースで無理なく、自身の理解しやすい教材を使って学べるでしょう。
ただし、一人で学び続けるには、意思の強さと計画性が必要です。
学習予定を組んだものの、そのペースを守ることが苦手だったり、スマートフォンの通知や考え事などに集中力を遮断されやすかったりする場合は挫折してしまう可能性があります。
また、自身で教材を選ばなければならない点や、実践スキルを習得する場を見つけなければならない点も、独学のデメリットです。

通信講座

通信講座には、通勤時間や隙間時間を活用して比較的自由に学べるうえ、用意されたカリキュラムを使って効率的に学べるというメリットがあります。
また定期的な課題提出もあるため、独学では集中力の維持が難しいと感じる方に適した学習方法です。
ただし通信講座のデメリットとして、独学よりも費用がかかる傾向にある点、独学と同様にモチベーションを維持する必要がある点が挙げられます。
また独学と同様に、実践スキルを習得する場は自身で見つける必要がある点も留意しておく必要があるでしょう。

短期講座・セミナー

短期講座やセミナーへ参加し、講師から直接学ぶ方法もあります。
テキストや動画ではなく、プロフェッショナルから直接話を聞くことで、より深く専門知識を理解できる点が大きなメリットです。
さらに、同じく心理カウンセリングの知識・スキルの習得を目指す人との交流を通じ、モチベーションアップも期待できます。
しかし、講座・セミナーは費用や時間の手間・負担がデメリットになる場合があります。
オフラインの講座はセミナー会場に足を運ばなければならず、オンラインの場合も基本的にはセミナー配信時間の予定を空けておかなければなりません。
また、オンライン・オフラインに関わらず、まとまった額のセミナー受講料を支払う必要があります。
ご自身のスケジュール・足を運べるエリア・予算を確認のうえ、講座やセミナーの受講を検討しましょう。

大学・専門学校

本格的に心理カウンセリングに関する知識とスキルを学びたい場合は、大学や専門学校に通うのも選択肢となるでしょう。
大学・専門学校では、講義はもちろん、演習や課題などを通じて一定水準のスキルをスムーズに習得できます。
自身でスケジュール管理をするのが苦手で、ある程度の強制力をもって学習したい方、あるいは専門的な職種を目指したい方などに適した学習方法です。
ただし、大学や専門学校へ通う場合は、数年単位の時間とまとまった予算が必要になります。
特に日中の大学・専門学校へ通う場合は仕事との両立が困難な場合も多いため、状況に応じて判断しましょう。

効果のある心理カウンセリング技術を身につけたい方におすすめの資格

効果的な心理カウンセリングを行う知識・スキルを習得したい場合、資格の取得を目指すのがおすすめです。
試験日が設定されておりモチベーション維持がしやすいうえ、試験に合格することで一定水準の知識・技術を習得していることを証明できるメリットがあります。
心理カウンセリングに関する資格には、公認心理師、キャリアコンサルタントなどの国家資格のほか、メンタル士心理カウンセラー®、福祉心理カウンセラーなどの民間資格があります。
そのうち、仕事がある方や、まとまった時間はとれないものの心理カウンセリングについて学びたい方に適しているのが、通信講座で学習・取得できる民間資格です。
ここでは、通信講座で学習・取得できる心理カウンセリング資格を4つご紹介します。

メンタル士心理カウンセラー®資格認定試験

メンタル士心理カウンセラー®資格は、心理学の基礎的な知識、ストレスによる症状、症状別の治療方法などを理解し、カウンセラーとして活躍できることを証明する資格です。
人々の問題解決を専門とするスペシャリストで、資格取得後は心理カウンセラーのプロフェッショナルとして活動できます。
企業内カウンセラーとして従業員のストレス対策に携われるようにもなるため、業種を問わず活用できる資格のひとつです。
受験資格:特になし
受験料:1万円(税込み)
受験申請:インターネットから申し込み
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価を獲得
試験日程:2ヶ月に1度程度、定期的に開催

メンタル心理ミュージックアドバイザー®資格認定試験

メンタル心理ミュージックアドバイザー®資格は、心が身体へ与える影響と、音楽が心身に与える作用を理解していることを証明する資格です。
医療や社会福祉施設で重宝される専門スキルで、資格取得後は、さまざまな機関で活動できます。
受験資格:特になし
受験料:1万円(税込み)
受験申請:インターネットから申し込み
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価を獲得
試験日程:2ヶ月に1度程度、定期的に開催

チャイルド心理カウンセラー®資格認定試験

チャイルド心理カウンセラー®資格は、胎児期から思春期に至るまでの子どもの心理・発達について理解しており、悩みや問題をカウンセリングできることを証明する資格です。
幼稚園や保育園、学校、学習塾などで、子どもを対象にカウンセリングする機会のある方に適したカウンセリング資格です。
受験資格:特になし
受験料:1万円(税込み)
受験申請:インターネットから申し込み
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価を獲得
試験日程:2ヶ月に1度程度、定期的に開催

福祉心理カウンセラー資格認定試験

福祉心理カウンセラー資格は、福祉に関する知識と、心理学の知識、ストレスから生じる症状について理解していることを証明する資格です。
資格取得後は、産業カウンセラーやスクールカウンセラーとして、医療・福祉・教育といったさまざまな現場で心理カウンセリングのプロフェッショナルとして活動できます。
受験資格:特になし
受験料:1万円(税込み)
受験申請:インターネットから申し込み
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価を獲得
試験日程:2ヶ月に1度程度、定期的に開催

カウンセリングが人生をより良いものにするきっかけになる

ストレス社会といわれる現代において、専門的なカウンセリングスキルを持つ心理カウンセラーへのニーズは高まっています。
最近では、カウンセリングを行う場所や方法も多様化しています。傾聴と対話を通して悩みの解決を手助けするカウンセリングは、多くの人の人生をより良い方向へ導くきっかけになるでしょう。

まとめ

心理カウンセリングを通じて、相談者はストレスの軽減・対人関係の改善・自己認識の向上・感情コントロールの獲得・不安の再発防止、自己肯定感の向上と、6つの効果を得られます。
心理カウンセリングに関する知識や技術は、日常・ビジネスなどシーンを問わずに活用できるため、習得しておけば日ごろから役に立つでしょう。
心理カウンセリングでより高い効果を発揮できるよう、心理カウンセリングの効果と専門知識を押さえておくことが大切です。

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